マカオ観光(1日)モデルコース|世界遺産・有名スポット15選 ~1日で効率的に回る方法~

マカオ観光モデルコース

  マカオの人気観光スポットやおすすめの世界遺産を厳選して1日で効率的に回るマカオ観光のモデルコースをご紹介します。

 マカオの世界遺産の数は全部で30ヶ所。マカオ半島に点在する歴史的建造物や広場などの文化遺産をまとめて「マカオ歴史市街地区」という集合遺産の形で認定・登録されたため、めっちゃ多くなっています。世界遺産マニアの方は30ヶ所全制覇を目指してもいいと思いますが、そうじゃない方はスタンプラリーじゃないんだから無理やり全部回る必要はないと思います。30ヶ所もあれば、正直あんまり大したことがない所もあれば、移動効率の悪い所もあるので。
それよりも、世界遺産のエッセンスだけを抽出。見どころは外さないようにしつつ、世界遺産以外の人気の観光スポットを組み合わせていく。そんな感じでプランを組んだ方が、よっぽど充実した旅行になると思います。

 今回は、ネットに溢れる旅行会社が作った思いつきの世界遺産・観光スポット情報をしっかり分析して、位置情報も加味して移動効率を考慮しつつ、実践的なマカオ観光コースを作りました。
 実際に体験した観光コースなので、無理なく回れて、かなり充実したマカオ観光になると思います。

 それでは早速行ってましょう!

もくじ

マカオ観光1日モデルコース

 こちらが位置情報を加味して作成したマカオ観光1日コースです。まずはざっと見てみてください。
 観光スポットにはこの記事下の解説箇所へのリンクが貼ってあります。気になるスポット名をクリックしていただければ、該当箇所へジャンプします。

《マカオ観光モデルコース》

①〜⑫までは徒歩で移動(3~5時間)
① セナド広場★★★(セナド広場周辺)
② 仁慈堂大楼(セナド広場周辺)
③ 主教座堂(大堂)(セナド広場周辺)
④ 聖ドミニコ教会(セナド広場周辺)
⑤ 聖ポール天主堂跡★★★(北エリア)
⑥ モンテの砦★★(北エリア)
⑦ 聖アントニオ教会(北エリア)
⑧ 聖オーガスティン教会(南エリア)
⑨ 聖ヨセフ教会(及び修道院)(南エリア)
⑩ 聖ローレンス教会(南エリア)
⑪ マーガレット カフェ・エ・ナタ(エッグタルト)★★★
⑫ グランドリスボア★★★
→ 外港フェリー乗り場へタクシーで移動
⑬~⑮はオープントップバスツアーに参加(約2時間)
⑬ マカオタワー★★
⑭ タイパ島コタイ地区の夜景★★
⑮ ウィンパレスホテルの噴水ショー★★

(おすすめ度)
無印:飛ばしてもいいかも。
:疲れたらパスしていいかも。
★★:できれば訪れたい
★★★:絶対に訪れたい

所要時間の目安:
主に世界遺産観光(①〜⑫)3〜5時間(見学時間の長さによる)
夜景スポット巡り(⑬~⑮)約2時間
合計 5~7時間

主に世界遺産観光(①〜⑫)について

 世界遺産はセナド広場を起点に①〜⑩まで。これで十分でしょう。おすすめ度として表示した印を見ていただければわかる通り、⑦~⑩は無理なら行かなくてもOKだと思います。
 つまり、時間がない方や歩くのが面倒な方は、①〜④のセナド広場周辺の世界遺産を回って、⑤聖ポール天主堂跡⑥モンテの砦を回れば、それでも十分です。
 時間の無い方は、①〜④→⑤→⑥→⑪→⑫という順番で回りましょう。

・世界遺産 充実コース:①〜④(セナド広場周辺)→⑤~⑦(北エリア)→⑧~⑩(南エリア)→⑪エッグタルト→⑫グランドリスボア(所要時間4〜5時間)
・人気世界遺産だけをまわるコース:①〜④→⑤→⑥→⑪→⑫(所要時間3時間程度)

夜景スポット巡り(⑬~⑮)について

 ⑬⑭⑮は、①〜⑫から離れているので、好みや掛けられる時間に応じて選択していいと思います。
 ⑬⑭⑮を全部一気に周るならオープントップバスのツアーに参加するのがおすすめ。かなり充実したコースなので、最後にこれを加えるだけで旅の満足度がぐんと上がります。
 ⑬のマカオタワーに絞って展望台やアクティビティを楽しむのもアリです。その場合は①〜⑫→⑬(マカオタワー)で終了です。

マカオの夜景堪能コース:タクシー等で外港フェリー乗り場へ移動→オープントップバスツアー(⑬~⑮)(所要時間2時間程度)
マカオタワー展望台コース:バスでマカオタワーへ→マカオタワー展望台orスカイウォークを堪能(⑬のみ)(所要時間2時間程度)

【参考記事】

 それぞれをお好みに応じて組み合わせていただければ、きっと満足度の高いマカオ観光ツアーになると思います。

 ということで、続いて、組み合わせの参考情報として、上記で掲げた①〜⑮の世界遺産・観光スポットについて解説していきましょう。

① セナド広場

住所:Calcada de São Paulo, マカオ(地図

世界遺産「マカオ歴史地区」の中心に位置するセナド広場は、波模様の石畳とカラフルなコロニアル建築の建物が特徴です。マカオ観光の出発点として多くの観光客が集まる賑やかなエリアです。

周囲にはショップやカフェが立ち並び、食事やショッピングにも最適。ゆっくり街並みを楽しみながら散策すれば、自然とマカオらしい食べ物やお土産に出会うことができるでしょう。

セナド広場はマカオ半島の中心地としであり、地元開催の祝典やイベントが開催される地元民にも愛される場所。カジノや高級ホテルが作り出す煌びやかなマカオとはひと味違う、マカオのザ・ローカルを感じることができる必訪スポットです。

② 仁慈堂大楼

住所:Holy House Of Mercy Of Macau, マカオ(地図
開館時間:10時00分~13時00分、14時30分~17時30分(月曜定休)

セナド広場でひと際目を引く白亜の建物「仁慈堂」は、569年に設立されたアジア初の慈善施設。孤児や病人の支援を目的に活動を続けてきたこの建物は、現在もその歴史的価値を保ちつつ、博物館として一般に公開されています。

③ 主教座堂(大堂)

住所:1 Largo da Se, マカオ(地図
開館時間:7:30~20:00

主教座堂(大堂)、別名ナザレの聖母大聖堂は、1622年建立、1780年に再建された伝統的な建物。マカオのカトリック信仰の中心として多くの信者が訪れる神聖な場所として崇められています。外壁に上海製の漆喰を使った建物はシンプルでありながら荘厳さを感じさせ、内部には美しいステンドグラスや木製の彫刻が施されています。

④ 聖ドミニコ教会

住所:Largo de São Domingos, マカオ(地図
開館時間:月曜日、10時00分~18時00分(水曜定休)

1587年に3人のスペイン人修道士によって建てられた聖ドミニコ教会は、マカオのセナド広場の少し奥に位置する黄色の外壁が特徴のパシリカ様式の優雅な建築様式。ロザリオの聖母を祀られています。白い柱がアーケード状に配置された内部では、柔らかな光が差し込み、静かで癒やしの時間を提供してくれます。

かつて建物の裏手にあった鐘楼は改築され、現在では小さな宗教芸術の博物館となり、約300点の宗教的装飾品が展示されています。こちらも、マカオのキリスト教の歴史を感じる展示物の数々は見応えあり。時間があれば是非立ち寄っておきたいところです。

⑤ 聖ポール天主堂跡

住所:Calcada de São Paulo, マカオ(地図
開館時間:9:00~18:00

マカオの象徴である聖ポール天主堂跡は、1602年にイエズス会によって建てられた教会跡です。当時、アジア最大級のカトリック教会であり、ポルトガル・ルネサンス様式と中国文化が融合した独特の建築が特徴です。ファサードにはキリスト教の聖人像や花模様、伝統的な中国の龍の彫刻が施されており、異文化交流の象徴ともいえます。

この建物は1602年から1640年にかけて建設されたカトリック教会で、アジアにおける宣教師活動の中心的存在でした。しかし、1835年の火災で大部分が焼失し、現在はファザード(前面の建築)のみが残っています。

このファザードに彫り込まれた彫刻には、キリスト教のシンボルとともに中国の龍や日本の菊の花などが刻まれ、東西文化の調和を感じさせる、歴史的・芸術的価値が高い建造物として評価されています。ユネスコ世界遺産「マカオ歴史地区」の代表的な建築物としてとり上げらえることが多く、世界中からたくさんの観光客が訪れるマカオ屈指の人気観光スポットです。

聖ポール天主堂跡の前に広がる石畳の広場は、かつて宗教的および教育的活動の中心地として栄え、現在はイエズス会記念広場と名付けられる観光名所となっています。

聖ポール天主堂跡をバックに石畳の階段で撮る構図が人気。多くの観光客がシャッターを切るマカオ有数のインスタスポットです。

⑥ モンテの砦

住所:22 Calcada das Verdades, マカオ(地図
開門時間:7:00~19:00

聖ポール天主堂跡の近くに位置するモンテの砦は、1626年に完成した要塞で、マカオの防衛の要として築かれました。ポルトガル軍がオランダ軍の侵攻を防ぐために使用した歴史を持ち、現在も砦の上には大砲が残されています。

マカオの象徴「グランドリスボア」も狙われています(笑)。この構図の写真もよく見かけますね。

砦の展望台からはマカオ市街を一望できます。手前に立ち並ぶ古い家屋と奥に見える高層ビル。繁栄と貧困のコントラスト。マカオの真実が垣間見える瞬間です。

また、敷地内にはマカオ博物館もあり、地域の歴史と文化を深く学ぶことができます。

⑦ 聖アントニオ教会

住所:Largo de Santo Antonio, マカオ(地図
開館時間:6:30~18:00

聖アントニオ教会は、16世紀に建立されたマカオ最古の教会の一つ。ゴシック建築とポルトガル風の装飾が調和したその外観は、多くの観光客を惹きつけます。地元では「結婚式の教会」として知られ、結婚式が頻繁に執り行われています。

教会の周囲には静かな公園もあり、観光の合間にリラックスするのに最適な場所です。

協会の隣りには小規模のバスターミナルがあります。セナド広場周辺の北側の端に位置するこの聖アントニオ教会までバスで行きそこから、モンテ→セントポール→セナド広場と南下するのもかなり効率的なルートです。ただ、若干上級者向きかと思います。

⑧ 聖オーガスティン教会

住所:2 Largo de Santo Agostinho, マカオ(地図
開館時間:10:00~18:00

今後はセナド広場の南側の有名スポット。まずはオーガスティン教会です。

18世紀に建設された聖オーガスティン教会は、ポルトガル植民地時代のシンプルな建築様式が特徴です。静けさに包まれた内部は、祈りの場として訪れる人々に安らぎを与えます。

隣接する聖オーガスティン広場も人気スポットです。聖オーガスティン教会の他、セナド図書館やドミンゴス劇場(ドン・ペドロ5世劇場)など、ポルトガル風のカラフルな外壁の建物に取り囲まれた広場は、インスタスポットとしても人気があります。

⑨ 聖ヨセフ教会(及び修道院)

住所:2 Largo de Santo Agostinho, マカオ(地図
開館時間:10:00~17:00(修道院は非公開)

聖ヨセフ修道院は1728年、隣接する聖ヨセフ教会は1758年に建てられた、華麗なバロック様式の建築が特徴の建物。特に、聖ヨセフ教会は、2001年にユネスコから発行された「Atlas mundial de la arquitectura barroca」で中国のバロック建築の代表作として紹介されるなど、その外観・内部装飾が世界的に高く評価されているマカオ有数の宗教文化遺産です。

⑩ 聖ローレンス教会

住所:R. de São Lourenço, マカオ(地図
開館時間:7:00~18:00(修道院は非公開)

聖ローレンス教会の建立は16世紀中ごろ。マカオでは最も古い教会の一つに数えられています。かつては海を臨む教会として、近隣に住む裕福なポルトガル人船乗りたちが集った教会であり、時より目を引く豪華な装飾や緑豊かな庭園は、そのような時代背景を表していると言われています。

ここまでで、セナド広場周辺で訪れておくべき観光スポット(世界遺産)は終了です。

ここから、カジノのあるグランドリスボア方面へ移動していきましょう。

セナド広場からグランドリスボアまでは750m。徒歩12分。バスやタクシーでもいいですが、歩いて行くことをおすすめします。その理由がこちら。

⑪ マーガレット カフェ・エ・ナタ(エッグタルト)

セナド広場からグランドリスボアへ向かう途中、セナド広場から徒歩5分の場所にあるのがこちら。エッグタルトの有名店「マーガレット カフェ・エ・ナタ」です。

サクサクのパイ生地ととろりとしたカスタードの絶妙なバランスが特徴の地元民からも愛されるマカオのソウルスイーツです。

特筆すべきは、プリンのような半熟の濃厚カスタード。水分多めのカスタードが生地に浸透するまでが食べごろです。サクサク食感の出来立てエッグタルトをその場でかぶりついてみてください。めちゃうまです。

エッグタルトを食べてひと息ついたら、グランドリスボアへ向かいましょう。ここから徒歩7分です。

⑫ グランドリスボア

続いては、いよいよグランドリスボアです。その印象的なデザインが目を引く、多くのガイドブックで紹介されるマカオのランドマークです。カジノ・ホテル・レストラン・ブランドショップなど様々な施設が入った大型モールです。

まずはカジノでしょうか。ひと勝負してみましょう。

近くに高レートで両替できる銀行があるので、そこで両替して勝負!(と言っても、あまりハマらないようにしてくださいネ)

グランドリスボア周辺は夜もキレイです。こんな感じで、マカオらしくゴールドでギラギラになりますw。

夕方くらいにグランドリスボアを出れそうなら、近くのバスターミナルからバスでマカオタワーへ向かいましょう。

グランドリスボアからマカオタワーへの行き方はこちら。

⑬ マカオタワー

こちらもマカオのランドマークと言ってもいいでしょう。高さ338メートルのマカオタワーです。

展望台だけでなく、スカイウォークやバンジージャンプなどのスリル満点の体験ができ、夜にはロマンチックな夜景も楽しむことができます。

マカオ半島中心で行くとここで終わりですが、タイパ島の夜景も一気にまわっちゃえ!という場合は、オープントップバスのツアーがおすすめです。

オープントップバスツアーにはマカオタワー観賞(展望台へ行きません)も含まれているので、マカオタワーに登る必要はないよ、という方もこちらがおすすめです。

オープントップバスツアーに参加する場合は、グランドリスボアから外港フェリー乗り場(オープントップバスツアーの集合場所)に向かいます。バスでも行けますが、少し遠いので、移動はタクシーがいいと思います。タクシーはグランドリスボアの前で拾えます。

⑭ タイパ島コタイ地区の夜景

タイパ島コタイ地区の高級ホテルエリアの夜景も凄いです。ゴールド使いが半端ない。ギラッギラです。

タイパ島の夜景のギラギラ感は、動画の方がわかりやすいと思うので、この下にある動画をチェックしてみてください。

⑮ ウィンパレスホテルの噴水ショー

そして夜のタイパ島の名物といえば、ウィンパレスホテルの噴水ショーです。

フィリピンのオカダマニラ、シンガポールのマリーナベイサンズ、マレーシアのペトロナスツインタワーなど、アジア各国の噴水ショーを圧倒的に凌駕する大迫力のパフォーマンスは一見の価値ありですね。

タイパ島の夜景や噴水ショーは動画の方がイメージしやすいので、こちらを見てください。

動画のナイトツアーはKlookで予約して参加したものです。最近はだいたいKlookですね。

特にこだわりがなければ、KlookとKKdayを比べてお得な方で予約すると間違いないと思います。どっちも他よりだいぶ安いです。

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この記事と同様に、写真たっぷりで解説した記事がこちらです。予約の仕方とかはこちらを読んでいただくとわかりやすいと思います。

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