四国香川の讃岐うどん巡り。今回は、高松・坂出・丸亀を中心に、観光客に人気の有名うどん店から地元に愛されるうどん店まで、全部で30店、5日間かけて行ってきました。
この旅で回った30店のうどん店はこちらです!
上のグーグルマップを開いていただくと、お店ごとに休業日・営業時間・おすすめメニューなどの小ネタも記載しています。この地図はもともとは自分用、今回の讃岐うどん巡り用に作ったものなので、これから行く人にとっても結構便利だと思います。
5日間で回ったうどん店のレビューはこちらの記事に記録しています。
今回は5日目です。いつも通り有名店・人気店のホントのところをレビューしていきたいと思います。
それでは5日目!レッツゴー!
讃岐うどん巡りのベストルート(5日目)
讃岐うどん巡りツアー5日目は、高松駅を出発し高松空港へ移動しつつ、有名うどん店を辿ります。
前日、運悪く、臨時休業だった「おうどん 瀬戸晴れ」と、売り切れ終了だった「いなもく」のリベンジのため、急遽予定に組み込んだので、午前中だけで6軒。だいぶ詰め込んだ感があります。移動効率も悪くなって大変でしたが、平日なら、これくらいの移動も行けるもんです。
(5日目に巡ったうどん店一覧)
①さか枝:完全セルフスタイルの老舗うどん。かけうどんがおすすめ。
②宮西製麺所:製麺所の配達カーで食べる打ちたてうどん。
③おうどん 瀬戸晴れ:人気急上昇中の新鋭うどん店。ふわもち食感が人気。
④上原屋本店:栗林公園前に位置する人気うどん店
⑤いなもく:山奥にある秘境のうどん店。極太手打うどんが有名。
⑥橋本製麺所:製麺所の打ち立てうどん。ちょい細もっちり系。
今回の旅では、たくさん製麺所を巡りましたが、やっぱり製麺所の打ち立てうどんは格別です。
うどん さか枝
【食べログの評価点】⭐3.79点(執筆時点)
【営業時間】7:00~15:00
【定休日】日曜・祝日
【住所】香川県高松市番町5-2-23
【電話番号】087-834-6291
完全セルフ形式の老舗うどん店として有名な「さか枝(さかえだ)」ですが、セルフと言われると少し心配な方もいると思いますので、注文の流れを見ていきたいと思います。
セルフうどんの注文の流れ
①注文
お店に入ったら、まず注文して、お金を先に払います。
さか枝ではかけうどんでOK。小(1玉)230円、中(2玉)280円、大(3玉)330円です。天ぷらが欲しい場合も、ここで先に言います。天ぷらは一律100円です。
常連さんは、「小天(しょうてん)」(うどん小と天ぷら1つ)とか、「中天(ちゅうてん)」(うどん中と天ぷら1つ)とか、言っていますが、普通に「かけうどんの小をください」と言えばいいと思います。
お金を払うと、お店の方が、どんぶりに入ったうどんを渡してくれます。
②湯がき
注文カウンターのすぐ横のテボ(うどんを湯がくためのザル)にうどんを入れて、お湯にサッと通します。時間は5秒〜10秒です。
地元の人は、うどんをテボに入れて、お湯にサッと通して引き上げ、滴るお湯をどんぶりの内側を濯ぐ感じで、どんぶりを温めます。これを2度ほどする感じでOKですが、よくわからなければ、うどんをテボに入れて、5秒ぐらいお湯につけて、その後ちゃっちゃと湯切りすれば十分です。
③天ぷら
湯がいたうどんの入ったどんぶりを持って、横の台へずれて、注文した数の天ぷらを取ります。お皿にとっても良いし、どんぶりの上にのっけてもOKです。
④出汁
続いて出汁のタンクへ行って出汁をかけます。赤いレバーが温かい出汁で、緑のレバーが冷たい出汁です。
水をそそぐ要領で、どんぶりを蛇口の下に添えて、レバーをあげて、出汁を注ぎます。
⑤薬味
出汁タンクの横(うしろ)に、天かす、ネギ、生姜、胡麻が置いてあるので、お好みでトッピングします。
これで完成です。
これぞ、ザ・讃岐うどんですね。
⑥食べる
席について、一心不乱にうどんをかけ込みます。
うどんは、ツルルツ、シコシコの食感でありながら、モチモチした弾力がある、中太麺です。出汁もイリコ・昆布を素直にブレンドした優しい味わいです。
香川の方々が愛する普通の讃岐うどんがこれなんじゃないかと思います。
ちなみに、天ぷらは、一口食べたら、うどんの下に埋めて、出汁に浸し、ヒタヒタにしてから、最後に食べるのが、讃岐流だそうです。店主曰く。
なので、さか枝の天ぷらは揚げたてに拘ってないんですね。どうせ出汁で温まるから、なんですが、温かい天ぷらを期待している方は、お店の方に聞いてからチョイスした方がいいですよ。
⑦返却
食べ終わったら、どんぶりを返却します。お箸などは分別して捨てましょう。
という感じで、セルフといっても、何も難しくありません。
全部の流れをお示しするとこんな感じですね。
自分で湯がく以外は、丸亀製麺とかで慣れた手順、ですね(笑)
宮西製麺所
【食べログの評価点】⭐3.32点(執筆時点)
【営業時間】8:00~15:00
【定休日】日曜日
【住所】香川県高松市香南町池内298-1
【電話番号】087-879-4094
お店の前のワンボックスカーの荷台でうどんを食べる製麺所があるというので、突撃しました。ローカルの製麺所さんは、看板を掲げているわけではないので、見つけるのが大変です(笑)
宮西製麵所さんは、こちら。普通の民家の様相です。建物にある宮の文字が外見上の唯一の目印です。
中に入れば、製麺所の名前の入ったうどんケースなんかがあるので、少しは自信が持てますが…。駐車スペースも建物の前に少しあるだけなので、まず敷地の中に入るのに勇気が要ります(笑)
敷地に入れば、工房はそこだなとすぐにわかりますけど…。この工房のドアを開けて、「すみませーん。うどんを一杯いただけますか?」と言うのって結構ドキドキします(笑)
女将さんが出てきて、うちは「おしょうゆのうどんだけですよ~」とか言って、配達用の軽のワンボックスカーの荷台に、食べる所を作ってくれました。
こんな感じです(笑)
用意していただいたのが、こちらの醤油うどん。200円でした。ネットでは昔83円だったとか、100円だったとか、180円だったとか、いろいろ書かれていますが、この時は200円と言われました(笑)。
時価?(笑)
麦茶まで用意してくれているので、まあいいでしょう。
製麺所の打ち立てうどん。このツアーで何度か食べましたが、やっぱり美味い!
まず香りが違うんですね。ぜんぜん違うんです。噛むほどに口に広がるワイルドな小麦の香りが鼻をぬけ、自然を感じます。大げさじゃなくて、ほんとにそんな感じです。
そして弾力ですね。強いコシと歯ごたえが脳を直接刺激します。打ち立てでしか味わえない最高の食感です。
食べログの評価はなぜか低い(多分値段が影響しているんだと思います)ですが、グーグルの評価は5点中4.3点と上々の製麺所です。
かなり行きにくい場所にある製麺所だと思いますが、貴重な細麺系の製麺所なので、トライしてみるのもアリかと思います。空港近くにあるので到着日や出発日に行くのが便利だと思います。
おうどん 瀬戸晴れ
【食べログの評価点】⭐3.97点(執筆時点)
【営業時間】9:00~15:00
【定休日】木曜日
【住所】香川県高松市新田町甲910-2
【電話番号】087-813-6988
2019年5月オープンという後発のうどん店にも関わらず、「むにゅもち」食感と言われる独特なうどんが評判を呼び、食べログ評価で一時は香川No.1になったことがある、今最も勢いのある讃岐うどん店「おうどん 瀬戸晴れ」。本記事の執筆時点でも、食べログ評価は4点に迫る3.97を維持する行列必至の超人気店です。
これが噂の「むにゅもち」食感を持つ瀬戸晴れのおうどんです。小麦粉は九州産を使ったオリジナルブレンドだそうです。
むにゅっとしていて、もちっとしているのがお分かりいただけますでしょうかw
メニューはひと通り揃っている感じ。料金は一般的なうどん店よりも高めの設定です。
店主は、もり家で修業したとあって、料金設定がもり家と同じ感じですね。かけで350円とか。天ぷらはもり家より若干良心的です。
「むにゅもち」食感を最大限に味わうためには、やっぱり冷ですね。
ざる(冷)(420円)がこちら。うどんの艶がやばくないですか?
麺肌ツルツルで、むちゅっとしたもちもち食感、それでいてしっかりとコシを感じる逸品!ふわっふわとも表現できそうな優しい舌ざわり。これ芸術だわ〜。
最終日にして、これがこの旅で27軒目のうどん店ですが、これまでの26軒のどのうどんとも違う絶対領域。人気の理由がよくわかります。
お店は新しくて居心地がよく、全24席(椅子16席、座敷8席)とキャパがあまり大きくないこともあって、お店の外にはたくさんの人が並んでいます。
でも食べておきたいですね。たぶんここでしか食べられないうどんだと思います。行列を避けたいので、朝一(開店時間は9時)での突撃がおすすめですね。
上原屋本店
【食べログの評価点】⭐3.77点(執筆時点)
【営業時間】9:30~15:30
【定休日】日曜日
【住所】香川県高松市栗林町1-18-8
【電話番号】087-831-6779
竹清(ちくせい)、さか枝(さかえだ)と並んで人気のある、高松の老舗セルフうどんのお店「上原屋本店」です。
コロッケが人気なので、注文したのは、こちら。かけうどん(小)(280円)とコロッケ(120円)。コロッケうどん、合計400円です。
セルフなので自分で湯がいて、自分で出汁をかけて、自分で薬味をトッピングします。最新の出汁注ぎマシンw。これは間違いなく香川No.1ですね。
出来上がったかけうどんがこちら。完璧なフォルムです。
コシの利いた中太麺にイリコの利いた出汁。ザ・讃岐うどん。王道です。
そこへ一口かじったコロッケをドーンと投入。
出汁を吸ってヒタヒタになったコロッケが最高!と讃岐に住んでいた友人が言っていたのを思い出しました。うーん、確かに美味い!
上原屋本店で、名物と言われるコロッケうどんを堪能したところで、高松を発ち、帰りの便が出る空港へ移動します。
いなもく
【食べログの評価点】⭐3.63点(執筆時点)
【営業時間】10:30~14:00(売り切れ次第終了)
【定休日】木曜日・第2水曜日
【住所】香川県綾歌郡綾川町枌所西甲1420-3
【電話番号】087-814-4154
いなもくうどんも、グーグルの評価と食べログの評価にギャップがあるうどん屋さんです。
場所が恐ろしくわかりにくいのが影響しているのが影響しているのでしょうか。2016年11月開業と比較的キャリアが浅いので、評価の数が少なく、平均点が不安定なのかもしれません。
お店の周りはこんな感じで、完全に田舎です(笑)。道中は車がすれ違えないような細い山道を通ってきますから、そりゃ田舎です。
こんな田舎で実直にうどん道を追求している店主が打つうどんです。まずい訳がありません。
見てください、この重量感!うどんは硬派な太麺、バリコシ系の手打ち麺です。
こういう硬派なうどんは醤油うどんに限ります。
お醤油をサッと回して、ガガガっと豪快に吸い込みます。
それにしても、いいコシです。香川No.1の須崎食料品店や日の出製麺所のうどんにひけをとらないと思うんですが…。
いなもくも空港から近いので、行き帰りに立ち寄りたいお店ですね。
ただし、営業時間は14時までですが、売り切れ御免のお店なので、昼前には着きたいところです。結構人気なんですよ、このお店。
(実は昨日の日曜日12時過ぎに来たら終わってましたw特に週末は早めの来店が〇です。)
橋本製麺所
【食べログの評価点】⭐3.63点(執筆時点)
【営業時間】10:00~18:00
【定休日】不定
【住所】香川県高松市仏生山町甲1120
【電話番号】087-889-0812
今回のうどん巡りの30軒目は謎にグーグル評価点が高い(4.4点)、橋本製麺所です。
奥の工房でうどんを打っているので、入口のスペースは物置のようですが、散らかり過ぎ(笑)
食べログに席数3と書かれているのは、たぶんこのパイプ椅子ですね(笑)
まあ店内で食べないで、車に持ち帰って食べるので、いいと思いますけど…
お店に入ると右側のデスクの上にブザーがあるので、それでおっちゃんを呼び出します。
うどん1玉くださいと言って、どんぶりを差し出します。すると、おっちゃんが奥の工房からうどんを持ってきてくれます。
この汚さですが、うどんは美味い!これがグーグル評価4.4点の所以です。
1玉80円という製麺所価格も魅力です。
しょうゆは広瀬醤油が置いてあるので持参しなくても大丈夫です。どんぶりとお箸を持っていきましょう。
うどんは少し細麺で、もっちりとした食感です。製麺所のうどん特有の小麦の強い香りを纏っています。
お昼過ぎの時間だったので、水分が飛んで少し塩っけが強かったように思います。やっぱり製麺所は朝が美味しいのかなと思いました。
うどんの評価は高い製麺所なので、行く場合には、早めの時間がおすすめです。
さて、30軒目がちょっとアレだったので、少し後ろ髪引かれますが…。空港へ向かいますか。
讃岐うどん30店巡りの旅、いろんなうどんに出会えて、結構楽しかったです。そして、美味かったです。うどんは安いので、何杯食べても、お財布は痛まないですし。
讃岐うどん巡り、みなさんもやってみてください。友達同士でも、恋人同士でも、ご夫婦でも。気の合う人と行けば、相当楽しいですよ♪
←讃岐うどん巡り(前日・4日目)の記事はこちら
讃岐うどん巡り(初日・1日目)の記事はこちら
香川のおすすめホテル情報