シンガポールで働く海外転職の経験者が綴る海外勤務のすゝめ!海外勤務の美味しい実態も暴露しちゃいましょう!
はっきり言って海外勤務は超おすすめです。建設、海運、観光、金融、アパレル、飲食、エンジニア、デザイナー、コンサルタント、業種を問わずたくさんの日本企業が海外へ進出しています。もちろん外資系だって。
海外で働く方法だっていろいろあります。会社を変えないで海外拠点へ転勤することだけが、道じゃないですよね。シンガポールにはたくさんのルートから、日本人が仕事をしにきています。そして、みんな活き活きとは生活しています。
海外で骨をうずめる覚悟なんていらないです。ご自身のキャリアアップのためでも、人生経験のためでも、日本での生活に飽きたからでも、会社のキャリアで行き詰ったから、でも。なんでもいいじゃないですか。英語のレベルの千差万別。でも、海外勤務しなきゃよかったという人に、会ったことがありません。
これが海外勤務のほんとうのところ。人の独占欲ってやつでしょうか。おいしいものを隠そうとします。ちょっと言い過ぎでしょうか。美味しいものを不特定多数の人とシェアしようとはしません。
そして、もうひとつ、海外勤務者が、海外勤務をおいしいと言わない理由があります。それは処遇です。海外は楽勝って言ったら、手当とかの処遇が下がりますよね。転職だって競争率が上がってしまいます。
だから、これ。海外勤務者の暗黙の協定なんです。いや~、海外は大変ですよ💦っていうのが。
そうしとけば、なんにも知らない人は、「大変ですね」「凄いですね」って言ってくれるし、なんにも知らない会社の人は、「もっと手当をつけないと大変なんじゃないか」と思ってくれます。そして、採用担当の人は、「もっと給料上げないと就職してくれる人がいないんじゃないか」って思うわけ。
はっきり言いましょう!海外勤務は大変じゃないです。それは苦労することはありますけど、日本に比べたら、苦痛は100分の1以下です。英語?東南アジアで働いている日本人の英語なんか、たいしたことないですよ。
こういうことをブログで書くから、あとで友達に怒られるんだよなぁ😁
でも関係ないです。これから先、日本の人口はどんどん減るわけで、日本国内の消費だけでやっていくことには限界がありますもんね。日本企業はどんどん海外へ出ていく、出るしかないのは分かっていますからね。
そんな中で海外勤務経験が重宝されるのは目に見えているわけでして、20代、30代の方で、もし海外勤務にほんの少しでも興味があるなら、躊躇する理由はないですね。3年海外に行けばその後の人生がガラっと変わりますから。
こういうのは、みんなが動きだしてからじゃ遅いですよね。いまなら、海外でおいしく働いて、そのまま海外で生活するもよし、一定期間働いたら帰国して、その経験を武器にステップアップしてもよし。まだまだ旨味を味わえそうです。
海外で働くメリットってなんだろう?
海外勤務のおいしい実態のお話しする前に、海外で働くメリットを考えてみましょう。海外で働くと、何が得られるのか、そのあとどうなるのか。
⭕ キャリアアップになる
これは漠然とした意味ですが、海外で働いていましたというだけで、箔が付きます。これは、今後海外で働く人が増えてくると薄まってくるかもしれませんが、今のところはだいぶ箔が付きます。
社内の出世競争でも、新しい会社への転職でも、海外で勤務していましたといえば、それだけで勝ったようなもの。同じような評価の場合には特に。
⭕ ワンランク上の業務が経験できる
日本企業の場合であれば、海外へ行くと通常は日本の親会社よりも組織が小さくなるのと、日本人の方が組織全体では上位、すなわち管理側のポジションになることが多いので、日本の会社で働くよりも、1,2ランク上の仕事を任せられます。
外資系企業の場合でも、ジャパンデスクと言われるような、日本人対応の業務をする場合には、会社組織全体に縛られることなく主体的に業務を行えるでしょう(ただし、外資の場合は、結果が残せないとあっさり解雇されますが)。
こうした経験を通じて、人よりも早く管理の仕事を身につけることができ、これが将来の業務に活きるのは間違いないでしょう。
⭕ 実践的な英語力がつく
英語力は間違いなくつきます。あとで書きますが、日系企業の駐在員の英語力なんてひどいもんです。が、ひどいなんて言ってられない、みんなひどいししゃべってみるか、ってやっているうちに、コミュニケーションが取れるようになります。こうやって身につけた英語は強い。大したことないけど強いんです。
⭕ 国際的なネットワークができる
海外で勤務すると、そこでしか出会わない人たちに出会うことができます。今後国際舞台で活動していくのに欠かせないネットワークができるはずです。
⭕ 将来の職業選択の幅が広がる
英語を使った仕事や海外へ行く仕事に抵抗がないため、就職先を選ぶための条件が一気に緩和され、選択肢がぐっと広がります。例えば、営業経験は豊富だけど英語はちょっと…というと、国内企業だけが選択肢になりますが、海外勤務の経験があれば、国内企業でも、外資系企業でも、海外子会社でも、なんでも来いという感じ。選べる仕事が増えれば、いい条件の仕事に就ける可能性も高くなりますよね。
⭕ モテる
これは微妙に真実です。比較してないからわからないですけど…😅
⭕ カップルや家族での旅行をスマートにエスコートできるようになる
これもありですね。海外旅行はどこへ行くのも怖くなくなります。だた気の向くままに動く(動かなくてもいい)バックパッカーとはちょっと違うかな。異文化の社会に適合して生活する術が身に着きます。
思いつくままに書きましたが、まだまだ、あると思います。
海外勤務ははじめは少し大変に感じるかもしれません。
でも、海外で活躍している人たちのほとんどは、はじめて海外で生活する経験を大人になってからしているんですね。当たり前ですが。だから、みんなやさしいんです。だから、ちょっとくらいヘマしてもいいんです。だから、気が楽なんです。そうやっているうちに自然に経験値が上がっていく。それが海外勤務の最大のメリットです。
海外勤務のおいしさを暴露しよう
海外勤務をしたことがない方の海外勤務のイメージって、実際とはちょっと違うような気がします。もちろん、持っているイメージは人それぞれだとは思いますが…。
シンガポールで働く前にいろいろな海外経験者に話しを聞きましたが、たいていの人は大変だよって言いました。
でも、今、シンガポールで働いているもの同士で話しをしていて、大変だなんていう人は一人もいないでしょうね。余裕ですって敢えて口にする人もいませんが。
わたしたち日本人の会話ってそういうもんじゃないですか。余裕でした、なんていうとビッグマウスって言われるので、大変でしたって言っとく、みたいな。
逆に、外資系企業に勤めている人の話しを聞きかじって、すっごいいい暮らしをしているみたいなイメージを持っている人もいます。
もちろん、勤務する国や会社にもよりますが、一般的には、いい暮らしができますね。日本と比べたら相当いいと思いますよ。
⭕ 給料がいい
そんなことないよ、っという方もいるかもしれませんが、相対的な話しでは、真実です。
日本で同じ仕事をする場合と比べて、とか、現地の生活費水準のわりには、っとういうような場合もあるかもしれません。
だってそうじゃなかったら、日本に帰ってるでしょ?
給料は能力の他に、需要と供給のバランスでも決まります。だれでもできて、やりたい人がたくさんいる職業の給料は低くなりがちですよね。逆に、必要だけど、やりたい人が少ない職業の給料は高くなりがちです。
現状では、日本企業は海外に出るしかないと考えていて、実際にバンバン進出している。けれども、それをサポートできる人が少ない、海外で働きたい人が少ない、といった状態ですから、条件は自然とよくなりますね。
⭕ 処遇がいい
なにも基本給だけが給料ではありません。
海外勤務をすれば、だいたいは海外勤務手当とか、住宅手当とか、物価手当とか、どんどん手当が付きますね。
物価手当って東南アジアに行ったら、物価って安いんじゃないの?と思うかもしれません。が、物価手当は、諸外国で日本と同じ生活をした場合に増える生活コストの補填なので、どの国へいっても一定額は支給されます。支給されている人は声高に言わないので、みんな無いと思っていますが。
住宅手当については、家賃の一部負担どころか、全部負担してくれる会社もありますね。現地採用の場合は、日本の場合と同じように、給料から自分で払ってねとなるケースが多いですが。
⭕ 職場環境
これも一概には言えませんけど、海外の方がオフィスはゆったりですよね。
相対的に、上位の職で働くことが多くなるので、固定デスクが付いたり、個室が付いたり、日本で働くよりも、労働環境が良くなりますね。
⭕ 労働時間が短い
これも、会社によって違うかもしれませんが、日本で働いているよりは、日々の労働時間は短いですね。管理が弱いので、遅く来たり早く帰ったりというのも、結構自由でしょう。
忙しくないのを隠すために忙しいって自分で言う人はいますけど、基本的に忙し自慢の人に出会うことは少ないです。まあ、これは個性の問題なので、日本でも、海外でも、一定割合は居ますけど(笑)
⭕ プレッシャーが少ない
日本から地理的に遠いので親会社からのプレッシャーが少ない。また言語や文化の違いから、親会社は現地のことがよくわからないので、海外拠点へのプレッシャーを掛けにくい。仮にプレッシャーがあっても海外拠点側は情報量で勝っているので、簡単にかわせる。みたいな。
これも、会社によって違いますが、相対的な話しです。
ほとんどの人は、仕事が楽ですとか、プレッシャーが少ないですとは、言いません。が、海外の方が圧倒的にプレッシャーがかからない状況で働いている人が多いですね。
余談ですが、うつの人も少ないですね。内面なので確証はありませんが。精神が破壊されるまで追い込まれる状況ってのがほぼ無いからだと思います。
⭕ 通勤ラッシュがない
そもそも、会社の近くにアパート(コンドミニアム)を借りますから、苦痛を感じるような通勤を続けている人はほとんどいないでしょうね。国によっては電車の混雑もありますが、そんな場合には電車の影響を受けないところに住むでしょうから。
⭕ 生活費は安い
これも多くの人が誤解していて、自分も本当のことを言いません。
例えば、シンガポール。物価が高い、物価が高いと言いますが、それは日本人や欧米人が好むものの物価が高いんであって、それ以外も高いでしょうか…。
シンガポールには、日本や欧米からだけでなく、フィリピン、インドネシア、マレーシアなど、物価の比較的安い国からもたくさんの人が働きに来ています。そうですよ、我慢すれば安いところはいくらでもあるんです。
⭕ 会社の経費が使いやすい
こんなことを言っていいのかわかりませんが、ある程度ゆるく会社のお金を使える人が多いですね。日本の親会社は海外の接待事情を知らないからか、チェックする人が居ないんでしょうね。領収書に書かれている店名や住所をみても、なんのお店か分かりませんもんね。使いやすいですよね、そりゃ。
⭕ 住むところがきれいで広い
これが一番おすすめかポイントかも。
海外で働く場合、たいていの場合は、セキュリティを理由にして、ゲートにガードマンが居るような立派なコンドミニアムに住むことになります。
もちろんそれなりにコストが増えますが、それは安全な生活に必要な経費。会社がある程度面倒を見てくれます。
安全面に配慮したはずが、自然とグレードの高いコンドミニアムに住むことになりますので、スポーツジムがついて、大きなプールがついて、というのが普通になります。
家でプールとジムに毎日通える、そんな環境をみんあが持っています。これ、マジです。
⭕ 毎日が海外旅行
これは微妙な表現です。というのも、東京にだって観光で行く外国人はいっぱいいるわけで…。住んでいるところが、相手にとって観光地だと、住んでいる人も旅行気分かというと、そうでもないわけで。
ただ、日本に住んでいたら、簡単にはいけないところに行けるというのは確かにありますね。食べ物とかも、現地のものを食べることができます。
あと、結構大事なのが、住んでいる国以外の国への旅行がしやすい。日本から行くよりもコスト的に安いからでしょうか。距離的に近いからでしょうか。気軽に他国へ出歩けるようになります。
海外勤務者の語学力ってどれくらい?
これも、暴露しちゃっていいものかとは思いますが…。特に東南アジアの人の英語力はそんなんに高くないですね。すくなくとも英語での会話力は。
よく言いますが、中学生レベルでもコミュニケーションは取れるので。そんなもんです。
英語のできる人から、アメリカ、ヨーロッパに行って、残りがアジアへ。そんなん感じですから。
それでも、海外駐在の条件にTOEICの点数を上げている会社は多いでしょうから、そのハードルはクリアしておく必要がありますね。既に海外勤務の経験があれば、それが武器になりますが、そうでなければ、TOEICくらいしか客観的に英語力を図る方法がないので、ショウガないです。
ひとつの目安は、730点くらいでしょうか。これが最低ライン。しっかりアピールするなら800点をクリアしたいところです。
どうやったら海外で働けるの?海外で働く方法は?
ではどうやったら海外で働けるのでしょうか。一般的に3つの方法が考えられます。
① 日本企業から海外子会社等へ出向する
これが一番条件がいい方法です。一番楽な方法は、海外進出している日本の大企業に新卒で入ること。卒業の段階でこれに気づければラッキーですが、なかなか気づかないんですよね。
銀行、証券会社、それに商社といった儲かっている企業の海外駐在は条件がすごくいいので、ほんと勝ち組です。自動車や家電系などのメーカーも、同じように海外出向者への処遇がいいです。それ以外に狙い目なのが、海運系と建設系。体育会系が多い会社ですが、相対的な英語力は高くないので、海外勤務のための競争が激しくなく、それほど英語力がなくても海外での駐在勤務を勝ち取りやすい、と言われています。気合だけで行ってこいって感じですね。
もし、海外駐在を条件に、日本で中途採用しているような会社があれば、それこそ狙い目です。
② 日本企業の海外子会社等の現地採用として採用される
転勤で海外勤務を狙う場合、一般的には、この方法になります。
現地の海外子会社等に直接採用してもらう方法です。この方法だと、①の日本から派遣よりも、給与等の条件は少し悪くなる傾向にあります。
日本の会社から行く場合には、まさに日本の給与が比較の対象なので、それとの対比で条件が悪くならないように給与等の処遇が決定されます。対して、現地採用の場合には、比較の対象は、現地のローカル従業員だったりします。もちろん、日本人としてのアドバンテージがあるので、ローカル従業員とは比べ物にならないくらい良い条件にはなりますが、日本からの出向者より良くはないというのが実態です。
特に海外勤務手当や住宅手当のようなものは鼻からないので、そこが大きな違いになります。
ただし、現地採用として募集されるポジション(地位)は様々です。一般の従業員から、管理職、役員、社長だって募集がありますね。役員や社長クラスになれば、それなりに好条件になるのは当然ですので、最終的にはそこを狙いたいところです。
経験がない場合は仕方がないです。一般の従業員から2,3年修行して、その後会社と条件交渉するか、転職してステップアップを狙いましょう。それでも、日本で大企業の子会社管理職や役員になろうと思ったら、相当な期間を掛けて激しい競争を勝ち抜く必要があるわけでして、それとの比較では、結構おいしいルートには違いありません。
海外子会社の役員になんかなれれば、処遇を含めて、相当おいしいです。
③ 外資系企業の海外子会社に直接採用される
日系企業以外、いわゆる外資系企業の日本以外の海外子会社等に直接採用してもらう方法です。外資系企業の場合、条件はいろいろですが、基本的には成果報酬ですから、成果次第で給与は大きく変わります。
日本企業や日本人のサポートといった職種が多くなりますが、日本人が一人という場合もあるのでかなりの心構えが必要とされ、より国際的なビジネスマンとしての資質や能力が要求されます。
それでも、2,3年修行を詰めれば、相当な実力がつくはず。一気にステップアップして、次の転職で、日系企業の海外子会社の要職を狙えます。ある意味スピードコースでもあるので、若い方には是非挑戦してほしい働き方です。
未経験者におすすめなのは…
日本企業の現地採用がおすすめです。日本企業の現地採用なら、普通は、現地の会社に日本人の役員なり管理職なりが居ます。やっぱり最初は日本人のサポートがあった方が心強いと思います。
そして、もうひとつ。
日本の親会社から来ている役員や管理職はいつか日本に帰る、ということがあります。通常は3年くらいで帰ります。
また新しいボスがきて、人間関係がややこしいなぁと思いますか?
ちがいます。3年くらいのタームであなたが一番の古株になってしまうのが、海外の現地採用です。次のボスは不安で不安で仕方がない状態で着任しますので、必ずあなたに頼ってきます。こうして、だんだんあなた無しでは会社が回らなくなるんです。そのあとで条件を見直すもよし、より重要な仕事をこなしてスキルを身につけて転職をするもよし。
こうやって、海外子会社の要職を続けている人は、結構います。(これちょっとした裏話しです)
海外への転職活動の流れはどんな感じ?
だんだん海外勤務に挑戦する「おいしさ」に気づいてきたのではないでしょうか。
おいしいから、みんな言わないんです。そんなもんです。
では、どうやったら海外で働けるのか?転職して日系企業の海外子会社等の現地採用を目指す方法を紹介しましょう。
一般的な転職活動の流れ
転職活動の基本的な流れは日本と同じです。日本から求人に応募して、履歴書を送って、面接を受けて、内定をもらうという流れになります。ただし、日本のように、何度も何度も面接を受けるようなことはありません。応募条件が比較的厳しいため、それほどたくさんの応募者がいないことも理由のひとつです。
STEP1 情報を収集して、働きたい国や業種を決める
STEP2 希望条件を決めて、求人情報を探す
STEP3 求人に応募して、履歴書を送付する
STEP4 現地で面接を受ける
STEP5 内定をもらったら、ビザの準備をして渡航する
こんな感じですね。やっぱり海外転職の場合は、いろいろとわからないことが多いと思うので、エージェントを使った方が絶対いいんですが、流れは理解しておいた方がいいので、とりあえず続けますね。
STEP1 情報を収集して、働きたい国や業種を決める
まず、一番大事なのは、どんな自分になりたいかです。海外転職は、その後のステップアップの重要な第一歩だと思います。将来何をしたいかをしっかり考えることがとても重要です。
もうひとつは、現地国の情報です。物価はどうなのか、治安はどうなのか、住むところはどんな感じか。何年か住むことになるわけですから、しっかりリサーチしたいところです。それによって、希望の条件も変わってくると思います。
考慮しておくべきこと
(社会情勢)
3年くらいは現地で生活することになると思うので、できるだけ安定した国を選択したいところです。せっかく現地の会社で働けても、社会情勢が不安定で、撤退なんてことになったら元も子もないですし、生活するにも不安ですから。
(文化や慣習)
これも意外と大事ですね。宗教的な影響が大きい国もたくさんあります。宗教は、休日や食文化、服装などにも影響しますので、その国の宗教には特に注意を払って、特別な慣習がないかリサーチしておきたいところです。
(生活レベル)
住居の家賃相場はどれくらいか、交通の便はどうか、外食に不便はないか、日本食はあるか、買い物に不便はないかなど、現地でどの程度の生活が、どの程度のコストで出来るのか、イメージできるレベルまで、現地の生活レベルを知っておきたいところです。
(治安)
やっぱり安全な方が精神的には楽なので、治安の良し悪しは重要です。親日国か、反日国か、というのも、意外と生活の快適さに影響します。
(生活インフラ)
これも重要。水道、ガス、電気の供給に問題はないか、また、Wi-Fiを含めて、電気通信環境はどうか、コスト感も押さえておきたいですね。
(交通機関)
これも生活コストに影響します。電車やバスで通勤できるか、その料金はどうか、道路事情ははどうか、渋滞はないか、タクシーの料金はどうか、などです。
(日本人の多さ)
未経験者を念頭に置くと、日本人の多さは結構大切なファクターかもしれません。初めて海外で生活するときに、日本人コミュニティは心強いものです。逆に、開拓者になって、将来的にその国で存在感を出したいなんて場合には、日本人の少ないところを狙うのもありです。
考えつくところではこんな感じ。これらの要素を考慮しながら、まずは行きたい国を決めて行くといいと思います。行きたい国によって、生活コストが変わってくるので、希望条件も変わってくるからです。
情報収集の仕方
最初にやるのはサイトのチェックでしょう。
ただし、ある程度どこの国へ行きたいか当たりがついていないと探しにくいかもしれません。サイトでチェックするにあたってひとつ注意したいのが、情報の但しさ、ですね。海外で働いたこともない人が書いている記事とか、随分前に書かれたであろう記事が結構ありますので、情報の正確さには注意を払ってチェックしてくださいね。
情報の正確性や責任感という意味では、やっぱり書籍の方がいいですね。遊びの情報とかなら、サイト情報でいいと思いますけど、これから住む国を決める情報なので、ちょっと慎重になってもいいと思います。
とはいえ、海外就職というとニッチなジャンル、解説本はあまり多くありません。しかも、ちょっと発行日が古いのが多い。
唯一あたらしめで、評価が高いのがコレです。公認会計士でセブ島の語学学校の創設者でもある岡本琢磨氏がアジア就職について書いた本です。大卒から社会人中堅クラスまで幅広いターゲットに向けて、世界経済における今後のアジアのポジションを解説しながら、キャリア戦略における海外就職のメリットや注意点を書いています。
その他、以下の2つも興味深い内容ですが、ちょっと古いかな…
- 大石 哲之、森山 たつを 普通のサラリーマンのためのグローバル転職ガイド
- 森山 たつを セカ就! 世界で就職するという選択肢
そうなると、やっぱりエージェントを使って情報を引き出した方がいいということになるんですが、いきなり登録して求人情報を要求するっていうのもハードルが高いなぁって感じもあるかもしれません。
そんな時はセミナーに出てみるのもいいと思います。JACという外資系の会社への転職に強いエージェントのHPにセミナーの案内があります。
- JACリクルートメント『セミナー情報』
地域・業界別に具体的な求人の紹介や転職活動の方法などを解説する様々なジャンルのセミナーを定期的に開催しています。希望の国の情報や海外転職に役立ちそうなセミナーがあれば、参加してみるのもいいと思います。
あとは、個別に聞いてみるってやつですね。転職エージェントって、基本的には個別ケアを売りにしているので、集合セミナーをやっているところが少ないのかも。
大手の転職エージェントなら秘密は当然厳守ですし、コンサルをしてもらうのも、求人に応募してみるのも、全部こちら側にボールがあるので、まあ気軽に申し込んでみればいいんですけど。(用心するお気持ちはわかります。自分もそうでしたので。)
日系企業の海外拠点で働きたい場合に、一番多くの案件を持っていると言われているのが、リクルートです。自分もそうですし、リクルート経由で、シンガポールの日系企業の子会社等で働いている人はたくさんいます。(シンガポールで働きつつも、登録だけ継続しておいて、いい案件がないかチェックしている人もいます。)
利用されるんじゃなくて、利用する気持ちを持つと、情報量が増えると思います。やっぱり、海外転職って一大事ですから。できるだけ多くの情報を早めに集めておきたいところです。
外資系・日系企業のグローバルポジション転職(リクルートエージェント)
ちょうど、リクルートエージェントのQ&Aにいいことが書いてありましたので、転載しておこうと思います。
Q 外資系・日系企業のグローバルボジションへの転職を成功させるために必要なことは?
A 転職エージェントを十二分に活用してみよう!
転職を成功させるためには、まず、ご自分のキャリアを棚卸しして客観視することが重要です。次に、「自分の強みは何か」を考え、転職活動において、そこをどう効果的にアピールしていくか、を戦略的に考えていくことです。
特に、外資系企業や日系企業のグローバルポジションへの転職を成功させるためには、英文レジュメの書き方から面接対策まで、1人でこれを行うのはなかなか至難ですから、転職エージェントに登録し、キャリアコンサルタントに効率よく相談に乗ってもらいましょう。
また、情報不足を回避するという意味でも、転職エージェントの協力を得ることをお勧めします。日系企業のグローバル展開は、経営戦略にも直結し、極秘案件扱いの場合も多数あります。求人数そのものの少ない特定職種や業界を絞ったエージェントや、外資系専門エージェントだけではなく、複数のエージェントにも登録しておくことも大切です。…
こんなQ&Aもありました。
Q 今すぐ転職は考えていませんが、相談だけでもいいですか?
A 問題ございません。面談にいらっしゃる方が、必ずしも転職の意思が固まっているわけではありません。まず、お客さまの思いや志向をおうかがいした上で、今後のキャリアプランを一緒に考えてさせていただきますので、ご相談だけでもお待ちしております。
Q 本当に無料なんですか?
A リクルートエージェントは求人を募集する企業様から頂く、紹介手数料により事業が成り立っています。そのため、ご利用頂く転職者様からは一切料金を頂いておりませんので、安心してご利用ください。
転職エージェントって結構浸透しているので、以前よりは心配はないと思いますけど。
ただ、セミナーにしろ、個別相談にしろ、メルマガにしろ、申し込みや登録をする時には、会会社のメールアドレスを使わないようにしましょう。会社の管理社は、メールサーバーに行って、あなたのメールを見ることができます。普通は見ませんが、見ることは可能です。
なので、会員登録はヤフーの無料メールアドレスを使うといいです。3分で作れます。
STEP2 希望条件を決めて、求人情報を探す
行きたい国が決まったら、次は、粗々でいいので希望条件をイメージしましょう。
例えば、
行きたい国:シンガポール
業務内容:簿記の資格を持っているので会計事務所のサポートか一般企業の経理をしたい
条件:日本円換算で年収450万円以上
みたいな感じで。
自分の市場価値を知る
希望の条件を決めましょうと簡単に言いましたが、なかなか難しいですよね。
そんな時に参考にできそうなサイトを見つけました。自分の市場価値を算定してくれるサイトです。個人情報を入力することなく、アンケートに答えていくだけで、ご自身のだいたいの給与水準を表示してくれます。
このエージェント、面白いですね。自分の職歴やスキルを入力するだけで、このエージェントが持っている案件とマッチングしてくれます。
ちょっと実験で入力してみました。ちょっとハッタリ気味、経験値高めで(笑)
すると、こんな感じで結果が出てきて、それから登録するかどうかを選択できます。
下のスクショでは表示されていませんが、業種別や職種別で、いくらくらいのオファーがあるかも表示されます。ここに表示されているオファー年収実績より高い案件もたくさん表示されていました。
ここまでが無料の情報で、具体的な内容が知りたい場合には登録すれば、教えてくれるという仕組みでしょう。オファーを出すほうの事情としても、ネットで採用条件なんかは公開できないでしょうから、仕方がないですね。
ここまでやってみて気になる方は、ヤフーの無料メールでもゲットして、それを使って登録してみればいいと思います。どっちにしても無料ですし、普段使うメールアドレスでもないので、そのあと面倒になったら放置すればいいだけですので。
少しずつイメージがついてきたのではないでしょうか。
求人サイトで条件にあった求人を探す
だいたい条件が絞れてきたら、求人情報を探しましょう。
確実に採用担当者にアクセスできるのは会社のHPなのですが、自分条件に合って、なおかつ、そのタイミングで人材募集をしているHPに辿り着くのは至難の業。やっぱりたくさん情報を持っている転職エージェントを使うのが合理的です。
英語が得意で海外の外資系企業で働きたいという方は、現地のエージェントのサイトにアクセスするのもいいと思いますが、日本人としてのスキルを評価する求人が多い日本のエージェントが断然おすすめです。リクルート、JACあたりが海外に強いと言われています。その他のエージェントも、企業の海外進出が加速するにしたがって、海外案件に力を入れていますので、聞いたことがあるようなエージェントなら海外案件をたくさん持っています。
ただし、求人情報はサイト上にオープンにはされていません。前述しましたが、募集をかけている企業の方も条件を大っぴらに公開したくないですから。通常は、転職エージェントに会員登録すると、求人情報のデータベースにアクセスできるIDとパスワードが与えられ、そこから求人情報を探す、という流れになります。
データベースをこまめにチェックしていると、これだっという求人情報に出会うはずです。そしたらエントリーする。それが、一番オープンなエントリーの仕方といってもいいでしょう。
条件にあいそうな求人情報が入ったら、都度メールをくれるサービスをしているところもあります。メールが着たらチェックして、違ったら、次のお知らせを待つ。そんな探し方をしている人も結構いますね。
やっぱりエージェントごとに情報入手のルートが違いますので、いい条件の求人をゲットするために、いくつかのエージェントに登録しておきたいところです。
いますぐ転職するつもりがない人でも、将来的に転職する可能性があるなら、求人情報をときどき眺めてみるのも有用ですよ。相場観がわかってきます。あと、いつでも転職できるのがわかって気が楽になります(というのは、自分の体験談です(笑))。
STEP3 求人に応募して、履歴書を送付する
希望の求人が見つかったら履歴書を送って応募します。海外転勤の場合は英文の履歴書が求められることが多いです。
- 英文履歴書
- 日本語の履歴書
- 日本語の職務経歴書
英文は現地の会社用で、日本語の書類は日本の親会社用です。英文履歴書は少しハードルが高いですね。でも大丈夫です。大手エージェントにちゃんとの書き方が紹介されています。
転職エージェントは、自分の紹介した人が就職できると企業から紹介料がもらえるって商売ですから、あなたの転職が成功できるよう、がんばりまくってくれます。
必要書類が揃ったら応募しましょう!
通常はネット経由です。求人サイトを使っている場合は、サイト上の専用フォームにデータをアップロードして提出します。会社によってはリクルート専用サイトを持っていて、そこに直接アップする場合もあります。メールで送ってくださいなんてところも中にはありますね。
応募の仕方は、案件ごとに具体的に指示があるのでそれに従うだけなので、ここは心配しないでもいいと思います。
STEP4 現地で面接を受ける
自力で転職活動をすると、ここからがまたハードルが高いですね。
面接は通常現地で行われるので、自力でアポを取って、自力で現地の面接会場へ行かなければなりません。エージェントを利用していれば、面接の手はずまで面倒を見てくれることもよくありますので、やっぱりエージェントの利用が一番楽だと思います。
日本の会社の海外拠点への転職であれば、日本の本社で面接をしてくれることもよくあるので、この意味でも日系企業の海外子会社勤務が狙い目です。日本で少し会社の仕組みに慣れさせてから海外勤務へ送りだすというのもよくある話しです。いきなり海外へ行かせるのは不安、実力を見てから海外へ派遣しようというというのが企業の本音です。
日本で面接をしてくれる場合には、それほど特別なアドバイスは要らないと思いますので、ここからは現地で面接がある場合に絞ってお話しを進めて行きます。
✅ 面接の日取りが決まったら
履歴書による書類選考を通過して、無事面接の連絡がきたら、渡航の準備をしないといけませんね。現在お勤めの会社の休みをうまくとらないと行けないので、結構ハードルが高いですが、ここは踏ん張りどころです。
海外の面接は何度も繰り返されることはないので、準備期間も入れて1週間程度滞在できれば十分でしょう。面接後のスケジュールを問い合わせて滞在期間を決めましょう。日本から呼び寄せるわけですから先方もそれなりに本気ですが、現地だけで面接をするのは通常は外資系企業ですので、結果通告はドライです。そのかわり、面接が終わったらすぐに合否の通知がくることが多く、滞在期間は短くてすみます。
面接のためにビザは要りません。商用ではないので、転職をしようとするような普通の国ならビザなし(またはアライバルビザという現地空港でかんたんに取れるビザで)入国できます。
面接の流れも日本語の面接とあまり変わらないと考えていいですね。企業ごとに特徴はあると思いますが、聞かれることは同じようなことです。英語で面接をする会社もありますので、その場合には、典型的な質問に対して英語で答えられるよう準備しておいた方がいいですね。
- この会社を選んだ理由
- これまでのキャリア
- この会社でどのような貢献ができるか
- 海外で働きたい理由
- いつからどの位の期間働けるか
などが典型的な質問です。
質問はありますか?って聞かれるのが通常なので、質問もいくつか用意しておくといいです。
- 勤務条件、特に福利厚生について
- 研修体制について
みたいなのがありがちな質問です。
エージェントを使っていれば、そのあたりはアドバイスもちゃんとしてくれます。あなたが就職試験を突破して採用されると、会社から紹介手数料がもらえるので、一生懸命面接を受からせようとしてくれます。
英語で面接がある場合は、やっぱりどこかで練習しておきたいところですが、オンライン英会話を活用するのがおすすめです。自分も練習はしたことがあります。
オンライン英会話については、このサイトの別記事で詳しくご紹介していますが、結論だけ言うと、DMM英会話か、ネイティブキャンプ がおすすめです。ビジネス英会話No.1のビズメイツ に飛びつきたくなるところですが、面接の練習が目的なら、テキストがしっかりしていて、コスパがいいDMM英会話が使いやすいと思います。
STEP5 内定をもらったら、ビザの準備をして渡航する
転職活動の流れのご説明なので、サクサクと進んでしましますが、見事面接を通過し内定をもらった後のことをお話しします。
まず、注意したいのは、内定をもらったからと言って必ず就職しなければいけないということではないということです。まだ迷いがある場合もあるでしょう。すぐのタイミングで今の会社を辞められない場合もあるでしょう。
そのような場合は、その旨をしっかり伝えましょう。よほど気に入ってもらえてない限り、内定は取り消されると思いますが、内定を手にした実力は確かですので、またいいチャンスはあるはずです。
内定を受け入れて入社が決まると、現地での就労ビザの取得に向けて動きだします。これは、入社する会社がちゃんとリードしてくれますので、心配は要らないです。
ただ、最近のシンガポールのように、就労ビザ発給の条件が厳しい国もあって、就労ビザの認可まで時間がかかる場合があることは頭の片隅に置いておいた方がいいかもしれません。
内定⇒入社⇒渡航と言う感じでイメージ通り進まないこともあるので、そのようなことがあるかもしれないという心構えはしておいた方がいいでしょう。もし、そうなった時にパニックになるといけないので。
入社が決まったあとの渡航までの準備は、別記事で書いていますので、面接を受けるくらいの段階になったらチェックしてみてください。(シンガポールの場合ですけど)
転職エージェントの利用のすゝめ
ここまでのご説明でも、何度も触れてきましたので、ご理解いただいていると思いますが、転職活動をするなら、やはり転職エージェントを利用したほうがいいですね。特に海外を狙う場合はわからないことが多いですから。
転職エージェントは、企業からの紹介料で成り立っているので、利用者からは一切お金を取らずに一生懸命その人の転職が成功するようにサポートしてくれます。難しいことを無料でサポートしてくれる、これを利用しない手はありません。
エージェントを利用すれば、例えばこんなサポートをしてもらえます。当然無料で。
✅ 適性診断や転職相談
自分の適性を診断してくれたり、適正にあった業種や職種は何なのか、転職の方向性について相談に乗ってくれたり、アドバイスをしてくれます。
✅ 求人情報の提供
エージェントの保有する求人情報を教えてくれます。アルバイトのように条件があまりかわらない求人情報ならネットや雑誌でオープンにされていますが、管理職や役員、またはその候補者のような人材の募集条件はあまりオープンにはされません。入社が決まったあと、他の従業員に年収がバレてしまいますから(笑)。
エージェントを利用すればそういったクローズドな求人情報も含めて、情報提供してもらえます。
✅ 希望条件にあった求人情報のピックアップ
エージェントに集まってくる求人情報のうち、自分の希望条件に当てはまるものをピックアップして紹介してくれます。日々アップデートされる膨大な求人情報の中から、自分で条件にあったものをタイムリーにピックアップするのは相当大変なので、結構ありがたいサービスです。
応募書類の書き方に関するアドバイス
採用試験には必ず書類選考がありますから応募書類は重要です。能力がいかに高くても、人間性がいかに良くても、書類選考で落とされてしまっては、それをアピールすることすらできません。また、採用する側は、書類選考である程度目星をつけて面接をしてきますので、その意味でも応募書類の出来は重要ですね。
豊富な転職サポート実績のあるエージェントは、評価されやすい履歴書の書き方についてもノウハウを持っていて、その書き方についてアドバイスをしてくれます。特に海外転職の場合は英文の履歴書が必要なのでエージェントからのアドバイスはとても貴重です。
書類選考のステージでは、履歴書の書き方を知っているかどうか、エージェントを利用しているかしていないかで、結構大きな差が出てきます。
✅ 面接に関するアドバイス
面接に関してもアドバイスをしてくれます。
面接は自身の人となりをアピールする場ではありますが、やはり最低限守っておくべき礼節があります。知っているつもりでいたけど、実は間違っていた、なんてこともよくある話し。一度しっかりとアドバイスを受けるのも有用です。エージェントによっては模擬面接をしてくれるところもありますので、チャンスがあればどんどん活用したいところです。
✅ 面接日程の調整
企業側との折衝もやってくれます。面接スケジュールの調整は、両者の希望日程を擦り合わせる必要があるので意外と大変ですが、そのサポートもしてくれるという徹底ぶり。
この日はダメ、あの日はOK…なんてやり取りをしていると、お互いの印象がわるくなりかねません。エージェントは、転職を成功させたいので、そんなリスクのあるスケジュール調整をも買って出てくれるんですね。
✅ 面接のために渡航手配
海外転職の場合、こんなことまでサポートしてくれます。が、これを自分で簡単にできないようじゃ海外で働けないので、あまり必要ないサービスかな。交通の便のいいホテルを紹介してもらえるとかで、有用なシーンがもしかしたらあるのかもしれませんが。
✅ 条件交渉、入社日程の調整
内定をもらっても希望年収や処遇のギャップで入社を決意できない場合もあります。そんな時にエージェントに相談すると、代わりに会社と掛け合ってくれることがあります。会社があなたをどうしても採用したいという場合には、条件交渉に応じてくれることがあります。こういった交渉事は、自分でやると成功したとしても入社後の人間関係などに影響することがありますので、エージェントに頼めるのはとてもありがたいことだと思います。
✅ 現在勤務中の会社の退職に関するアドバイス
現在働いている会社に対してどのタイミングで退職を申し出るべきかは、転職先への入社のタイミングや移住手続きに係る期間など様々な要素が絡み合う、意外と難しい問題です。退職する方の会社としては、なるべく早めに申し出て欲しいところでしょうけど、有給休暇の残日数やボーナス支給のタイミングなどの関係もあり、良かれと思い早く申し出た分だけ損をするケースも多々あります。意外と難しい退職の問題についても、経験豊富な転職エージェントが的確なアドバイスをしてくれます。
海外移住に必要な事項に関する情報提供
移住の手続きをしているとすれば、すでに次の会社への入社が決まっているはずなので、その会社が移住のアドバイスをしてくれるはずです。が、海外移住についても、一般的な手続きは、転職エージェントの方が詳しかったりします。
会社はそれほど頻繁に転職者を受け入れるわけではないのと、海外にあるので日本国内でやらなければいけないことまでは、しく知らないといケースがあります。そんな時、エージェントに聞けば快くアドバイスをくれたりします。とても頼りになる存在です。
転職エージェントはそこまで転職者の面倒をみる理由
こんな感じで転職エージェントは転職活動の何から何までサポートしてくれるわけですが、なんか気持ち悪いですよね。自分からお金も取らずにサービスでサポートするなんて。
でも、転職エージェントが転職者を無料で、最初から最後までサポートするのには、もちろん商売上のちゃんとした理由があるんです。決してボランティアなんかじゃないです。
料金はいい人材を確保したい企業もち
まず1つは、すでにお話ししましたことですが、転職エージェントは、私たちの転職活動をサポートして紹介した企業へ無事に就職させることで、企業から紹介料をもらっていて、これがエージェントの収益。なので、転職エージェントは私たち転職希望者からお金を取ることなく、私たちの転職活動を支援してくれるのです。
それにしても、サービスしすぎじゃない?と思うかもしれませんが、実はそうでもありません。その答えは、転職エージェントというビジネスの仕組みにあります。
✅ 転職エージェントビジネスにはタネが必要
これが一番大きい理由。エージェントビジネスは、マッチングビジネスにすぎないので、タネが必要なんです。すなわち、「採用したい企業」と「転職したい人」、この2つを引き合わせるビジネスなので、それが何よりも大事なんです。
✅「採用したい企業」が大事
まあ一般的にお金を払ってくれるところはビジネスにおいて大切ですよね。転職ビジネスにおいては「採用したい企業」がお金の出し手ですから、エージェントにとってとても大切です。
「採用したい企業」にはできるだけ良い人材、もう少し正確にいうとポジションに適した人材を採りたいわけで、そのためにエージェントを利用しています。なので、エージェントは「転職をしたい人」の適性を見極めて、その人にマッチした求人を紹介するわけです。
「転職したい人」の側からすれば、より高いポジション、より待遇のいいところに転職したいわけですが、まったく適性にあわないところに就職したら、結局すぐに辞めざるを得なくなったりして、「転職した人」「採用した企業」双方にとって良いことはありません。適性にあった先へ転職する、そして、スキルを磨いてステップアップする、それがベストなんです。
✅ 「転職をしたい人」もまたとても大事
いくら「採用したい企業」から人材紹介を依頼受けたとしても、「転職したい人」がいなければ紹介できません。紹介できなければ、収入源である紹介料も得られるわけがなく、だからこそ、転職エージェントにとって「転職したい人」は超重要なんです。
「転職をしたい人」からすると、エージェントはより良い転職先を紹介してくれるところ、という認識かもしれませんが、エージェントからすると、「転職したい人」は転職先を紹介させていただく方なのです。だから、エージェントは「転職したい人」を一生けん命支援するんですね。
「転職をしたい人」はリピーター
もうひとつ重要なことはこれです。「転職をしたい人」はエージェントにとって(潜在的な)リピーターという位置づけなんです。
これから転職しようとしているのに、まるでその転職が失敗して、また転職エージェントを利用することを願っているみたいに感じるかもしれませんが、その逆です。「転職した人」は転職先で経験を積んで、スキルを磨いて、何年かあとにはまたステップアップするために転職をする可能性があります。
終身雇用がこれからも続かないことに気づいた方ですので、そういう動きをする可能性が高いですよね。しかも、適性にあったいい転職先をご紹介すれば、その方がスキルアップするこも間違いないでしょう。実際にそうなるかは別として、エージェントとしては、目の前にいる「転職しい人」は、これからも長いお付き合いになるかもしれない大切なお客様なんです。
こんな事情があって、転職エージェントは「転職したい人」をその人にあったところに無事就職してもらおうと、一生懸命、しかも無料でサポートしてくれるんですね。
転職成功までの道のり
転職エージェントを利用した場合、転職活動は以下のような流れで進みます。
① 転職エージェントに登録する
まずは、転職エージェントに登録します。
詳しい求人情報は登録された転職希望者にしか開示されないので、どのような求人情報があるのか知りたいだけでも登録が必要です。
転職エージェントのサイトから必要事項を記入して登録をしていくことになりますが、登録には連絡用のメールアドレスが必要になります。転職活動が会社に知られるとややこしいことが起こりかねないので、ヤフーなどフリーのメールアドレスを作って登録することをおすすめします。
② 求人情報を吟味する
転職の本気度によって、②と③は前後しますが、登録を終えるとそのエージェントが持っている求人情報を閲覧できるようになります。
ここで、どんな求人があるのか、モニタリングしている方も結構います。本当に希望条件にマッチした求人を待つ感じです。今すぐ転職しなければならない事情がないなら、この方法は意外とおすすめです。幸運にも、すぐにいい情報を得られたら、本格的に転職活動をするもよし、そうでなくても、求人情報を見ていると相場観がわかってくるので、あとで転職活動を本格的に始める際に役立ちます。
これも③と前後する場合がありますが、希望条件にあった求人情報が入ったときだけ、メールで連絡してもらえるサービスもあります。メルマガで転職情報を配信してくれるサービスをしているエージェントも多いですね。
この段階で止まっている人も結構いますね。求人情報のデータベースを眺めて、いい情報があれば動こうとスタンバっている感じです。止まっているようにも見えますが、情報が取れているだけで、いい転職に向けて何歩も前進していると思います。情報が取れなければいい求人情報に巡り合う可能性はほぼゼロですから。
いずれにしても、登録をしないとデータベースが見れませんので、すぐにではなくても、転職を考えている方は、登録だけでもしておくといいと思います。
転職エージェントはどんな使い方をしても無料ですし、ヤフーの無料メールを使って登録しておけば、仮に何かあったとしてもそのメールアドレスを捨てるだけ。安心です。
まあ先ほど書いたように「転職したい人」は、エージェントの大切なお客様ですから不快なことなんて起こるはずはないんですけど…。
③ コンサルタントとの面談
本格的に転職活動を始めようと考えている方は、エージェントのコンサルタントと面談をして、自分の経歴や希望する職種などを詳細に伝えましょう。面談は、直接会って話しをしたり、スカイプなどのビデオ電話を利用したり、電話だけで済ましたり、エージェントによってさまざまです。
この面談で転職エージェントは登録者の転職活動への本気度を図ります。本気度の高い登録者に対してよりは、より手厚いサポートをしてくれるようになり、より具体的な情報や、時には未公開情報なども提供してくれたりします。
まったく転職をするつもりがない方以外は、一度面談をしてみるといいと思います。コンサルタントは、転職に向けてのいろいろなステージにいる登録者と日々面談をしていますので、ご自身の転職への考えを率直に伝えることで、ご自身のステージにあったサポートを開始してくれますので。
④ 求人に応募する
エージェントから提供された求人情報の中に興味のある企業があったらコンサルタントにその旨を伝えます。コンサルタントが求人企業に必要書類を企業に渡し求人に応募してくれます。
⑤ 企業の面接を受ける
書類審査を通過したら、基本的には現地へ行って面接を受けます。最近では、スカイプなどのテレビ電話で面接を行うケースも多くなっています。
面接についても、日程等の調整はエージェントがやってくれます。
⑥ 内定通知を受取り最終調整をする
内定も、通常はまずエージェントに連絡が行き、エージェントを経由して通知されます。年収や休暇などの諸条件、入社のタイミングなどの諸条件の調整もコンサルタントがやってくれます。
(まとめ)
要するに、最初のステップである登録だけ済ませれば、そのあとは、最後までエージェントが面倒見てくれるということですね。
転職エージェントへの登録は無料だし、何のリスクもないので、今はそれほど真剣じゃないけど将来的には転職しようかなぁ程度の方も、とりあえず登録して情報だけ貰っておくといいとは思います。アドバイスがあるとすれば、登録するメールアドレスに、会社のメールアドレスを使わないということだけですね。ノーリスクです。
海外転職に強いエージェント
もはや転職が当たり前の時代。テレビでも転職エージェントのコマーシャルをよく見かけるようになって、聞き覚えのある会社名が多くなってきているのでないでしょうか。
リクルート、マイナビ、パソナ、デューダとかが有名でしょうか。
ただ、海外転勤ということになると、事情が変わってきます。国内の海外転職エージェントは
「リクルートエージェント」と「JACリクルートメント」の2強です。
まずは手始めに、この2つのサイトに登録して、海外転職活動を開始してみるといいと思います。
✅ リクルートエージェントのアジア転職情報紹介ページはこちら
✅ JACリクルートメントのホームページはこちら
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
数年前、自分もこのような記事を読んで転職活動をスタートしたのを思い出します。
読んでいただいた方の海外転勤という人生の大きな決断に影響を与えるかもしれない題材ですので、できるだけ丁寧に記載させていただきました。
ここまで読んで頂いた方です。おそらく海外で働こうというという気持ちがとても強い方だと思います。
最後に本文中では触れなかった海外転職を成功させる秘訣をお伝えします。
それは何を隠そう「行動力」ですよ。
海外を目指す志の高い方がこんなところで躊躇してはいけません。どんどん進めていってください。今回お伝えした中に危険なことなんか一つもないんですから。
皆様の人生がより輝くものになるための第一歩。この記事がその一助になれば幸いです。
Good Luck!