岩の上に本当に王宮跡があった
ついに頂上です!
巨大な岩の上に、王宮の遺跡は本当にありました。
本当にこんなところに宮殿を建ててしまったんですね。力あったんですね、カーシャパ王。
スリランカのすべてが見渡せるような高台から、当時の王カーシャパが見ていたと同じ絶景をみながら、彼がどんな考えでここに王宮を建て、どんな生活をしていたのか。いろいろな思いが巡ります。
天空のラピュタのストーリーと重ね合わせる人が多いみたい。そんな感じかな。でもこっちはリアル、実在し、今もその跡が実在してるんです。なんとなく「天空の城ラピュタ」とかキャッチーな言葉は使いたくないよなって、そんな気分になります。
これほどまでの宮殿をこのような場所に立てる力を持っていながら、内心では義弟の復讐におびえる弱き王カーシャパ、そんな王の姿が自然と目に浮かんでくる、そんな感じがしました。
他の世界遺産とは一味違う、バックグラウンドにある王様のストーリーをかみしめたくなる、そんな遺跡でした。
とても素晴らしい場所ですが、後ろ髪惹かれる思いで下山(岩)しました。でも、下山ルートも見どころたっぷりでしたね。仏教寺院としても栄えた場所ですから。下山ルートではカーシャパ王没後も栄えたシーギリヤロックの姿が見えてきます。
ゆっくりと、あちこち寄り道しながら、ゆっくりと下りたほうがよさそうです。
下山ルートにも見どころがいっぱい
下山でしょうか、下岩でしょうか😄
下から見上げると、改めてシーギリヤロックの大きさがわかります。岩が大きすぎて…写真に収まりません😁 途中にいる人が本当に小さい。ありきたりですが、小さいですよね、人間なんて。
帰り道にも、たくさんの見どころがあります🙂
大きな岩をそのままモチーフにした建造物が目立ちます。
特に、2つの大きな岩を寄りかからせて、三角の間口を作るタイプのエントランスは、この後スリランカでよく見るスタイルでした。
これが何かを意味しているのか調べきれませんでしたが、間違いなく意図的に置かれています。誰かがこの巨大の岩を運んだということなんでしょうね。どうやって?、、、象、でしょうね。シーギリヤロックの頂上の王宮遺跡は、比較的小さな岩を積み上げてできていましたけど、下の方に近づくにつれて大きな岩が目立つようになります。象は力はあるけど、大きすぎて頂上までは行けませんから、下の方には象が運んだ大きい岩、上には人力で運んだ小さい岩が、あるんでしょう。
この2つの大きな岩で作られたエントランスは、スリランカの他の寺院でも頻繁に見かけたスタイルです。シーギリヤロックは、カーシャパ王の陥落後、仏教僧に寄贈されていますので、下山途中のこれらの遺跡は、カーシャパ王朝時代のものではなく、その後に仏教徒によって作られたものではないか。
とか。考えてるのは結構楽しい。考古学者気分で。😁
まだまだいっぱい魅力的な写真があってお見せしたい気持ちもありますが、皆様が現地へ行ってからの感動を減らさぬよう、この辺りで。
登頂開始から2時間後、無事ミッション完了、下山しました。