
2026年7月12日、シンガポールMRTのサークルライン(Circle Line)がついに一周つながりました!
今回開通したのは、HarbourFront(ハーバーフロント)駅とMarina Bay(マリーナベイ)駅を結ぶ「Circle Line Stage 6」、略してCCL6です。
新たにKeppel(ケッペル)、Cantonment(カントンメント)、Prince Edward Road(プリンス・エドワード・ロード)の3駅が開業。これまで途切れていた南側の区間がつながり、HarbourFrontからMarina Bayまで乗り換えなしで移動できるようになりました。
実際に開通直後のサークルラインに乗って、新駅3駅を見てきました。
この記事では、現地で撮影した写真を使いながら、
- どの区間が開通したのか
- 新駅はどこにあるのか
- 旅行者にとって何が便利になったのか
- ClockwiseとAnticlockwiseの見分け方
- 「Loop」と表示される列車の注意点
をわかりやすく解説します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開通日 | 2026年7月12日 |
| 開通区間 | HarbourFront~Marina Bay |
| 新駅 | Keppel、Cantonment、Prince Edward Road |
| 開通距離 | 約4km |
| 所要時間 | HarbourFront~Marina Bay:約9分 |
| 注意点 | Loop列車はDhoby Ghaut・Bras Basah・Esplanadeを通らない |
2026年7月、サークルラインが全線開通
サークルラインは、シンガポール中心部の外周をぐるりと結ぶ黄色のMRT路線です。
これまでは南側のHarbourFront駅とMarina Bay駅の間がつながっておらず、路線図でも未完成の状態が続いていました。
2026年7月12日に約4kmのCCL6が開通し、次の区間が一本につながりました。
HarbourFront(CC29/NE1) ↓ Keppel(CC30) ↓ Cantonment(CC31) ↓ Prince Edward Road(CC32) ↓ Marina Bay(CC33/NS27/TE20)
完成後のサークルラインは全長39km、全33駅。うち12駅が他路線との乗換駅になり、シンガポールの既存MRT全路線と接続します。

今回開業した3駅は次の通りです。
| 駅名(駅番号) | 主なエリア |
|---|---|
| Keppel(CC30) | Keppel Road、港湾・物流地区、Greater Southern Waterfront |
| Cantonment(CC31) | 旧Tanjong Pagar Railway Station、Spottiswoode、Everton Road |
| Prince Edward Road(CC32) | Shenton Way南側、Tanjong Pagar、CBD |
LTAによると、CCL6の開通によってTelok Blangah駅からMarina Bay駅までの移動は乗り換えが不要になり、所要時間も約10分短縮されます。
サークルライン開通で旅行者は何が便利になった?
旅行者にとって一番わかりやすいメリットは、Marina Bay・CBD方面とHarbourFront・セントーサ方面をサークルライン一本で(乗り換えなしで)移動できるようになったことです。
Marina BayからHarbourFrontへ乗り換えなし
Marina Bay駅では、ホームの案内に「via HarbourFront」と表示されます。
この方向の列車に乗れば、Prince Edward Road、Cantonment、Keppelを通り、HarbourFrontまで乗り換えなしです。

Marina Bay駅はNorth South Line、Thomson-East Coast Lineとの乗換駅です。Gardens by the BayやMarina Bay Sands周辺から向かう場合は、最寄り駅と乗車路線を先に確認しておきましょう。
「マリーナベイ」というエリア名と「Marina Bay駅」は同じ意味ではありません。Marina Bay Sandsの最寄りは通常Bayfront駅、Gardens by the Bayの最寄りはGardens by the Bay駅です。
HarbourFrontからMarina Bay方面へも直通
HarbourFront駅では「Anticlockwise via Marina Bay」と表示された列車が、新開通区間を通る方向です。

HarbourFrontは、North East Line(パープルライン)との乗換駅であり、VivoCityやセントーサ島への玄関口でもあります。
これまでMarina Bay側からセントーサへ向かう際は、Outram Parkへ出て、パープルラインを乗り継ぐルートが中心でしたが、CCL6の開通後は、サークルラインで直行するルートが新たな選択肢になります。


セントーサ島へのアクセスもわかりやすく

サークルラインでHarbourFront駅まで来たら、セントーサ島へは主に次の方法で移動できます。
- VivoCity 3階からSentosa Expressに乗る
- Sentosa Boardwalkを歩く
- HarbourFront付近からシンガポール・ケーブルカーに乗る

VivoCityからセントーサ島へ向かうSentosa Express。HarbourFront駅から案内に従ってVivoCityへ進みます。

景色も楽しみたいならシンガポール・ケーブルカー。HarbourFrontはセントーサ観光の交通拠点です。HarbourFrontからの乗り場や料金は、シンガポール・ケーブルカー完全ガイドをご覧ください。

セントーサ島が目的なら、HarbourFront駅でNorth East LineやCircle Lineから降り、まずVivoCity方面の案内を探すとスムーズです。
新駅① Keppel(ケッペル)駅・CC30
HarbourFrontの次が、CC30 Keppel駅です。
Keppel Road沿いに位置し、将来のGreater Southern Waterfrontの住宅・商業開発を見据えて造られました。周辺にはPSA InternationalやKeppel Distriparkなどのビジネス・物流施設があります。

2026年7月に開業したCC30 Keppel駅。HarbourFrontの隣駅です。
Keppel駅は地下約20mにあり、3つの出入口が設けられています。LTAによると、出入口1と2は24時間利用できる地下道で結ばれています。

広々として明るいKeppel駅のホーム。港をイメージした新駅らしいデザインです。
現時点では有名観光スポットの最寄り駅というより、今後大きく変わるシンガポール南部の新しい交通拠点という位置づけです。
新駅② Cantonment(カントンメント)駅・CC31
Cantonment駅は、かつてマレー鉄道のシンガポール側ターミナルだった旧Tanjong Pagar Railway Stationの地下に造られました。

CC31 Cantonment駅。Keppel駅とPrince Edward Road駅の間にあります。
駅の深さは約28m。4つの出入口から、Spottiswoode Park、Everton Road、Singapore Art MuseumのTanjong Pagar Distriparkなどへアクセスできます。
将来、旧Tanjong Pagar Railway Stationの再整備が完了すると、歴史的な駅舎と新しいMRT駅が一体になったユニークな場所になります。

Cantonment駅のホーム。アーチ状の天井と縦長のアートが印象的です。
新駅3駅の中では、駅そのものの建築を見て回る楽しさが一番感じられる駅でした。
新駅③ Prince Edward Road駅・CC32
Prince Edward Road駅は、新開通区間でMarina Bay駅のひとつ手前にあります。
Shenton Way南側のオフィス街に位置し、Tanjong PagarやAnson Road周辺への新しいアクセス駅になりました。

CC32 Prince Edward Road駅。次の駅はMarina Bayです。
駅の深さは約30mで、新駅3駅の中では最も深い駅です。2つの出入口があり、近隣のオフィス・住宅開発のほか、Hock Teck See TempleやMasjid Haji Muhammad Salleh方面へアクセスできます。

Prince Edward Road駅のホーム。海や港を思わせる波状の天井が特徴です。
周辺は高層オフィスが並ぶエリアですが、少し歩くと寺院やモスクなど、港町シンガポールの歴史を感じる場所もあります。
ClockwiseとAnticlockwiseの見分け方
一周つながったことで、サークルラインでは行き先の案内方法が変わりました。
基本となる言葉は次の3つです。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| Clockwise | 時計回りに進む列車 |
| Anticlockwise | 反時計回りに進む列車 |
| via ○○ | 次に通る主な乗換駅・方向の目印 |
日本の山手線の「外回り・内回り」に近い考え方ですが、旅行者にとってClockwiseとAnticlockwiseを瞬時に判断するのは簡単ではありません。
そこで実際の駅では、「via Marina Bay」「via HarbourFront」「via Paya Lebar」のように、次に通る主要な乗換駅が一緒に表示されます。
目的地の駅名だけでなく、viaの後に書かれた駅名を路線図と照らし合わせるのが、乗る方向を間違えないコツです。

駅に設置された新しい案内。Clockwise、Anticlockwise、Loop、viaの意味が説明されています。
最短方向がわからないときは?
次の方法が簡単です。
- 駅の縦型路線図で目的駅を探す
- 目的駅までの分数を見る
- ホームの「via ○○」表示と照合する
- 不安ならGoogle MapsまたはMyTransport.SGで検索する
サークルラインは一周できますが、反対方向に乗るとかなり遠回りになる場合があります。「いずれ着くから大丈夫」と乗らず、所要時間を確認しましょう。
「Loop」列車が通らない3駅に注意
ここが少しややこしいところです。
サークルラインには、一周する本線とは別にPromenade駅から分岐する支線があります。
次の3駅はループ本線上ではありません。
- Dhoby Ghaut(CC1/NE6/NS24)
- Bras Basah(CC2)
- Esplanade(CC3)

「Clockwise Loop」または「Anticlockwise Loop」と表示された列車は、この3駅には行きません。
Dhoby Ghaut、Bras Basah、Esplanadeへ向かう場合は、Loopではない支線列車を選ぶか、列車の案内に従ってPromenade駅で乗り換えます。
反対に、Marina BayとBayfrontは完成後のループ本線上にあります。エリア名が似ているため混同しやすいですが、駅番号も合わせて確認すると安心です。
運転間隔はどのくらい?
開通時のLTA発表では、運転間隔の目安は次の通りです。
- 平日のピーク時間帯:ループ本線は約2分間隔
- Dhoby Ghaut~Promenadeの支線区間:約4分間隔
- オフピーク時間帯・週末:平均約5~6分間隔
実際の運転間隔、始発、終電は曜日や駅によって異なります。乗車当日は駅の案内またはLTAのMyTransport.SGアプリで確認してください。
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よくある質問(FQA)
シンガポールのサークルラインはいつ全線開通した?
2026年7月12日にCircle Line Stage 6が開通し、HarbourFront駅とMarina Bay駅がつながりました。
新しく開業した駅はどこ?
Keppel駅、Cantonment駅、Prince Edward Road駅の3駅です。
HarbourFrontからMarina Bayまで何分?
駅の路線案内では約9分です。列車の待ち時間は含みません。
Loop列車はDhoby Ghaut駅に行く?
行きません。Dhoby Ghaut、Bras Basah、Esplanadeへは、支線列車を利用するかPromenade駅で乗り換えます。
サークルライン全線開通のポイントまとめ
2026年7月12日のCCL6開通によって、サークルラインは開業計画から30年以上を経て一周つながりました。
ポイントをまとめると、
- HarbourFront~Marina Bay間の約4kmが開通
- Keppel、Cantonment、Prince Edward Roadの3駅が新設
- サークルラインは全長39km・全33駅に
- HarbourFrontとMarina Bayを約9分で直接移動可能
- Telok Blangah~Marina Bayは乗換不要になり、約10分短縮
- Clockwise/Anticlockwiseと「via」表示で方向を判断
- Loop列車はDhoby Ghaut、Bras Basah、Esplanadeには行かない
という変化です。
観光客にとっても、Marina Bay・CBDとHarbourFront・セントーサ島を結ぶ新しいルートとして利用価値が高い路線になりました。
新駅はまだ利用者が少なく、とてもきれいです。時間に余裕があれば、HarbourFrontからMarina Bayまで乗りながら3つの新駅を見て回るのもおすすめです。
シンガポールMRT全体の利用方法は、シンガポールMRTの乗り方完全ガイド|路線図・料金・空港アクセスで詳しく解説しています。

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