四国香川の讃岐うどん巡り。今回は、高松・坂出・丸亀を中心に、観光客に人気の有名うどん店から地元に愛されるうどん店まで、全部で30店、5日間かけて行ってきました。
この旅で回った30店のうどん店はこちらです!
上のグーグルマップを開いていただくと、お店ごとに休業日・営業時間・おすすめメニューなどの小ネタも記載しています。
この地図はもともとは自分用、今回の讃岐うどん巡り用に作ったものなので、これから行く人にとっても結構便利だと思います。
今回は4日目。今回も有名店・人気店のホントのところをレビューしていきたいと思います。
それでは4日目。レッツゴーです、
讃岐うどん巡りのベストルート(4日目)
讃岐うどん巡りツアー4日目は、高松駅を拠点に有名うどん店を辿ります。
人気店「瀬戸晴れ」が臨時休業していたため、スケジュールの変更を余儀なくされ、移動が広範囲になりました。非効率的な移動になりましたが、しょせん県内の移動で、激しい渋滞があるわけでもなく、実がそれほど大変ではありません。
朝6時から営業している「手打十段 バカ一代」をスタートにして、夜20時まで営業している「うどん本陣 山田屋」を最後にすると、かなりの数のうどん屋を回ることができます。
今回はさぬき温泉と椛川ダム観光を挟んだので、うどん屋さんの数はそれほどでもありあませんが…
(4日目に巡ったうどん店一覧)
①手打十段 バカ一代:釜バターうどんが有名なうどん店。朝6時から営業。
②中村うどん:香川県No.1?の細麺うどん。
③讃岐うどん麺処とらや:カレーうどんに定評がある老舗うどん店。
④セルフうどん竹清:カジュアルなセルフうどん店。天ぷらがうまい。
⑤もり家:瀬戸晴れの店主が修行した有名うどん店。ぶっかけが人気。
(→さぬき温泉と椛川ダム観光)
⑥うどん本陣 山田屋:文化財の古民家で営業する観光客向けうどん店。夜20時まで営業。
香川の温泉ってこんぴら温泉郷だけじゃない。高松に泊まっていてもちょっと足を伸ばせば温泉がありますよ。塩江温泉郷。うどんツアーの腹ごなしにいかがですか。
手打十段 バカ一代
【食べログ の評価点】⭐3.79点(執筆時点)
【営業時間】6:00~18:00
【定休日】無休
【住所】香川県高松市多賀町1-6-7
【電話番号】087-862-4705
「釜バターうどん」という創作うどんで有名な「手打十段 うどんバカ一代」です。
早朝6時から営業しているので、高松の讃岐うどん巡りツアーのスタート店に重宝します。ただ、有名な「釜バターうどん」はこってり系なので、朝ごはん向きじゃないというのが玉に瑕(たまにキズ)です。
とはいえ、人気店なので、昼間に行くと、行列必至。行くのは、早朝がおすすめではあります。
店内にはお土産用のうどんが積みあげられ、壁一面に有名人のサイン色紙が飾られています。さすが、香川で1,2を争う有名店です。
やはり「釜バターうどん」で有名になったお店とあって、お客さんのほとんどが「釜バターうどん」を注文します。料金は、小(1玉・490円)、中(2玉・590円)、大(3玉・750円)。
うどん巡りツアーなので、もちろん、小をオーダーします(笑)
注文すると、番号札と、卵とお醤油(ぶっかけ出汁)、を渡されます。「釜バターは〇番でお呼びします。タレのかけ過ぎはご注意ください」と。
しばらくすると、番号が呼ばれるので、カウンターでうどんを受け取り、ネギや天かすをトッピングして席に戻ります。
卵と釜バターをドッキング!
美しすぎる…w
醬油だしをサッとひと回しして、お箸入刀です。釜揚げうどんの熱で溶けるバターと混ざりあう卵黄…。うまそぉーーー!テンション爆上げです。
卵とバターと黒コショウのハーモニー♪ 釜揚げうどんの滑りとともに乳化して、もちもちのうどんに絡みつく、創作讃岐うどんの名作です。
卵・バター・黒コショウのコンビネーションが、カルボナーラを彷彿とさせます。
いわゆるイリコ出汁の讃岐うどんではありませんが、このバカ一代の「釜バターうどん」も、讃岐うどん巡りでは外せない逸品。
手打十段 うどんバカ一代、香川に来たら必ず訪れておきたい名店です。
この後の予定は、9時開店の有名店「おうどん 瀬戸晴れ」に並び、「セルフうどん竹清」「中村うどん」「とらや」という予定でしたが、なんと瀬戸晴れは臨時休業。予定を変更して、讃岐No.1の細麺うどんを出す「中村うどん」に向かい、「とらや」「セルフうどん竹清」の順に巡ります。
「おうどん 瀬戸晴れ」は明日へ持ち越し。最終日、午後の飛行機で香川を発つ予定です。最後の日の午前中は忙しくなりそうです^^;
中村うどん
【食べログの評価点】⭐3.89点(執筆時点)
【営業時間】10:00~14:00
【定休日】金曜日
【住所】香川県丸亀市土器町東9-283 CLOVER SHOEIビル1F
【電話番号】087-721-6477
讃岐うどんブームの火付け役の一人と言われる「なかむらうどん」の創業者の中村さんの弟さんのお店が「中村うどん」です。
ややこしい(笑)
さらにややこしいのが、実は、この「中村うどん」の店主(弟さん)の方が、最初にうどん打ちを極めていて腕が立ったとか。つまり、「中村うどん」の方が、より「なかむらうどん」らしいという。
それが、俗に「中村系」と呼ばれる細麺の讃岐うどんの元祖は「中村うどん」であると言われる所以です。
なかむらうどんのひやひやかけうどんが、あまりに美味かったので、中村うどんのひやひやのかけうどんも絶対に美味いはず。
ということで、自信満々に注文したのが、こちら「ひやひや」小(250円)です。
「聖域」とまで言われる、中村家伝統の黄金色に澄んだ出汁は、中村系共通ですね。
きりっと絞められた細麺の繊細で強いコシが画像からでも伝わってきませんか?
対峙した瞬間、これ絶対美味いやつだとわかりますw
こうなってくると、付け合わせの天ぷらなんぞ、天かすでさえも邪魔かもしれません。
シンプルに麺の香りを味わい、歯ごたえを楽しみ、のど越しを感じ、透きとおる出汁の香りが口から鼻に抜けていく。全神経がうどんと出汁に注ぎ込まれ、一瞬静寂に包まれたような…そんな至極の時間が訪れます。
完全にひやひやで間違いないと思っていましたが、帰りにお品書きを撮影させてもらったのですが…。なんと、店主おすすめはしょうゆだそうでw
次回はしょうゆも食べてみたいと思います。
とらや
【食べログの評価点】⭐3.67点(執筆時点)
【営業時間】10:30~15:00
【定休日】水曜日・木曜日
【住所】香川県坂出市沖の浜1-4
【電話番号】087-745-7366
「とらや」さんは、いわゆる有名店ではありませんが、ある信頼できる情報筋から、ここのカレーうどんが美味いという情報を得て、やってきました。情報元は、ネットに出て、あまり人気が出て行列を作られては困るということでしたので、これを読んだ皆さまは、行かないようにしていただけたらと思います(笑)
店構えもレトロですが、店内も雰囲気たっぷり。古いお店ですが、女将さんがしっかりしているんでしょうね、こぎれいに保たれています。
情報筋のおすすめ「カレーうどん・小」(550円)を注文すると、まず、女将さんが、前掛け(紙エプロン)と辛さ調整用の何かをテーブルに持ってきてくれます。
その後すこし時間を置いて現れたのが、こちら絶品のカレーうどんです。
少し透明感のある細目のうどん+こってり目のカレーという意外な組み合わせ。
カレーはかえしをあまり使っていないと思われる、コク強スパイシー系です。
そして、うどんは、そんなコク強のカレーを纏っても、エッジの立っていることが分かるコシ強の手打うどんです。
見えますでしょうか。完璧にエッジが立っているうどんが。
このうどんの秘密がこちらにありました。2階へ続く階段です。
うどん工房立入禁止の文字が。そして、小麦粉が…。
そうです。この小規模な場末のうどん店ですが、店主自らうどんを打っているんですね。どうりで、美味いわけです。
ということで、ここ、相当美味いですけど、申し訳ないですが、あまり行かないようにしてくださいね。あまり混んじゃうと情報元に怒られてしまうので(笑)
セルフうどん 竹清
【食べログの評価点】⭐3.77点(執筆時点)
【営業時間】11:00~14:30
【定休日】月曜日
【住所】香川県高松市亀岡町2-23
【電話番号】087-834-7296
セルフうどんの竹清(ちくせい)です。うどんもうまいが、揚げ物はもっとうまい!
もう一度のれんを見てみてください。
「うどん 揚物」と書いてあります。揚げ物に自信あり!そんな気構えが表れています。
そして出入口のすぐ横の揚げ物専用ブース。讃岐うどん店で揚げ物の専用ブースを作っているのは、高松では、竹清(ちくせい)だけみたいです。
そして、竹清で必ず食べておきたいのが、こちらの半熟卵の天ぷらです。こちら竹清が考案したとされています。
サクサクで、油っこさゼロ。そして、何とも言えない香ばしさ。出汁に浸かっても香ばしさが続くので、うどんによく合います。
うどん巡りツアーでは、トッピングは極力抑えますが、竹清(ちくせい)だけは、トッピング必須です。
先に天ぷらをご紹介してしまいましたが、うどんもうまいです。シンプルなかけうどんがおすすめ。お値段は抑えめの設定。半玉180円、1玉200円、1.5玉230円、2玉260円、3玉320円、4玉380円、5玉440円です。天ぷらは120円です。
注文したのは、かけうどん1玉(200円)です。
セルフ店なので、自分で湯がいて、自分でつゆをかけます。
初めての方は少し心配かもしれませんが、見よう見まねで大丈夫です。実際お客さんは、観光客ばかりなので、お店の方も心得たものです。
最後にトッピング。
梅干し、鰹節、紅ショウガ、わかめ、など他店では見ないトッピングメニューがあります。特にわかめがおすすめ、らしいです。
そして完成したのがこちらです。
驚いたのが、この天かす。
天かすまで、他店とはまったく別ものでした。サクサクで、香ばしい。これ、むっちゃ美味いです。
うどんを半分楽しんだあたりで、半熟卵の天ぷらを投入!
これまた、絶品です。
うどんと天ぷらの相性が抜群です。
周囲のサラリーマンが集まる大衆店ですが、相当美味いですね。
もり家
【食べログの評価点】⭐3.76点(執筆時点)
【営業時間】10:30~18:00
【定休日】木曜日・金曜日(祝日の場合は営業)
【住所】香川県高松市香川町川内原1575-1
【電話番号】087-879-8815
最近讃岐うどんの人気ランキングの上位が定位置となった「おうどん 瀬戸晴れ」の店主が修行したという「本格手打 もり家」ですが、ちょっと商売っ気が強すぎかな。
うどん打ちの腕前が良いのは間違いなさそうなんですが、天ぷらがまずいです。ちょうど、直前に、讃岐No.1の天ぷらを出す、竹清(ちくせい)に行ったのが、まずかったかもしれません。比べるとちょっと…
メニューもこんな感じで、ぶっかけおろし推しです。
この山奥の立地で、かけうどんでも350円か。高いな。
観光なので、仰せのままに、一応メインを。おすすめの、かき揚げおろしうどん(900円)を注文しました。900円。高いですね。
そして、かき揚げがデカすぎです。
うどんは…たぶんレベルが高いんです。が、かき揚げとみぞれと混ざってしまい、よくわかりません。
そして、かき揚げがまずい(笑)
完食は無理でした(笑)
タダでさえデカいかき揚げが、ぶっかけの甘口濃口の醤油だしを吸ってしまい、くどすぎます。無理っす。
次に食べるなら、ザルうどんとか、ですかね。
いやぁ、さすがにお腹いっぱいになったので、この後小休止。腹ごなしに、名湯さぬき温泉へ行きました。ぬるぬる湯質で有名なさぬき温泉…本当にぬるぬるでした(笑)
うどん本陣 山田屋
【食べログ の評価点】⭐3.72点(執筆時点)
【営業時間】10:00~20:00
【定休日】無休
【住所】香川県高松市牟礼町牟礼3186
【電話番号】087-845-6522
お店自体が登録有形文化財に指定されている、高松が誇る讃岐うどんの名店「うどん本陣 山田屋」、賛否あろうとも、讃岐うどん巡りでは外してはいけない必訪のうどん店です。
雰囲気たっぷりのお座敷で、整備された日本庭園を眺めながら、名物のぶっかけうどんをいただく。これが、讃岐観光の基本のき、だそうです。
人気のメニューは、ざるぶっかけ(冷)(550円)、釜ぶっかけ(温)(600円)、名代ぶっかけうどん(温)(350円)の3品。
ぶっかけうどんは、山田屋が考案したとか。だれでも思い付きそうな食べ方なので、諸説あるみたいですけど…。
いち押しは、山田屋名物「ざるぶっかけ」(550円)。
メニューの説明書きにはこう書かれています。
「山田屋が日本中に流行させた当店イチバンの人気メニュー。天かすや好みの薬味をのせ、濃い目のつゆを豪快にぶっかけ、徳島県産のすだちと一緒に。出来立てうどんのツルツルとした食感とコシを味わう、今讃岐で最も人気の食べ方です」と。
こちらが「ざるぶっかけ」です。お上品ですね。
結局ぜんぶ掛けちゃうんですけど(笑)
観光客向けのうどんかと思いきや、うどんは超本格的です。
ずっしりと重い、しっかりコシのある極太麺です。ぶっかけの濃いめの醤油だしに全く負けません。かなり、おいしいです!
うどん本陣 山田屋は、お土産屋さんでよく見かけるので、ちょっとミーハーなうどん店かと思っていましたが、実際は違いました。うどん自体がかなり美味しい、本格うどん店でした。
そして、営業時間が20時までと、夕ご飯にも対応できる数少ないうどん店です。
年中無休ですし、うどん巡りの最終店として設定しやすいので、是非行ってみてください。意外と落ち着く、いいお店です。
→讃岐うどん巡り(翌日・5日目)の記事はこちら
←讃岐うどん巡り(前日・3日目)の記事はこちら
讃岐うどん巡り(初日・1日目)の記事はこちら
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