シンガポールの罰金について知っておこう

シンガポール質問あるある、「シンガポールって、道にごみ捨てたら罰金なんでしょ」みたいな。

その通りです。

シンガポールは罰金地獄です。罰金で外国人労働者を含む市民を統制しているんです。なんのため?自国に外資を呼び込むためです。

シンガポールのシステムを語るとき、すべてはココに帰結します。逆の見方をすれば、すべての出発点と言ってもいいかもしれません。

シンガポールは自国の資源もない小国、外資を呼び込むことで経済を発展させてきました。そのため、外資がシンガポールの経済の発展、持続のために、外国人が投資しやすい環境を整備する必要があるのです。安全で、生活のしやすい環境、それも外国人が投資しやすい(外国人がシンガポールにきてビジネスをしやすい)環境のひとつなのです。

そのために、シンガポールは厳しい罰金制度を設けています。

小国が唯一見出した生きる道、外資の誘致のための国策なので、徹底しています。

知っておきたいシンガポールの罰金

街をクリーンに保つための罰金

○ ガムの持ち込み 

罰金 10,000シンガポールドル(80万円)

クレイジーです。ガムが路上を汚すことを防ぐため、ガムの吐き捨てを統制するのではなく、ガムの持ち込み自体を禁じてしまっているんです。

○ ゴミのポイ捨て

初犯で最高1,000シンガポールドル(8万円)、再犯は最高2,000シンガポールドル(16万円)とボランティア(清掃作業)。

ゴミを捨てて8万円取られたら後悔しきれません。泣

○ 路上につばを吐く

罰金 1,000シンガポールドル(8万円)

自然にやってませんか?口の中に食べカスが残っていてペッペッってやりそうになることもあ理想ですが…ほんと注意が必要です。

○ 鳥のエサやり

罰金 1,000シンガポールドル(8万円)

糞害が問題なんでしょうけど、エサやりをする人を問題の根源とするところがシンガポールらしい。

○ 喫煙場所以外での喫煙

罰金 1,000シンガポールドル(8万円)

歩きたばこをしている人はほとんど見ませんね。

○ 蚊の発生するような環境を作る

罰金 10,000シンガポールドル(80万円)

マジですか?マジです。

政府の職員が検査にくるそうです。植木鉢とかエアコンが水漏れとか、雨水がたまり場とか。ボーフラがわく環境があると、80万円の罰金を受ける可能性があります。

シンガポールは常夏なので、蚊がいません。毎週のように、白煙を上げて殺虫剤を撒いています。クリーンに保つことと、マラリア・ジカ熱・デング熱といった蚊が媒介する感染症の予防のためです。

蚊に刺されないことはありがたいことですが、この徹底ぶり、たまに怖くなります。

多国籍の労働者を統制するための罰金

○ 電車内での禁止事項

  • 車内での飲食 罰金 500シンガポールドル(4万円)
  • 社内での喫煙 罰金 1,000シンガポールドル(8万円)
  • ペットの持ち込み  罰金 500シンガポールドル(4万円)
  • 可燃液体の持ち込み  罰金 500シンガポールドル(4万円)

それにドリアンの持ち込み禁止というのもあります。匂いがきついからですけど、そこまで法整備しなくてもいいんじゃないって感じがします。いろんな国籍の人がいるので、いろんなことを想定するとそうなっちゃうんですかね。

日本人の方は、車内での飲食は注意しないといけませんね。たまにいますよね。お子さんにも注意です。

○ 公衆トイレで水を流さない

罰金 最高1,000シンガポールドル(8万円)

そんなことまで法律で決める?って感じ。教育の問題だろ!って言いたいところですが、他国からの労働者も多く、バックグラウンドがわからないから罰則で統制するってところでしょうか。

○ 横断歩道から50m以内の場所での横断歩道を利用しない横断

罰金 50ドル(4,000円)

他の東南アジアの国の人はどこでも渡りますからね。それをケアしているんでしょうね。

風紀を守るための罰金

○ 夜(深夜10時半~朝7時)の公の屋外での飲酒

初犯で最高1,000シンガポールドル(8万円)の罰金、再犯は最高2,000シンガポールドル(16万円)の罰金または禁錮刑3か月。

夜外で酒を飲んでしまって、2回捕まったら刑務所行きもありって…

税制の維持のための罰金

○ 申告しないでたばこを持ち込んだ場合

罰金 最高5,000シンガポールドル(40万円)

シンガポールにたばこを持ち込む場合、税金を支払う必要があり、税額は1本単位で決められています。1本35.2セント+GST(消費税)7%=37.7シンガポールドル。1箱持ち込む場合には、7.53シンガポールドル(約600円)を納める必要があります。

この税金を納めないで持ち込んだ場合、最高5,000シンガポールドル(40万円)の罰金😱😱😱

確かな情報ではないですが、少なくともマレーシアから入国する際には1箱未満(19本以下)であれば税金が要らないということでした。ジョホールバルで友人の結婚パーティ-に参加した際に、友人がマレーシアでたばこを買って、1本抜いて持ち込んで、税関で本数を数えられていて、19本だからOKってなっていましたので、少なくとも慣行としては19本までOKのようですよ。

それにしても、40万円って。

いかがでしたでしょうか。旅行の方も気を付けないといけない項目がいくつかあると思います。知らないでやってしまいそうな、ガムやたばこの持ち込み、電車内での飲食は少し気を付けたほうがいいかもしれませんね。

シンガポールの安全な生活は、この恐ろしい罰金制度に怯える市民の自制で成り立っています。道徳教育に力入れたほうがよくないか?と思います。がこれがシンガポール。一応気を付けていきましょう!

➡ なぜ、タイと日本の時差は2時間なのに、シンガポールとの時差は1時間だけなのか

➡ 日本の祝日数とシンガポールの祝日数を比較してみたら、実は日本の休みの方が多かった