最近SNSやニュースでSWAB TEST(スワブテスト)という言葉をよく見かけますよね。
Swab(スワブ)って何かしら…?
新型コロナウィルス(COVID-19)関連のニュースでテストといえば、PCR検査のことなんだろうなと想像はつくけど、SWABってなんのこと?とか微妙にわからないまま放置している方も人も多いみたい…ここらでスッキリしておきましょう!
SWAB TESTとは
SWAB(スワブ)とは、棒の先にガーゼのような柔らかいものがついた医療用品。傷処置したり、薬を塗ったり、検体を取ったり…するものです。
アメリカ英語では、特に綿を付けたもの、つまり綿棒のことをcotton swabと言います。
SWAB TESTとはSWABを使って検体を採取すること、コロナ(COVID-19)に関連して使用する場合には、PCR検査のことを指します。
こんな感じの検査キットで、細い棒を鼻に突っ込んでグリグリやるやつです。
※ 綿棒は、アメリカ英語ではcotton swab、イギリス英語ではcotton bud、と言います。Q–tipという商品名が綿棒一般を表す言葉として使われることも多いですね。特定の商品名が一般名詞になるケースってありますよね。バンドエイドとかと同じですね。
シンガポールのPCR検査事情
シンガポールでは、PHPC(Public Health Preparedness Clinics)と呼ばれるクリニックでいつでもPCR検査を受けることができます。普通の人の費用負担は10シンガポールドル(約800円)。残りは政府の補助金で賄われています。
駐在員は当然保険に入っているので、費用負担は気にしないんですが、シンガポールには保険に入れない出稼ぎ労働者もたくさんいますから、彼らにとっては有り難い話しでしょう。実際去年の夏ごろには、そのようなブルーカラー層からクラスターが頻発してましたので。
こんな感じの告知も出して早めの検診や検査を促しています。
ちょっとでも息苦しかったり、咳や鼻水が出たり、熱が出たり、のどが痛かったり、それになんとなく嗅覚が鈍っているなと思ったら、すぐに医者に行ってね、となっていますね。
最後には、検査は1分で終わるよ~、ちょっとだけ不快なだけだよ~と、なんか気軽な感じを演出しているのが微笑ましい。以前のシンガポールなら、こんな優しさをアピールしたりしなかったんですが(笑)
でも、実際は、グリグリって鼻の奥まで綿棒を突っ込ます(爆)
シンガポールのSWAB TESTの件数が凄い!
そんな感じで気軽にPCR検査が受けられるようになったこともあり、また、2020年末からは、シンガポールのコロナ対策はフェーズ3に入り、高速ウィルステストの導入を進めていますので、現在のシンガポールのPCR検査(Swab test)数は高水準を維持しています。
シンガポールのMOH(保健省)のホームページには、毎日コロナ関連の統計数値がアップされているのですが、その統計数値の一つにNumber of Swabs Tested(Swab Testの 実施回数)というのがあります。こんな感じです。
これまで実施したSwab testは8,055,714回(2021年3月15日まで)。
最新の統計ではシンガポールの人口は5,685,807人(2020年6月時点)ですからね。すごい数です。
人口1人あたり1.4回以上
もちろん、一時的にシンガポールへ入出国した人や、入国時に毎日のように検査させられた人の分も含まれていますが、シンガポール在住者のほとんどすべての人がSwab test(スワブテスト)を受けていて、少しでも疑いがあればガンガン検査するシンガポール流のコロナ対策の姿が数字に表れています。
1日平均のSwab test(スワブテスト)の実施回数は35,800回
国内でのコロナ感染者がゼロという状況でも、シンガポール政府はまったく手を緩めず強い警戒態勢を継続しています。
1日平均のPCR検査数は3万5800回!ほとんどが入出国者であると思われますが、政府主導で徹底した検査が行われ続けています。
ワクチンの接種も始まり、シンガポール政府の強力なコロナ対応が実を結ぶ日は近いか…