ビジネス英会話でよく使う会計用語をかんたん解説!売掛債権って何?英語で何て言うの?サクッと読んでおきましょう♪
売上債権とは
売上債権とは、商品の引き渡しや役務の提供によって得た営業上の金銭債権のことで、狭義には売掛金のことを言い、広義には売掛金や受取手形などの営業債権の総称として使われます。
売上債権は英語で何て言う?
売掛金、受取手形を含む広義の売上債権は
trade receivable
と表現されます。
売掛金は英語で?
売掛金だけを表す場合は、account receivable が一般的です。営業項目であることを強調して(営業外項目と区別するため)「trade」 を付けて、account receivable – trade という表現もよく使われます。
受取手形は英語で?
受取手形は、notes receivable です。受取手形も売掛金同様、営業項目であることを強調して(営業外項目と区別するため)「trade」 を付けて、notes receivable-trade と表現されることもあります。
売上債権の分析は重要!
いくら売り上げても、それが売上債権のままで、お金にならなければ意味がありません。
企業にとって売上債権がいかに早く回収されるか(お金になるか)は、とても大きな関心ごとです。そのため、売上債権の分析は企業管理においてとても重要とされています。
売上債権の分析指標としてよく使われるものに、①(売上債権)回転期間と②(売上債権)回転率というものがあります。
(売上債権)回転期間
企業が売上を計上してからどのくらいの期間で債権を回収できるか、を表す指標です。
売上債権÷売上高
で計算します。
売上高を日次にすれば回転期間は日数、売上高を月次にすれば回転期間は月数になります。債権はなるべく早く回収されるのが望ましいので、回転期間は短い方が良いことになります。何日以下が望ましいとか、何か月以下が望ましいといった基準はないです。同業他社と比較したり、前期(前期間)と比較したり、相対的に長いか短いかで、良し悪しの判断や異常の検知をします。
(売上債権)回転率
回転期間の逆、売上高を売上債権で割ったものが、回転率です。
売上高÷売上債権
で計算します。
売上債権の回収スピードを測る指標で、これが大きいほど債権が早く回収されていることになります。売上高に対して売掛金の残高が小さければ、計算される回転率は大きくなることを考えるとイメージしやすいかもしれません。
①100ドルの売上のうち、90ドルが現金売上、10ドルだけが売掛金の会社と②100ドルの売上のうち、10ドルだけが現金売上、残りの90ドルは売掛金の会社のどっちがいい会社だと思いますか?
答えは①です。
すぐ現金90を手にしているので、それを使って次のアクションを起こせます。また90ドルの仕入れをして、100ドルで売って、またすぐに90ドルを手にすることができます。
対して、②の会社は100ドル売っても、10ドルは現金でも貰えますが、90ドルは債権のまま。仮に翌月に回収されるとしたら、なかなか次の仕入れの資金が手に入りません。
①と②の会社の回転率を比較するとこうなります。
①の会社の回転率は10>②の会社の回転率は1.1
先ほどの説明でよりいい会社として①の会社の方が回転率の大きいですね。
売上債権の分析指標の英語も押さえておこう!
売上債権の分析指標が重要ということは、その英語もよく使われますので、サクッと押さえておきましょう。
(売上債権)回転期間は英語で?
account receivable turnover – months(days)
(売上債権)回転率は英語で?
receivable turnover ratio
売上債権を学ぶとやっぱり貸倒引当金とか貸倒損失とかの英語も気になります…