ビジネス英語でよく使う会計用語をかんたん解説!今回は受取配当金の会計処理と英語表現をみていきましょう♪
受取配当金とは
株式保有先や投資信託などから受け取った配当金のことです。
簡単に言うとそうなんですが、配当金は投資先が上げた利益から分配されることがほとんどなので、このあたりに論点がぐしゃっと隠れています。なので、受取配当金を説明するときは会計と税務を両方を見ておかないといけませんね。
会計処理の特徴
一般的には損益計算書上の「営業外収益」に計上されます(証券会社など投資を主たる業務としている会社では「売上高」に計上されます)。これは利益から配当を受けた場合です(普通はこれです)。
例外的にその他資本剰余金を原資にして配当される場合があります。その時には、配当の対象である有価証券がその他有価証券である場合には、原則として配当受領額を配当の対象である有価証券の帳簿価額から減額します。配当の対象である有価証券が売買目的有価証券である場合には、受取配当金(売買目的有価証券運用損益)として処理します。
税務処理の特徴
税務の処理方法が普通ではない理屈はこうです。
配当金は投資先の利益から税金を差し引いた残りから払われているので、受け取った会社でその配当金に税金がかけられたら、2重じゃん!ということです。
理屈は分かったといいながら、受取配当金すべてに税金をかけられないと税収が減るので、国が、ああじゃねえ、こうじゃねえとやっているもんだからわかりにくい。わかりにくくして、税金を盗る!もとい取る!ですね。
100%子会社から受け取った配当金は、海外の子会社でも国内の子会社でも、益金不算入です(日本では税金がかかりません)。何も考えず加算するだけですね。←これを抑えておくだけでもかなり頭が整理されます!
あとは微妙に税金を盗ろうとする。個人からは絶対税金を盗る。という考え方です。
制度はちょろちょろ変わるので、その都度調べざるを得ないですが、この考えをベースにしておくと理解しやすいです。
受取配当金を英語で言うと
(払う側)
配当金は
Dividends
といいます。
払う側は剰余金の処分として処理し、株主資本等変動計算書に「剰余金の配当」と記載されます。この「剰余金の配当」は、英語で、Dividends of surplus と表されます。
(受取る側)
この配当金を受け取る側からみた受取配当金は、
Dividends Income
と表現されます。
通常は営業外収益に計上されます(日本基準)。