シンガポールの隠れた人気メニューフィッシュヘッドカレー。チリクラブ、チキンライス、ラクサとならんで、シンガポールの4大ローカルフードのひとつとされています。
今回はそのフィッシュヘッドカリーの有名店バナナリーフアポロをレポートします。
フィッシュヘッドカレーとは
フィッシュヘッドカレーは、その名の通り、魚の頭(フィッシュヘッド)を具材にしたカレー。
シンガポールに出稼ぎにきていたインド人が、魚市場で捨てられている魚の頭を使ってカレーを作ったのが始まりと言われています。発祥はリトルインディアのムトゥースカリー(Muthu’s Curry)というお店。鯛の仲間のイカンメラーという魚の頭を使うのが正式なフィッシュヘッドカレーです。
シンガポールのフィッシュヘッドカレーの有名店
シンガポールにはフィッシュヘッドカレーの有名店が2店あります。
ひとつは、フィッシュヘッドカレーはムトゥースカリー(Muthu’s Curry)、もうひとつが今回ご紹介するバナナリーフアポロです。観光ガイドに載っているのはたいていこの2店のうちのどちらか(もしくは両方)。
ひとくくりに、フィッシュヘッドカレーといっても、味もお店の雰囲気も違うので、好みにあった方に行けるように、バナナリーフアポロについてもレポートしておきます。
まあ、ここでこんな記事のリンクを貼ったら、この後読んでいただけなくなると思いますが、こんな記事も書いています。実際そうなんだよなぁ…。理由はこれから記載していきます。
バナナリーフアポロの場所・行き方
【場所】54 Race Course Rd, シンガポール 218564
【行き方】
分かりやすい場所にあるので、MRT(電車)で行くといいと思います。
ブルーラインとパープルラインが使えるリトルインディア(Little India)駅から徒歩3分くらい。パープルラインのファラーパーク(Farrer Park)からでも、徒歩5分くらいです。
地図を見ていただくとお分かりでしょうか。同じ通りの200メートルくらい離れた場所に、ムトゥースカリー(Muthu’s Curry)があります。あらw
これは悩ましい。。。
味と雰囲気の違いを教えてもらわないと、一生解決しない問題になっちゃいますね(笑)
バナナリーフアポロのカレーの味と雰囲気を、ムトゥースカリーと比べながらご説明していきましょう。
バナナリーフアポロのフィッシュヘッドカレー
写真がバナナリーフアポロのフィッシュヘッドカリーです。
トマトのざく切りがカレーの中に見えると思います。かなりトマトが主張するカレーです。トマトスープとまではいきませんが、カレー全体も赤みがかっていて、スープもサラサラ系です。
【バナナリーフアポロのフィッシュヘッドカリーの値段】
Sサイズ:22シンガポールドル、Mサイズ:28シンガポールドル、Lサイズ32シンガポールドル
一方、ムトゥースカリーのフィッシュヘッドカリーはこちら。
コクがたっぷりの濃厚スープ。トマトとパイナップルが入っているのはバナナリーフアポロのフィッシュヘッドカリーと同じです(というよりもムトゥースカリーがフィッシュヘッドカリーの元祖なので、バナナリーフアポロがマネしたのんですけど)。
【ムトゥースカリーのフィッシュヘッドカリーの値段】
Sサイズ:22シンガポールドル、Mサイズ:27シンガポールドル、Lサイズ32シンガポールドル
ほとんど同じですが、Mサイズが1ドルだけムトゥースカリーの方が安いです。
フィッシュヘッドカリーは大きいので、余程の大人数で行かない限りSサイズで十分です。4,5人なら、フィッシュヘッドカリーはSサイズ+ナンorライス+タンドリーチキンくらいで、みんなお腹いっぱいになります。
むしろ2,3人の時の方が大変。普通の人だと、Sサイズのカレーを食べきることは、まず無理でしょう。それくらいの分量です。
ムトゥースカリーとバナナリーフアポロのフィッシュヘッドカリーの大きさを厳密に比べることはできないですが(並べたわけじゃないので)、なんとなく、ムトゥースカリーの方が全体的に大きくて、魚も大きいような気がします。
下の写真はバナナリーフアポロのフィッシュヘッドカリーです。もともとはスープに埋まっている頭を写真用にすくい出したものです。一方、ムトゥースカリーのフィッシュヘッドカリーはスープから自然姿がわかる大きさです。
一概には言えませんが、ムトゥースカリーのの方が大きいイメージが裏付けられるんじゃないでしょうかね。
カレーに関して言えば、大きさよりも味ですね。トマトベースのカレーがいいという方はバナナリーフアポロ、コクのあるタイプのカレーがいいという方はムトゥースカリーかな。
(補足)
コクのあるというのは、日本のバーモントカレーのようなドロッとしたカレーという意味じゃないです。あれは、海外では、ジャパニーズカレーと呼ばれるほど特殊なカレーです。日本のカレーとの比較ではどちらも程度の差こそあれ、サラサラ系のカレーになります。
バナナの葉っぱで食べるのはムトゥースカリーも同じ
こんな感じでテーブルにはバナナの葉っぱが用意されていて、この葉っぱにカレーを盛り付けて食べるのが、バナナリーフ流。エキゾチックな雰囲気が…
というよりも、バナナの葉をお皿にするのは、インド各地で普通に行われていることですね。すなわち、インド流です。
なので、このバナナの葉をお皿にして食べるのは、ムトゥースカリー☟も同じです。
さらに言うならば、これを手で食べるのがインド流です。
ムトゥースカリーでも、バナナリーフアポロでも、(スプーンを使わずに)手で食べているインド人のお客さんをよく見かけます。
私たちは、手で食べる必要は全くありません。そもそも手で食べるのは、シンガポールの文化ではないので。
スプーンで美味しく食べましょう。
お店の雰囲気・店内の様子
お店はインディアンオールドスタイル。決して新しくはありませんが、バナナリーフ(バナナの葉っぱ)という店名にちなんでか観葉植物を多く配した東南アジアローカルな佇まいです。
内装はこんな感じです。各テーブルにはバナナのリーフを乗せたトレイが並べられ、スタイリッシュでキレイというわけではありませんが、人気のあるインディアンレストランらしく、小奇麗にまとめられています。
一方、ライバルのムトゥースカリーはこんな感じです。最近改装したわけではありませんが、スタイリッシュな作りです。
店内も光が差し込み明るめ。センターにはオープンキッチンカウンターがあって、カウンターにはいろんな種類のカレーとサイドディッシュが並べられています。
やっぱりキレイさではムトゥースカリーの勝ち、ですかね。
バナナリーフか、ムトゥースカリーか
こういう比較ができちゃうのが、シンガポール在住者のサイトですね。
一回の旅行で、普通はフィッシュヘッドカレーを2回も食べたりしないですからね。
じゃあどっちがいいのか。だいたいお分かりだと思います。
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