
ベトナム・ホーチミンで「カニ料理」といえば、ガイドブックに必ず載っているのが「94番地」にあるお店。 しかし、そこには同じ「94」を掲げるお店が隣接し、長年「どっちが元祖か?」というバトルが繰り広げられているのをご存知でしょうか?
今回ご紹介するのは、そのうちの一軒、ミシュランガイド・ベトナムで「セレクテッド(推奨店)」に選出された「Thúy 94 Cũ(トゥイ 94 クー)」です。「セレクテッド」とは、2024年にできたミシュランの新しいカテゴリーで、いわゆる1つ星、2つ星といった「星付きレストラン」ではなく、また安くて美味しいお店として近年認知されてきた「ビブグルマン」でもなく、単なるおすすめ店です。
「セレクテッド」とはいえ、「ミシュランに載るくらいだから絶品に違いない!」 そう期待して、名物のソフトシェルクラブやカニの揚げ春巻きを食べてみたのですが……正直な感想を言うと、「ちょっと油っこすぎるかも?」というのが本音。所詮ベトナムの屋台の揚げ物クオリティですからね。
この記事では、有名店として日本人ブロガーがやたらと薦めるThúy 94 Cũを実食!忖度なしで正直レポート! 気になる人気メニューやその値段、お店の雰囲気、そして「揚げ物メニューを頼む際の注意点」まで、詳しく解説します。
| Thúy 94 Cũの基本情報 | |
|---|---|
| 住所 | 84 Đinh Tiên Hoàng, Đa Kao, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh |
| 営業時間 | 9時00分~21時00分(無休) |
| 所要時間 | 30分~1時間 |
| 予算 | 300,000~500,000ドン |
【ミシュラン掲載】Thúy 94 Cũ(トゥイ 94 クー)とは?「94番地」の因縁
ホーチミン1区のディンティエンホアン(Dinh Tien Hoang)通り94番地周辺には、カニ料理店が2軒並んでいます。 一つは「Quán 94」、もう一つが今回訪れた「Thúy 94 Cũ」です。店名の「Cũ」はベトナム語で「古い(元祖)」を意味し、こちらが老舗であることを主張しています。

看板には大きく「94」と書かれていますが、その横に小さく「Cũ」とあります。 このお店は、ミシュランガイド・ホーチミンで「セレクテッド(ミシュランが推奨するレストラン)」に選ばれました。ビブグルマンの一つ下のランクですが、掲載されること自体が名誉なことです。

店頭の様子と新鮮なカニ…そして調理風景
お店はオープンエアのローカル食堂スタイル。 店頭には食材としてのカニが置かれ、その横で調理が行われています。
カニ専門店だけあって、カニの量は圧倒的。これらが次々と調理されていきます。

調理場は入り口のすぐ脇にあり、目の前で調理風景が見られます。 ただ、ここで少し気になったのが揚げ油の様子。大量の油で豪快に揚げていますが、換気が追いついていないのか、周辺には油の匂いが漂っていました。

【実食】正直レビュー!カニは美味しいけれど…油がしつこい?
今回は、お店の看板メニューである「ソフトシェルクラブの唐揚げ」「カニの揚げ春巻き」「カニチャーハン」の3品を注文しました。
ソフトシェルクラブの唐揚げ(Cua Lột Chiên Bột)
価格:290,000 VND(約1,740円)
脱皮直後の殻が柔らかいカニを丸ごと揚げた一品です。
見た目は豪快で美味しそうですが、食べてみると…衣が油を吸いすぎていてかなり重いです。 カニ自体の旨味はあるものの、衣の厚さと油の切れの悪さが気になります。

「サクサク」というよりは「ジュワッ」と油が染み出してくる食感。 若い学生さんなら喜ぶかもしれませんが、大人の胃袋には少々きつい油の質と量でした。

カニの身入り揚げ春巻き(Chả Giò Cua Biển)
価格:210,000 VND(約1,260円)
続いて、ベトナム料理の定番「揚げ春巻き」のカニバージョンです。
中身はカニ肉がたっぷりで贅沢な作りです。しかし、こちらも問題は皮と油。 ソフトシェルクラブ同様、揚げ油の風味が強く、食べている途中で「もういいかな…」となってしまうしつこさがありました。 ビールで流し込めばなんとかなるかもしれませんが、食事として楽しむには少しネガティブな印象です。

カニ肉入りチャーハン(Cơm Chiên Cua)
価格:210,000 VND(約1,260円)
最後は、カニのほぐし身がたっぷり乗ったチャーハンです。
こちらは揚げ物ではないため、比較的食べやすい一品。 カニの量は多く満足感はありますが、21万ドン(約1,200円)という現地価格としてはかなり強気な値段設定を考えると、感動するほどの味かと言われると疑問が残ります。

なぜ油っこいのか?調理場を見て納得
食後に改めて調理場を観察してみると、その理由がなんとなく分かりました。
大量の注文をさばくために、同じ油で次から次へと揚げ続けている様子が見て取れます。

油の色が…。油の交換頻度や質が、ミシュランの星付きレストランのようなクオリティではないため、どうしても「油臭さ」や「重さ」が料理に残ってしまっているようでした。

まとめ:カニ好き・揚げ物好きならアリ?胃もたれには注意
「Thúy 94 Cũ」は、確かにカニの量は多く、ローカルな雰囲気の中で豪快にカニ料理を楽しめるお店です。ミシュラン・セレクテッドに選ばれた実績もあります。
しかし、「繊細な味」や「質の良い油」を期待して行くと、少しがっかりするかもしれません。 特に揚げ物メニュー(ソフトシェルクラブや春巻き)は、油っこい料理が苦手な方や、胃腸が疲れている時には避けたほうが無難でしょう。
もし訪問する場合は、揚げ物以外(蒸しガニやスープなど)を中心に注文するか、大人数でシェアして一人当たりの油の摂取量を減らすことをおすすめします。
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