
香港へ競馬観戦となったら、まず心配になるのが沙田競馬場までの行き方です。ちょっと調べてみると沙田競馬場の近くには「沙田駅」というのがあるらしい。最寄駅はそこだな…と思うところですが。競馬場の最寄り駅は東鉄線の「馬場駅(Racecourse)」です。馬場駅は競馬の開催日のみ使われる臨時駅、その馬場駅に停まる臨時線の本数も限られているので正直待ってられないんです。
ということで、今回は本数が多い東鉄線の本線の「火炭駅(Fo Tan)」から歩いて行く方法をご紹介します。歩いて10~15分。大した距離ではありません。ルートも簡単。屋根のある通路を通っていくので、日差しも避けられて意外と快適です。
ちょっと遠いんじゃないの?とか、行き方わかるかな?とか、安全かな?みたいな不安要素が払しょくできれば、行き方に悩む必要がないことがわかります。この記事では、そんな日本からの旅行者さんの一助となるべく、実際に火炭駅から沙田競馬場まで歩いたルートの写真を撮ってきました。写真でルートをたどりながら、競馬場の入場方法や入場料、パドックや馬券売り場などの場内施設、レースを見やすい観戦場所まで紹介していきます。
「行き方は心配してないよ。馬券の買い方を教えて。」という方はこちら。

沙田競馬場の基本情報
| 名称 | 沙田競馬場(Sha Tin Racecourse) |
|---|---|
| 住所 | 6001 Tai Po Road, Sha Tin, Hong Kong |
| 最寄り駅 | 東鉄線 馬場駅(Racecourse) |
| 徒歩で行ける駅 | 東鉄線 火炭駅(Fo Tan)C出口から約15分 |
| 入場条件 | 18歳以上 |
| 一般入場料 | 10香港ドル。日本人旅行者はパスポート提示で公衆席へ無料入場。 |
| 開門 | 通常は第1レースの2時間前 |
沙田競馬場のレースは、主に週末と祝日に開催されます。旅行日程を決める前に、香港ジョッキークラブの開催日程で沙田競馬場の開催日(時間)を確認しておきましょう。
沙田競馬場への行き方
移動にはMTR東鉄線を使います。最も簡単なのは、開催日に運行される馬場駅行きの列車に乗る方法です。ただし、東鉄線のすべての列車が馬場駅へ向かうわけではありません。駅の案内表示で「Racecourse/馬場」を確認してから乗車してください。

一番簡単なのは馬場駅で降りる方法
馬場駅は競馬場に直結しています。改札を出たら案内に従って進むだけなので、初めてでも迷いません。開催日に馬場駅行きの列車へ乗れた場合は、このルートが一番簡単です。
なお、「Sha Tin Racecourse」という名前につられて沙田駅で降りないようにしましょう。沙田駅は競馬場の最寄り駅ではありません。
火炭駅C出口から歩いて行く方法
馬場駅を通らない列車に乗った場合は、火炭駅で降りれば大丈夫です。競馬場まではC出口から約15分。駅から案内表示が続くため、順番どおりに進めば問題なく到着します。

C出口は「The Palazzo/御龍山」方面です。改札を出たら、Cの表示を見ながら地上へ向かいます。

駅を出ると、建物の壁に「TO PENFOLD PARK AND SHATIN RACECOURSE」と書かれた案内があります。矢印の方向へ進みましょう。

その先は住宅の下を通る細長い通路です。競馬場へ向かう人が多いため、開催日なら人の流れについて行けば迷いません。

続いて屋根付きの歩道橋へ入ります。ここも一本道です。

歩道橋を抜けると視界が開け、左手に沙田競馬場が見えてきます。ここまで来れば、あと少しです。

最後に青い案内板が現れます。「Sha Tin Racecourse Grandstand」は直進です。右へ曲がるとPenfold Parkへ向かうため、競馬場へ行く場合はまっすぐ進みます。

沙田競馬場の入場方法
日本人旅行者はパスポート提示で無料入場
香港を訪れている外国人旅行者は、有効なパスポートを提示すると沙田競馬場の公衆席へ無料で入場できます。入場口の右手の旅行者用ゲート「Tourist Channel」へ進み、係員にパスポートを見せればOK。中身を少しチェックされたのち、そのまま(無料で)入場できます。

パスポートを使わず一般入場する場合は、入口の自動改札でオクトパスカードをタッチして10香港ドルを支払います。公衆席にはスタンド、馬券売り場、飲食店、パドック周辺、コース前の観戦エリアが含まれています。
ネットでは料金が必要という情報もありますが、実際にパスポートを見せて無料で入場できているので、情報をアップデートしておきましょう。
私たち日本人はパスポートを提示すれば入場料は無料です。
入場後もレストランエリアの除く館内全域、パドック、一般観戦席、コース前を自由に行き来でき、無料入場だから利用できるエリアが狭いということは一切ありません。席は館内にたくさんありますし、コース前の観客席もたくさんあるし、パドック周りにもたくさんあります。馬券売り場もたくさんあります。汚いなんてことも一切ないし、何一つ問題ありません。
メンバーズエリアへ入れるTourist Badgeもある
より落ち着いた場所で観戦したい人は、旅行者向けのTourist Badgeを購入できます。通常開催日は300香港ドル、主要開催日は400香港ドルで、メンバーズ馬券売り場や指定されたコース沿いのエリアへ入れます。購入時にはパスポートが必要です。
入場は18歳以上。最低限のドレスコードあり。
ただし、競馬場へ入れるのは18歳以上です。一般エリアでもスリッパ、ビーチサンダル、プラスチック製の履物では入場できません。まあそういう人はあまりいないと思いますけど…。
まあ競馬を楽しむだけなら、無料の一般エリアで十分です。パドックとコース前もほぼ直線で移動でき、その間に馬券売り場。座るところ(無料)もたくさんあるし、軽食が食べられる屋台もたくさんあります。日本の競馬場と同じレベルか、もしかすると香港の方が少し上かな、というレベル感です。
沙田競馬場の主な場内施設
沙田競馬場はかなり広いですが、競馬を楽しむために押さえておきたい場所は、パドック、馬券売り場、コース前、飲食エリアの4つです。
| 施設 | できること |
|---|---|
| パドック(Parade Ring) | レース前の馬体、歩様、落ち着きを確認する |
| Public Betting Hall | マークシート記入、馬券購入、オッズ・中継確認 |
| Forecourt・コース前 | 走る馬を間近で観戦する |
| スタンド | コース全体と大型スクリーンを見ながら観戦する |
| 飲食エリア | 食事、軽食、飲み物を購入する |
| Gift at Races | 香港競馬のグッズや土産を購入する |

屋根付きのパドック
沙田競馬場のパドックは大きな屋根に覆われ、周囲を何層もの観覧スペースが囲んでいます。大型スクリーンには馬体重やオッズが表示され、目の前を歩く馬と数字を同時に確認できます。
パドックと囲むようにシートがあり、さらにその外にも小さなテーブルの付いた席がたくさんあります。そこは結構おすすめ。パドックも近いし、馬券売り場も近い、建物の反対側はゴール前という、競馬を楽しむにはうってつけの場所だと思います。

馬券売り場と大型モニター
Public Betting Hallには、有人窓口、自動券売機、マークシート記入台、レース中継用のモニターが並びます。場内では英語版レースプログラム「iRACE」も購入できます。香港馬を知らない日本人にとって、iRACEは予想の出発点になります。

馬券の種類、マークシートの記入方法、自動券売機の使い方は「香港競馬の馬券の買い方」で詳しく解説しています。

iTipsや脚質、展開予測の読み方は「香港競馬の予想方法|で、沙田競馬場の出馬表の見方と馬券攻略法」をご覧ください。

飲食店・無料Wi-Fi・競馬グッズ
Grandstand I・IIには飲食店、フードホール、軽食を買える売店があります。無料Wi-Fiは「HKJC」へ接続します。場内にはトイレ、ATM、ロッカー、競馬グッズを扱うGift at Racesもあり、一日過ごせる設備がそろっています。

旅行者に便利なのが場内の外貨両替所です。香港ドルの現金が必要になったときも、競馬場内で両替できます。

レストランは予約しなくても困らない
沙田競馬場へ行く前はレストランを予約しようか迷いましたが、実際に一日過ごしてみると、競馬を楽しむなら予約は必要ないと感じました。レースのたびにパドックで馬を見て、馬券を買い、コース前へ移動するため、席に座ってゆっくり食事をする時間がほとんどありません。
この日は競馬場へ向かう前に、沙田駅のNew Town Plazaにある、サワードウエッグタルトで有名な「Bakehouse」へ寄りました。クロワッサンとタルトを買ったのは前日で、当日は「Crab Royale Croissant Benedict」を店内で食べました。場内であまりお腹が減らなかったのは、このボリュームのある食事の影響も大きかったと思います。

一般エリアには座席がたくさんあります。レースの合間に休憩したり、iRACEを広げて次のレースを予想したりする場所には困りません。

ただし、レストラン前のコースを見渡せるデッキはレストラン利用者専用です。一般入場者が観戦場所として自由に入れるエリアではありません。

コースを見渡す景色は魅力的ですが、パドックとコースを往復して香港競馬を満喫するなら、一般席と売店の利用で十分です。

沙田競馬場のおすすめ観戦場所
予想するならパドックの柵沿い
馬券を買うなら、最初にパドックの柵沿いへ行きましょう。馬の歩き方、落ち着き、発汗、馬体の張りを近くで確認できます。iRACEで候補を決め、パドックで状態の悪い馬を外し、気配のいい馬を加える流れが実戦的です。

迫力を味わうならゴール前のコース沿い
レースの迫力を最も感じられるのは、ゴール前のコース沿いです。馬群が目の前を一気に駆け抜け、接戦になると観客の歓声も一段と大きくなります。人気の場所なので、発走前に移動して場所を確保しておきましょう。

レース全体を見るならスタンド上段
展開を追いたい人は、公衆席のスタンド上段がおすすめです。コース全体を見渡しやすく、向正面で馬が動くところから最後の直線まで追えます。大型スクリーンも同じ視界に入る場所を選ぶと、遠い位置を走っているときも見失いません。

初めての沙田競馬場でおすすめの回り方
- 第1レースの1時間半から2時間前に到着する
- パスポートを提示して公衆席へ入場する
- 場内でiRACEを購入し、馬券売り場の場所を確認する
- レース前にパドックで馬を見る
- 馬券を買ってコース前またはスタンドへ移動する
- レース後は次のパドックへ戻る
基本は「パドック→馬券購入→レース観戦」の繰り返しです。最初に場内を一周して位置関係をつかんでおくと、締切直前に慌てずに済みます。
沙田競馬場の行き方・入場に関するよくある質問
沙田駅で降りれば競馬場へ行けますか?
最寄りは沙田駅ではなく、東鉄線の馬場駅です。馬場駅を通らない列車に乗った場合は、火炭駅C出口から徒歩約15分で向かえます。
パスポートを持って行く必要がありますか?
持って行きましょう。日本人旅行者はパスポートを提示すると、公衆席へ無料で入場できます。Tourist Badgeを購入する場合にも必要です。
パスポートがなくても入場できますか?
18歳以上であれば、オクトパスカードで10香港ドルを支払い、公衆席へ入場できます。
レース終了後も馬場駅を利用できますか?
利用できます。今回も馬場駅は開いていましたが、帰りも来た道を戻って火炭駅まで歩きました。夜でも「FO TAN STATION」の案内が出ており、同じ方向へ歩く観客も多いので迷いません。

競馬をしなくても楽しめますか?
楽しめます。パドックで競走馬を間近に見たり、コース前でレースの迫力を味わったり、飲食店や競馬グッズを見て回ったりできます。4階のレストラン入口には本物の白馬と騎手もいて、一緒に写真を撮れるようになっていました。巨大なパドックと大型スクリーンのある景色だけでも、日本の競馬場とは違う雰囲気を十分に感じられます。

沙田競馬場は馬場駅直結、火炭駅からも歩いて行ける
沙田競馬場へ一番簡単に行けるのは、開催日に運行される馬場駅行きの列車です。馬場駅へ向かわない列車に乗った場合も、火炭駅C出口から案内表示に沿って約15分歩けば到着します。
日本人旅行者はパスポート提示で公衆席へ無料入場できます。入場したら、まずパドックと馬券売り場、コース前の位置を確認しましょう。パドックで馬を見て、馬券を買い、ゴール前でレースを見る。この流れを覚えれば、初めての香港競馬でも一日たっぷり楽しめます。
最新の入場案内、開催日、場内施設は、香港ジョッキークラブ公式「Plan Your Visit to Sha Tin Racecourse」で確認できます。
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