IFRSのための会計英語|商品を販売するための費用の英語いろいろ

商品を販売するために費用っていろいろかかりますよね。営業マンの給料、販売代理店への手数料や達成リベート、広告費用などがそうですね。交際費なんかもそうですね。

普段はあまり使わないんですけど、業績報告資料を英語で書いたり、英語の資料を読んだり、営業戦略や販売戦略について英語で報告したり議論したりするときに、急に出てきて、あれってなるのがこの辺りの専門用語です。

もくじ

営業マンてなんていうの?

これって意外と詰まるところじゃないですか。

セールスマンって英語かな?みたいな。

サラリーマンは英語じゃなくて、OL(オフィスレディ)も英語じゃない。このあたりを聞いたことがある人だとなおさら詰まります。

サラリーマンは、英語だとビジネスマンですかね。OLは、オフィスワーカーですかね。英語では、エンジニアとか、バンカーとか、マーケティングスペシャリストだとか、アドミニストレーターといったように、もう少し具体的に職種を表現する場合が多いですね。

ということで、営業マンという表現も実は頻出です。

セールスマンでもOKです。通じます。でもイマイチかっこよくないです。

営業マン = セールスレップ(sales rep)

rep は representative の略です。representativeは、「代表者」「代理人」という意味なので、会社を代表して(商品を)販売する人という感じですね。

セールスレップは頻出なので、覚えておいて、また使えるようになると、結構カッコいいですよ。

販売促進費の英語表現いろいろ

販売促進費は、販売を促進するための費用ですから、かなり広い意味で使われますが、販売代理店への販売手数料やリベートなどがイメージしやすい費目ですね。

販売促進費は、かければかけるほど売上が伸びるべき費目なので、売上の増減に対して比例的に増減する変動費(variable cost)にあたります。販促費が増えているにもかかわらず、売上が伸びていない場合は、販促費の掛け方を見直す必要が出てきます。

販売促進費と大きく表現する場合は、Sales Promotion Expenses になりますが、個別に販売手数料とか紹介料ということを表現したければ、Sales Commissions とか Sales Incentives とかを使います。

販売促進費の支払先である販売代理店のような仲介業者にも様々なスタイルがあって、英語表現も変わってきますね。

販売代理店:Sales Agent

Sales Agentは、代理なので、狭義には代理で販売して、手数料をもらうのがビジネスモデルです。代理店の言葉だけからすると、商品を仕入れて販売するような、商社とか卸売りのような機能はないのですが、日本語でも英語でも、販売代理店(Sales Agent)は広く解釈されていて、自社の商品を扱って販売してくれる販売会社全般を指して使われます。

ある地域で自社の商品を販売してくれる会社を表現するとき、ディストリビューター(distributor)という用語もよく使われます。

その他の似たような表現としては、卸問屋(Wholesaler)とか、商社(Trading company) とかが頻出です。

Agent と Agency

これも話しをしていると、あれ?どっちがどっちとなることがあります。

違いは?と問われれば、エージェントが人で、エージェンシーが組織ということになりますが、エージェントは、人だけでなく、組織にも意外と使われます。販売代理店なら、セールスエージェント、旅行代理店なら、トラベルエージェンシーといった感じで、日常会話では感覚的に使い分けているような気がします。もちろん、販売代理店については、セールスエージェンシーも使われます。

広告宣伝費の英語表現いろいろ

一口に広告宣伝といっても、テレビ、雑誌、新聞のようなすごくイメージしやすい広告方法から、インターネットを使った広告配信やDMやチラシの配布など、いろいろなスタイルがあります。日本の会計慣行では、これらの費用をまとめて広告宣伝費として、販売費及び一般管理費に計上します。

IFRSなどの英語の財務諸表では、この広告宣伝費(Advertising Expenses)は別で開示するよりも、マーケティング費用(Marketing Expenses)に含めて開示することが多いですかね。関連する人件費も含めて、マーケティングにどれくらい金額を割いて、どれくらいの成果が出たのかを知りたいからです。

広告宣伝の話しをするときによく出てくる単語はこんな感じでしょうか。

チラシ: flyer

展示会:Trade show

セミナー:Seminar

キャンペーン:(promotional)campaign

限定特典(限定セール):promotion

セミナーは英語でもセミナーというのは、知っておくと意外と便利です。

交際費だって営業のためのちゃんとした費用です

いきなりですけど(^^;

なんとなく交際費は悪ッみたいな風潮ありますよね。これは、リスクを取って企業を大きくするよりも、現状維持でコストを減らすことで利益をねん出してごまかしてきたバブル以降の(雇われ)経営層の遺産ですね。

交際費といえば、銀座のクラブで無駄遣いとか、そんなイメージですもんね。はっきり言います。交際費は事業運営上必要不可欠なちゃんとした費用です。

正直交際費をあまり使わないで企業は危いですね。外部とのコミュニケーションは仕事上だけということですから、情報を入手する機会をかなりロスしていて、今は製品力や技術力で好調だったとしても、継続的な発展ということになると?です。

交際費の英語表現

交際費は、エンターテイメントエクスペンス(Entertainment Expenses)と言います。

このエンターテイメントというのが、また遊びチャラチャラなイメージでいけません。交際費は事業活動に必要なちゃんとした費用ですので、言葉の響きには惑わされずにしっかり使いましょう(笑)

会費の英語表現

交際費の一部ですが、事業を円滑にすすめるにあたって、いろいろな組織のメンバーになったりして他の企業と交流を深めたりしますよね。

海外で働いていてよく使うのが、商工会議所と日本人会みたいなやつでしょうか。

商工会議所は、実は他の国のもあって、外国人と共通の話題として使えます。チャンバーオブコマース(Chamber of commerce)と言います。

日本人会は、The Japanese association。超シンプルすぎてちょっと覚えにくいですが、世界各国、各地にありますので、アソシエーションの使い方は覚えておいて損はないですね。

会費は、メンバーシップフィー(Membership fee)で、だいたい通用します。ゴルフ会員権などでもこの表現でOKです。年会費なら、Annualとか、yearlyとかを、Membership fee の前につけます。

その他、法律や契約書などの硬い文書では、会費のことを「Dues」と表現することがありますので、押さえておく便利です。

例)Dues to the chamber of commerce can be deducted as entertainment expenses.

商工会議書の会費は交際費として控除可能です。

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決算や経理で使う会計用語の英語表現をまとめ上げました。

英語の会計用語でわからないことがあったら、こちらを覗いてみてください。

和訳英訳だけでなく、会計用語の解説記事へのリンクもついているので、難解な会計用語もサクサク検索できます♪

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