主要なLCCが発着するドンムアン空港直結のSRTレッドライン(Red Line)ドンムアン駅(Don Mueang)からバンコク市内へ電車での行き方を解説します。
SRTダークレッドライン(SRT Dark Red Line)は2021年11月開業。開業当初はいまいちだった、移動経路や案内板も整って、完成形になったようなのでドンムアン空港から電車でバンコク市内へ行く方法の最新情報をお伝えします。
SRTレッドラインとは
SRTとはState Railway of Thailandの略称で、タイ国唯一の鉄道会社。そして、SRTレッドラインとは、そのSRTによって運営されているドンムアン空港とバンコク市内を結ぶ路線です。レッドラインの開業は2021年11月。開業以来ドンムアン空港とバンコク市内を結ぶ新しい交通手段として注目を集めています。
一口にレッドラインといっても、それは2つの路線、ハンスー駅を起点に南北に走るダークレッドライン(Dark Red Line)と東西に走るライトレッドライン(Light Red Line)から構成されています。
ただし、ドンムアン空港に接続する「ドンムアン駅」があるのはダークレッドラインの方なので私たち観光客が利用するのはダークレッドラインだけ。2つの路線があるにはありますが、ライトレッドライン(左右に伸びている路線)はほぼ使わないので、無視でいいでしょう(なので以下では、特にことわりがない限り、レッドラインとはダークレッドラインのことを指します)。
また、駅名に関しても、ほとんどの方は「ドンムアン駅」でSRTレッドラインに乗って、「バンスー駅」でMRTに乗り換える(またはその逆)だけだと思うので、その2つの駅名以外は基本的に無視していいと思いますよ。
ちなみに車両はアジア諸国でよく見る中国製で、シートはプラスチック製の固いやつです。快適かどうかは微妙ですが、新しいラインなので車両はまだ新しいです。
SRTレッドラインで市内へ行く方法
続いて、SRTレッドラインでバンコク市内へ行く方法(利用路線・乗換ルート)をご説明します。
SRTレッドラインでバンコク市内へ行く方法・ルートは路線図を見ればわかる。まあそれは当然なんですが、ネットでバンコク路線図と探して、出てきたのが、タイ語だけだったり、逆に日本語だけだったり(日本語だけの路線図も現地での案内表示と照らし合わせるのが難しくなるので不便です)、最新じゃなかったり、または疑わしかったり…で困ります(笑)。ということで、一番使いやすい路線図はこちら。タイ政府観光局のHPに掲載されているものですね。
おすすめのタイ・バンコクの路線図
ということで、情報がしっかりしていて、英語と日本語の表記があって、安心して使える路線図がこちら。
タイ政府観光局のHPに掲載されています。
ただし、これはタイ政府観光局が出しているので正確なんですが、細かすぎなんですよね。じっくり見れば誰でも理解できますが、時間がかかる。
ということで、ドンムアン空港からバンコク市内へ移動するために必要な情報だけを抜き出しました。ドンムアン空港を起点にしてバンコク市内へ移動するだけなら、これだけで十分だと思います。
そして、この中から、ドンムアン空港からスクンビットへ行くためのルートを抜き出したのがこちらです。めっちゃ簡単になりましたね(笑)。
空港からドンムアン駅まで歩いて行って、SRTレッドラインに乗って、バンスー駅まで行きます。バンスー駅でMRT(地下鉄)のブルーラインに乗って、バンコク市内へ行きます。以上です。
ただし、よく見ると、空港からドンムアン駅まで徒歩10分となかなか遠そうなことや、そもそも切符はどうやって買うの?とか、電車はどうやって乗るの?とか、まだまだ疑問は残るので、そのあたりを写真をお示ししながらもう少しくわしく解説していこうと思います。
その前に、よくある質問として、そもそもレッドラインを使うべきなのか?レッドライン開業前のメインの交通手段であった空港バス(A1)で行く方法との比較で、どっちがいい?という疑問があるので、その点について解説しておきたいと思います。
SRTレッドラインで市内へ行くメリット・デメリット(バスとの比較)
ドンムアン空港からバンコク市内へ行く方法として、よく比較されるのが、
① 空港からバス(A1)でモーチット駅へ行き、そこから電車(BTS)で行くルートと、
② 空港から電車(SRTレッドライン)でバンスー駅へ行き、そこから地下鉄(MRT)で市内へ行くルート
です。
今回は、バンコクで一番人気のある滞在先であるスクンビット(MRTスクンビット駅とBTSアソーク駅が接続)へ行く場合について、①バスで行くルートと②SRTレッドラインで行くルートについて、料金・所要時間・メリット・デメリットを比較してみたいと思います。
結論から言えば、大差はないので、ザっと比較していただいて、お好きな方で行けばいいと思いますが…w
まずはそれぞれのルートを俯瞰しておきましょう。
① バスで行くルート
ドンムアン空港(ターミナル1)→ バス乗り場(ターミナル1)→ A1バス(15分程度)→ BTSモーチット駅 → 電車(BTS)で移動(11駅・30分)→ BTSアソーク駅到着(MRTスクンビット駅接続)
② レッドラインで行くルート
ドンムアン空港(ターミナル1)→ 移動(徒歩10分)→ ドンムアン駅(ターミナル2の奥)→ SRTレッドライン(7駅・15分)→ SRTバンスー駅→ 乗り換え(徒歩5分)→ MRTブルーラインで移動(11駅・30分)→ MRTスクンビット駅到着(BTSアソーク駅接続)
バスルートと電車(レッドライン)ルートの比較(料金・所要時間・メリット・デメリット)
そして、それぞれのルートの料金・所要時間・メリット・デメリットは以下の通りになります。
❶ バスで行くルート | ❷ レットラインで行く |
---|---|
(料金)合計77バーツ | (料金)合計73バーツ ※ 2025年はキャンペーンにより合計40バーツ |
(所要時間)45分 | (所要時間)45分+移動・乗り換え(徒歩15分) |
(メリット) ・空港のバス乗り場は近い ・モーチット駅の降り場とBTSモーチット駅も近い ・バスのローカル感も意外と楽しい(主観による) | (メリット) ・料金が安い ・新しい電車はなんとなくわくわくする ・全ルート電車だから基本的に暑くない |
(デメリット) ・料金が②レッドラインルートよりも(少し)高い ・バスの快適度は電車よりも劣る?(主観による) | (デメリット) ・徒歩での移動が長い(レッドラインのドンムアン駅まで遠い&SRTガンスー駅からMRTガンスー駅の乗り換えもそこそこ遠い) ・電車だけだと長く感じる(主観です) |
いかがでしょうか。
早いのはバス、歩く距離が少なくて済むのがバス、安いのが電車。という感じでしょうかね。好みかなと思います(2回目(笑))。
ここまで読んでいただいて、バスがいいかな…と思った方はこちらを読んでください。ドンムアン空港からバンコク市内へバスで行く方法を解説してあります。
個人的に思うのは、料金は言うても大差なく、所要時間だって乗り継ぎのタイミングなんかでも変わるくらいの誤差の範囲だと思います。一番のポイントは、空港からレッドラインのドンムアン駅までの距離だと思います。これが許容できるか…
ということで、続いては、ドンムアン空港からレッドラインのドンムアン駅までの道のりを見ておきましょう。
ドンムアン空港からレッドラインのドンムアン駅への行き方
LCCの国際線が多く発着するドンムアン空港。日本からのLCC便はターミナル1に到着します。
が、レッドラインのドンムアン駅は国内線のあるターミナル2の端っこに繋がっているので、日本からターミナル1に到着した人は、まずはターミナル1からターミナル2に行き、ターミナル2を端から端まで歩き、そこからさらにドンムアン駅まで長ーい連絡通路を通っていきます。
こちらがドンムアン空港の見取り図に落としたLCC出口からドンムアン駅へ行くルートです。
このイメージで行けば案内表示があるので、ドンムアン駅へ行くことはできますが、この図の左側の連絡通路がまた長い…💦。そのあたりを含めて、LCC出口から駅までの道順を眺めてみましょう。
飛行機でドンムアン空港に着き、入国審査や税関を終え、管理区域の外に出たら、まずは左手へ行きます。
空港送迎サービスのお迎えドライバーさんの待合場所を右手に見ながら進むと、SRT Red Lineの案内表示があります。あとは案内表示に従って進むだけ、という意味では勝利確定ですが、ここからだと、想像の3倍は遠いので、注意しましょう(笑)。
進みましょう。
その先の突き当りにタクシー乗り場(カウンター)があるので、そこを左方面に回り込みながら、ターミナル2への連絡通路に向かいます。
ターミナル2への連絡通路の前にも、『← Domestic Terminal(国内航站楼)(TERMINAL2)』と書かれた案内表示があり、その先に『←SRT Red Line』と書かれた案内板もあるので、迷うことはないと思います。
そしてターミナル1への連絡通路を抜けて…
ターミナル1に到着です。ここから向こうの端まで歩きます💦
端が見えてきました。
反対の端にあるエスカレーターで2階に上がります。
エスカレーターを上がると正面にセブンイレブンが見えます。
正面に見えるセブンイレブンの手前を左へ。
さらにセブンイレブンの角を右へ行くと、また長ーい渡り廊下があるので、この渡り渡り廊下を最後までずーーーと進みます。
距離が長いとはいえ、一本道ですし、上には明確にSRT Red Lineと書いてあるので、迷うことはありません。
突き当りを右、さらに左へ。連絡通路はまだまだ続きます。
知らぬが仏ですが、これ結構距離がありますw
最後にスロープを上がって左へ行くと外へ。
まだあるの?(笑)
これで最後です。ここは動く歩道があるのでちょっと楽です。
やっと駅です。ほんと遠いですね💦
アバウトに10分と書きましたが、荷物があったりすると、もっと掛かるかもしれません。
…というのを知っている人は結局バスを使います。バス停は到着ターミナルの建物の外。移動は1分ですから。
レッドラインの切符の買い方
レッドラインの切符は、改札の手前の広場の左右に赤い自動券売機があるので、そこで買います。
自動券売機はこんな感じです。①駅名を選んで、②お金を入れる、だけです。
① まず駅名を選びます。
MRTに乗り換える方はバンスー駅を選択します。英語表記だとBang Sou Grand と書かれています(なぜかGrandが付いています…)。
SRTレッドラインの路線図はこちらです。ドンムアンから7駅目ですね。
次にお金を入れます。
黒いプラスチックのコインのようなものが出てきます。これが切符(ICコイン)です。
このコインを改札にタッチして入場します。
SRTレッドラインのドンムアン駅の始発・終電・時刻表
ドンムアン駅の始発・終電
ドンムアン駅のバンスー駅方面(バンコク市内方面)の始発は5時37分、終電は00時07分です。
ドンムアン駅の時刻表(バンスー駅方面)
05 | 37,57 |
06 | 07,19,31,43,55 |
07 | 07,19,31,43,55 |
08 | 07,19,31,43,55 |
09 | 07,19,31,43,55 |
10 | 07,27,47 |
11 | 07,27,47 |
12 | 07,27,47 |
13 | 07,27,47 |
14 | 07,27,47 |
15 | 07,27,47 |
16 | 07,27,47 |
17 | 07,19,31,43,55 |
18 | 07,19,31,43,55 |
19 | 07,19,31,43,55 |
20 | 07,27,47 |
21 | 07,27,47 |
22 | 07,27,47 |
23 | 07,27,47 |
00 | 07 |
SRTレッドラインの乗り方
バンコク市内へ向かうバンスー駅行きのレッドラインが到着するのは3,4番ホームです(To Bang Sue と書いてあります)。
ホームからはドンムアン空港の滑走路が見えます。その向こうの方に空港ビルも見えます。奥にあるのがターミナル1…遠いですねやっぱり。
いよいよレッドラインが入線。新しい路線だからでしょうか。写真を撮る人がめっちゃいました…バンコクでこんな風景は珍しいですね。
鉄道好きの方はレッドラインルートの方がいいかもしれませんね。
車内は…なんとなくですが、地元民が多い気がします。スーツケースがほとんど見えないので、旅行者の利用は意外と少ないのかも、そんな気もします。
車内のドアの上に簡単な路線図があります。日本でもこういう所に路線図がありますよね。
現在地が表示されないのはイマイチだな…と思いましたが、ガンスー駅は終点なので、あまり関係なかったです。
SRTレッドラインの下車方法(バンスー駅にて)
終点ガンスー駅に到着です。
Exitの横に番号が振られていますが、これはPlatform、ホームの番号(3番線)ですね。改札はホームの下の階に1つだけなので、どこから降りても同じです。
改札の前には床にもMRTのMマーク。改札横にMマークがあります。まずは改札の外に出ます。
退出時は、入場時にタッチしたコインを投入(返却)します。
改札を出たら左へ。左斜め前に見えるエスカレーターで下へ行きます。
ここにも『MRTA Blue Line →』の案内がありますので、それに従って行けばOKです。
はっきりとした案内があるので迷うことはありませんが、この乗り換えもなかなか距離があります。遠いです。
しばらく歩くと、MRTのガンスー駅に到着します。
改札にはVISAのマーク。VISAタッチが使えるんですね。
タイ・バンコクのMRTでは、VISAタッチ対応のVISAカードがあれば、切符を買わなくてもOKでした。
スクンビット駅で下車
バンコクの地下鉄の雰囲気は大体同じで、統一感があります。
こういう路線図も同じです。そして、駅名のところがだいたい削られています(笑)。
改札もどこも同じですね。
今回はVISAタッチで入場したので、VISAカードをタッチして出場します。
あとは案内表示を見ながら、行き先の出口番号を探して、それに従って行けばOK。このあたりの要領は日本と同じです。
BTSのアソーク駅へ行くなら、BTS Aork Station と書いてある3番出口へ向かいます。
ちなみにこちらは夕方のスクンビット駅の様子です。この行列は切符を買うためのものです(左の奥に自動券売機があります)。
MRTはVISAタッチが使えるので、一応覚えておいた方がよさそうです。
それにしても…タイの人のクレジットカード普及率は低いんですかね。ここまでの行列ができるとは…
やっぱりバスかな。
送迎サービスも増えています。
…などといろいろ考えて、迷いながら、電車乗って、バス乗って、歩いて…。大人になるとそんな労力がちょっと勿体なく感じてきたりします。
そんな時は、送迎サービスでいいんじゃないでしょうか。予め予約しておけば、飛行機の到着時刻にドライバーさんが迎えにきてくれて、ホテルまで送ってくれます。この記事の解説が全部無駄になります(笑)
送迎サービスの手順
① 予約時に、飛行機の便名・到着時間・行き先(ホテル)・名前等を登録します。
② 当日は、到着後、入国審査をして普通に出口へ向かってください。
③ 管理区域を出たところに、ドライバーが登録した名前を大きな紙に書いて待っています。ドライバーのところに行って、名前を言えば、送迎車に案内してくれます。
こんな感じで、名前の書かれた紙を掲示しながら、ドライバーさんが待っているので、自分の名前を探して声をかければ、あとは全部お任せでホテルまで送ってもらえます。
予約時に行き先のホテル名も登録していますし、料金も支払い済みなので、何も話さなくてもホテルに連れていってくれます。ちゃんと契約のあるドライバーさんなので安全ですし…。
おすすめの送迎サービス
送迎サービスの予約は、日本語で予約できるサイトがおすすめです。
最近では、オンライン割引チケット会社がこの市場に次々と参入して、タクシーと変わらない料金での送迎サービスを実施しています。
ドンムアン空港からバンコク市内のホテルまで、セダン(3人まで)が3,000円そこそこの料金です。料金が安くなったので、バンコクへ初めて行く場合や人数が多い旅行の場合には、かなり有力な選択肢になりました。
お得な送迎サービス
ドンムアン空港~バンコク市内への送迎サービス
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【KKday】についても、こちらの記事で、会社情報とともに予約の仕方や使い方を、スクショを使いながら詳しく解説しました。
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