このサイトでも度々触れていますが、シンガポールという国はとても小さな国で独自の資源や産業を持っていないので、外資を誘致することで経済発展を遂げてきました。そのため外資の誘致や経済発展の妨げになることは徹底的にコントロールされます。
交通渋滞もそのひとつ。交通渋滞は、観光産業を含む経済活動の妨げになるだけでなく、外国人や外国資本の誘致の妨げになるという考えのもとで、交通量は政府によって完全にコントロールされています。
高い税金をかけて国民の自家用車所有量を制限し、一般道にも通行料を課すことで、交通量を抑える一方で、バス・鉄道・タクシーといった自家用車以外の交通手段は利用しやすいようにしています。
そのため、物価が高くて有名なシンガポールですが、タクシー代を含む一般の交通手段の利用料金は低く抑えられ、また利用しやすい環境が整備されています。
旅の時間には限りがありますから、時には移動効率も重要ですね。シンガポールに来たら、是非タクシーもフル活用していただきたいと思います。
タクシーの種類
タクシーの種類はいっぱいあります。
赤、青、黄色…。色とりどりです。
国によっては、タクシーの種類ごとに安全性が異なるので、タクシー会社を指定する場合もありますが、シンガポールでは、どのタクシーも安全です。どのタクシーも基本的に安全運転ですし、拉致られることもないですし、ぼったぐられることもありません。
料金は、同じタクシー会社でも、車種によって初乗り料金が若干(最大で70セント(50円とか)くらい)異なりますが、初乗りだけですのでそれほど気にしない方がいいと思います。
ただし、こういうのは少し高いです。白いタクシーとか、シルバーのタクシーです。
写真は、随分古いモデルのEクラスですが、ベンツは少し高いです。といっても初乗りで1ドルとか、走行距離に応じた料金が20%くらい高いだけです。支払総額も20%くらい割高になります。1,500円くらいのところが1,800円くらいになるといった程度ですけど、割高といえば割高ですので、気になる方は、いわゆる高級車(白やシルバーのタクシー)は避けた方がいいと思います。
自分も、シンガポールに来てすぐに、白とシルバーのタクシーは高いから乗らない方がいい、カラフルなのに乗っておけば間違いない、という話しを誰かから聞いて以来、極力カラフルなのを選ぶ癖が身についています…。(実はシルバーのタクシーはベンツ以外の車種は普通の料金みたいですけど、シルバーのタクシーもめったに利用しません…)
ということで、ほんとかウソか微妙ですけど、みなさんも巻き込んで行きたいと思います。
シンガポールでは、カラフルなタクシーに乗っておけば間違いない!
所詮東京23区くらいしか面積のないシンガポールですから、移動距離が極端に長くなるはずもなく、そんなに快適さを求める必要はないと思いますので、高級車に乗る必要はないということは確か。一方で、タクシー料金の基本的な水準が低いので、高級車に乗っても差は知れているのですが…。
一応、失敗のない標語です。😁
タクシー料金
基本的に、シンガポールのタクシー料金は日本よりは格段に安く、また、ぼったぐりのリスクもゼロと言っていいので、シンガポールのタクシー料金の仕組みを詳しく知っておく必要性は実はあまりありません。
タクシーは国策でコントロールされていますし、罰則の厳しいシンガポールでは、タクシーのぼったくりのようなことは起こらないからです。料金は完全にメーターでコントロールされていますので。
ということで、ポイントを押さえつつ、大体どのくらいかかるのかを知っておけば十分だと思います。
○ 空港から市街地まで20ドルくらい(1,600円程度)、市街地からセントーサに行ってもせいぜい10ドルちょっとくらい(1,000円程度)。割増料金のある深夜に、シンガポールの東側からシンガポールの西側へ、シンガポールを横断してもせいぜい50ドルくらい(4,000円くらい)です。
○ 初乗り料金(1キロ)は、3ドル~4ドル(300円前後)。その後400メートルごとに22セント(15円程度)(10㎞まで)、350メートルごとに22セント(10㎞以上走った場合)アップします。
○ 深夜料金・朝晩のラッシュ時の割り増し・空港や市街地、マリナベイなど乗り場によっても時間帯により特定の割り増し料金があります。自動的にメーターで計算されるので、表示の通り支払えばOKです。
○ メーターは、通常の走行距離による料金と、割り増し料金が別で表示されており、目的地に着いた後に合算されて請求されます。走行に応じて動くメータの数字だけが料金ではありません。
○ 白色のタクシー、バンタイプのタクシー、ベンツやアウディなどの高そうな車種のタクシーの料金は、普通のタクシー料金よりも2,3割高いです。
英語ですけど、コンフォートタクシーの料金概要の乗っているHPを貼っておきますね。
タクシーの乗り方
タクシー乗り場(タクシースタンド)で乗りましょう
流しのタクシーを捕まえることはできないと思ったほうがいいでしょう。朝晩の交通量の少ない時には止まってくれることもありますが、基本的には道端にタクシーは止まりません。また、自分の希望の場所で降りることもできないことが多いです(近くのタクシースタンドで降ろされます)。基本的に、お客さんの乗り降りのために、タクシーが道端にとまることは禁止されているからです。これも交通渋滞の原因になるからだと思います。
シンガポーリアンは基本的には法規制には従順です。罰則が厳しいので。また、需給がコントロールされているので、逆に言えば無理をしないでもお客さんがとれるのでしょう。ドライバーはガツガツしていないので、法を犯してまでお客さんの利便のために動いたりはしないんですね。
その代わり、ホテルでも、駅でも、商業施設でも、時にはバス停付近とか、タクシースタンドはいたるところにありますので、そこで待つようにしましょう。
ちなみに、ドアの開閉は自動ではないので、自分で開けて、自分で締めましょう。
空車のタクシーは?
基本的に赤いサイン表示のあるタクシーには乗れません。
HIRED…乗車中です。
ON CALL…送迎(お迎え中)ですね。
で、BUSY…。もう理由すら要りません。😄
要するに赤いサインの場合は、自分がタクシーを呼んでいるとき以外は無視です。
乗れるタクシーは緑色のサインです。
こんな感じのやつです。
行き先を伝えましょう
シングリッシュですが、英語はわかります。っというより、行き先だけ言えば、勝手に連れて行ってくれます。カタカナ英語でも大丈夫です。ドライバーの教育レベルは高くなく、相手の英語も大したことないので、気にせず行き先だけ言いましょう。
故意に遠回りするようなドライバーは少ないように思います。シンガポールは狭いので、あまり遠回りするような選択肢自体がないのかなとも思いますし、料金が安いということもあるのでしょう。がんばって遠回りしてもメーターがあまり上がらないので。
ネットにつながるなら、グーグルマップを開いて変な方向に行っていないかモニターするのもあり(シンガポール以外の海外では自分はよくやります)ですが、シンガポールではあまり神経質にならなくてもいいと思います。
料金を払います
料金のボッタぐりはあり得ないと言っていいでしょう。タクシーは台数から何からシンガポール政府に統制されていますので、メーターの改ざんなんかもあり得ません。時間帯や乗る場所によって加算金がありますので、降りるときにメーターに表示された、もしくは言われた金額を払えばOKです。
チップは必要?
チップは要りません。
シンガポールではチップの制度はありませんので、おつりをキッチリもらってください(日本と全く同じです。チップを渡す必要はありません。)
便利なアプリ
Comfort Del Gro(コンフォート・デルグロ)
これはとても便利なので、旅行であってもダウンロードしていくことをお勧めします。
他でも記事にしましたが、シンガポーリアンは行列になれていますので、あまり苦にせずタクシーを待ちます。そのため、朝晩の利用客が多い時間帯や人気の観光地からの帰路などでは、もの凄い行列ができることがあります。
そんな時は、このアプリを使ってタクシーを呼んでください。
CDG Zig – Taxis, Cars & Buses
ComfortDelGro Corporation Limited無料posted withアプリーチ
無料アプリですし、別に課金があるわけではないので、シンガポールに来られる方は、現地でタクシー待ちで後悔する前に、日本でダウンロードして登録を済ませてきていただきたいものです。それくらいの便利アイテムです。
情報の登録方法は忘れちゃいましたが、使い方を少しだけご説明します。
まずは、BOOK A TAXI を選択。
次に、現在地と行き先を選択します。
行き先は途中まで入れれば選択肢が出てきます。シンガポールのZipコード(郵便番号)はエリアではなく、特定の場所(建物)を差すので、その番号だけ入れれば完璧にその行き先や現在地を示すことができます。
次にノーマルタクシーを選ぶと料金が表示されます。
左に普通にメーターで行った場合のほか、右に固定料金が表示され、どちらかを選べます。混みそうな時間帯に利用する場合には、固定料金を選ぶようにしています。
予約料金が2.3ドルから3.3ドル(200円前後)かかりますが、どこにでもタクシーを呼べるし、並ぶ必要がないので、ものすごく便利です。
タクシーの大体の料金も分かるし、固定料金も選べますので、料金の心配も減るのではないでしょうか。
現地でタクシーの行列を見てからダウンロードして登録して、、、ではつらいので、マストアイテムとして準備していった方がいいと思いますね。やっぱり。
お金は、クレジット登録もできますが、なにもしなければ、普通にタクシーに乗って到着時に現金で運転手さんに支払えばOKです。
UberやGrabも使えます
UberやGrabといった配車サービスも使えます。タクシースタンドが混んでいるとき、タクシーを呼ぶことできないときに利用価値があります。
また、概してUberやGrabの方がタクシーより割安なことや、登録しておけばクレジット決済になるので現金の出し入れが不要である点などもメリットでしょう。
Uber
Uber(ウーバー):タクシーが呼べるタクシー配車アプリ
Uber Technologies, Inc.無料posted withアプリーチ
Grab
東南アジアではUberより強いですね。シンガポールでもコロナ期間中にタクシーが減り、Grabが急成長しています。
Grab:タクシーとフードデリバリー
Grab.com無料posted withアプリーチ
時間のある時にダウンロードして登録を済ませておけば、いざという時に絶対に役に立ちます。
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