シンガポールのマリーナベイサンズ。デラックスルームとプレミアルームの、シティビューとガーデンビュー、4つの異なるルームタイプに宿泊したので、そのメリットとデメリット、そしてベストな部屋はどれか、比較して解説いたします。
シンガポールの船の形の人気ホテル【マリーナベイサンズ】。有名な屋上プール【インフィニティ】にはホテルの宿泊客しか入れないので、シンガポールに旅行では、インフィニティプールに入るという目的のためだけでも、マリーナベイサンズに一泊はしておきたいところです。
『マリーナベイサンズには泊まるべき。ただし一泊だけでいい。』
(移動がめんどくさかったら、もちろん連泊してください(笑))
これはほぼ間違いのない合言葉です。
じゃあ一泊だけしよう♪って思って、料金と空室状況を検索し始めると、次にぶち当たる壁が、これです。
なんか部屋の種類がいっぱいあって、わかんな~い。どの部屋に泊まればいいの?
マリーナベイサンズホテル
そんな皆様のために、マリーナベイサンズのルームタイプを徹底解説!
デラックスキングガーデンビュー、デラックスツインシティビュー、プレミアツインガーデンビュー、プレミアツインシティビューの4つの異なるタイプの部屋を利用してみましたので、実際の写真を使いながら、メリット・デメリットなどをご紹介していきたいと思います。
様々なタイプの部屋を実際に利用してみるといろんなことが分かってきました。
マリーナベイサンズのどの部屋に泊まるべきか?その答えがここにあります。
マリーナベイサンズのルームタイプの種類
基本的には部屋の種類はそんなに多くないんですね。基本的にはデラックス、プレミア、クラブ、グランドクラブの4種類、それにスイートルームが4種類くらい。それしかないんですね。
(スイートルームを利用するのは、超お金持ちの人だけだと思うので、解説は要らないですよね。なので、以降スイートルームは考えないで話しを進めます😉)
デラックスルームが一番低いグレードです。次がプレミアルーム。同じビューなら、デラックスルームとプレミアルームの料金差は、30シンガポールドル(約2,400円)くらいです(料金は時期によって変動するので、あくまで目安です)。
クラブルーム以上からは専用ラウンジでの食事やドリンクが無料になったり、専用カウンターでのチェックインがあったりと、ちょっとVIPな感じになります。
プレミアムとクラブルームの差はだいたい200~300シンガポールドル(約1万6千円~2万4千円)くらいです。部屋の広さはあまり変わらないので、部屋のグレードというよりも、クラブラウンジを含む待遇の違いが料金の差になっているという感じですね。
タイプ | 広さ | ベッド | 特徴・特典 |
デラックスルーム | 30㎡ | キング1台又はシングル2台 | |
---|---|---|---|
プレミアルーム | 42㎡ | キング1台又はシングル2台 | バスタブ付バスルーム |
クラブルーム | 44㎡ | キング1台 | ラウンジクラブ55で朝食無料 |
グランドクラブルーム | 62㎡ | キング1台 | 同上 |
マリーナベイサンズのルームビュータイプの種類
ルームタイプごとに用意されているビュータイプと、階数をまとめてみました。
丸で囲った数字は次の項で示しているランク付け順位です。
階数が高いほど格上という感じです。
料金は、ガーデンビューを基本にして、シティビューが+20シンガポール(約1,600円)、ハーバービューとスカイビューがともに、+40シンガポールドル(約3,200円)くらいというイメージです(料金は時期によって変動するので、あくまで目安です)。
タイプ | デラックス | プレミア | クラブ |
低層階(ビュー無し) | ⑭2階~9階 | ⑫2階~9階 | ー |
---|---|---|---|
ガーデンビュー | ⑫10階~39階/ガーデン側 | ⑩10階~39階/ガーデン側 | ④46階~49階/ガーデン側 |
シティビュー | ⑪19階~39階/市街側 | ⑦19階~39階/市街側 | ②35階~49階/市街側 |
ハーバービュー | ⑧40階以上/ガーデン側 | ⑤40階以上/ガーデン側 | ー |
スカイビュー | ⑧40階以上/市街側 | ⑤40階以上/市街側 | ー |
ルームタイプ・ビュータイプごとのランキング
マリーナベイサンズのホームページの情報をもとに、ルームタイプ・ビュータイプごとに、宿泊料金の安い順に並べてみました。
順位 | ルームタイプ | ビュータイプ |
14(安い) | デラックスルーム | 低層階(ビュー無し) |
---|---|---|
12 | プレミアルーム | 低層階(ビュー無し) |
12 | デラックスルーム | ガーデンビュー※ |
11 | デラックスルーム | シティビュー※ |
10 | プレミアルーム | ガーデンビュー※ |
8 | デラックスルーム | スカイビュー |
8 | デラックスルーム | ハーバービュー |
7 | プレミアルーム | シティビュー※ |
5 | プレミアルーム | ハーバービュー |
5 | プレミアルーム | スカイビュー |
4 | クラブルーム | ガーデンビュー |
3 | グランドクラブルーム | ガーデンビュー |
2 | クラブルーム | シティビュー |
1(高い) | グランドクラブルーム | シティビュー |
※印をつけたお部屋がこれからご紹介するお部屋です。
こうやって整理するといろいろ見えてきますね。
ハーバービュー(外海側高層階)とスカイビュー(市街地側高層階)のステータスが同じです。
デラックスルームのガーデンビューとプレミアムルームのビュー無しが同じ料金だったり、グランドクラブルームのガーデンビューが部屋のグレードでは格下のクラブルームのシティビューよりも安かったりしますので、ガーデンビューの評価が低い(人気がない)ことが伺えます(人気が低いので料金を低めにして誘導しているということです)。
デラックスルーム(キングベッド)ガーデンビュー
こちらがデラックスルーム・キングベッド・ガーデンビューの部屋です。
大きさは30㎡。25㎡以上くらいでゆったりしてくるので、十分な大きさです。
カウチソファーと仕事のできるデスクが付いています。
デラックスルームはバスタブはありません。広めのドレッシングルームの右側にシャワールーム。左側がトイレという設計です。アメニティも必要なものはすべて揃っています。
ガーデン側の眺めです。ちょっと拡大しているので、ここまで近くは見えません。
ホテルの部屋からガーデンバイザベイのイルミネーションショー「ガーデンラプソディ」が見れることを期待しましたが、やっぱり遠いですね。
実際のガーデンラプソディはこれくらい迫力がありますから、やっぱり部屋で見るのではなく、現地へ出かけて間近で見た方がいいと思いました。部屋からでは音楽も聞こえないですし。
デラックスルーム(ツインベッド)シティビュー
デラックスルームのツインベッドタイプの部屋。シティビューです。
部屋のつくり(広さ、ソファー、デスク、シャワーなど)は、上でご紹介したキングベッドルームと全く同じです。
こっちの方が少しは全体感がわかる写真になっています。
関係ないですけど、ベッドメイクさんが、タオルでカニを作ってくれました。Have a nice day って書いてあります。こういう心配りがうれしいですよね。なんとなく、ほんわかします。
窓からの眺めはこちら。マリーナベイが一望できます。
ガーデンビューよりもシティビューの方が解放感があるし、なによりもシンガポールらしいです。
マリーナベイの左下に、黒く飛び出している像とその前でクロスしているラインが見えると思います。ここが、夜の噴水ショー【スペクトラ】のメイン会場です。
部屋から噴水ショー【スペクトラ】がキレイに見えそう…ですが、実際はそうでもなかったです。(部屋から見えるショーの写真は、この後ご紹介する「プレミアルーム・シティビュー」に掲載しています)
部屋から見える夜景はこんな感じです。
真っ暗になってしまうガーデンビューとは違ってキレイな夜景を部屋から楽しむことができます。これは、結構なアドバンテージです。
デラックスルーム(ツインベッド)ガーデンビュー
デラックスルーム・ガーデンビューのツインベッドルームです。部屋の大きさはキングベッドルームと同じです。(写真の撮り方で広く見えますが)
ソファーはカウチなしの普通のソファです。
眺望はこんな感じで、今回は階がすこし上だったので、だいぶ見晴らしが良くなっています。
ベッドは厚手のマットで気持ちがいいですね。
大きめのデスクもあります。このあたりは、デラックスルーム共通です。
デラックスルームはバスタブなしです。
デラックスルームとプレミアルームの一番の違いは、この水回りです。プレミアルームはバスタブがあります…。それだけの違いなら、正直デラックスでいいんじゃないかなという気がします。シンガポールは暑いのでバスタブ要らないんじゃなかな…と。
プレミアルーム(ツインベッド)ガーデンビュー
ここからはプレミアルームです。
プレミアルームは、42㎡。30㎡のデラックスルームよりもだいぶゆったり感がありあます。部屋のデザインもスタイリッシュで明るい雰囲気です。
バスタブが付いてくるのもプレミアルームのポイントです。バスタブを重要視する方は、プレミアクラス以上のルームタイプを選ぶといいと思います。
ガーデンビューの部屋はバルコニー付きです。目の前にガーデンバイザベイのスーパーツリーグローブが見えます。
眺めはデラックスルームと変わらないですかね。夜のショーはデラックスルームから見てガッカリ済みなので、ここからは見ていません。ガーデンバイザベイのショー「ガーデンラプソディ」をホテルの部屋から見ることは期待しない方がいいですね。
もう1点。この時はエクストラベッドを利用しています。1人100SGD(約8,000円)くらいの追加料金です。
エクストラベッドの写真はこちら。結構小さいです。3人で泊って割り勘なんてなると結構不公平感のある小さめのベッドです。
デラックスルームガーデンビューとプレミアルームガーデンビューは、眺望は同じです。違いは部屋のサイズとバスタブですね。
プレミアルーム(ツインベッド)シティビュー
プレミアルームのシティビューです。
ガーデンビューと違いバルコニーがないので、その分少し狭くを感じるかもしれません。
広さやバスタブの有無など、部屋のつくりは基本的にプレミアルームガーデンビューと同じです。
ルームメイクさんが作ってくれていたタオルの置き物は象でした。デラックスルームはカニでしたので、グレードアップ?部屋タイプで違うのかどうかは不明です(笑)
眺望はこんな感じです。マリーナベイが一望できる眺めは、デラックスルームと同じです。デラックスルームよりも少し階数が下なので、スペクトラの会場が近くみえます。
ということで、少し期待しつつ、ホテルの部屋から噴水ショー【スペクトラ】を見てみました…が、やっぱり遠いですね。
大きな花火とは違うので、遠くからだと迫力がありません。部屋の窓も開かないので、音も聞こえませんし…。なんかやってる程度にしか見えないんですね。
近くで見る【スペクトラ】は結構迫力があるので、やっぱりホテルの外へ出て、会場の前で見た方がいいと思います。
噴水ショーはあまりよく見れないですが、マリーナベイのきれいな夜景はしっかり見えるので、ガーデンビューよりは断然おすすめですけどね。
(追記)低層階(ビュー無し)ルームからのビュー
シンガポールに遊びにきた友人が宿泊した低層階ビュー無しデラックスルームに遊びに行ってきました。
眺望をご紹介する写真を撮りに(笑)。
低層階(ビュー無し)ルームからの眺めはこんな感じです。
やっぱり、目の前にショッピングモールやカジノ、コンベンションセンターが入るビルがあって、その屋根が邪魔で、マリーナベイは見えません。その上からビルが少し見えますが、目の前の建物の存在感が大きすぎて、ビルに目がいきませんね。
屋上プールに入るためにマリーナベイサンズに泊まるにしても、この眺望だとちょっともったいないかなと思います。部屋は、普通のデラックスルームと全く同じでした。
低層階(ビュー無し)ルームは、最初から選択肢に入っていませんでしたが、あらためて「無し」だなと確信しました。
マリーナベイサンズはどの部屋に泊まるべきか?結論
まず、マリーナベイサンズの部屋から、噴水ショーの【スペクトラ】やガーデンバイザベイのショー【ガーデンラプソディ】を見るという選択肢は、捨ててください。間近で見るのと雲泥の差がありますので、試してみるだけでももったいないです(在住者など何度もチャンスがある方は除いて)。
これは屋上のインフィニティプールや展望デッキから見るというのも同じです。ブログなどでたまに見かけますが、キレイに見えるわけがないので。(失敗した~というブログは書かないので、騙されないでください)
ということで、純粋に眺望と、部屋のグレードで、選んでいきましょう。
ガーデンビューかシティビューか
まず部屋からの眺望ですが、これまでの説明からもお分かりだと思いますが、シティービューにすべきです。
理由は夜景です。折角なのでもう一度動画を。(冗談です。色合いはやっぱり動画の方がよく伝わりますので。)
ガーデンビューかシティビューかの違いで変わる料金は、1部屋で20シンガポールドル(約1,600円)くらいだと思います(シティビューの方が高いです)。
景色のキレイさから言えばもっと違っていいくらいだと思いますが、これくらい差でおさまっているのは、ガーデンビューも、ガーデンバイザベイが目の前に見えて意外とキレイなんじゃない?っという期待感だと思います。
何度も泊まる人はいませんし、ましてや比較した人もあまりいないでしょうから、そうなるんだと思います。
ここでしっかり比較したので、断言しておきましょう。
シティビューに比べたら、ガーデンビューは1万円くらい安くてもいいくらい。シティビューが断然おすすめです。
シティビューかスカイビューか
シティ側の部屋も、中層階のシティビューと高層階のスカイビューに分かれていて、スカイビューの方がまた20シンガポールドルくらい高いです。
マリーナベイサンズの前は、マリーナベイが広がっていて視界を遮るものは、ほとんどありません。
また、これも実はポイントなんですが、シンガポールには高いビルがありません。小さな国で、近くに空港があるので、高いビルは建てられないんです。
(一番高いビルで290メートル。マリーナベイサンズは200メートルです。)
つまりは、あまり高いところへ行っても眺望はかわらないんです。スカイビューとはよく言ったもので、むしろビューに占める空の割合が増えるんじゃないでしょうかね。
シティビューにするか、スカイビューにするかの、ポイントは、眺望ではなく、高い所が好きかどうかです。
普通は、シティビューでいいと思います。ビューが変わらないので。
デラックスルームかプレミアルームか
デラックスルームとプレミアルームの違いは、部屋の大きさと、バスタブの有無です。
デラックスルーム:30㎡、バスタブなし
プレミアルーム:42㎡、バスタブあり
ビューが同じ条件なら、両タイプの料金の差は30シンガポールドル(約2,400円)くらいです。
30シンガポールドルくらいの差なら、プレミアルームと思った方はプレミアルーム、逆の方はデラックスルームです。
自分はデラックスルームですね。海外旅行では、バスタブは使わないので。
クラブルームは?
クラブルームとプレミアルームの料金の差は300シンガポールドル(約2万4千円)くらいあります。
クラブルームとプレミアルームの部屋の大きさは同じくらいです。プレミアルームで十分きれいなので、そこから大きく変わることはないでしょう。
となると、プレミアルームとクラブルームの違いは、クラブルーム専用のデスク(受付)とクラブルーム専用のラウンジ、ということになります。
クラブルームには、専用のデスクがあるので、チェックインやチェックアウトがとてもスムーズ…
でも、マリーナベイサンズには日本人デスクがあるので、そっちの方が断然楽ですし、しかも結構空いているので、クラブルーム専用のデスクを使うことはないかもしれません。
あとはクラブルーム専用のラウンジですね。専用のラウンジで、綺麗な景色をみながら、朝食やアフタヌーンティーとかが味わえるというやつです。
朝食とか紅茶とかケーキに、プラス300ドル払います?
マリーナベイサンズの中には、美味しいレストランも、景色のいいカフェも、いっぱいあります。ラウンジで食べたらお腹いっぱいになって、そっち行けないですよ。
負け惜しみじゃなくて、マリーナベイサンズのクラブルームだけは、ちょっとナンセンスかなと思いますね。ホテル内(隣接)のショッピングゾーンやレストラン・カフェの充実度が半端ないので、そっちに行きたいところです。
ということで結論です!
マリーナベイサンズに泊まるなら、プレミアルーム・シティビューか、デラックスルーム・シティビューです。
その差は部屋の大きさとバスタブで、料金の差は30シンガポールドル(約2,400円)くらい。究極的には、30シンガポールドルを払ってゆっくりバスタブにつかりたいか、が判断のポイントです。
バスタブ重視派はプレミア/シティビュー、バスタブ不要派はデラックス/シティビューでOKです。
まあ、間違いないですね。
マリーナベイサンズホテル
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