シンガポールのたばこ事情

シンガポールではたばこの陳列販売は禁止されました

日本のセブンイレブンのレジの後ろに、たばこがいっぱい並んでいるじゃないですか。シンガポールでも以前はあんな感じでたばこを売っていましたが、最近あれがなくなっています。どうやら、禁止になったようです。
Ban on display of tobacco products from 2017(ニュースウェブサイト(英語))

これはまた、新しい手法ですね。結構有効な方法だと思います。結局、喫煙は中毒なので、消費者に見せない(思い出させない)というのは、効果的なはずかなっと。

(追記)たばこの買い方

記事を書き終わって、もしかしたら喫煙者の観光客の方が、シンガポールに来てたばこに困るのではないかと思ったので、買い方を追記しますね。

たばこは持ち込めない、現地のコンビニにもない、となったら困るかもしれないので。

シンガポールのほとんどのコンビニでたばこは売っています。ただ、陳列していないだけです。ので、レジにならんで、店員さんに「シガレット、プリーズ」と言いましょう。そうすると店員さんがレジの後ろの棚の扉を開けてくれます。日本と同じように銘柄ごとに番号がふってあるので、番号を言えばOKです。

シンガポールの喫煙環境

シンガポールのたばこ事情ですが、シンガポールはたばこに厳しい国という一般的な考えがあるようなんですけど、私は実はそうでもないと思います。吸い殻を道路に捨てたら高額の罰金なんてのは有名な話しなので、そう思われているんでしょうかね。
逆にポイ捨てさせないように、外にはいたるところに灰皿(灰皿付きごみ箱)があります。

こんな感じのやつです。本当にいたるところにあります。メイン通りなら、数十メートルおきにあるんじゃないでしょうか。厳密なルールはよくわからないですが、この灰皿の周りは喫煙OKだと思うので、実質的には外のいたるところで喫煙が可能という状態です。

 

ちなみに、喫煙スペースという点では、今は日本のほうが厳しいんじゃないですかね。日本は、室内はダメで、外も限られた喫煙所じゃないとダメで。吸う場所ないですもんね。先日シンガポーリアンと日本にきて仕事をしたのですが、逆に驚いてましたよ。吸う場所が全然ないって。禁煙の風潮はわかりますけど、喫煙者もそれなりにいるので、配慮してあげないといけないとは思いますね。

両方の気持ちがわかる元喫煙者としては。

シンガポールでは最近喫煙者が増えてきてると漠然と思っていて、シンガポール政府はたばこの税収が上がって喜んでいるのかと思いきや、店頭陳列の禁止とは。シンガポール政府も別にそれを望んていたわけじゃなかったんですね。店頭陳列の禁止って、お店にとっては、営業妨害というか、お店の権利を侵害している系の規制で、普通はもっと問題になりそうですが、こういうルールが大した議論もなく通ってしまい、人びとが文句も言わず従うあたりが、シンガポールらしいといえばシンガポールらしい。

こうい政府の統制がもの凄く効いている環境が、シンガポール急成長のひとつの要因なんですけどね。我々日本人からすると、うすら恐ろしい感じもしなくはないです。悪いことするわけじゃないので、普段はまったく気にもなりませんけど。

もくじ

シンガポールのたばこ事情まとめ

いい機会ですので、シンガポールのたばこ事情、ざっとまとめてみましょうか。

〇 シンガポール国内のたばこは1箱12,3シンガポールドル(1,000円くらい)。

〇 お土産でシンガポールチャンギ空港内の免税店で1カートン(10箱)買うと、35ドルくらい(1箱3.5ドル程度)なので、1箱につき9~10ドルくらいは税金という計算。

〇 外国からのたばこの持ち込みには申告と持ち込み料の納付が必要です。
持ち込み料は、1本からかかります。1本42.7セント(35円くらい)、1箱で8.54シンガポールドル(700円くらい)。無申告の持ち込みの罰金は初犯で1箱あたり200シンガポールドル(1万6千円くらい)。
マレーシアの友人曰く、初犯なら知らなかったと言えば持ち込み料で許してくれるとか。あまり期待しない方がいいとは思います。

〇 シンガポールのたばこには1本1本に政府公認の刻印がある。
それがないものは、イリーガルに持ち込んだものなので、刻印のないたばこは国内で吸ってはいけないというのが原則だそうです。
とはいえ、先日マレーシアの友人の結婚式に出席すべく陸路でマレーシアに行って、帰ってくる際、マレーシアの友人は、マレーシアで1箱(20本)を買って1本だけ抜いて、19本のタバコを見せて、イミグレを通過していましたので、どこまで厳格に運用されているかはわかりませんが。(19本はシンガポール政府公認の刻印はないはずですが、通過を認めれていたので)

ちなみに、これも責任は負えませんが、マレーシアの友人は、何度も陸路でマレーシア・シンガポール間を往復しているわけですが、彼曰く、1箱未満(要は19本まで)のたばこの持ち込みはOKだそうです。一緒にイミグレを通過した際、検査官が、1本抜いたたばこの箱を開けて、本数をチェックして19本だからOKとやっていたのを見ましたので今のところでは確かな情報だと思います。

〇 電子タバコ

日本ではアイコスとか流行っていますよね。

結構注意が必要だと思うのですが、シンガポールでは電子タバコの持ち込みは禁止されています。

えー!?健康のためだし、臭いも少なくなるんだから、いいんじゃね?シンガポールが後れているだけでしょ!っと思われそうですが、だからこそ注意してください。

前書きのところでもさらっと触れましたが、シンガポールではそのような個別の合理性は問題にされません。政府の統制がすべてです。あえてちょっと怖い言い方をするならば、ですが、とはいえ、事実でもあります。

なんでよ?っとシンガポールの友人に聞いたら、中身がなんだかわからないから、っというような理由でした。マリファナやドラッグの可能性があるということでしょう。個人的には、税金を掛けられないから、っと見ていますが。

〇 吸い殻のポイ捨ての罰金は600ドル。結構あちこちに私服の監視のおじさんがいるとか。
監視カメラもたくさんあるので、注意が必要。実際ポイ捨てする人はほとんどいないですね。これはもう常識なので、特にこのルールに挑戦する人はいませんね。

〇 あまりサラリーが高くないと思われる、インド人やバングラデシュ人風のブルーカラーの労働者(清掃員とか建築作業員とかに結構多い)の喫煙率が結構高いんですよね。
イリーガルのたばこが出回ってるんじゃないかという噂もあります。大量の違法輸入たばこが見つかったというニュースもよく目にしますね。

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