2019年のWorld’s Best Airlinesがスカイトラックスから発表されました。World’s Best Airlinesは、利用者の航空会社に対する満足度調査をもとづいて、スカイトラックス者が決定するもので、今や航空会社にとって名誉ある賞の一つとなっています。
昨年2018年、World’s Best Airlinesに輝いたのはシンガポール航空、2008年以来の10年ぶりの受賞でした。2位はカタール航空、そして3位にはANAが2017年に続いてベスト3にランクインしました。その他の日系航空会社はJALが13位、ピーチ航空が91位という感じでした。
はたして、2019年のランキングはどうなったのでしょうか。
2019年 ベスト航空会社ランキング
2019年の調査は2018年8月~2019年5月にかけて、100か国以上、2千万人以上の人たちの協力を得て行われました。この結果、2019年度、世界335社の航空会社の頂点に立った航空会社は…
カタール航空
です!
2018年はシンガポール航空が、10年ぶりのナンバー1を獲得しましたが、わずか1年で陥落。2019年のナンバー1は、常連のカタール航空が返り咲きました。
シンガポールのチャンギ空港は、世界を驚かせた複合施設ジュエルができて、この先しばらくナンバー1は揺るがないと思いますが、飛行機は別なんですかね。
カタール航空になかなか勝ちきれない、そんな印象です。
2019年の航空会社ベスト10を見るとこんな感じです。
順位 | 航空会社名(昨年の順位) |
1位 | カタール航空(2位) |
2位 | シンガポール航空(1位) |
3位 | 全日空(ANA)(3位) |
4位 | キャセイパシフィック航空(6位) |
5位 | エミレーツ航空(4位) |
6位 | エバー航空(5位) |
7位 | 海南航空(8位) |
8位 | カンタス航空(11位) |
9位 | ルフトハンザドイツ航空(7位) |
10位 | タイ国際航空(10位) |
トップ10の顔ぶれは概ね変わりありませんが、昨年9位だった、ガルーダインドネシア航空がトップ10圏外の9位、変わってカンタス航空が昨年の11位から大きく順位を上げて8位にランクインしました。
ANAは昨年度同じ3位、JALは2017年の16位、2018年の13位、そして今年2019年は11位とじわじわと順位を上げ、ついにトップ10が狙えるところまできましたね。
ちなみにピーチエアも2017年96位、2018年91位、そして今年2019年は86位と、ひそかに順位を上げてきています。
その他のラインキング
スカイトラックスではその他にもいろいろなポイントから航空会社をランクづけしています。ちょっと覗いてみましょうか。
格安航空会社のランキング
1位 エアアジア 2位 イージージェット 3位 ノルウェーエアシャトル
スクートは11位、ジェットスターアジアは12位ですか。乱立するLCCの中で11位、12位なら上々なのかもしれませんけど。
ピーチエアは昨年と同じ13位です。
ベスト機内エンターテイメントランキング
1位 エミレーツ航空 2位 カタール航空 3位 シンガポール航空
これは重大な問題かも。日本の航空会社はJALが22位、ANAが24位に撃沈。昨年よりもランクを落としています。
機内無料Wi-Fiサービスは、当たり前になるはずなので、早めに対応して欲しいところです。
ベストキャビンクルーランキング
1位 シンガポール航空 2位 ガルーダインドネシア航空 3位 ANA
JALは8位ですか…
シンガポール航空とガルーダ航空って…。制服のランキングじゃないか?
予想通りですが、日本の航空会社は、機内エンターテインメントなどハード面のマイナスを、ソフト面で取り返しています。
客室内の清潔さランキング
1位 エバー航空 2位 ANA 3位 JAL
不動の1位ANAがまさかの陥落です。JALが前年ベスト3圏外からベスト3にランクインしました。
空港サービスランキング
1位 ANA 2位 タイ国際航空 3位 JAL
昨年まさかのエバー航空に1位の座を奪われたANAが1年で返り咲き。逆に昨年1位のエバー航空は一気にベスト3圏外の4位まで陥落。昨年の1位は何だったんだ?
ファーストクラスランキング
1位 シンガポール航空 2位 ルフトハンザドイツ航空 3位 エールフランス
昨年2位のエミレーツ航空は一気に6位まで陥落しています。日本勢はANAが7位、JALが12位止まりです。
ビジネスクラスランキング
1位 カタール航空 2位 ANA 3位 シンガポール航空
常連のベスト3がカタール、シンガポール、ANAです。JALは13位です。ビジネスクラスレベルのサービスは強そうですが、評価はされていないようですね。
プレミアムエコノミークラスランキング
1位 ヴァージン・アトランティック航空 2位 シンガポール航空 3位 ニュージーランド航空
日本勢を期待していましたが、ANAが12位、JALが13位。フィリピン国際航空の11位に後塵を拝す始末でした。
エコノミークラスランキング
1位 JAL 2位 シンガポール航空 3位 カタール航空
JALが前年の総合10位からジャンプアップして、なんと総合1位となりました。JALのエコノミークラスのシート(席)の評価はいつも高く、昨年もエコノミークラスのシート評価では1位でしたが、食事評価が9位、総合でも10位ということで、食事の評価が相当低かったことが伺えますが、今年2019年は、食事評価が3位を大躍進を遂げたことで、総合でもナンバー1となりました。
ANAは前年と同じ5位。前年1位のタイ国際航空は4位に陥落しています。
昨年は、ANAが5位、JALの10位という結果で、なんかスッキリしなかったエコノミークラス部門ですが、今年は納得のJALがNo1でした。
その他詳細はSKYTRAXのページ(英語)でご確認ください。
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シンガポールチャンギ空港強しです。7年連続世界No.1空港の座を獲得しています。
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SKYTRAXは、ベストエアポートホテルランキングなんていうのも発表しています。