ミシュラン屋台ホーカーの穴場「オールドエアポートロード」を正直レビュー

シンガポールのフードコート「オールドエアポートロード-フードセンター」

こんちわ。シンガポール在住のサラリーマンけんたです。

今回は、観光客が少ないシンガポールの穴場ホーカー、オールドエアポートロード・フードセンター(Old Airport Road Food Centre)へ行ってきました。自宅からもオフィスからもアクセスが悪いので、あまり気が向かなかったんですが、ミシュランガイド掲載の屋台が5店あるから、2、3店回ってみようかな…と思い立ち寄ったんですが…。営業していたのは5店中2店だけ。営業時間も確認してから行ったんですけどね……。なかなか手ごわいホーカーです。

オールドエアポートロード・フードセンターの正面外観
51 OLD AIRPORT ROADの文字が目印。観光地感ゼロのローカルホーカーです。

食べられたのはLao Fu ZiのチャークイテオとAunty Oats Pancakeのパンケーキ。どちらも美味しいです。でも、旅行者が限られた食事の回数を使って、わざわざここを目指すべきかと聞かれたら、答えはNo。「初めてのシンガポール旅行なら、ほかの人気ホーカーを優先」です。

その理由も含めて、オールドエアポートロード・フードセンターの雰囲気、ミシュラン屋台の営業状況、実際に食べたローカルフードを写真多めでご紹介します。

もくじ

オールドエアポートロード・フードセンターとは

オールドエアポートロード・フードセンターは、1972年に開業したシンガポール有数の歴史あるホーカーセンター。かつて近くにシンガポール初の民間空港「カラン空港」があったことが、オールドエアポートロードという名前の由来です。

オールドエアポートロード・フードセンターの建物と屋根のカラフルな装飾
大きな建物ですが、食べ物の屋台が集まるのは1階です。

3列にずらりと並ぶ屋台は160店以上。チャークイテオ、ホッケンミー、クイチャップ、フィッシュスープ、パンケーキと、シンガポールのローカルフードが一通りそろっています。

オールドエアポートロード・フードセンター1階の屋台と飲食スペース
地元客が普段の食事を楽しむ、昔ながらのシンガポールのホーカー。

ラオパサのような観光客向けの華やかさはありません。冷房もなく、丸いテーブルと固定椅子が並び、天井では大きなファンが回る。これぞシンガポールの庶民の台所という感じ。シンガポールのローカルの雰囲気を楽しみたい方にはうってつけです。

場所・アクセス|最寄り駅はダコタ駅

住所は51 Old Airport Road, Singapore 390051。最寄り駅はMRTサークルラインのダコタ(Dakota)駅で、A出口から歩いて5分です。

Googleマップで場所を確認する

オールドエアポートロード沿いのバス停にある到着案内表示
目の前のバス停「Blk 39」には10、16、30、31、32、33番などが停車します。

中心部からはMRTを乗り継ぐため、アクセス抜群とは言えませんし、何より近くに有名な観光スポットがあるわけではないので、シンガポールの観光プランには組み込みにくいホーカーだと思いますね。

ミシュラン掲載店5店を回った結果

オールドエアポートロード・フードセンターにあるミシュランガイド掲載店は次の5店。正確には、ミシュラン・ビブグルマンが3店とミシュラン・セレクテッドが2店です。

店名屋台番号ミシュラン評価この日の営業
Lao Fu Zi Fried Kway Teow#01-12ビブグルマン営業
Nam Sing Hokkien Fried Mee#01-32ビブグルマンシャッター
To-Ricos Kway Chap#01-135/136ビブグルマン休業中
Aunty Oats Pancake#01-110セレクテッド営業
Jin Hua#01-120セレクテッドシャッター

結果は、ご覧の通り。開いていたのはLao Fu Zi Fried Kway TeowAunty Oats Pancakeの2店だけでした。

Lao Fu Zi Fried Kway Teow|チャークイテオの名店

Lao Fu Zi Fried Kway Teowの屋台と注文を待つ客
屋台番号#01-12。ここだけはしっかり行列ができていました。

この日の本命は、チャークイテオのミシュラン屋台老夫子炒粿條(Lao Fu Zi Fried Kway Teow)。ブラックとホワイトの2種類があり、どちらも8シンガポールドルです。

Lao Fu Zi Fried Kway Teowのブラックとホワイトのチャークイテオメニュー
ブラックとホワイトがあります。せっかくなので両方注文して同僚とシェアして食べ比べてみました。
Lao Fu Ziのブラックとホワイトのチャークイテオ2皿
左がブラック、右がホワイト。同じチャークイテオでも見た目からまったく違います。

実はこの老夫子炒粿條(Lao Fu Zi Fried Kway Teow)ですが、2023年にシンガポールの人気No.1ホーカーのラオパサにも出店していて、何回も訪れているんですが、食べるのはいつも、ブラック・チャークイテオ。1つだけ食べるならやっぱり一番人気に行っちゃいますよね。

今回は、敢えての食べ比べ。そうしたら、なんと…ホワイト・チャークイテオがめちゃうまだったんです。甘いダークソースを使わない分、炒めた素材の香りと海鮮の旨味がまっすぐ伝わります。

Lao Fu Ziのホワイト・チャークイテオと大きなエビ
平たい米麺に黄色い麺、もやし、卵、青菜、貝、ソーセージ、大きなエビ。具だくさんです。

もちっとした平打ち麺に、強い火で焼いた香ばしさ。そこへライムをぎゅっと搾ると、油の重さが消えて箸が止まりません。ホワイトは地味な見た目でかなり損をしていますが、味はこちらの方が上ですね。

ホワイト・チャークイテオにライムを搾る様子
ライムを搾ると味が締まる。ホワイトにはこの酸味がよく合います。

Aunty Oats Pancake|気のいいおじいちゃんと香ばしいおやつ

Aunty Oats Pancakeの赤と黄色の屋台
屋台番号#01-110。Aunty Oats Pancakeは元気に営業中でした。

もう1店開いていたのが、ミシュラン・セレクテッドのAunty Oats Pancake。オーツ麦を使った卵なしのパンケーキに、ピーナッツ、ココナッツ、あんこ、カヤなどを挟むシンガポールのおやつです。

Aunty Oats Pancakeのショーケースに並ぶパンケーキ
ピーナッツ、ココナッツ、あんこなどが並ぶショーケース。1個1.30シンガポールドルから。

注文したのはピーナッツとココナッツ。焼き目のついた薄い生地はパリッと香ばしく、中には具がぎっしり。ピーナッツはザクザク、ココナッツはしっとり甘く、食後でも軽く入ります。

ピーナッツとココナッツを挟んだAunty Oats Pancake
割れた薄皮まで香ばしい。安くて素朴で、ホーカーらしいおやつです。
Aunty Oats Pancakeのココナッツフィリング
オレンジ色のココナッツがたっぷり。サクサクの生地との相性がいい。

そして、店のおじいちゃんがいい人なんです。日本人だとわかるとうれしそうに話しかけてくれて、日本への親しみが伝わってきます。こういうちょっとしたやり取りも、ローカルホーカーを歩く楽しさですね。

目当ての3店は営業時間でも開かなかった

問題はここから。残るミシュラン掲載店3店は、営業時間になってもシャッターが下りたままでした。

To-Ricos Kway Chapは「次の案内まで休業」

休業の貼り紙が掲示されたTo-Ricos Kway Chapのシャッター
#01-135/136のTo-Ricos Kway Chap。「Sorry, closed until further notice」の貼り紙。

豚バラ、豚足、腸、ハチノス、豆腐を醤油ベースのタレで煮込むクイチャップの名店ですが、シャッターには「次の案内まで休業」の貼り紙。これは待っても開きません。

Nam Sing Hokkien Fried Meeも開店せず

シャッターが閉まったNam Sing Hokkien Fried Meeの屋台
#01-32のNam Sing Hokkien Fried Mee。営業時間を過ぎてもこの状態でした。

1960年創業、エビの旨味を吸わせたホッケンミー一本で勝負するビブグルマン店です。楽しみにしていましたが、営業時間を過ぎても開店せず。隣の店は普通に営業しているのに、ここだけ静かなままでした。

Jin Huaはシャッター前が荷物置き場に

シャッター前に荷物が積まれたJin Huaの屋台
#01-120のJin Hua。営業開始時刻を過ぎてもシャッターは閉じたまま。

ミルクを加えたクリーミーなハタのフィッシュスープで知られるJin Huaも休み。店頭には容器や調理道具、バッグなどが積まれていて、その日に開店する雰囲気はありませんでした。

旅行者がわざわざ行く価値はある?

オールドエアポートロード・フードセンターは、ローカル感たっぷりで面白いホーカーです。観光客が少ない場所で普段着のシンガポールを見たい人、ホーカーを何軒も巡っている人なら楽しめます。

ただし、初めてシンガポールへ来る旅行者には積極的におすすめしません。

  • 中心部の観光ルートから外れる
  • ミシュラン掲載店でも営業状況が安定しない
  • 開いていた2店は美味しいが、この2店だけを目当てに来るには弱い
  • Lao Fu Ziはアクセスのいいラオパサ店でも食べられる

今回のように、5店を目指して来たのに3店が閉まっていると、旅行者には痛い。シンガポール旅行のランチや夕食は一回一回が貴重です。だったら、営業する人気店が多く、別の店へすぐ切り替えられるホーカーを選んだ方が満足度は上がります。

旅行者には人気ホーカーの方がおすすめ

ミシュラン屋台を効率よく回るなら、観光と組み合わせやすい人気ホーカーがおすすめです。

オールドエアポートロード・フードセンターは、王道を食べ終えたリピーター向け。

また行こうかな…でもまた閉店だったら無駄足だしな…と、在住者の僕でも二の足を踏むレベルなので、予定きっちり組む必要のある旅行者には向いてないと思います。

ホワイト・チャークイテオはしっかり美味しかったし、気のいいおじいちゃんのパンケーキにも出会えた。期待どおりにいかないところまで含めて、これがシンガポール・ローカルの真の姿といえばそうなんですけど…ね^^;

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