シンガポールへのたばこの持ち込みに関する制限や罰則、喫煙ルールやポイ捨て規制(罰金)について、現地シンガポールからお伝えします。
シンガポールのたばこの値段は?
まずは、気になるシンガポールでのたばこの値段です。
2023年にたばこ税の税率が改定されて、グラム当たり49.1セントとそれまでより15%増額されました。これによってタバコの金額も跳ね上がり、現在のシンガポールのたばこの値段は結構高いです。
2025年時点のたばこの値段ですが、例えば、マルボロが1箱15.52シンガポールドル。円安の影響もあって、日本円だと1,700~1,800円くらいです。
シンガポールのたばこの持ち込み規制
これは結構有名な話しですが、外国(日本)からシンガポールにたばこを持ち込む際には、1本から申告し、税金を払う必要があります。
持ち込み料はいくらか?
申告するとたばこ1本あたり42.7セント。1箱8.54シンガポールドル(約1,000円)の税金を払わされます。
それでも、シンガポール国内でタバコを買えば、1,700円ですからね。日本の空港の免税店で買って税金(持ち込み料)を払った方が安い場合もあるかも。とか考える人もいそうですが…。
持ち込み可能な数量は?
一応、持ち込めるのは10箱(1カートン)まで。
タバコの持ち込み(税関通過)は面倒すぎ
知らない人も多いですが、持ち込み申請して税金を払ったタバコは、全部開けられて1本1本刻印されます。なぜならシンガポールでは政府の刻印のないタバコは禁止だからです。本当です。
シンガポール政府の認めたタバコ以外持ち込み禁止。だから日本のたばこは持ち込めません。なのに持ち込みは1カートンまで。
という矛盾を堂々と描いているブログばかりなのは、こういう事業を知らないからです。そして、知らない在住者がまたそれをパクるとこういうことが起きます。
ちなみに、シンガポールと日本の時差が1時間だけの本当の理由。これを書いたのもこのサイトが初めてです。つまり、これ単なる僕の持論です(笑)。にもかかわらず、最近は、したり顔でこれと同じことを書いているサイトが多いこと多いこと。それ私の持論ですw(2回目)。

脱線してスミマセン。
いずれにしても、1本1本刻印されるのを待たないといけないので、結構邪魔くさいです。追加料金も問題ですが、この時間も無駄なので、持ち込みはやめた方がいいです。(刻印を書いている記事はこのサイトだけです。本当かどうか…どうでしょうw。パクらないようにしてくださいね。w)
バレずに持ち込めるか?
申告するものがない人は、シンガポールの空港管理区域から出るときに、Non Declare(申告するものがない)と書いてある出口(管理区域から管理区域外(シンガポール国内)への出口)から出るだけ。
申告するものがあるかないかは、抜き取りチェック(サンプルチェック)されるだけ。サンプルに選ばれると、荷物をX線検査機に通して中身をチェックされる、選ばれなければ何もなくスルー、という流れです。選ばれるのは2,30人に1人くらい。よほど挙動不審じゃなければ選ばれないという気がします。
抜き取りチェックをされないコツ
私は喫煙者じゃないので、たばこの持ち込みをするわけではないですし、何もやましいことはないんですが、単にサクッと外に出たいという理由でこれをやっています。
それは、管理区域の外に出るまで、日本のパスポート(もしくはEPカード)をちらつかせておくということです。日本人か、じゃあ大丈夫か。という感じになっている気がします(保証しませんw)。
19本までなら大丈夫?
これは、マレーシアから陸路でシンガポールに入ったときのこと。同僚のマレーシア人がタバコを1本だけ捨てて、19本にしていました。空いているものはOKなんだとか。実際、それを見せた上で税関をパスしてましたね。
規程上は1本から課税なので、どこでも通用するのかはわかりません(保証しませんw)
無申告の持ち込みは罰金5,000シンガポールドル
ここまで読んで、行けるかもと思った方、ちょっと待ったです。
万が一、無申告でタバコを持ち込もうとしたことが発覚した場合、罰金は5,000シンガポールドル(約55万円)です。
意味がないので止めておきましょう(笑)
たぶん、開いているタバコがどっかにあったくらいで、いきなり罰金にはならないとは思います。捨てされられるくらいで済むとおもいますけどね(保証しませんw)。シンガポールって、厳格って言われていますけど、意外と話しが通じるところもあります(保証しませんw)。
シンガポールでのたばこの買い方
ということで、持ち込みはあきらめたと思いますので、シンガポール入国後のことに話しを移しましょう。
たばこはどこで買えるのか?
いわゆるコンビニで買えます。
シンガポールにはセブンイレブンとチアーズ(Cheers)というローカル系のコンビニがありますので、そのどちらかに行けば、ほぼ間違いなくタバコを買えるはずです。

シンガポールではたばこの陳列販売は禁止されました
ただし、日本のコンビニだと、レジの後ろにタバコがいっぱい並んでいるじゃないですか。シンガポールも昔はそんな感じでたばこを売っていましたが、今は見かけません。セブンイレブンに行ったはいいけどタバコがない。どこで売ってるの?と右往左往。そんな方もいるようです。
それもそのはず。シンガポールでは、だいぶ前にタバコの陳列販売は禁止になっています。≫Ban on display of tobacco products(ニュースウェブサイト(英語))
販売ではなく、常時陳列しておくことが禁止されているんですね。
どうやって買うのか?
では、どこにあるのか?どうやって買うのか?ですが、タバコは通常レジの後ろの扉のある棚の中にあります。
なので、タバコを買いたい場合は、レジにならんで、店員さんに「シガレット、プリーズ」と言いましょう。
そうすると店員さんがレジの後ろの棚の扉を開けてくれます。そのあとは、銘柄を言ってもいいし、難しければ日本と同じように銘柄ごとに番号がふってあるので、その番号を言えばOKです。
シンガポールの喫煙環境
確かにシンガポールのタバコの値段は日本と比べるとかなり高いですが、この傾向は何もシンガポールに限ったことではないので、喫煙者が激減しているかというと必ずしもそうでもない気がします。
シンガポールはたばこに厳しい国という一般的な考えがあるようなんですけど、私は実はそうでもないと思っています。吸い殻を道路に捨てたら高額の罰金なんてのは有名な話しなので、そう思われているんでしょうかね。ルールを守るのは普通のことなので、別に厳しくもないと思ったりします。
逆にポイ捨てさせないように、屋外にはいたるところに灰皿(灰皿付きごみ箱)があります。こんな感じのやつです。

本当にいたるところにあります。メイン通りなら、2~300メートルおきにあるんじゃないでしょうか。

こんな感じで、周辺には喫煙できるスペースがあることが多いです。

なので、こんな感じで、灰皿の周りでタバコを吸うのはOKです。

厳密には、シンガポールは屋外なら大抵喫煙OKなんですが、屋根のあるところはダメだったり、オーチャードなどの特定のエリアはダメだったり、USSのようなテーマパークやガーデンズバイザベイのような管理された公園はダメだったり、細かな制約があるので、それを全部理解するのは大変です。

なので、少なくとも灰皿のある所はOKで間違いないので、灰皿のあるところで吸いましょう、という感じです。

ちなみに、喫煙スペースという点では、今は日本のほうが厳しいんじゃないですかね。
日本は、室内はダメで、外も限られた喫煙所じゃないとダメで。吸う場所ないですもんね。先日シンガポーリアンと日本にきて仕事をしたのですが、逆に驚いてましたよ。吸う場所が全然ないって。禁煙の風潮はわかりますけど、喫煙者もそれなりにいるので、配慮してあげないといけないとは思いますね。
両方の気持ちがわかる元喫煙者としては。
いずれにしても、日本の環境に慣れている喫煙者の方からすれば、過ごしやすい方だと思いますよ。
アイコスは持ち込みNG、その他の電子タバコも持ち込みNG
電子タバコは政府が管理できないので、持ち込みも使用も違法です。見つかっても、よほど運が悪くない限り、いきなりどうこうなったりしないと思いますが、ルールなので守りましょう。
シンガポールのたばこ事情まとめ
いい機会ですので、シンガポールのたばこ事情、気づくところをざっとまとめてみましょうか。
〇 シンガポール国内のたばこは1箱15シンガポールドルくらい(1,700~1,800円くらい)。
〇 お土産でシンガポールチャンギ空港内の免税店で1カートン(10箱)買うと、50ドルくらい(1箱5ドル程度)なので、1箱につき9~10ドルくらいは税金という計算。
〇 外国からのたばこの持ち込みには申告と持ち込み料の納付が必要です。
持ち込み料は、1本からかかります。1本42.7セント(50円くらい)、1箱で8.54シンガポールドル(1,000円くらい)。無申告の持ち込みの罰金は5,000シンガポールドル。
マレーシアの友人曰く、初犯なら知らなかったと言えば持ち込み料で許してくれるとか。あまり期待しない方がいいとは思います。
〇 シンガポールのたばこには1本1本に政府公認の刻印がある。
それがないものは、イリーガルに持ち込んだものなので、刻印のないたばこは国内で吸ってはいけないというのが原則です。
とはいえ、先日マレーシアの友人の結婚式に出席すべく陸路でマレーシアに行って、帰ってくる際、マレーシアの友人は、マレーシアで1箱(20本)を買って1本だけ抜いて、19本のタバコを見せて、イミグレを通過していましたので、どこまで厳格に運用されているかはわかりませんが。(19本はシンガポール政府公認の刻印はないはずですが、通過を認めれていたので)
ちなみに、これも責任は負えませんが、マレーシアの友人は、何度も陸路でマレーシア・シンガポール間を往復しているわけですが、彼曰く、1箱未満(要は19本まで)のたばこの持ち込みはOKだそうです。一緒にイミグレを通過した際、検査官が、1本抜いたたばこの箱を開けて、本数をチェックして19本だからOKとやっていたのを見ましたので今のところでは確かな情報だと思います。
〇 電子タバコ
日本ではアイコスとか流行っていますよね。
結構注意が必要だと思うのですが、シンガポールでは電子タバコの持ち込みは禁止されています。
えー!?健康のためだし、臭いも少なくなるんだから、いいんじゃね?シンガポールが後れているだけでしょ!っと思われそうですが、だからこそ注意してください。
前書きのところでもさらっと触れましたが、シンガポールではそのような個別の合理性は問題にされません。政府の統制がすべてです。あえてちょっと怖い言い方をするならば、ですが、とはいえ、事実でもあります。
なんでよ?っとシンガポールの友人に聞いたら、中身がなんだかわからないから、っというような理由でした。マリファナやドラッグの可能性があるということでしょう。個人的には、税金を掛けられないから、っと見ていますが。
〇 吸い殻のポイ捨ての罰金は1,000ドル。結構あちこちに私服の監視のおじさんがいるとか。監視カメラもたくさんあるので、注意が必要。実際ポイ捨てする人はほとんどいないですね。これはもう常識なので、特にこのルールに挑戦する人はいませんね。
〇 あまりサラリーが高くないと思われる、インド人やバングラデシュ人風のブルーカラーの労働者(清掃員とか建築作業員とかに結構多い)の喫煙率が結構高いんですよね。イリーガルのたばこが出回ってるんじゃないかという噂もあります。大量の違法輸入たばこが見つかったというニュースもよく目にしますね。
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