英語力ゼロからスタートしても、勉強の仕方さえ間違えなければ、半年で海外の会議に出席して談笑できるくらいにはなります。TOEICの点数が取りたい場合は、TOEICは得点のコツがあるので、半年後話せるようになってから、参考書を買ったりして勉強を始める必要がありますが、1年後には800点近くにはなります。
これは経験談です。
英語の素地があったんでしょ?他人(ひと)と言いますが、留学経験などは一切ありません。
ただし、今思い返せば、少しだけ、ほんの少しだけ、当時は無駄だと思っていたあることを続けていました。もしかすると、いや実はそれが、本格的に英語の学習を始めたあとに、英語力を急伸させた理由かも。
それが何かをお話しする前に、僕の英語の能力キャリアをお話ししておかなければいけませんね。
僕の英語キャリア
これからお話しすることは完全に実話です。よくある宣伝目的の作り話でも、自慢話でもありません。人より遅れて英語学習をはじめて、今は人より英語ができます。
これから英語を始めようとか、もっというならば、いつかは英語を始めようっという方、絶対にチャンスあります。これから英語を本格的に始めようと考えている方の励みになればと思いつつ、恥ずかしながら自分の英語キャリアをご紹介します。
大学卒業時
大学卒業時点で、すでに英語力はすっからかんでしたので、英語を使うような企業へ就職する気もなく、完全にドメスティックな企業へ就職しました。英語が求められるような職種でもなく一生英語を使うことなんてないと思っていました。
1回目の転職後TOEICを受ける
数年勤務したのち、それなりの大企業へ転職しました。ここでも、英語を使うつもりなかったのですが、国際部というものがあり、適正試験と題してTOEICを受けさせられました。国際部で働きたいという同期はTOEICの勉強をしていたのを覚えていますが、こっちは国際部に興味なし。なりゆきで、人生で初めてTOEICというものを受験しました。
点数は300点ちょっと。リスニングなんか何も聞こえてなかったと思います。TOEICは3択か4択ですから、自分の力で取った点数はごくわずか。ほとんど確率論で取った点数といえると思います。
その後は、もちろん国内畑で仕事をしていましたので、英語なんて全く興味なし。わずかにあったかもしれない英語力は、まさにゼロになっていたと思います。
2回目の転職後、初めての海外出張
そのあと、2度目の転職をしました。ここで、初めて海外出張というものを経験しました。まあ、当時は通訳さんがいたので、基本的には英語がわからなくてもOKだったんですが、あまりになにも会話ができなかったため、当時流行っていたアレを始めたんですね。
スピードラーニングを始める
わお、怪しい雰囲気になってきたでしょうか。なんだ宣伝か?そういうわけでもないのですが、事実なので話しを続けますね。
「キャッチコピーは聞き流すだけである日突然英語が喋れるようになる」みたいな感じだったと思います。
結論から言うと、これは嘘ですね。当たり前です。当時は、真面目にスピードラーニングは本当か?みたいな議論がサイト上で起こっていましたが。
とはいえ、英語の必要性はぼんやりと感じていて、でも英語の勉強をするのは苦痛。でも、聞いているだけで何か起こるかもしれないなら、聞いておこう、そんな程度ではあるものの、どこかで突然英語が喋れるようになるのではないか期待もしていました。
やっていたのは、月に1度送られてくるCDをスマホにダウンロードして、通勤電車の中で聞き流すというもの。聞き流すというより、正確には聞いてもいない、という状況でしたね。
スピードラーニングを聞き始めて1年、2年、3年…
スピードラーニングを聞き流してもしゃべれるようにはならない。いろいろ議論はあるようですが、自分は、ちゃんと経験したうえで、断言します。
スピードラーニングを1年くらい続けたころに、また海外出張へいきました。成果があるのではという期待だけを胸に挑むも何一つ英語で会話もできず…。言っていることが少しは解るようになっているかなっと思いつつ、そんなことも一切なし。
2年くらい続けたころに、また海外出張がありました。また惨敗。ぜんぜん効果はなかったですね。3年以上も続けていましたがまったく効果なしでした。
まあ、繰り返しになりますが、本当に音を流していただけ、聞いてもいなかったので、当たり前といえば当たり前なんですが、スピードラーニングのキャッチフレーズが「聞き流すだけ…」ですから、効果があろうがなかろうが、それ以上するつもりはまったくなかったですね。
そのころは、英語なんて学生時代に留学経験のあるお坊ちゃんだけがしゃべれるんであった、自分みたいなのが英語をしゃべるなんて一生無理だろうと思いっていましたね。でも、別に音楽を聞く趣味があるわけでもないので、通勤電車の中では、基本的にずーっとスピードラーニングを流してはいました。
フィリピン留学へ行く
そんな時に偶然見つけたのがフィリピン留学のサイト。なんと社会人が1週間単位で留学することができるというもの。英語がまったく理解できない、しゃべれないということは、海外出張でわかりきっていたので、正直怖かったですね。
でも、留学経験がないことが自分が英語をしゃべれない理由だ考えていたので、数週間でも英語環境に身をおけばそれが正しいのかどうかは少なくともわかると思い、会社に頼んで3週間のフィリピン留学へ行きました。
これが人生の転機!
これから半年後には、英語でコミュニケーションを取れるようになっていました。その半年間の学習方法は以下の記事にまとめてあります。
この経験から言える事実は2つあります。
✅ ひとつは、スピードラーニングを聞き流してもしゃべれるようにはならない。まったくなりません。
✅ もうひとつは、英語はちゃんと学習すれば、半年くらいで会話くらいはできるようになる。間違いなく。
です。
スピードラーニングのお話し
で、この記事で、言いたいのは、別にあります。実は、この無意味に見えたスピードラーニングですが、意味があったと思うことがあるんです。
それは、今海外で働いていて他の日本人の英語を聞く機会も多いわけですが、自分の英語は、彼らのそれと比べて、圧倒的に流暢であるということ。それはスピードラーニングのおかげに違いないということです。
長く海外で働いている日本人でも、特にアジアを拠点にしている日本人の発音は、とにかく醜い。カタカナ英語といえばまだ許されそうですが、正直言えば、どうしてそんな発音になるのかわからない。というくらい、あとから始めた自分の英語の方が圧倒的に英語らしい。
いいんだよ伝われば、っと本人はいいますけど、そうでもない。外から見てると結構恥ずかしい感じですし、外国人は結構変なのと思っています。えーっと、例えるなら、アメトーーク!の運動神経悪い芸人みたいにみえます。ちゃんとした英語、マネできないんかなって。
結局、言葉を発するというのは模写なので、たくさんきれいな英語を聞いた者勝ちなんですよね。ちゃんとした英語の中で育ったネイティブは、どんな人でも流暢に英語をしゃべります。ましてやカタカナ英語は喋らないので。
とりあえず今やっておいた方がいいこと
今すぐ英語を勉強する気がなくても、今やっておいた方がいいこと。もうお分かりでしょうか。英語を聞くということです。
くどいようですが、聞くだけで英語をしゃべれるようにはなりません。が、もし今電車の中で何も聞いていないのであれば、これを流しておくだけで将来必ず意味がでてくる、と思います。
スピードラーニングに限らず、どんな教材でも構わないのです。が、会話形式になっている教材がいいですね。