IFRSのための会計英語|Cost(原価)とExpense(費用)は何が違うのか?

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海外で働きだすとIFRSの決算書とか見るようになって急に会計英語が必要になったりします。特に損益項目(P/L項目)は業績報告なんかでも必要になってくるので、ちょっと押さえておかねば…。ということで、今回も、損益計算書(P/L)で使われる会計用語の英語をお勉強♪

あんまり肩ひじ張ると疲れるので、とりあえずは、ぼんやり眺める程度で。それだけで、次にに見たときの理解度がかわります。

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Cost(原価)とExpense(費用)

売上原価ですか?販管費ですか?

会社に必要なものを買って請求書がくるから当然経理に回す、売上原価か販管費かなんて昔は考えたこともなかったわけですが…

簡単にいうなら、売上に対応するものはCost(売上原価)、それ以外の販売活動や管理業務に関連するものはExpense(費用)です。

損益計算書で表示される場所が違いますし、それによって、段階利益の金額が変わっちゃうから、この区分、意外と大事なんですね。

こちらが損益計算書のサンプルです。

あえて日本基準とIFRSの違いで使ったのと同じ画像で。日本基準では営業外損益と特別損益を分けていますが、IFRSではそのような区分は禁止されていますので、大きく言うと上記のような違いがあります。

が、その上の計算区分はだいたいこんな感じ。売上原価に計上するか、販売費及び一般管理費(販管費)に計上するかで、売上総利益(Gross Profit)の金額、営業利益(Operating Income)の金額が変わってきます。

売上総利益(Gross Profit)はいわゆる粗利って奴ですね。そのものを売ってどれだけ稼げたか、営業利益(Operating Income)はその事業全体でどれだけ稼げたかを示す指標です。

IFRSでは原価と販管費の分類は必ずしも必要ない

えっ!?

ここまで言っておいて、こんなことを言い出すから、会計はつまらないんですよ。まあ、仕事だからしょうがないです。

IAS1号の第99条では、このように記載されています。

An entity shall present an analysis of expenses recognised in profit or loss
using a classification based on either their nature or their function
within the entity, whichever provides information that is reliable and
more relevant.

えっ!?

というように知ったような顔をして、圧力をかけてくる人いますよね。ほんと、事前に勉強してきてるくせに(笑)

日本語にするとこんな感じです。

企業は、純損益に認識した費用の分析を、費用の性質又は企業内における機能の基づく分類のうち信頼性が高く目的適合性がより高い情報を提供する方で表示しなけらばならない。

この文章、いろいろ、興味深いTipsが隠れているので、そこからちょっと触れておきたいと思います。

ちょっと余談が続きます。すみません。

上の英語、Shallを使っているのに、しなければならないって訳していますよね。これ、契約の文章ではよくある表現なんですが、義務を表すShallなんです。この使い方はビジネス文書ではよく出てきます。感覚と合わない場合があるので、ちょっと押さえておくと役にたつと思います。

あと、細かいけど、面白いのが、「recognised」という言葉。これ、イギリス英語です。私たち日本人が主に勉強してきたレコグナイズのスペルは「recognize」じゃないですか。こっちがアメリア英語ですね。細かいですが、IFRSが、アメリカじゃなくてヨーロッパ主導の会計基準であることが出ている一面だったりします。

会計的には、「present」ですかね。これは、プレゼントとか現れるとか、そういう感覚のある言葉ですけど、会計では、表示するという使い方とします。Presentation of Financial Statementsで財務諸表の表示、と言う感じ。名詞は「Presentation」ですね。

若干脱線しましたが… 「費用の性質又は企業内における機能の基づく分類」ってなんだよというところへ戻ります。

費用の「性質別」と「機能別」の分類表示

性質別分類というのは、その費用の性質、つまり、材料であったり人件費であったりです。

機能別分類というのは、経営上の機能、つまり売上に対応する原価であったり、販売や管理に使った費用であったりです。

IFRSでは、これを「信頼性が高く目的適合性がより高い情報を提供する方で表示しなけらばならない」としているので、要は読者にわかりやすい方法ならどっちでもいいと言っているわけです。

表で示すならこんな感じです。

一番左のような(性質別分類)で表示をしてもいいし、一番右のような(機能別分類)で表示してもいいですよというのがIFRSのスタンスです。ちなみに、日本では右の機能別分類だけが認められています。

Cost(原価)とExpense(費用)の英語

そんなIFRSのテキトーな表示はさておいて、英語を見て何かわからないとつらいので、科目の英語を押さえておきましょう。

原価の英語

売上原価は、英語で「Cost of Goods Sold」と記載されます。グッズ(goods)は商品のこと。直訳だと売られた商品の原価という感じでしょうか。

これを、専門家の人は、頭文字をとってGOGS(コグス)なんて言います。報告書なんかでいちいち「Cost of Goods Sold」って書いていると長いので、覚えておくと便利です。

製造業では、原材料費はRaw Materials、労務費はLabor Cost、減価償却費はDepreciationを使うことが多いですね。

サービス業では、グッズがないので、Cost of Servicesとかが使われます。

原価計算なんて言葉も一瞬詰まります。Cost Accounting(原価計算)も覚えておくと便利です。

販管費の英語

販管費、すなわち販売費及び一般管理費も長いですね。日本語でも約すくらいですから。

販売費及び一般管理費は英語で、「Selling, General and Administration Expenses」です。長い!

ということで、頭文字をとって、SGAとか言います。読み方はエスジーエーです。

性質別分類では、CostとExpenseを分けずに、合わせて営業費用といいます。つまり原価と費用の合計ですね。営業費用は「Operating Expenses」と表示されます。

だいたいこの辺りでお腹いっぱいだと思いますので、さらに細かな会計科目の英語は、別記事に譲るとしましょう。ゆっくりとやっていくのが、上達のコツですので、焦らず行きましょう!

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