
台湾・台中で最もフォトジェニックな観光スポットといえば、色鮮やかな壁画が街を彩る「彩虹眷村(さいこうけんそん)」、通称「虹の村」です。
一人の老人が描き始めたアートが村を救ったという奇跡の背景を持つこの場所は、今や世界中から観光客が訪れる人気スポットとなりました。しかし、「台中市街からどうやって行くの?」「所要時間はどのくらい?」「周辺に他の観光地はある?」といった疑問をお持ちの方も多いはず。
本記事では、台中の彩虹眷村への最新アクセス方法から、現地でチェックすべき見どころ、周辺のおすすめスポットまで、現地を訪れる前に知っておきたい情報を網羅して解説します。
彩虹眷村とは?
彩虹眷村は、台中市の南屯区にある小さな村。周囲を近代的な高層マンションに囲まれる中、ここだけがポツンと異彩を放つカラフルな空間になっています。このコントラストが、なんとも不思議で魅力的ですよね!

彩虹眷村の歴史
「眷村(けんそん/ジュアンツン)」とは、1940年代後半から50年代にかけて、中国大陸から台湾へ渡ってきた国民党軍の軍人とその家族たちのために建てられた居住区のことです。
かつては台湾全土にこの眷村がありましたが、老朽化や都市開発に伴い、ほとんどが取り壊されていきました。この彩虹眷村も、かつては再開発計画によって取り壊しが決定していたただの古い村の一つだったんです。
黄永阜おじいちゃんの逸話
そんな消えゆく運命だった村を救ったのが、ここに住んでいた「彩虹爺爺(レインボーおじいちゃん)」こと、黄永阜(こう・えいふ)さんです。
2008年、当時86歳だったおじいちゃんは、村の人たちが次々と引っ越してしまい「退屈だったから」という理由で、自分の家の壁や地面にペンキで絵を描き始めました。

美術の勉強をしたこともなかったおじいちゃんですが、その色鮮やかでエネルギーに満ち、どこか温かみのある唯一無二のアートは、偶然訪れた地元の大学生たちの目に留まりました。彼らが「この素晴らしいアートを残そう!」とネットで署名活動を行った結果、台中の市長を動かし、見事このエリア一帯が「彩虹芸術公園」として保存されることになったのです!
まさに、一人のおじいちゃんの趣味が奇跡を起こした感動のストーリーですね。
彩虹眷村の悲しい事件、閉鎖、そして再開
世界的にも有名な観光地となった彩虹眷村ですが、実は近年、波乱もありました。 2022年夏、村の運営をめぐるトラブルから、一部の壁画がペンキで塗りつぶされてしまうという悲しい事件が発生。それに伴い、建物の老朽化による補強工事も重なり、しばらくの間、村は完全閉鎖となってしまったのです。

しかし、修復と補強工事を終え、2023年に無事再開!塗りつぶされてしまった部分には、地元のアーティストや子供たちの協力による新しいアートも加わり、再びエネルギーあふれる空間としてよみがえりました。
残念ながら、壁画の生みの親である黄永阜おじいちゃんは、2024年1月に101歳でこの世を去ってしまいましたが、彼が遺した愛あふれるカラフルな世界は、今も訪れる人々を笑顔にし続けています。
彩虹眷村の基本情報

場所・行き方・アクセス
彩虹眷村は、台中市の中心部(台中駅周辺)から少し離れた場所にあります。

- バスで行く場合: 台中駅(臺中火車站)や高鐵台中駅(新幹線の駅)から、複数の路線バス(56番、74番など)が「彩虹眷村(嶺東南路)」バス停まで走っています。運賃は安いですが、台中駅からは1時間弱かかることも。最寄りのバス停から村へ向かう道中は、少しのどかな風景が広がっています。

- タクシー(Uber)で行く場合:【おすすめ!】 台中駅から約20~30分、料金は300元前後です。高鐵台中駅からなら約10〜15分で到着します。複数人で行く場合や、時間を節約して効率よく観光したい場合は、圧倒的にタクシーやUberが便利です!

営業時間、所要時間
- 営業時間: 9:00~17:00(※月曜日は定休日のため注意!)
- 所要時間: 村自体はとても小さく、サクッと見て回るだけなら15分程度。写真を撮りながらじっくり楽しんだり、お土産を見たりしても、30分〜1時間あれば十分に満喫できます。
入場料
- 入場料:無料です! ただし、この素晴らしい村を維持管理していくために、現地でお土産やグッズを買ったり、募金箱に寄付をしたりして、ぜひ応援してくださいね。
彩虹眷村の見どころ、楽しみ方
彩虹眷村の最大の魅力は、なんといっても**「村全体がひとつの大きなキャンバス」**になっていること! ただ壁に絵が描かれているだけでなく、地面や屋根、さらには周辺の石にまでアートが広がっていて、一歩足を踏み入れれば非日常のカラフルな世界に没入できます。
とにかく映える!村全体が最高のフォトスポット
入り口のカラフルなレンガ道を見た瞬間から、カメラのシャッターを切る手が止まらなくなりますよ!

村の中心にある広場に出ると、地面一面に描かれた曼荼羅(まんだら)のような美しい模様が広がります。背景のポップな壁画と相まって、どこに立っても最高の写真が撮れちゃいます!

細い路地も必見です。カラフルなボーダー柄に塗られた壁や、不思議な動物、ニコニコ笑うキャラクターたちが壁の隙間なくびっしりと描かれています。お気に入りのキャラクターを探しながら歩くのも楽しいですよ。


おじいちゃんのアートと「新しい命」の融合
歴史の章でも触れましたが、一部の壁画が塗りつぶされてしまった事件の後、彩虹眷村は地元のアーティストや子供たちの協力によって見事に復活を遂げました。
そのため、現在はおじいちゃんのオリジナルアートに加えて、新しく描かれた可愛らしいアートも楽しむことができるんです!大きな白うさぎなど、ポップでキュートなイラストがいっぱいです。


村の一角には、この村の歴史と「絵を描く勇気を取り戻す(找回畫畫的勇氣)」という復活の軌跡を記した案内板も設置されています。おじいちゃんの想いが、形を変えてしっかりと引き継がれているのを感じて感動してしまいます。

願い事の壁や、楽しいパフォーマンスも!
村を散策していると、「願い事の壁」を発見!網目状のフェンスには、世界中から訪れた観光客が書いたメッセージや願い事の紙が、ぎっしりと結びつけられています。

さらに、広場ではストリートパフォーマーに出会えることも! この日はなんと、カラフルな全身タイツにアイアンマンのマスク(!?)を被ったパフォーマーさんがギターを弾いていました。村のハッピーな雰囲気をさらに盛り上げてくれていて、ついつい見入ってしまいます。

公園の芝生エリアで元気にポーズ!
村のすぐ外側に広がる芝生のエリアにも、見逃せないポイントがあります。 そこには、顔のような模様がペイントされた不思議でカラフルな石がゴロゴロ!青空と緑の芝生、そしてビビッドな石のコントラストがとても綺麗なので、元気いっぱいのポーズで記念撮影をするのがおすすめです。

公園の中の滑り台もレインボー。お子様連れでも楽しめます。

いかがでしたか? ただ「SNS映えする」というだけでなく、一人の名物おじいちゃんの愛と情熱から始まり、多くの人々のサポートによって困難を乗り越えた「彩虹眷村」。
色鮮やかなアートからたくさんの元気とパワーをもらえる、台中で絶対に訪れるべき素晴らしいスポットです!ぜひ次の台湾旅行のリストに加えてみてくださいね。
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