タイ・バンコク タクシーの乗り方 完全ガイド




タイバンコクのタクシーの種類・料金・相場・チップ・注意点など、ボッタぐりにあわないために事前に知っておくべきことをわかりやすくまとめました。

バンコクのタクシーは、ちょいちょいボッタぐろうとしてくるので、気分が悪いですが、まあフィリピンマニラのように強盗にあうというようなことはないので、その意味では安全です。

が、ボッタぐられるのも気分が悪いですので、一応知識を入れておきましょう。予備知識があるだけでボッタぐり被害にあうリスクは減ると思いますので。

もくじ

タクシーの種類

タイバンコクのタクシーは本当にカラフル。ピンク、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、それにイエローとグリーンのツートンカラー…。色とりどりです。

国によっては、タクシーの種類ごとに安全性が異なるので、タクシーの色を指定して利用する場合もありますが、タイ・バンコクでは、どのタクシーも安全性に大差ありません。どのタクシーも基本的に安全運転の意識は低く、そして、観光客を見るとボッタぐろうとします(笑)。

タイ・バンコクには、例えばインドネシア・ジャカルタでブルーバードタクシー(ブルーのタクシー)に乗っておけば安心というようなタクシーの選択基準はありません。ただし、なーんとなくの傾向はありますので、少し予備知識を入れておきましょう。

✅ イエローとグリーンのツートンカラーのタクシーは避けるべし
バンコク個人タクシー

これですね。このタクシーは個人タクシーなんですが、あまり評判が良くありません。現地事情を知らない人たちが集まる観光地に比較的多いように思います。

メーターを使わずにボッタぐったり、料金を吊り上げるため遠回りをしたりする悪質なドライバーが多いので、観光の方はなるべくこのタクシーは使わない方がいいですね。

✅ ピンクのタクシーも使いたがらない人はいます

現地駐在員とのタクシー談義の中で、ピンクのタクシーにも悪い印象を持っている人が何人かいました。特に若いドライバーがメーターを使いたがらず、めんどくさいらしいです。空港から乗った場合にかかる追加料金50バーツを、空港へ行く場合にも請求されて、もめごとになったなんていう話しもありました(空港から乗る場合には追加料金が掛かりますが、空港へ行く場合は追加料金はかかりません)。

特殊な事例かもしれませんが、現地の人で敬遠している人がいるタクシーであるため、選択肢があるならばピンク以外のタクシーを選ぶというのも、安全のためにはありだと思います。

✅ ブルー、グリーン、イエロー、オレンジは、まあ大丈夫です

ブルーのタクシーを推す人もいますが、実際はそう大差はないというのた大半の意見です。常にブルーのタクシーを探して使うのも非効率なので、この4色の中から選んで使うのがいいと思います。

タクシーの乗り方・注意点

ボッタぐられたり、事故や犯罪に巻き込まれないために、知っておくべき、タイバンコクでのタクシーの乗り方や注意点をご説明しますね。

✅ 流しのタクシーはどこでも捕まえられます

シンガポールでは場所によってはタクシーが停まってくれませんが、タイバンコクではどこでもタクシーを停めることができます。手を振っても、手招きしても、何かしら合図をすれば、乗せる意思のあるタクシーはだいたい停まってくれます。

✅ 乗車拒否は当たり前におこります

バンコクのタクシーは行き先が遠かったり、交代時間が近かったりといった、ドライバーの事情でかんたんに乗車を拒否されます。(アジアでは普通です)

そんなときも、あっさりと諦めて、次のタクシーを探しましょう。

✅ 観光地で客待ちしているタクシーは避けたい

観光地で(ホテルの前も)客待ちをしているタクシーは避けたいです。現地事情を知らない観光客を狙っているドライバーが多く、メーターではなく個別交渉で料金をボッタぐろうと企んでいる輩が多いです。

とはいえ、目の前にいればそれはそれで便利なこともあるので、ある程度のところで妥協するのも、旅をスムーズに進めるために必要な場合もあるかもしれません。

✅ ボディに傷やへこみの多いタクシーは避けたい

やっぱり、いいドライバーのタクシーはきれいです。きれいなタクシーだからと言って、良いドライバーとは限りませんが、なるべくリスクを減らすため、きれいめなタクシーを選びたいところです。

✅ 空車の目印は助手席前のランプ

助手席の前のランプが光っているタクシーが空車です。ランプが消えているタクシーは通常はお客さんを乗せているので停まってくれません。

こんなタクシーが空車です。

こんな感じでランプが消えているのが乗車中。

なんて書いてあるかというと「ワーン(空き)」という文字だそう。たまにランプが緑のタクシーがいますが、空車という意味では同じです。ちょっと小さいですが、下の写真では先頭の青いタクシーと4代目のツートンのタクシーのランプが緑です。

タイ政府がサービスやモラルの良さを保証したタクシーらしいです。台数が少ないのと、改造も出回っているようなので、実際はあまり意識してもしょうがないですね。

✅ 乗車前にドライバーと交渉します

タクシーが停まったら、通常はドライバーが助手席の窓を開けてきますので、行き先を告げてください。メーターを使えるかも確認しましょう。メーターを使わず、料金を言ってくるドライバーもいますので、そんな時は別のタクシーを待ちましょう。すぐに捕まりますので。

行き先、メーター利用がOKなら、タクシーに乗り込みます。

✅ 遠方の場合はメーターを使いません

例えば、バンコクからパタヤやアユタヤに行くような場合には、メーターは使わず、料金の交渉になります。その場合は、あとでご説明する相場を参考にして交渉しなければなりません。

バンコクにはたくさんタクシーが走っていますので、折り合わない場合には、あっさり諦めて次のタクシーを探しましょう。

✅ドアは自動開閉ではありません

日本以外はどこでもそうですが、ドアの開閉は自動ではありませんので、自分で開け閉めをします。特に締めるのを忘れがちですので注意しましょう。

また、降車時も自分でドアを開ける必要があります。交通量の多いところで停まる場合には、バイクや他の車にも注意してドアを開けましょう。事故なんか起こしたら旅が台無しになってしまうので、できるだけ注意深くいきたいところです。

✅ 乗り込んだらまずメーターを確認しましょう

メーターの利用について合意している場合は、メーターが点灯していることを確認しましょう。もし、メーターが点灯していない場合は、「メーター!」といえば分かってもらえます。

✅ グーグルマップで位置を確認しましょう

やっぱり土地勘がないので、遠回りされるリスクはあります。グーグルマップを見ながら、どこを走っているか確認しながら行くといいと思います。

グーグルマップを見ているぞとドライバーにわかるように振る舞うのも遠回り防止のために有効な方法です。

✅ 天候や時間帯によっては渋滞がひどいことに留意しましょう

雨が降っている時や通勤時間帯は、交通渋滞がひどく、歩いた方が早いなんていうスピードになることがよくあります。

バンコクの電車は結構便利ですので、時間帯や天候をみながら、常に電車の選択肢を頭に入れて移動手段を選びましょう。

✅ ドライバーの運転はだいたい荒いです

日本のタクシーでは考えられないような荒い運転をするドライバーが結構います。高速道路の路肩は当たり前、急旋回も当たり前です。安全運転を期待しすぎるとイライラしますので、そんなもんだと思いながらタクシーに乗った方がいいと思います。

✅ 細かいお金を用意しておきましょう

おつりを用意していないか、おつりがないと言っておつり分を儲けようとたくらむドライバーが多いです。タクシに乗る前に、100バーツや20バーツの紙幣を多めに用意しておきましょう。

✅ チップは必要ありません

チップは必要ありませんが、細かいお金を用意しておいて、おつりをあげるという感じで使っている人が多いです。例えば95バーツだったら100バーツを渡して、おつりは要らないよという感じで。

タクシーの料金

メーターの料金は意外と明瞭です。走行距離が延びると、距離当たりの料金が上がります。

~1km(初乗り):35バーツ
1~10km:5.5バーツ/km
10~20km:6.5バーツ/km
20~40km:7.5バーツ/km
40~60km:8.0バーツ/km
60~80km:9.0バーツ/km
80km~:10.5バーツ/km

メーターは上記を換算して、約360メートル走る毎に2バーツごと上がっていきます(10キロまで)。

これとは別に、時速6km以下で走行・停止していた時には1分ごとに2バーツ加算されます。10分停まっていても20バーツなので、料金だけでいえば、渋滞はそんなに影響は大きくないんですね(問題は時間のロスですね)。

また、スワンナプーム空港とドンムアン空港からタクシーを利用する場合には、空港利用料金(タクシー管理料)として、プラス50バーツ請求されます(メーター料金にプラスして降車時にドライバーに支払います)。空港へ行く時には必要ないので、ボッタぐられないように注意しましょう。

下の写真ような料金表を運転席の後ろにぶら下げているタクシーもあります。グーグルマップで距離を測って、これと照らし合わせれば、おおよそのメーター料金がわかります。

タクシーのメーター料金の目安(近距離)

バンコク市内での移動や空港から市内へ移動する程度の距離であれば、タクシーはメーターを使ってくれますので、そんなに大きくボラれることはないでしょう。個別交渉にも応じないのが得策ですが、必要な場合もあるかもしれませんので、だいたいの料金感を押さえておきましょう。

バンコク市内の移動

バンコク市内の移動であれば、普通はメーターを使ってくれますので、数十バーツ~100バーツ程度で済みます。よほど遠くへ行かない限り200バーツになることはないです。

ということで、仮に個別交渉で200バーツなんて言ってくるドライバーがいたら、まあボッタぐりだと思っていいでしょう(個別に交渉すること自体、ボッタぐりの意思しかないですけど😁)。

バンコク市内から空港への移動

バンコク市内といっても色々なので、アソークあたりを出発したと仮定しましょう。

✅ アソークからスワンナプーム空港

距離は25kmくらいなので道路が空いていいれば40~50分で着けます(渋滞していることが普通なので、最低でもプラス30分は余裕をもっていきましょう)。

タクシー料金自体は250バーツ前後でしょう。渋滞の場合は300バーツを越えることもあります。これに高速代が数十バーツ別途かかります。

空港から乗車してバンコク市内に行く場合は、これに空港利用料50バーツが加算されます。

✅ アソークからドンムアン空港

距離は20km強なので道路が空いていれば30分ちょっとで着けます(渋滞していることが普通なので、最低でもプラス30分は余裕をもっていきましょう)。

タクシー料金自体は200バーツ弱、渋滞の場合でも250バーツまで行くことはないでしょう。これに高速代が数十バーツ別途かかります。

空港から乗車してバンコク市内に行く場合は、これに空港利用料50バーツが加算されます。

タクシーの個別交渉の料金相場(長距離)

通常、タクシーを長距離で利用する場合には、メーターは使わず、個別交渉になります。ある程度の料金相場を知っておかないと交渉負けしてしまいますので、バンコクで想定される主要な移動区間の料金相場は知っておいた方がいいでしょう。

バンコク市内からアユタヤへの料金相場

アユタヤまでは80kmくらいなので、メーター通りで行けば700バーツくらいでも行けそうですが、その値段で行ってくれるタクシーはまずいないでしょう。

アユタヤ遺跡

(相場)

✅ バンコク市内 → アユタヤ 1,000バーツ(高速代込み)

バンコク市内からアユタヤ遺跡のタクシーの料金相場は片道は1,000バーツです。高速代込みと書きましたが有料の高速道路は通りません。

1,000バーツで行かないタクシーはいないと思いますので、ドライバーがそれ以上を提示してくる場合には、あっさり次のタクシーを探しましょう。

スワンナプーム空港からパタヤへの料金相場

バンコクのメイン国際線ターミナルであるスワンナプーム空港。日本からJALやANA、タイ国際航空などの直行便で行く場合に利用することになる空港です。

(相場)

✅ スワンナプーム空港 → パタヤ 1,500バーツ(高速代込み)

✅ パタヤ → スワンナプーム空港 1,000バーツ(高速代別)

スワンナプーム空港からパタヤまでは高速代込みで1,500バーツくらいが相場。ただし、パタヤからお客さんを乗せてきた帰りのタクシーなどはもう少し安くできる可能性があります。

パタヤからスワンナプーム空港までは、それよりも安めです。高速代別で1,000バーツくらいが相場です。ホテルで頼む場合には、これよりもだいぶ高くなります

ドンムアン空港からパタヤへの料金相場

国内線や国際線LCCが発着するのがドンムアン空港です。バンコクの北側に位置しているため、南側にあるパタヤへは比較的遠い位置にあります。

距離が伸びても、あまり料金が変わる感じはありません。

(相場)

✅ ドンムアン空港 → パタヤ 1,500バーツ(高速代込み)

✅ パタヤ → ドンムアン空港 1,200バーツ(高速代)

ドンムアン空港からパタヤまでは高速代込みで1,500バーツくらい。高速代抜きで1,200バーツくらいが経験上の最安値です。

パタヤから戻ってくる場合(パタヤ→ドンムアン空港)は、それよりも安めです。高速代込みで1,200バーツくらいから交渉可能です。1,300バーツくらいで落ち着くことが多いです。ホテルで頼むとこれよりもだいぶ高くなります。

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