
2023年の大晦日に放送された『孤独のグルメSP 井之頭五郎、南へ逃避行』。 沖縄から台北へ飛んだ五郎さん(松重豊さん)が、寝起きで強烈な空腹に襲われ、延吉街を彷徨った末に辿り着いたのが、酸味が効いた白菜鍋の名店「長白小館(チャンバイシャオグァン)」でした。
「酸っぱいって、こんなに食欲をそそるもんだったのか…」
五郎さんを虜にしたあの味を求めて、実際に台北のお店へ聖地巡礼に行ってきました!
ドラマで登場したメニュー、自分好みに作れるタレの楽しさ、お店への行き方まで、これから訪れるファンのために詳しくレポートします。
| 長白小館の基本情報 | |
|---|---|
| 住所 | 台北市大安區光復南路240巷53號 |
| 電話番号 | +886227513525 |
| アクセス | MRT板南線「国父紀念館駅」から徒歩約3分 |
| 営業時間 | 11:30~14:00 / 17:00~21:00(月曜定休) |
| 所要時間 | 1時間程度 |
| 予算 | 600~800台湾ドル |
孤独のグルメ台湾ロケ地「長白小館」とは?

台北の賑やかなエリア、大安区にある「長白小館」は、創業40年を超える老舗の鍋料理店です。
看板メニューは、中国東北地方の郷土料理である「酸菜白肉火鍋(スァンツァイバイロウフオグォ)」。 店先に大きな樽が積まれていることからも分かるように、自然発酵させて酸味を出した白菜(酸菜)をたっぷり使った鍋が特徴です。
ドラマの中で五郎さんは、テイクアウト専門店の店先にあった酸菜を見て「酸っぱい鍋」の口になってしまい、このお店の赤い看板に吸い寄せられるように入店しました。
いざ実食!五郎さんメニューを完全再現?
地元の家族連れやグループで賑わう活気ある店内。円卓に案内されてすぐに日本語メニューを手渡されます。なんで日本人ってわかった?
そりゃあ見ればわかるか(笑)。

いろいろあるようですが、ベースは左上の「酸菜白肉火鍋」。白菜ぎっしりの鍋には、追加で2種類の肉盛り(2皿)と野菜・春雨の盛り合わせが1皿付いてくるので、自分たちの人数に合った「酸菜白肉火鍋」(小鍋、中鍋、大鍋、特大鍋)を注文すれば十分です。
五郎さんが選んだのもこちらです。それでも相当食べてましたからね。迷ったら小さめでもいいくらいです。
【五郎さんセレクト(2023大晦日SP)】
・酸菜白肉火鍋(小鍋)
・無料の肉盛りは、牛肉・ラム肉をチョイス
これぞ名物!酸菜たっぷりの鍋が登場

運ばれてきたのは表面を豚バラスライスで覆われた銀色の大きな金属鍋。
「長白小館」の「酸菜白肉火鍋」は、よくガイドブックなどで見る煙突付きの銅鍋ではなく、卓上コンロで加熱するこのステンレス鍋。よりカジュアルに楽しむことができます。

鍋の中には、主役の細切り「酸菜」(すっぱい白菜)がぎっしり敷き詰められ、その下には台湾凍り豆腐(高野豆腐のようなもの)、蟹、乾燥蝦、シイタケなどが。それらをすべて豚バラスライスの蓋で覆って隠すミステリアスな風貌。
店員さんがコンロに火につけてちょっと待ってと言って離れると、じわじわひろがる酸っぱい香り。不思議な酸味の湯気が食欲を刺激します。
欲望のままに!2種類の肉盛り追加が可能
「酸菜白肉火鍋」を注文すると、豚・牛・羊(ラム)の中から2種類の肉盛りを追加できます(無料)。
五郎さんは、牛と羊(ラム)をチョイスしていましたね。

といっても、五郎さんも「ひと通り食ってよくわかった!この鍋は豚につきる!」言っているように、デフォルトで付いてくる2種類の追加肉盛りのクオリティは高くありません。
最初に鍋の上に載っていた豚バラ肉のスライスが一番美味しいです。
ここが楽しい!自分だけの「タレ」カスタマイズ

長白小館の醍醐味は、鍋の具材をつける「タレ(醬料)」を自分で調合することです。店の一角にあるタレコーナーには、十数種類の調味料がずらり。お店のお母さんに聞いても教えてくれますし、調合場所の前にもおすすめのタレ調合が書かれています。
【孤独のグルメ流タレのポイント】
①ベースは濃厚な芝麻醬(ゴマだれ)2さじ
②コクを出しで豆腐乳(発酵豆腐のペースト)を1/2さじ
③塩気を加えるため韭菜花醤(ニラの花のソース)を1/2さじ
④香りづけでおろしニンニクを1/2さじ
+お好みでネギやパクチーをプラス。
【五郎さんオリジナルタレの調合】(当サイト調べ)
五郎さんが、「ちょっと攻めるか!」と呟き、「どんどん足したくなる台湾魔性のソース」と言いながら作った秘伝のタレです。
①辣椒醤(ホットペッパーソース)大さじ1
②しょうゆ 少々
③豆腐乳(発酵豆腐のペースト)小さじ1
④おろしニンニク小さじ1
⑤パクチー山盛り
⑥刻みねぎ一杯
⑦レモン汁ひと回し
⑧砂糖少々

回りの人の調合をチラ見しながら調合するのも「孤独のグルメ」っぽくて楽しいです。この「実験」のような配合がテンションを上げてくれます。
実食レポ!酸味と肉の脂が織りなす無限ループ
タレの準備が整ったところで、いざ実食!
まずはスープを一口。 「くぅ〜、酸っぱい!でも、後を引く美味さ!」 酸菜から出た乳酸菌系の発酵した酸味が口の中を直撃しますが、決して嫌な酸っぱさではなく、豚肉や具材の出汁と合わさって深い旨味になっています。
そして、熱々の酸菜と豚肉を一緒に引き上げ、自分特製の濃厚ゴマだれにたっぷり絡めて口へ。

「うーん、最高!酸味とコクのバランスが絶妙!」
酸っぱいスープを吸った具材を、濃厚なタレが包み込む。このコントラストがたまりません。五郎さんが「いくらでも食えるぞ」と箸が止まらなくなります。

追加した牛肉やラム肉も投入。特にラム肉の野性味あふれる香りは、酸味のあるスープと相性抜群でした。汗をかきながらハフハフと食べる、至福の台湾鍋体験です。
アクセスと店舗情報(予約は必要?)
お店はMRT(地下鉄)の駅から近く、アクセス良好です。
- 最寄駅: MRT板南線「国父紀念館駅」2番出口から徒歩約3〜5分。
【行き方】
国父紀念館駅の2番出口を出て直進し、最初の大きな角(光復南路240巷)を右折。少し進むと右手に赤い看板が見えてきます。
【予約と注意点】
人気店のため、特に夕食時や週末は混雑します。普段は予約でいっぱい。予約がないと厳しい雰囲気でしたので、可能であればホテルのコンシェルジュなどを通じて予約することをおすすめします。
【予約なしで当日訪問は可能か?】
今回は予約なしで直接訪問しました。ただし行ったのは開店時刻の17時の少し前。一旦は今日は予約で一杯と断られましたが、18時20分くらいまでならということで、入店することができました。
仕事帰りに立ち寄る人が18時30分スタートくらいで予約しているケースが多いと想定されるため、開店直後の時間帯なら、なんとか予約なしで滑り込める可能性はあると思います。
【グループでの訪問がおすすめ】
五郎さんのように一人でも入店可能ですが、鍋の量が多いため、お腹を空かせていくか、複数人での訪問がベストです。
まとめ:五郎さんと同じ「酸っぱ旨い」衝撃を体験しよう!

2023年の年末、五郎さんの胃袋を鷲掴みにした「長白小館」の酸菜白肉鍋。 強烈な酸味と旨味のスープ、自分で作る楽しいタレ、そして肉を食らう満足感。台北の夜の熱気をそのまま体感できる素晴らしいお店でした。
ぜひ皆さんも、台北を訪れた際は、五郎さんと同じあのテーブルで、酸っぱ旨い鍋に悶絶してみてください!
台北旅行の際は、お腹をペコペコにして、長白小館へGO!



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