日本のウユニ塩湖と言われる絶景スポット・四国香川県の父母ヶ浜(ちちぶがはま)、奇跡の一枚が撮れる場所としてインスタでも注目を集めている今一番ホットな人気観光地!そんな父母ヶ浜(秩父が浜ではありません)ですが、実際はどうなのって思いません?はるばる遠くから行って、あんまり大したことないんじゃぁ笑えませんからね。
ということで、今回は、観光客目線で、人気の父母ヶ浜海水浴場を評価してみたいと思います。場所・行き方・シーズン・そしてキレイな写真の撮り方など、旅行に役立つ情報も解説します。
ウユニ塩湖って何?
南米のボリビア(ブラジル・アルゼンチン・チリ・パラグアイ・ペルーに囲まれています)の観光名所。塩の大地に出来た水溜まりは「天空の鏡」と称され、鏡の如く全てを写し出す水面が幻想的な映像を作り出すことで有名です。
ウユニ塩湖、「塩湖」と呼ばれていますが、実は塩で出来た「塩原」です。標高約3,700メートル、南北約100km、東西約250 km、面積約10,582km2という途方もなく大きな塩原なんですね。海底にあったアンデス山脈が地殻変動で隆起した時に、大量の海水がそのまま山の上に押し上げられて出来たそうです。
このウユニ塩原、高低差がほとんどない真っ平な土地なため、雨が降ると塩原一帯に薄い水溜まりができて、水面に「天空の鏡」と形容される巨大な鏡を作るんだそうです。
私たちが目にする有名なウユニ塩湖の画は、雨季に、雨が降って、水溜まりができ、それが蒸発するまでのわずかな期間に見られる、貴重な瞬間の画だったりするんですね。
父母ヶ浜ってどんな感じ?
一方、四国香川県の父母ヶ浜は、どうやって「天空の鏡」ができるのでしょうか。
瀬戸内海に面した遠浅の浜辺。満潮時に砂浜を覆った海水が干潮で引いていくときに、高低差のない砂浜一帯に薄い水(潮)溜まりを作ります。
遠浅で高低差が少ないので海水はゆっくりと引いていき波がたたず、風のない時には、水面に「天空の鏡」が現れます。
本家ボリビアのウユニ塩湖ほどのスケールではありませんが、薄く張った水溜まりが反射して「天空の鏡」を作り出すという、メカニズムは似ています。
日中にはこんな鏡面写真が撮れます。
そして、夕暮れ時にはこんな写真が撮れたりします。
そして、奇跡の瞬間を捉えると、すごい写真が撮れたりするんですね。
インスタにはこんな写真がアップされたりして…そりゃあ人気出ますよね(笑)
父母ヶ浜の場所・行き方・最寄り駅
(場所)香川県三豊市仁尾町仁尾乙203-3
父母ヶ浜は、香川県の西部、瀬戸内海に面した海水浴場です。グーグルマップに「夕日の絶景で知られる」なんて形用されていますね。この父母ヶ浜はサンセットビューの名所です。夕日 絶景 ランキング2018(じゃらん)の第1位を獲得したこともある、全国でも選りすぐり夕日絶景スポットです。
(行き方)
車で行くのが便利ですね。香川県高松市からは約50Km。順調に行けば車で1時間前後で行けます。
おすすめは、こんぴらさん(金刀比羅宮)観光とのセットですかね。金刀比羅宮のある琴平周辺からだと、距離にして約20km(車で約30分)。だいぶ移動が楽になります。
(最寄り駅)
電車で行く場合の最寄り駅はJR詫間駅です。駅からは7〜8km。タクシー料金は2,200円程度ですが、海岸で帰りのタクシーを拾うのは難しいと思うので、観光客には、ちょっと現実的な選択肢じじゃないですね。
父母ヶ浜の駐車場
海岸沿いに駐車場がいくつかあります。
(駐車料金)
一般車両:無料(275台)
大型バス: 2,500円
中型バス: 1,000円
小型バス:無料
今のところ一般車両の駐車料金は無料ですが、人気が出てきているので、そのうち有料になるに違いありません(笑)
個人的にはカフェやレストランの駐車場に停めて、お茶をしたり、軽食を食べたりして、ゆっくりしてから、サンセットに臨むというのもアリだと思います。
天空の鏡が見れるタイミング
そんな父母ヶ浜ですが、奇跡の瞬間を捉えるために、少しだけポイントがあります。
① 干潮の時
干潮で海水が引いて出来た潮溜まり(水溜まり)が鏡面になるので、干潮時間が何時なのか、が重要です。
② 風が無い時
風が吹いては水面が波立って、鏡面になりません。瀬戸の夕凪と呼ばれ、夕方は風が止みやすいと言われています。夕暮れ時が狙い目です。
③ 夕日も一緒に見たい!
なんと言っても夕日絶景ランキング全国1位の観光名所ですからね。日没時間に合わせて訪れたいところです。
これらをまとめると、『日没時刻前後に干潮時刻を迎える日を選んで、日没1時間前くらいに行く』というのがベストです。
そんな日わからないですよね。
そんなベストな日程はいつか?父母ヶ浜のある三豊市の観光サイトにビシッと載ってます。こちらでチェックするのが一番正確だと思います。
もし、日程が決まっていて、日没時刻と干潮時刻が合う日に行くのが難しい場合は、「天空の鏡」と「夕日の絶景」のどちらかを選択するしかないと思います。「天空の鏡」が見たい場合には干潮時刻に、「夕日の絶景」が見たい場合は日没時刻に行く、という感じで。
キレイな写真の撮り方
皆さん、こんな感じの綺麗に水面に姿が反射した写真を撮りに来ると思うんですが、なかなか納得行く写真が撮れないと、水溜まりの中に入っていっちゃう人が結構います(笑)
この投稿をInstagramで見る
水溜まりに波がたっていないから鏡面になって反射して幻想的な写真が撮れるのに、水溜まりに入ってバシャバシャやってしまったら一巻の終わりです(笑)
こんな感じで撮るのが正解です。立つのは水溜まり(潮だまり)の向こう側の砂浜です。
こんな感じのローアングルがおすすめです。なるべく地面(水面)すれすれにカメラを構えるといい画が撮れます。
鏡面に反射する人物写真も素敵ですけど、実際は夕日を見るだけでもすっごくキレイなので満足すると思いますよ。
夕日が沈んだ直後、マジックアワーと言われるパープルの世界もすっごく幻想的です。
こちらが👇潮だまりの前にGOPROを置いて撮ったタイムラプス映像です。サンセット前からサンセット後まで、早送りで1分30秒くらいにまとまっています。どんな感じで写真を撮っているのかなども含めて、少し雰囲気が分かるんじゃないかと思います。