シンガポールの入国書類はオンラインだけ!審査の流れ・書類の書き方を解説




シンガポールのチャンギ空港の入国審査の手順、出国審査の手順、そして入国審査書類(入国カード)の書き方を、わかりやすくご説明いたします。

せっかくなので成田空港や羽田空港など日本の空港からの出国手続きから、シンガポールへ入国して、また出国して、日本に入国するまで、どんな感じで進むかもざっと説明していきたいと思います。

事前に知っておくと安心ですからね。

入出国の手順については、利用する航空会社や空港によって若干異なる場合があります。そこらへんはご理解いただければと。また、空港の入出国審査ゲートやカウンターは普通は撮影禁止なのでそのあたりの写真はありません。

もくじ

日本を出国する手順(日本の空港から飛行機に乗る手順)

成田空港
  • 空港についたら飛行機会社のカウンターへ行ってチェックインをします。この時パスポートと飛行機予約時に発行されたeチケットなどの紙が必要となります。手続きが終わると正規の航空券(搭乗券)が発券されます。
  • この時コロナのワクチン接種証明を求められます。
  • この航空会社のチェックインカウンターで荷物を預けます(機内持ち込み手荷物以外)。
  • チェックインが終わったら出国ゲートに向かいます。出国ゲートの入り口で、航空券とパスポートをチェックされます。
  • 出国ゲートでは手荷物の検査が行われます。荷物はトレイに入れてX線検査機に通します。自身は、金属探知機の付いたゲートを通過して危険物の持ち込みがないことをチェックされます。
  • 出国ゲートを通過したあとに、出国審査を受けます。事務員のいるカウンターか、自動化ゲートでパスポートをチェックされます。これが終われば空港管理区域内に入ることになります。
  • 航空券に記載されている搭乗予定時刻に飛行機の搭乗ゲートに向かいます。搭乗ゲートは航空券にも記載されていますが、変更されることがあるので、空港内のモニターで確認したほうがいいと思います。
  • 飛行機の搭乗前にも、航空会社の地上係員がパスポートと搭乗券をチェックします。あとは飛行機に乗るだけです。

シンガポールの入国手続き(シンガポールの空港に着いてから入国する手順)

コロナ中にシンガポールの入国手続きはちょっと変わっています。

入国カード(紙)は廃止・オンラインに一本化

以前は入国カード(紙)があって、飛行機の中でCAさんにもらって、狭い座席でそれを書くという、面倒な作業がありました。

こういうやつですね。しかも英語。慣れていない方は結構大変だったと思います。

でも皆さまご安心を。

現在シンガポールの入国カード(紙)は廃止されて、入国に必要な情報はすべてオンラインで申請(入力)することになりました。

到着3日前から申請可能

オンライン化はいいんですが、知らないとシンガポールのチャンギ空港に着いてから、少しバタバタします。

入国審査ゲート前のスペースで慌ててスマホを操作する人たちが結構います。

オンライン申請なので、ネット環境(Wi-Fi)が必要だったり、うまくアプリを扱えるか心配だったり…。

スマホを持っていない人やネット環境が心配な方向けに、タブレットも用意されています。係の方が教えてくれるので、チャンギ空港で申請しようという方はこっちの方が絶対便利です。

でも、この申請は、入国3日前からできるんですよね。

そのことを知っていれば、家で出来ちゃうので、みんな家とか成田の空港とかでやってくると思うんですけど^^;

当然その方が楽ですよね。次の項では、その方法をお伝えしていきたいと思います。

入国審査情報の申請方法(書き方)

シンガポールの入国審査情報の登録(申請)はこちらのサイトで行います。

入国審査情報の登録サイト

チャンギ空港に掲示されているこちらのQRコードを読み込んでも、同じサイトへ行けます。

入国審査のための情報は、基本的には以前紙の入国カードに書いていたものとほとんど同じです。

紙ベースの時は英語版しかなかったのですが、オンライン申請になって、日本語が選択できるようになったので、言語の変更さえできれば勝ったようなものです(笑)。

スタート画面(PC)はこんな感じです。右上のLaunuageから日本語を選択します。

ちょっと中途半端ですが、これで日本語対応完了です。

スマホでも同じです。スタート画面の上のほうにあるLanguageから、日本語を選択します。

この後の入力内容はPCでもスマホでも同じなので、PC画面を使いながらご説明していきます。

(1)まず、観光客の方は、右側の外国人観光客のボックスにある「ここをクリック」をクリックします。

(2)次に「個人申告」をクリックします。

(3)個人情報(パスポートの情報)を入力します。

まず、①氏名②パスポート番号③生年月日④国籍を入力します。

生年月日はカレンダーから、国籍はリスト(プルダウン)から選択できます。

入力後右下の「確認」をクリックすると、再確認のポップアップがでますので、間違いなければ「続ける」をクリックします。

個人情報の入力の続きが表示されます。

次に、⑤性別⑥パスポートの有効期限⑦居住地⑧出生地⑨Eメールアドレス(確認用)⑩電話番号(確認用)を入力します。

⑦居住地はリストから選択する仕組みです。当てはまるものがリストになければ近いところを選んでおけばOKです。パスポートにもない情報なので審査員も確認しようがありません。

⑨Eメールアドレスは最後に結果が送られてくるので、受信できるものを入力しましょう。アルファベットは、なぜか大文字しか入力できないので、大文字で入力します。

⑩携帯番号も入力します。確認されることはないですが、正しいものを入力しておいた方がいいと思います。

日本の国番号は81です。続けて、携帯番号の最初のゼロをとって、80-1234-5678という感じで入力します(ハイフンは要らないので実際の入力は8012345678となります)。

入力が終わったら、右下の「続ける」をクリックします。

(4)旅行情報を入力します。

旅行情報の入力画面に切り替わります。

⑪シンガポールの到着日⑫旅行形態を入力します。

旅行形態は空路・陸路・海路からの選択です。通常は空路だと思います。

右下の「確認」をクリックすると、先ほどと同じように再確認のポップアップが出るので、「続ける」をクリックします。

すると続きの入力ができるようになります。

⑬旅行形態→飛行機の便名⑭シンガポールでの宿泊先⑮シンガポール以前に搭乗した最後の都市⑯シンガポール移行に降機する次の都市⑰シンガポール出国日を入力します。

⑬の旅行形態は選択式で、「商業」or「個人・カーゴ空港・その他」から選びます。よくわかりませんが、「商業」ではないので、「個人・カーゴ空港・その他」を選択します。

すると右側に飛行機の便名を記入する欄が現れるので、そこに飛行機の便名を記入します。便名は、航空券やeチケット、予約情報に記載されているアルファベット2文字と数字3桁のものです(例:JL711)。

⑭シンガポールでの宿泊先はホテルを選ぶと右側にホテル名の入力欄が出てきます。ホテルリストから宿泊予定のホテルを選択しましょう。

⑮⑯は日本を出国した場所と日本に帰る場所です。こちらもリストから選ぶかたちです。

そして⑰シンガポールを出国する日を入力(カレンダーから選択)します。

入力する事項はこれで終わりです。

最後に健康に関する質問などに答えます。特に何もない方は全部「いいえ」でOKです。

入力後、右下の「プレビュー」をクリックします。

(5)「同意しました」にチェックを入れて、「提出」をクリックします。

今まで入力した項目がすべて出てくるので、再確認して、一番下の「同意しました」をクリックして、提出します。

(ここからの画像はチャンギ空港で実際に行ったものです)

最後、実際に「提出」をクリックすると、セキュリティ番号の入力画面が現れて、セキュリティ番号の入力→提出(確定)という流れになります。

提出が完了すると、すぐにDE番号が発行され、申請は受理されたます。

チャンギ空港のタブレットで申請した場合は、係の方からこの画像を撮っておくように言われます。メールが正しければ、同じ情報がメールで届くので、要らないのですが…念のためだと思います。

この情報はどこで使うのか?というと、旅行中ほぼ使うことはないと思います(笑)。

唯一、カジノに入場するときに、この情報とパスポートの一致をチェックされるので、カジノへ行く予定のある方は、申請結果の写メやPDF、もしくはメールで送られてきたものは、スマホに保存しておいた方がいいでしょう。

シンガポール空港での入国審査の手順

チャンギ空港到着ロビー

チャンギ空港で審査直前に設置してあるタブレットでオンライン申請をしたとしても、登録が完了していれば、そのまま入国審査へ進んで大丈夫です。

入国審査で見せるのはパスポートだけです。

審査員は入力データをPCで確認して、パスポートと照合するだけ。その後、顔の撮影と指紋の採取をして、入国審査は終わりです。

最後の最後に、管理区域から出るところで、関税の申告をします(ある場合)。対象品を持っていない場合は、NO DECLAREと緑で書いてある方から管理区域外に出ます。

出口には係員がいて、関税対象品の申告漏れがないか、抜き取り(サンプル)で荷物のX線検査をしています。シンガポールはタバコの持ち込みが禁止されているので、喫煙者の皆さまがタバコを持ち込む場合は申告が必要です。運が悪いと抜き取りチェックの対象になって徴税されます(笑)。

日本のパスポートを最後までしまわないで、チラつかせながら出口へ向かうと、ほぼ確実に抜き取りチェックの対象から外れます(経験則)。

「日本人か、大丈夫だな」ってなるので。たぶん。保証はしませんけど(笑)

シンガポールからの出国手続きの手順

シンガポールからの出国審査等の手順も見ておきましょうか。他とは少し違うところがあるので。

  • 空港についたら、利用する航空会社のカウンターへ行って、チェックインをします。パスポートと飛行機を予約したときのバウチャー(eチケットなど)の提示を求められます。
  • 日本人の場合はワクチンの接種証明の提示が求められます。
  • 英語の場合は、itinerary(アイテネラリー)を見せてと言われる場合があります。itinerary(アイテネラリー)は旅行行程とかのことでうが、ここではeチケットなどの予約のバウチャー類を指します。
  • 預け荷物がある場合、チェックインカウンターで預けるのは日本を出国するときと同じです。
  • 出国ゲートに向かいます。出国ゲート前で、航空券とパスポートのチェックがあります。
  • シンガポールでは、基本的にはここでの荷物チェックは行いません。サンプルチェックをしているので、運悪く声を掛けられた人だけが荷物をX線検査機に通すことになります。
  • すぐに出国審査のカウンターがあります。パスポートを渡して、指紋をチェックされて、おしまいです。
  • この審査で出国審査は終了。空港管理区域内に入ることになります。ここからは免税です^^
  • 利用する飛行機の搭乗ゲートに向かいます。
  • シンガポールでは、この搭乗ゲートの前で手荷物検査が行われます。これが他の空港と違う点です。

日本へ入国する時に必要な書類

日本の申告書類もオンライン化されました。

皆さんの知らないうちに、日本政府がMySOSとかいうサイトを作って、日本人の帰国者からも個人情報を搾取していましたが、これが事前告知なしてこっそりやっているものですから、大変な不評でした。

今回やっとこれが廃止される、かと思いきや、名前を変えて継続することにしたみたいです。新しい名前はVisit Japan Web だそうです。

しばらく入国時にこちらを入力しないといけないようですね。関税の申告もできるようになったのは少しだけ前進ですが。詳細はこちら。

デジタル庁
Visit Japan Webサービス|デジタル庁 デジタル庁は、デジタル社会形成の司令塔として、未来志向のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を大胆に推進し、デジタル時代の官民のインフラを一気呵成に作り上げ...

関税の申告に関しては、しばらくは紙での申告書も併用するようです。

日本の関税申告書

以前は、日本人が帰国する際に必要なのはこの紙だけだったので、今電子申告させているデータは完全にプラスの情報です。日本人の帰国者にメアドや携帯番号を登録させるとは…。

日本の空港での日本入国手続き

  • 日本の空港についたら、電子申告をします。事前申告もできるようです。https://www.digital.go.jp/policies/visit_japan_web/
  • 申告結果を持って、コロナの質問窓口に行きます。そこでワクチンの接種証明を提示します。完了証明書を持って入国審査へ向かいます。
  • パスポートを提示して入国審査を行います。
  • その後ターンテーブルへ行き預け荷物を受け取ります。
  • そのあとが税関ゲートです。ここで先ほどの申告書かアプリの申告結果を、パスポートを一緒に提示します。
  • 税関審査が終わったら管理区域外に出て終了です。

という感じですね。

日本だけがコロナで無駄な仕事を作っている感じなので、最新情報は要チェックです。

が、ワクチンを打っている人なら特に問題なくスムーズに入国できます。

なお、今回の手順は、日本からシンガポールに旅行に来る方を前提に記載させていただきました。

シンガポール在住者のシンガポール空港での入出国手続きはもっともっと簡単ですけど、その情報は誰も要らないのでカットです(笑)




もくじ