IFRSのための会計英語|販売費および一般管理費

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日本基準の損益計算書(PL)では、売上高から売上原価を引いて売上総利益を計算し、売上総利益から販売費および一般管理費を差し引いて営業利益を計算します。

IFRSでも、同じような表示をすることもありますが、売上原価(Cost of Sales)と販売費および一般管理費(SGA)をあわせて、営業費用(Operating Expenses)と表現する企業も多いです。

販売費および一般管理費は、日本語では販管費と略されますよね。英語では、SGAと略されます。販売(Salling)、一般(General)、管理(Administration)の頭文字をとって、SGAと呼びます。

販管費の概念は、日本でもIFRSでも同じですね。販売活動と一般管理活動にかかる費用ですから、それらの活動に関わる人件費、広告宣伝費、販売促進費、支払手数料、家賃、減価償却費、なんかが該当します。

売上高に対応する原価であれば売上原価ですし、対応しない費用であれば販管費という区分になります。たとえば、人件費ですが、売り上げた製品を製造するために工場で働いている人の人件費は売上原価(製造費用)ですが、営業所でそれらの製品を売るために働いている人の人件費は販管費です。また、工場の製造機械の減価償却費は売上原価(製造費用)ですし、営業の人が使っている営業車の減価償却費は販管費です。

売上原価、販管費及び一般管理費の中身を分析していくと、その会社の営業態様やコスト構造が見えてきますね。

売上原価の割合が高く、売上総利益率が低い会社は、おそらく価格競争が激しい業界に属していると推定されます。人件費の割合が高い会社はサービス業ではないかとか、販売促進費が多い会社はある販売チャネルへの依存度が高い業態なのではないかと想像できるわけです。

こういった分析は、売上原価と販管費の機能別分類を見るとわかってくるのですが、最近はここを細かく開示しなくなっているようにも思います。日本では、損益が重視されているので、その細目は積極的に開示されていますが、IFRSでは、BS重視ということもあって、損益はBSの利益剰余金の内訳という感覚があり、さらに損益の機能的分類まで詳しく記載する必要性が薄いと考えられているようで、売上原価や販管費の内容まで細かく開示されていないように思います。

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販管費の内訳(英語と日本語)

ということで、海外ではそれほど細かく開示されていない販管費の内訳も、日本では細かく開示されていることもあって、この辺りの英訳は押さえておいた方がいいですね。

すこーし多いですが、よく使われる科目に絞ってリストにしてみましたので、この辺りは覚えちゃいたいところですね。

日本語 英 語
人件費 Personnel expenses
役員報酬 Directors’ compensations
従業員給料 Employees’ salaries
従業員賞与 Employees’ bonuses
退職金 Retirement payments
退職給付費用 Retirement benefit expenses
雑給 Other salaries
法定福利費 Legal welfare expenses
福利厚生費 Welfare expenses
販売手数料 Sales commission fee
運搬費 Delivery expenses
広告宣伝費 Advertising expenses
交際費 Entertainment expenses
旅費 Traveling expenses
交通費 Transportation expenses
通信費 Communication expenses
消耗品費 Supplies expenses
租税公課 Taxes and dues
減価償却費 Depreciation
修繕費 Repair expenses
保険料 Insurance expenses
貸倒引当金繰入額 Provision of allowance for doubtful accounts
貸倒損失 Bad debts expenses
外注費 Subcontract expenses
支払手数料 Commission fee
地代家賃 Rents
販売促進費 Promotion expenses
運賃 Freigh expenses
開発研究費 Development and research expenses
寄付金 Contribution(Donation)
水道光熱費 Utilities expenses
事務用消耗品費 Office supplies expenses
会議費 Conference expenses
諸会費 Membership fee
雑費 Miscellaneous expenses

販管費に関する英語表現

✅ Comparison  意味:比較(名詞)

販管費に限らずですが、財務諸表に関する記述は結局数値の分析に関するものなので、比較しがちですよね。

以前のブログでも、in comparison with ~ で ~と比較してという使い方ををご紹介していると思いますが、このComparisonは、具体的な何かと紐づけなくても使うことができます。

例えば、There is no right amount of GSA, but we have to get right budget through comparison. (販管費の正しい金額は分からないが、過去との比較から正しい予算を導きだす必要がある )

みたいな感じ。最後にwith the past date が省略されている感じでもよく使われて、その場合には文章の流れから、何と比較しているのか読み取る必要が出てくるわけです。逆に英語表現する場合には、自分の書いた文章の流れから読み取れるなら、Comparison の対象を示さないでも問題ないということにもなります。

✅ Cut(down on) 意味:(費用を)削減する 

費用削減、コスト削減の場面で、削減を表現するのはCUTですね。コストカッターの異名を持つカルロスゴーン、のカットですね。捕まっちゃいましたけど。

例文は、あのDuo3.0にもありますね。

I have to cut down on my expenses, so from now on, I’m going to keep track of them on a daily basis.

出費を切り詰めないと。だからこれからは使ったお金を毎日記録していくんだ。みたいな感じです。

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