緊急事態宣言が発せられた未曾有のコロナ禍において、小池東京都知事が何度も記者会見で用いながら、日本流のソーシャルディスタンシングの標語として定着させた言葉、それが、
さんみつ~
「三密」です。
三密とは?
そもそも「三密(さんみつ)」とは何でしょうか。
三密とは、
- 密閉
- 密集
- 密接
の3つの密のことを言います。
東京都知事が周知させた感じが強いこの言葉ですが、厚生労働省のウェブサイトでいっかり説明されています。
たぶん改めて説明するまでもない言葉ではありますが…^^;
三密とは、新型コロナウィルスのクラスター(集団発生)を防止するために、避けるべき3つの要素のことです。①密閉②密集③密接をもう少し詳しく説明すると、
① 換気の悪い密閉空間
② 多数が集まる密集場所
③ 間近で会話や発声をする密接場面
3つの条件がそろう場所では、クラスターの発生リスクが高いので、避けましょう!その避けるべき3つの条件が「三密」ですね。
三密は英語で?
三密は、日本独自の表現なので、当然、世界の人々が理解できるストレートな英単語はありません。
でも、日本独自の表現だからこそ、世界の人々に英語で説明したい、説明する必要がある…そんなシーンがあるわけです。
そんな時に役立つのが厚生労働省のHPにある英語版の三密ポスターです。
「三密」を英語で表現すると、3Cs(three Cs)(スリーシーズ)!
日本発の造語なので、英語圏にまで浸透するかどうかはわかりませんが…
「三密」は、日本のコロナ対応施策としては一定の成果があるといえる標語なので、世界でも認知される日がくるかも…
密がCである所以は、その英語訳にあります。
① 換気の悪い密閉空間=Confined spaces with poor ventilation
② 多数が集まる密集場所 = Crowded places with many people nearby
③ 間近で会話や発声をする密接場面 = Close-contact settings such as close-range conversations
※ poor ventilation:換気の悪い
密です!は英語で?
群がる記者を、密です!と言って控えさせたこの映像は、ネットでむちゃくちゃ話題になりましたね。
こんな動画もあったりしてwww
この密です!詰め寄ってくる取材記者に対して発した言葉なので、「近いです」とか、「近づきすぎないでください」という意味だと思います。
なので、上で挙げた3つの密のうち、③の密(間近で会話や発声をする密接場面 = Close-contact settings such as close-range conversations)を指しています。
なので、密です!
は英語で言うと
It’s Close ! Please stand back !
といったところでしょうか。
ここでいうCloseは、日本語でもよく使われる「閉める」という意味の動詞「Close」(クローズ)ではありません。
「近い」とか「密接した」という意味の形容詞の「Close」(クロース)です。
Closeという形容詞は、①「近い」「密接した」という意味の他に、②「親しい」「親密な」という意味でもよく使われます。例えば、a close friend(親友)とかです。発音もクロース。閉めるの意味のClose(クローズ)と異なり、最後のスは濁りません。
ちなみに、仮に小池東京都知事が、
密です!を
頭が高い!控えおろう!という意味で使っていたとすると…
英語では
Bow your heads!down your knees!
という感じになります。まあそんなことはないと思いますけど、このシーン、ネットではそんな感じでいじられてますね(笑)