シンガポールの人気ストリートはチャイナタウン、リトルインディアだけではありません。シンガポールにはアラブ人の街、アラブストリートもあります。
アラブというと、色黒のおじさんたちがなんか頭に布を巻いていたり、女性がスカーフみたいなのをかぶって顔を負い隠していたり、そんなイメージでしょうか。文化が違うのでちょっととっつきにくい感じがありそうですが…。
シンガポールのアラブストリートは、そんなイメージの街とは全く違います。
もちろんアラブの洋服屋さん、生地屋さん、絨毯屋さん、それにアラビア系の小物を売っている雑貨屋さんなんかが中心ですが、少し外れると日本の裏原宿のようなお洒落な感じです。芸術的なウォールアートがあったり、めちゃくちゃ可愛い香水(瓶)屋さんがあったり、おしゃれなカフェがあったり…女子力高めのインスタ映えのフォトジェニックエリアなんです。
JTBのテレビCMで武井咲さんが女子旅で楽しんでいたのも、ここアラブストリートが中心ですね。少しだけマイナーですが、インスタ映えスポットと可愛い雑貨が目白押しのなかなか侮れないエリアです。
特に女性の方には優先順位を2ランクくらい上げて、是非とも訪れていただきたい、シンガポールのイチオシ観光スポットです。
アラブストリートの場所・行き方
MRT(電車)の最寄駅は、グリーンライン・ブルーラインのBugis(ブギス)駅、もしくはイエローラインのNicoll Highwey(ニコルハイウェイ)。いずれの駅からも徒歩7〜8分です。
グーグルマップで検索すると、この辺りがアラブストリートと表示されます。
グーグルマップの言う通り進めばOKなのですが、どうもこの辺りの地名を混乱して使っているサイトが多いので、一旦整理しておきますね。
アラブストリートとブギスストリートは違います。下の地図にこのエリアの観光ポイントをまとめました。
右の赤いエリアがアラブストリート、左側のエリアがブギス周辺エリアです。
アラブストリートとブギスストリートを同じものかのように書いているサイト記事がありますが、全く別ものですので、ご注意ください。
アラブストリートはイスラム系、ブギスストリートはチャイナ系と、それぞれの特色もぜんぜん違います。
そして、アラブストリートの隣りのハジレーンという通り。ここが冒頭ご紹介した裏原宿のような通りです。
アラブストリートに行ったら是非立ち寄っていただきたいホットな観光スポットです。
このサイトでは、アラブストリートだけでなく、ブギス駅周辺の見どころスポットをすべて紹介していきます。
注目度急上昇中のこのエリア、シンガポールにきたら是非訪れてみてくださいね。
エキゾチックなアラブストリートを楽しもう!
有名なイスラム教モスク「サルタン・モスク」を近くを通るのがアラブストリートです。
サルタンモスク
サルタンモスクは、シンガポール(当時はマレーシア)がイギリスの植民地となった頃に建築されたものです。
当時シンガポールの都市計画を手掛けたスタンフォード・ラッフルズ卿がムスリム教信者のために整備したのがこのエリアの中心に位置し、今も昔と変わらずイスラム教徒のコミュニティの中心として重要な機能を果たしています。
サルタンモスクの内部の観光も可能です。入場料はかかりません。時間は9:00~12:00、14:00~16:00。金曜日は14:30~16:00の間だけになります。
靴をぬいだり、露出の多い服装の方はレンタルのイスラム服を着る必要があるなどのルールがあります。宗教施設ですので、信仰者の妨げにならないよう館内の案内にしたがって行動しましょう。
アラブストリート
サルタンモスクの近くを通るアラブストリートには、イスラム教の信仰が深いアラブ諸国の文化とマレーシアやインドネシアなどの東南アジア諸国の文化が混在し、エキゾチックなある意味でとてもシンガポールらしい雰囲気が漂っています。
イスラム教徒のドレス「アバヤ」を店頭に展示した布生地のお店がたくさん。展示してある商品もカラフルなら、お店の外壁もカラフル。異国情緒たっぷり。
アラブ諸国から輸入したアラビアン絨毯を扱っているお店も多数。アラビアン柄をモチーフにしたおしゃれなトルコ調理レトランなんかも素敵ですね。
イスラム教徒の多いインドネシアやマレーシアからの郷土品を取り扱うお店もあります。店内所せましとランタンを掲げるお店などもあり、お店周りをしているだけでもかなり満足できますよ。
ほとんどの商品が一点ものなので、もし自分だけのお気に入りの品が見つかったら即ゲットですね。
大人気の香水店 Jamal Kazura (ジャマルカズラ)
シンガポール・アラブストリートの超人気店がこちら「Jamal Kazura Aromatics」(ジャマル カズラ アロマティックス)です。
ベースは香水屋さんです。
いろいろな種類のアロマをブレンドして、自分だけの香りの香水を作ってくれます。
香水も人気ですが、特に女性に絶大な人気を誇るのが、こちら。香水入れの小瓶です。
実際に香水入れにしてもいいのですが、お部屋を彩る小物雑貨として購入していく方が多いようです。
確かに、アラビアン調のデザインのキラキラしたガラス細工の小瓶、かわいいですよね。
(自分も含めて男性の理解が及ばないくらい、女の子のハートに刺さる代物のようです。10人いたら10人がかわいいといいます。)
値段は10シンガポールドル程度のものから40シンガポールドルくらいのものまで。
10ドルくらいのものを女友達へのバラマキみやげにして、ちょっと高いやつを自分用に、なんて考えていると、あっという間に買いすぎてしまう、困ったお店です。
そうです。みなさんそうやって買いすぎてしまうので、お店の方も心得たもの。いっぱい買うとちゃんとディスカウントに応じてくれますので、値切るのをお忘れなく!
香水店「Jamal Kazura (ジャマルカズラ)」の場所
お店は、サルタンモスクの前のメイン通り(トルコ料理レストランが立ち並ぶ通り)を抜けた突き当りの左側。初めて行くと分かりにくいかもしないので地図(グーグルマップ)を載せておきますね。
ハジレーンを散策しよう!
アラブストリートまで行ったら、必ずハジレーンにも立ち寄ってくださいね。香水店「ジャマルカズラ」に続く、女の子に人気のスポットです。
通りはこんな感じです。裏原宿のような小路の両サイドには、おしゃれなカフェやレストラン、それに雑貨屋さんが並びます。
通りにはこんなエスニックなペイントアートも。だれもが足を止めてカメラを向ける、シンガポールのインスタスポットです。
実はアラブストリート界隈ウォールペイントは、ここだけではありません。
散策しながら注意していると、かわいいウォールペイントをたくさん発見することができますよ。
多国籍のシンガポールがぎっちり詰まったこの通りで、おしゃれにランチなどいかがでしょうか。
イタリアン、メキシカン、ターキー、インディアン、それにアラブストリートですからハラルフード(野菜を中心にした料理)レストランも。
お店は外観だけでなく、店内もアーティスティックです。
こちらはこの日に食べたメキシカンフード店です。タコス料理を食べて帰りました。
シンガポールでメキシカン、全然ありですよ。そんなところも、世界中から人が集まる多国籍国家のシンガポールらしいところだと思います。
アラブストリートのウォールペイント
ちょっと時間が合ったので、改めてアラブストリートを回ってみました。
人気が人気を呼んで、ペイントだらけ(笑)
ちょっと時間をとって回っても面白いと思います。
これだけあちこちにウォールペイントがあると、たぶん自分だけのフォトジェニックスポットを発見できると思います。
ただし写真撮ってて思ったんですけど、ゴミ箱が邪魔なんですよね…w
夜のアラブストリート
夜のアラブストリートもおすすめです。
サルタンモスクもライトアップされて、さらにエキゾチックになります。
夜のハジレーンはこの賑わいです。ウォールペイントもライトアップされて、また違う表情を見せてくれます。
ライトアップされたウォールアートを眺めながら、カクテルを傾ける。そんな夜も素敵だと思います。
ブギスストリートでばらまき土産をゲット!
最後にアラブストリートと混同されやすいブギスストリートをご紹介します。
こちらは中華系ショッピングゾーンですが、また違ったシンガポールを味わうことができます。アラブストリートから徒歩10分くらいでしょうか。土地勘がないと長く感じるかもしれない微妙な距離感ですが、間違いなく徒歩圏ですのでついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
ブギス駅からすぐですが、知らないと入り口が少しわかりにくいと思いますので、探しやすいようにグーグルマップを貼っておきます。入り口の右手にバーガーキングがあるのが目印です。
このブギスストリートは中華系が強いエリア。リトルチャイナタウンと言ってもいいくらいです。ということで、騒々しいといえば騒々しいのですが、バッタもんも含めていろいろな商品を安く調達できるところでもあります。
写真を見た方がわかりやすいと思います。こんな感じです。
上野のアメ横の高架下みたいな感じでしょうか。
洋服、アクセサリ、雑貨、など、お土産にできそうな商品をたくさん見つけることができます。中華系なので価格も安い(品質はそれなりだと思いますが)。バラマキ系のお土産を買うのに適した場所のひとつです。
なお、上にまとめた地図の右上の印をしておきましたが、このブギスストリートを抜けてまっすぐ行くと、シンガポールの秋葉原と言われているシムリムスクエアへ行くことができます。ここも、結構独特で面白いところです。
(シムリムスクエアまでの道中)
屋台などが出ていてここでもショッピングを楽しむことができます。
(シムリムスクエアの館内)
こんな感じでビル一棟まるごと小型家電店が出店していて、秋葉原の裏路地のような、ちょっとしたカオスです。PCやスマホ関係が中心なので、ケーブルやイヤホンなどで、激安の掘り出し物を発見できるかもしれません。
目下人気急上昇中のブギス・アラブストリートエリア。時間を作って行ってみて欲しい観光スポットのひとつです。
テレビCMでも「アラブストリート」が使われています
武井咲さんが出演しているJTBのテレビコマーシャルでも、アラブストリートが使われていますね。女子旅を題材にしたコマーシャルで、アラブストリートを使うとはさすがJTBです。
ユーチューブを貼っておきます(音にご注意ください)。
22秒くらいから、この記事でご紹介している香水の小瓶やエスニック調の小皿など紹介されています。そして、最後に武井咲さんが「めっちゃシンガポール!」って。
この動画のお陰で、この記事の説得力が倍増ですw。
アラブストリートは、その「アラブ」の響きから連想されるものよりも、もっと多国籍な場所。「めっちゃシンガポール」な観光スポットです。