後進国や発展途上国が、発展の過程を一気に飛ばして、先進国の技術を手に入れることを、リープフロッグ(Leapfrog)~かえる跳び~と言ったりします。
たとえば、アジアの後進国が、テレビや電話の通信網、携帯電話の普及、ショートメールのような文字でのやり取り…そういった手順をすべてふっ飛ばして、スマホを手にし、ユーチューブで動画で最新情報を手にして、SNSでビデオ通話をはじめていたりします。
これは単に発展のスピードが速いということだけを意味しているわけではありません。国が発展していく過程の中でつくられたいろいろな制度や利権が、その後の発展の障害になることはよくある話しで、真っさらの状態から飛び越えていくと、こういった障害がなく綺麗に発展しやすいという側面もあります。
先ほどのスマホの例で行くと、GPSから電波を拾ってスマホを使うようになった国は、電話線や電柱、携帯電話の仕組みなんて設置する必要もなく、一気に世界の情報にアクセスできるようになったりするわけです。これがリープフロッグ(Leapfrog)~かえる跳び~です。
Leap(リープ)って
Leapは、~を飛び越える、跳ぶ,はねる,跳躍する、そんな意味があります。
英語だけではありませんが、なにかを覚えるときには、こんなイメージをリンクさせるといいです。
Leapは、こんなところで使われています。
宇宙飛行士のニール・アームストロングが月面に降り立った時に発した名言「人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である」です。
英語では、
One small step for man, one giant leap for mankind.
ですね。これ覚えておくとカッコよく使える場面が時々訪れます(笑)。
シンガポールのリープフロッグ(Leapfrog)
今では、世界有数の経済大国のような顔をしているシンガポールですが、実は1963年にマレーシアから追放されるように独立したとても若い国家です。建国50周年あまり、シンガポールより長く生きている方の方が多いくらいです。
今ではシンガポールの顔のような顔をしているマリーナベイサンズだって、オープンしたのは2010年です。
シンガポールの整備が、ここまで急速に発展したのは、まさにリープフロッグ。何もないところから作ったからにほかなりません。
法律や会計基準などもまた同じ。シンガポールの面白いところは、真似ることに一切躊躇しないところです。これは中国遺伝子だと個人的には思っていますが、いいものはそのまま取り入れてしまいます。
例えば、シンガポールの会計基準。ほとんどIFRS(International Financial Reporting Standards)そのものです。条文の並びから同じです。それにほんの少し自国に都合のいい条文を付け加えて、それがシンガポールの会計基準だと言っています。
しかも、シンガポールはその会計基準をFRS(Financial Reporting Standards)と呼んでいます。まるで、IFRSの上位概念かのような。このへんの図々しさ、やっぱり中国遺伝子が濃いなと個人的には思っています。
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