天空の城ラピュタのモデル「ベンメリア遺跡」完全ガイド【行き方・場所・注意点】




天空の城ラピュタのモデルと言われている「ベンメリア遺跡」。アンコールワット寺院のあるカンボジアのシェムリアップから少し距離があるので旅行者が自力で行くのは難しい。トゥクトゥクやバイクをチャーターするか、ツアーに参加するのが賢明です。でも、そもそもそんな遠い場所まで行く価値はあるのでしょうか。

結論から先に言うならば、「ベンメリア遺跡」はとても素敵な場所なので、行った方がいいです。多少時間をかけてでも。

上の写真のように密林に囲まれた神秘的な寺院遺跡です。こんな感じで緑が多いからでしょうか。そしれとも、木々が作り出す影の影響でしょうか。石の彫刻が強調されるアンコールワットやアンコールトム、巨木の幹や根が印象的なタ・プロームなどとはまた違った、なんとも幻想的な雰囲気を持っています。

もくじ

ベンメリア遺跡って何?

ベンメリア遺跡はカンボジアクメール王朝がヒンドゥー教寺院として建造した寺院。ひっそりと密林に潜むその佇まいから、天空の城ラピュタのモデルになったといわれています。

ウィキペディアでは以下のように説明されています。

アンコールワットから東へ直線距離で約40km東方に位置し、現在も修復が施されないままに放置され、密森の中にひっそりと眠り静かな佇まいを見せる平面展開型の巨大寺院。原形をとどめないほど崩壊がひどく、苔むし、ほとんどが瓦礫の山のと化し廃墟の感を強く漂わせる。アンコール・ワット建造前の11世紀末-12世紀初頭の造営と推測されている。環濠幅約45m、周囲4.2kmと規模はやや小さいものの、アンコール・ワットとの類似点が多く「東のアンコール・ワット」とも称される。アンコール・ワットに先立ち、そのモデルとして計画されたといわれている。ヒンドゥー教寺院として建造されたが、仏教のモチーフをあしらった彫刻が多く確認できる。材質は主に砂岩である。

Wikipediaより

ベンメリア遺跡は、カンボジア内戦の主戦場となったエリアに位置していることもありポルポト派による破壊と荒廃が激しい遺跡ですが、残存する寺院遺跡はベンメリア地域の遺跡のごく一部であり、その全貌が明らかになればアンコール・ワットを凌ぐ規模を持つ大きな遺跡群である考古学の世界では考えられているようです。

ちなみに、このベンメリア遺跡、実は天空の城ラピュタのモデルではないようです。天空の城ラピュタが劇場公開されたのが1986年8月2日で、当時のカンボジアはまだ内戦中だった(内戦は1991年のパリ協定で終結)ので、ベンメリアに人が近づけるような状態じゃなかったそうです。

それでもラピュタを彷彿とさせる幻想的な雰囲気は一見の価値あり。アンコールワットまで行くなら是非足を延ばしてその空気を味わいたい場所であることは間違いありません。 

場所・行き方・所要時間・入場券・注意点

ウィキペディアでは直線で約40 km 書いてありますが、あくまで直線距離です。シェリムアップ市街からベンメリアへ、グーグルマップで検索すると大通りを通るルートが表示されて65 km とでます。

一番距離が近いと思われる経路を選択しなおすと、それでも、55.4 km。自動車で1時間36分と表示されます。これだけ遠いとトゥクトゥクだと少ししんどいと思う方が出てくるかもしれませんね。

今回自分は旅のすべての工程をひとりのトゥクトゥクドライバーにお願いしました。ので、旅の3日目、ベンメリア遺跡ツアーも同じドライバーにお願いしました。

が、この運ちゃん、なんとこの日は目的地が遠いからといってトゥクトゥクの後ろの部分を切り離してきました。えっ何いってんの?目的地が遠いからお客様の快適を考えてトゥクトゥクが必要なんでしょ。

笑っても許されんでしょ。トゥクトゥクの後ろを採ったらタダのバイクやん。きみとこんな小さいバイクに2ケツして一日中回りたくないっつうの。と騒いでもあとの祭りです。朝ホテルに迎えに来たときはこの状態ですから。バイクの後部座席に乗るしかないか🤣。

この日のコースは、シェムリアップからベンメリア遺跡に行って、ロリュオス遺跡、ランチ、マッサージ、それからプノンパケンで夕陽を見るツアー(ベンメリア以外はその日のノリでで運ちゃんと相談しながら決めつつ)。丸1日拘束で、移動距離も長いので、35ドルで合意。

道中はこんな感じです。完全に舗装されてはいないものの、最初はいい感じです。

なんか良さそうじゃん。いやいや。そのうち、こんな感じになってきます。

こういう道は滑るのに、この運ちゃん、ガンガン飛ばします。マジで心配でしたよ。砂ぼこりはすごいし。トゥクトゥクで行く場合には、マスクとかサングラスとかがあったほうがいいです。

で、しまいには、こんな道まで。お前、わざとこの道選んでるだろ🤣

いずれにしても、ここはカンボジア。舗装された道ばかりではないので、トゥクトゥクで行く場合は快適なドライブばかりではないということは覚悟した方がいいです。

所要時間はグーグルマップでは1時間36分と出ていましたが、途中休憩なんかも含めて2時間くらいはかかったと思います(片道)。

こんな荒れた道を使って、多分ショートカットしたんでしょうけど、これが時間短縮にどの程度貢献したのかはわからないです😬。

【注意点 その1】別途入場料5ドルが必要

アンコールワット遺跡をめぐるために入場券を買ったと思いますが(1日券:37ドル、3日券:62ドル、7日券:72ドル)、ベンメリア遺跡へ行くにはそれとは別に入場券(5ドル)を購入する必要があります

トゥクトゥクをチャーターしたりやツアーに参加して行けば、間違いなく入場券売り場に連れて行ってくれますので、買い忘れの心配はないと思います。知らないと、アンコールワット遺跡の入場券と二重で取られたような不快な気持ちになるかもしれないので、一応の情報です。

【注意点 その2】砂ほこり対策を忘れずに

トゥクトゥクでの移動する場合、砂ぼこりが凄いです。コンタクトをされている方は目の対策(サングラスなど)、ほこりを吸い込まないようにマスクもあったほうが絶対便利です。あと、意外に重宝するのがタオルです。汗対策以外にも、ほこり対策にも使えたりして便利です。

ベンメリア遺跡と一緒に回りたい遺跡

ベンメリア遺跡は遠いですが、道中に有名な遺跡があります。① ロリュオス遺跡と② バンテアイスレイです。どちらもアンコールワット寺院のあるシェムリアップからは少し離れているので、ベンメリア遺跡に行くついでに立ち寄るのが効率的です。

① ロリュオス遺跡

シェムリアップ市街からベンメリア遺跡に行くなら途中でロリュオス遺跡に立ち寄りましょう。ベンメリア遺跡までの道中にあるため、とても効率よくアクセスすることができます。

ロリュオス遺跡にはアンコールワット遺跡群で最も古いのヒンドゥー教寺院の「プリヤ・コー」があります。アンコールワット寺院とは建てられた時代が違うので、石質も変わり、だいぶ趣きが違います。

建物のスケールはそれほど大きくはないです、複数の建物が一体として残されているためクメール時代の人々の生活を垣間見ることができます。

② バンテアイスレイ

ベンメリア遺跡への道中というわけではないのですが、アンコール遺跡の中心エリアからちょっと離れているため、ベンメリア遺跡へ行くついでに立ち寄るプランが多いと言われています。

地図を見ていただければお分かりいただけると思いますが、実はあまり効率的な動きでもないですが、ただバンテアイスレイに行って、帰ってくるよりは効率的ということ、でしょうね。

なお、グーグルマップのカタカナ表記はバンティー・スレイとなっていますが、英語表記はBanteay Sreiなので、バンテアイ・スレイの方がしっくりくるとおもいます。

バンテアイは砦、スレイは女で、「女の砦」という意味だそうです。赤い砂岩で作られた建造物はその規模こそそれほど大きくないものの、精巧で見事に彫りこまれた美しい彫刻が全面に施されています。これらの精巧な彫刻は旅行者にとても人気があって「アンコール美術の至宝」などとも呼ばれています。

中でも「東洋のモナリザ」とも呼ばれているデヴァターの彫像が有名です。

自分が行ったとき(ベンメリア遺跡に行く前日、アンコールワット遺跡の中回りりコースの延長で訪れています)には、バンテアイスレイの予備知識がなくて、詳細な彫刻の写真を撮ってこなかったので、YouTube動画を貼らせていただきます。2分足らずで簡潔にバンテアイスレイの彫刻の素晴らしさをつたえているいい動画です。

ツアーはネットで申し込みが便利です

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ほとんどトゥクトゥクに乗っているだけだし、観光中は一人だし…。英語がちょっと話せるかなという方はこれでいいと思います。

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まあ無理しないで、こういうツアーを使って、ゆっくり観光するのもいいんじゃないかと思います。ベンメリア以外にも、アンコールワットの主要な遺跡群やバンテアイスレイも回る欲張りツアーです。

ツアーの申し込みは超かんたん

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① 名前、メールアドレス、パスワードを登録

② ホテルを指定して予約ボタンをポチっ

③ カードなどでお支払い

だけです。

決済後すぐにツアー会社からメールが届きます。

あとは当日泊っているホテルのロビーで、指定の時間に待っていれば、自分のネームタグを持ったガイドが迎えに来てくれます。

日本語ガイドツアーならあとは日本語の話せるガイドさんにお任せするだけ。ぼったぐられるんじゃないか、道に迷ったりしないか、とか変なストレスから解放されて旅を純粋に楽しむことができます。これ、結構大事だったりして。

日本語ガイド付きツアーでリラックスして、思いっきり旅行を遊んじゃってください。

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