TOEIC300点から1年で海外駐在を勝ち取り、シンガポールで働いている、けんたです。
英語なんてものは大嫌いなわけですよ。今も。だから今の今まで、ペンをもって英語を書くなんていう勉強はしたことがないです。そんな勉強方法は、大学受験までで終わりです。
英語に限らず、文字をペンで書く機会ってすごく少ないですよ。まだ書き書きしているんですか?
アウトプットだけで習得できるかのようなウソ
英語教育は儲かる業界ですから、とにかくいろいろな罠を仕掛けてきます。
そのひとつが、アウトプットが重要というやつ。英会話教室が仕掛ける罠ですね。そりゃあそうです。会話を売りにしているわけですから、会話(アウトプット)が重要というに決まっています。
英語学習方法に関する情報ってどうやって入手していますか?ほとんどが広告から。学校を卒業したら、それ以外の入手経路ってないですよね。
実際いろいろ試した人って少ないんですよ。
帰国子女みたいに英語がもともとできる人は、英語学習なんてしないので、学習教材の良し悪しなんて判断できないでしょ。彼らは評価なんて、想像ですよ。
学校で英語が得意で、英文科に行って…みたいな人も。くそ効率の悪い学校教育の英語を必死になってやって身につけた人たちです。この人たちも、ゼロから始める英語学習法は評価できないですよ。経験ないですから。
そんな人たちが、また、(想像で)口を揃えて言うのが、アウトプットの重要性。
英語のできる人が言うから、勘違いしちゃいます。説得力ありますからね。でもちょっと待ってください。彼らの状況は、英語ゼロの僕らと同じですか?
インプットが大事に決まってる
言うまでもないのですが、インプットしていないものはアウトプットしようがない。
インプットが先ずありき。それ以上言うことないですよね。
楽なインプットの仕方は「耳で覚える」です
そういうことです。楽なインプットの方法を探すんです。しかも、アウトプットしやすい方法でインプットする。
これが「聞いて聞いて聞きまくる」です。
なぜ聞くのがいいか?
まず、聞くのは楽ですね。聞いているだけです。記憶しようと書きまくったり、言葉に出したりする必要はありません。聞いているだけです。
好きな音楽を繰り返し来ていたら、覚えてたなんていう記憶はありませんか。
逆に歌詞を紙に書いて覚えた人はいないんじゃないですか。
そして、聞くのはどこでもできます。通勤通学中でも、喫茶店でも、歩いている時でも、料理中でも、食事中でも、お風呂の中だって機材があればできるかもしれません。運転中も、もしかすると仕事中も行けるなんて人もいるかも。
これが、聞くというやり方の方法論としていいところ。
いつでもどこでもできて、楽です。
効果的なインプットの仕方は「耳で覚える」です
書く記憶は話す力に結びつきにくい
次に、効果ですが、音として発するものは、音として入ってきたものです。書いたものを言葉で発するのは、書く→あたまで音に変換する→言葉にするというひと手間加えないといけないので話す力に結びつきにくい。
これが、学校教育で英語を勉強しても話せない理由ですね。書くなら、話しながら書かないと。でも音がわからないから話せないか、違った音を覚えちゃうんでしょうけど。これが、みんな話せないか、ほとんどの人がカタカナ発音をしちゃう理由ですね。
音を聞く→音を発するは、ダイレクトなので、話す力に結びつきやすい。これが聞くことの効果です。
音を先に覚えないと結果的に遠回り
文字は音を表現したものであって、文字が先にあるわけではありません。なので、音を知らずに文字だけ覚えるのはナンセンスですし、非効率です。
日本人の場合、音があいまいなまま書くことから英語を学ぶので、文字を覚える → 音はカタカナ → カタカナ発音を矯正する というまわりくどいことまで起きてしまいます。なぜか、音を無くして文字が覚えられないから、知っている音であるカタカナを自然とあてはめているんです。
音を覚える → 文字を覚えるの順番なら、カタカナの助けは必要なく、こんなことは起きません。
これも耳で覚えることを優先して行うべき理由です。
英語を勉強してしまった人はいまさら遅い
英語の勉強をへたにしてしまった人は、文字を覚える → 音はカタカナ → カタカナ発音を矯正する というループに入ってしまっています。
カタカナ発音になっている人って、多分英語の文字が頭に浮かんでいるか、カタカタが頭に浮かんで話しています。たぶんです。
耳から覚えた自分にはわかりませんが。
自分の場合は、話すときに基本的に文字は頭に浮かびません。表現は難しいですが、音(のような何か)が浮かんで消えるような感覚です。日本語を話すときと同じですね。
勉強嫌いで英語をあまりやってこなかった人のほうが、この感覚を手に入れやすいです。勉強してきた人は、まず今までの勉強を否定しなければいけないのですが、まずそれができる人が少ない。だから、日本人の9割以上がカタカナ英語を使います。
ちなみに、通じればいいんだよという人がいます。いつも、ちゃんと通じていればOKですが、たまたま通じたのでは、OKじゃないです。それは自分の実力ではなく、相手の実力なので、コントロールできないので。
「耳で覚える」の注意点と教材の探し方
「耳で覚える」ときに注意したいのが、日本語と英語をリンクさせないことです。信じられないかもしれませんが、英語の学習で一番障害になるのは、翻訳する習慣です。
英語とイメージをリンクさせる
もちろんインプットの第一歩は、日本語で意味を理解する必要がありますが、日本語そのものではなく、なるべく(日本語で表現されているものの)イメージと英語をリンクさせるようにしたいです。
たとえば、Houseといったら、家という日本語(文字)を覚えるのではなくて、家のイメージを頭にうかべる感じです。要するに日本語と同じです。家といったときに、家のようなイメージを頭に浮かべると思います。
これは、ここで名詞を例にして説明すると当たり前のようですが、動詞や形容詞でも同じようにイメージで理解するには、意識して習慣づけして行く必要がありますね。
文章もそうですね。そのふわっとしたイメージの積み重ねが文章としての理解になる感じです。日本語を理解するときと同じです。
ここが終着点なので、「耳で覚える」ときにすることは、英語と日本語を結びつけるというよりも、英語とイメージを結びつけるという作業になります。
自分の経験とおすすめの教材
あっ。この手のアフィリエイト(サイトの商品紹介から購入するとサイト運営者に手数料が入る仕組む)はよくあります。
こちらのサイトも同じです。良いとおもったらどこでも一番安いところで買えばいいんだと思います。どこかに利益が落ちるだけですので、誰かが必ず得をしますので。
何が言いたいかというと、そういう仕組みですから、世の中にはろくすぽ経験もなく、教材を宣伝するサイトがたくさんあるということです。なので、キャッチーなのに引っ掛かって役に立たなかったなんてこともあります。実際にそんなこともあります。
ここでは、そんな経験を踏まえて、おすすめ教材をご紹介していきます。そのため、この記事には良い教材も悪い教材も混在していますので、よく読んでご判断いただけたらと思います。
実体験に基づいて、ほんとうにゼロから英語学習をはじめて、海外で勤務するまでになった人間のレビューは、ネット上にほとんどありませんので、是非参考にしていただけたらと思います。
DUO3.0(おすすめ度⭐⭐⭐⭐⭐)
単語のインプットに最強なのが、DUO3.0です。560の例文の中に、重要単語1,572語と重要熟語997語が収録されています。①テキスト、②CD基礎用(日本語+英語)、③CD復習用(英語のみ)がそれぞれ別売りです。
どれが必要でどれが必要じゃなか。
結論は全部必要です。
最初は①テキストを見ながら②CD基礎用(日本語+英語)を聞いて文章(例文・単語・熟語・表現)を噛み砕き、次に③CD復習用(英語のみ)を繰り返し聞いて定着させます。
CD復習用(英語のみ)は、560の例文を60分で再生。通勤や通学時間に最適。何度も何度も回すうちに、文章とともに単語や熟語がイメージとして定着していきます。
CD復習用(英語のみ)でいいかもというような評価もありますが、上級者へのコメントです。
この記事は、基本的に私とおなじように英語力ゼロベースから始めようとする方が読んでいるという前提で行くと、全部必要です。
写真にも写っていますが、このほかDUOは単語帳みたいなのも出していますが、これは必要ありません。本で十分でした。
新TOEIC TEST 出る単特急金のフレーズ(おすすめ度⭐⭐)
TOEIC受験界では知らない人はいない、いわゆる「金フレ」ですね。
こちら小説サイズなので、音声がついていないと思いきや、発行元の朝日新聞出版のホームページからMP3ををダウンロードできますので、これを繰り返し聞くことでTOEIC頻出単語や表現をインプットすることができます。が、TOEIC特化のフレーズ集ということもあり、例文に癖があるのと、DUO3.0の完成度には遠く及ばないため、星は2つです。
TOEIC対策という意味では、研究しつくされた一冊で、他の追随を許さないクオリティ。もちろん、星5つですが。
瞬間英作文トレーニングシリーズ(おすすめ度⭐⭐)
この写真がどれだけ意味があるのか分かりませんが、かなり使い込んだということが伝わればと思います。そのうえでのレビューです。
本は基本的に日本語訳と英語が両ページに対比された形の構成。左の日本語を読んで、瞬間的に右のような英文を喋れるようないするトレーニングです。
中学1年生から中学3年生までにレベル分けされており、全部で79パートで構成されています。下の写真は、中学2年生レベルです。
この程度の英語が瞬間的に話せれば、普通に英語で意思疎通するには問題ないくらいになるんじゃない?というコンセプトで、その点は同意です。この程度で全然いけます。
瞬間英作文トレーニングもCDがついていますが、日本語読み上げがあって、間が開いて、英語の読み上げ(答え)があるという流れなので、本を使わなくても勉強ができるというメリットがあります。
自分がこの教材を使った理由は、オンライン英会話のDMM英会話とのコラボ教材だったからです。超初心者のころに、この教材を使ってフィリピン人の先生にたくさん英語を教わりました。毎日スカイプで授業が受けられるので、毎日瞬間英作文の例文を覚えていました。
この瞬間英作文とDMM英会話の組み合わせは、初心者にはとてもいい組み合わせです。英語がそれぼど難しくなく、別売りで本を買えるため予習復習がしやすい。
この瞬間英作文シリーズはとても好評なので、次々と続編が出版されていますが、瞬間英作文は長くやると弊害があるので、気に入っても、2冊くらいで止めておきましょう。
瞬間英作文の英語学習への弊害は、これが翻訳トレーニングであることです。常に日本語を介して英語を理解するため、あまりやりすぎると英語を英語のまま理解する能力を養成する弊害になってしまうのです。
音読パッケージシリーズ(おすすめ度⭐)
瞬間英作文と同じ作者の森沢さんの著書。
先ずは聞くこと、テキストを見ないでリスニング、テキストを見ないでリピーティング、テキストを見てリピーティング、そして音読、リピーティング、シャドーイング、それを繰り返すことにより、英語のリスニング能力が向上するというもの。
相変わらず、レベルの分かりにくい名前ですが、みるみるが初級、ぐんんぐんが中級、もっともっとが上級者向け。
こちらが中級編です。
英語を真剣に学ぶ人には結構評判のいい本です。初級編のみるみるとやってみて、なかなか手応えもあったため、中級編を購入したが、1ページも手をつけることなく現在に至っています。
リピーティング・シャドーイングというのは、CDから流れてくる英語を口に出す学習法なので、ストイックすぎて長続きしなかったですね。
どこでもできる、聞いて聞いて聞きまくる学習法とは違いうので、星ひとつです。ストイックに勉強できる人には、学習方法は効果あると思いますが、それなら別にこの教材では無くてもいいかなと。一冊買って、学習方法を見て、肌に合えば続けるという感じでしょうか。
英会話 超リアルパターン500+プラス(おすすめ度⭐⭐⭐)
会話で使いそうなフレーズ集です。
これも、英語だけ版と英語+日本語版の2種類のCDがついています。聞きまくって耳で覚えるというよりも、テキストを開かなくても学習がで決まるよという内容。つまり、テキストのまま読み上げている感じです。
耳から覚えるという意味では、それほど耳に残っていませんが、収録されている内容は悪くないです。英語がある程度できるようになってから役に立った本です。
バイリンガルニュース(おすすめ度⭐⭐⭐⭐)
iphoneやアンドロイド系スマホアプリのpodcast(収録した音声を基本的にタダで聞けるサービス)の人気プログラム「バイリンガルニュース」です。ラジオのような感覚ですね。もしくは音声のユーチューブ。
日本人のマミが日本語で、アメリカ人のマイケルが英語で、それぞれ話して会話するというプログラムですが、これが秀逸。
トピックが最新のおもしろニュースなので、話しがおもしろい。マイケルは全く気にせず通常会話スピードと通常会話フレーズで英語をしゃべるので、初心者は言葉をキャッチできないと思いますが、マミの方は基本的に日本語でしゃべっているので、話しの大筋は把握することができます。そうやって、なんとなく英語を耳にしているうちに、なじんでくる。そういう効果があります。
もう一点優れているのは、このプログラムは、終了後英語と日本語の会話を文字にして配信(有料)しています。
1時間以上の会話のスクリプトなので、iphoneの画面で150ページとかなりますが、これを毎週放送後に読むことができるんです。結局英語を聞いていて、わからない単語や表現は、文字にしてもらわないと何度聞いてもわからないので、文字にして読めることはとても重要です。ここまで自然な日常会話を文字にしているサービスは他にはないです。
スクリプトはこんな感じ(スマホ画面)。すっごい普通の話しなんです。
バイリンガルニュースについては、ホームページがあるので、詳しい内容はそちらで調べてみてください。
このバイリンガルニュース、上記のようにとってもいい点があるんですが、ダメな点が2つあります。
✔ 日常会話すぎて体系的な学習にならない。あいそうな状況を意識した会話でもなければ、レベルを調整しているわけでもない。これが学習教材ではなくニュースであることの欠点です。
✔ もう一点は、英語が早すぎるということ。おそらく、初心者、もしくは中級者くらいまでの方はマイケルの英語をしばらく捉えることができないと思われます。半年くらい我慢すれば聞こえてきますが、それまで我慢できないかもしれません。
このあたりは、バイリンガルでコメントする「ニュース番組」であって、英語教材ではないところの限界点でしょう。