新型コロナウィルスが世界中に蔓延し、僕が働いているシンガポールでは、ついに全世界(シンガポール以外すべて)からの短期滞在者の入国を禁止する措置を講じました(2020年3月24日~)。
シンガポールで働く日本人の就労ビザ保有者も、一度日本に帰国したら制限期間中は二度とシンガポールに入国できないという大変厳しい措置です(保健、運輸などの必要不可欠なサービス提供に従事する者を除く)。
シンガポール政府の対応やコロナウィルス感染者情報は、こちらの政府機関であるシンガポール保健省のホームページで毎日アップデートされています。
シンガポール保健省HP:https://www.moh.gov.sg/
こちらがシンガポール保健省HPの現在のトップ画面です。ホームページには、Updates on COVID-19(Coronavirus Disease 2019)と記載されています。
COVID-19とは何の略か。その答えもここにかっこ書きで示されています。
Coronavirus Disease 2019 ⇒ COVID-19
です。
COVID-19 の読み方は、コヴィッド・ナインティーン。
Disease(ディズィーズ)は病気のことなので、COVID-19は、コロナ感染症という疫病を指す言葉です。が、ニュース記事などでは、ウィルス(菌)そのものを指して使われることも多いですね。
余談ですが、ウィルスは和製英語です。英語では、Virus。ヴァイラスと読みます。なのでコロナウィルスは、英語ではコロナヴァイラスです。
もう一つかるく余談ですが、この英語のV、私たち日本人にとっては、発音が難しいですね。アルファベットのBと同じ、「ビ」と発音してしまいがちです。
アルファベットのVは「ヴィ」、前歯で下唇を軽く噛んで発音します。そういってもなかなかできないのは、文字と音をつなげようとするからなんです。”文字”と”口(舌や歯を含む)の形”がリンクするイメージを持つと習得しやすいですね。Vが出てきたら、発音する前から、前歯で下唇を軽く噛んでいる感じです。
あっそういえば、そもそもアルファベットのVを「ヴィー」ではなく、「ブイ」と読む習慣が私たち日本人にはありますね。ブイは口をとんがらす感じ、ヴィはどちらかというと口を横に引っ張る感じですから、だいぶイメージが違います。そのイメージから変えないといけない方もいるかもしれませんね。
アダルトビデオのことを、日本ではAV(エーブイ)といいますが、海外ではAV(エーヴィー)と言います。シンガポールの同僚もエーヴィーという言葉を使います。エービーと聞こえたので、最初は海老?なぜ日本語の海老?なんて感じで混乱した記憶があります。
アダルトビデオを表す英語ですが、英語圏では、Porn(ポーン)の方が一般的ですね。日本語のポルノはここから来ています。
と脱線しまくりですが、ウイルスを表すVirus(ヴァイラス)も、コロナ感染症を表すCOVID(コヴィッド)も、Vの発音(口の形)が肝なので、ちょっと気にしながら、下唇を軽く噛んでから発音してみましょう。
その他のコロナウィルスの英語表現
コロナウィルスは、Coronavirus というようにコロナ(Corona)とウィルス(virus)つなげて、一つの単語として使われます。これが一番な一般的な表現です。
その他中国や武漢といった発生源の地名を使った表現も、会話の中では頻繁に使われます。
・Wuhan virus(武漢ウイルス)
中国がWHOに働きかけて、新型コロナウイルスの名称に地名入れさせなかったなどとの報道があったりしますが、シンガポールでも当初はこう呼ばれていました。
Wuhan(ウーハン)は武漢のことですね。シンガポール人は中国語を話すので、武漢から広まったウィルスを、当初は普通にウーハン(ウーファン)ヴァイラスと呼んでいましたね。
また、中国から拡散されたウィルスなので、こう呼ぶ人も多いです。
・China virus(またはChinese virus)
中国当局は発生源は中国とは限らないと言っていますが、世界中の人が中国発のディザスター(大災害)だと言っていますから、それは通らないですね。
アメリカのトランプ大統領も、しばらくChina virusと言っていましたね。
この表現に対しては、中国政府が強く反発し、WHOへ働きかけたことなどもあって、その後、オフィシャルな場でこの言葉が使われることは無くなりましたが、普通の会話では現在でもチャイナヴァイラスは良く使われます。
特にヨーロッパ諸国の人たちは、この表現を好んで使いますね。SNSなんかでもよく見かけます。怒ってますねぇ。ひと段落したらひと悶着ありそうです。