「バクテー」はシンガポールローカルフードとしてめっちゃ有名なので、シンガポールに来たら絶対食べておきたいですよね。でも、普通の人は、シンガポールに観光にきてバクテーを食べるは1回だけじゃないですかね。
チリクラブも食べたいし、チキンライスも食べたいし、ラクサも食べたい、あるいはフィッシュヘッドカレーが食べたいかもしれないし…、その他のローカルフードだって食べたいでしょうから。
だからみんな思っているんですよ、あれこれ情報は要らないからって。厳選10店とか言ったって、どうぜ全部なんか行けないんだから、とにかくNo.1のバクテーを教えてくれと。
そんな方のために、シンガポール在住者があれこれ話し合って、それこそいろんなことを総合的に考えて、もっともおすすめな1店を厳選してご紹介するのがこの「決定!シンガポールで一番おいしい!」シリーズです。
今回は大人気のシンガポールローカルフード、バクテーです!
バクテーとは
アルファベットで、BAK KUT TEH。中国語(漢字)で、肉骨茶。えっ、お茶?もともとは福建語のbah-kut-têが由来だとか(wikipedia より)。カタカナ読みは、バクテーです。
このバクテーですが、実は、シンガポールのバクテーとマレーシアのバクテー、2種類あります。
シンガポールのバクテーは、胡椒テイストの白いバクテー、マレーシアのバクテーは醤油テイスト(漢方テイスト)の黒いバクテーです。観光客の皆さんの中にも、あまり調べずにシンガポールに来ると、たまにこの黒いバクテーに当たっちゃう人がいます。
そんな方は大概、シンガポールのバクテーって微妙だよね…ちょっと薬っぽいというか…みたいなことを言います。

そういえば、観光客の方が作ったシンガポールで食べたいローカルフード10選、みたいなユーチューブ動画を見かけましたが、そこに映っているバクテーは黒いバクテーでしたね。あらら…かわいそうに…と思いましたw
とはいえ、この黒いバクテーが本家だという人もいます。例えば、会社の同僚のマレーシア人は、黒い方がバクテーが本流だと主張しています。でどっちが好き?と聞くと必ず白い方と言います(笑)
前置きが長くなりましたが、普通にバクテーといえば、シンガポール風の白いバクテーの方です。にんにく&胡椒テイスト。間違いなく私たち日本人の口にもあう味です。
白いといっても、このくらいですけどね。お間違いなきよう…

シンガポールで一番美味しいお店の選定基準
ご紹介の趣旨は、観光でいらした方に、観光の一環として、シンガポールグルメを味わっていただくのに役立つ情報をご提供することです。なので、以下の条件を満たすお店の中から、シンガポールで働く現地日本人と(飲みながら🍻😁)協議に協議を重ね、「観光で来て1店だけ行くならばココ!」というお店を決定いたしました。
① 知名度があること。
(やっぱり観光なので、人気店に行っておきたいですよね。なので、美味しくても観光基準であまりマイナーなお店は対象から外しました。)
② 味がおいしいことに加えて、代表的な味であること。
(やっぱり観光なので、ローカルらしいベーシックな味を堪能したいですよね。なので、美味しくてもベーシックなスタイルからあまり外れているお店は対象から外しました。)
そして… 栄えあるナンバー1バクテー店は… ドゥルルルルゥ…… ジャーン!😂
歐南園亞華肉骨茶(OUTRAM PARK YAHUA ROU GU CHA)

バクテーは有名なシンガポール料理ですからチェーン店も沢山ありますが、ローカル店に比べるとやっぱり味が劣るような気がしますね。豚肉を煮込めば良いってもんじゃないって感じで。
ここ歐南園のバクテーはとにかく濃厚な味わい。しょっぱいという意味ではなくて、胡椒やニンニクといったスパイス、豚肉からでる出汁、いろんな味がミックスされて深い味わいになっていますね。
シンガポールで働いて5年の、B級グルメ大好きな日本の友達が今でも週一で通うお店。バクテーを研究しつくした彼ががんとして譲らなかったシンガポールNo1のバクテー屋さんです。
歐南園亞華肉骨茶の場所・行き方

現地で働く日本人が口を揃えて言う、シンガポール NO.1 のバクテーなので、足を運ぶ価値はあると思います。最寄りはMRT のグリーンラインのタンジョンパガー駅ですが、駅からは5分以上10分未満くらいは歩きます。
遠くから来る方は、タクシーに乗って、ケッペルロードのタンジョンパーガーコンプレックスと言えば、運ちゃんが連れて行ってくれますよ。

このタンジョンパーガーコンプレックスというビルの1階は全体がホーカーみたいになっていて、いっぱいお店があるので迷うかもしれません。中に入り込む必要はなくて、大通り(ケッペルロード)に面したところにあります。
お店は下の写真の1階の黄色い看板が見える場所です。

バクテー注文のしかた
その昔はカウンター注文だったので、少しコツが要りましたが、現在はテーブル注文。
店員さんに口で注文してもいいですし、最近はこんな紙もできたので、話すのが面倒であれば、紙に書いて渡してもOKです。

注文方法はビジネスライクになった分、慣れない観光客の皆さまにもだいぶ使いやすくなったと思いますが、ちょっと迷う(らしい)のが、メニューだそうです。
まず、実はここ、メニューが結構豊富で、どれを頼んだらいいのかわからないらしいです。

①番の「排骨汤(湯)」(スペアリブ)か、②番の「肉骨汤(湯)」(ポークリブ)を注文してください。

以前は、ただバクテーというと、なぜか①の「排骨汤(湯)」を出してくることが多かったんですが、最近はちゃんと②の「肉骨汤(湯)」を出してくれますw
海外では総じてそうですが、No.1とかNo.2とか、番号で注文するのが間違いない方法だと思います。
そして、一緒に頼みたいのが㉕番の油条(ヨウテーヤオ)、㉖番のライス。

油条(ヨウテーヤオ)というのはこちら。台湾とか香港とか中華系の国でよく見かける、軽い揚げパンみたいなやつです。

後述しますが、歐南園亞華肉骨茶では、これが必須だと思います。他店よりも軽くて少し香ばしい油条がめっちゃうまいんです。おすすめです。
いよいよ歐南園亞華肉骨茶のバクテーを実食!
①番の「排骨汤(湯)」(スペアリブ)
歐南園亞華肉骨茶の一番人気のバクテーです。

相変わらずの、インスタ映えのなさ加減😅
バクテーは「肉骨茶」というだけあって、スープなんですね。パンチ力のある胡椒味をベースに、ほのかにニンニクが香り、肉の旨味が溶け出した、最高にうまいスープなんです。
一口すすれば、すぐに、なるほどなぁ…と思うんじゃないでしょうか。胡椒&にんにく&肉の旨味、その奥に、ほのかに出汁を感じるんですよね。これが、味をまとめて、そして味に深みを出している。これはうまい!
お肉はかなり柔らかく煮込んであります。トロットロになる一歩手前。うま味と食感が残るギリギリの柔らかさ。お箸で簡単にお肉が骨からはがれる感じ。ココのスペアリブは最高です。😀

テーブルにおいてあるソースを付けて食べたり、先ほどの油条を浸して食べたり。

スープはなくなりそうになると、お店の方が何度でも注ぎ足しに来てくれます。何度でもです。3回くらいは余裕でおかわりしてください。

②番の「肉骨汤(湯)」(ポークリブ)
でも最近頼むのは、もっぱらこちらですね。②番の「肉骨汤(湯)」です。
理由は安いからです(笑)。最近はバクテーも10ドルを超えてくるので、ちょっと節約モードです。

とはいえ、やっぱりバクテーも最高です。このお肉の煮込み加減が完璧なんです。

ミシュランビブグルマンを連続受賞するソンファの比ではありません。
あとはスープ。ニンニク&胡椒&肉の旨味+アルファ。料理人じゃないので、この+アルファが何かはわからないんですが、このスープの深みだって、ソンファに比ではありません。

ローカル店なので、スープをどんどんついでくれるのも、いいところです。

スープをいくらでも飲めるので、注文するのはバクテー(①番の「排骨汤(湯)」(スペアリブ)か、②番の「肉骨汤(湯)」(ポークリブ))だけで十分です。
㉕番の油条(ヨウテーヤオ)&㉖番のライス
どうしても、注文してほしいのが、こちらの油条(ヨウテーヤオ)。

こんな感じで、スープに浸して食べます。少しびちゃっとして脂っこい、よくある油条と違い、ここの油条は軽くて、少し香ばしい感じ。
結局浸すんだから、香ばしさとか関係ないやん、と思いそうですが、これが全然違うんです。

ここまで浸しても、まだ香ばしさを感じます。是非お試しあれ。

お腹が空いている方はさらにライス。
このトライアングルが最近の定番スタイルです。

お会計
ここのバクテー、うまいんすけど、ちょっと高いんですよね。ローカルのくせに。それだけが難点。
バクテーだけで、10.5シンガポールドルします。
それに油条が3ドル。ごはんが1.2ドル。それに消費税(GST)を入れて15ドルを余裕で越えてきます。こんなドローカルな構えなのに、ショッピングモールのレストラン並みの値段です。
でもなぁ、美味いんだよな…。シンガポールでは段違いにうまいんだよな…。ということで、文句をいいつつまた来てしまう、癖になるお店です。
マレーシアのバクテーも
今回ご紹介したのが、ポピュラーなシンガポールのバクテーです。
冒頭ご紹介したように、マレーシア人の同僚曰く、本家バクテーはマレーシアの黒いバクテーだと。うるさいんで、食べてきました😂。

ミシュラン常連のソンファが人気
シンガポール在住者の間ではここが一番美味しいという人が多いので、つい本当に美味しいバクテーを選んでしまいましたが、観光の方は、やっぱりネームバリューも大事だと思います。
そういう意味では、ミシュランビブグルマンの常連であるソンファのバクテーを一番にすべきだったのではないか…未だに悩んでいます。
ソンファのバクテーはこちら。正直並ぶ割には普通なんだよな…普通がいいんだとは思いますけど…

「決定!シンガポールで一番美味しい」お店シリーズ
シンガポールの4大ローカルフード「チリクラブ」「チキンライス」「フィッシュヘッドカリー」そして、日本でも人気の「ラクサ」。
1店舗狙い撃ちなら、シンガポールのローカルフードを全部制覇できるかも。




好評の一番おいしいお店シリーズ。その他のローカルフードも要チェックです。




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