【体験談】日本一のカニ料理とおもてなし「加賀屋」はがっかりなのか?




日本一のおもてなしが受けられることで有名な石川県・和倉温泉の温泉旅館「加賀屋」。1906年創業以来一世紀以上に渡り石川県和倉温泉の筆頭旅館の地位に就き、皇室や数々の著名人をもてなしてきた老舗の温泉旅館。

「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で、1981年〜2016年まで36年連続日本一に選ばれ、2017年には、1位、福島県・母畑温泉の「八幡屋」、2位、新潟県・月岡温泉の「白玉温泉慶・華鳳」に後塵を拝し、3位となったものの、2018年には再び1位の座を奪い返し、2021年まで1位の座を守り続けてきました。

 2022年の「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」では、再び1位の座を福島県・母畑温泉の「八幡屋」に奪われましたが、依然全国2位のハイランクをキープしています。

 加賀屋は、総合部門で1位の座を奪われた2017年や2022年でも、おもてなし部門では1位にランクされています。2016年まで36年間連続で総合日本一であった間もずっとおもてなし部門で1位だったかは定かではありませんが、その可能性は高いと思います…

 と言う事はですね…加賀屋は、昭和の時代から40年以上に渡っておもてなしNo.1の座をキープし続けているホテルなんですね。歴史が証明する圧倒的なおもてなし。それが加賀屋の特徴なんですね。

 ただし、その日本一といわれる加賀屋の「おもてなし」ですが、その前評判の高さと期待の高さに対する反動なのか、それとも料金に見合っていないと感じるのか、「がっかり」という口コミもちらほら。

 実際のところ、どうなんでしょうか。世界を旅した旅行人が、日本一のおもてなしを体験してみました。

もくじ

加賀谷の宿泊レビュー

「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の総合部門の1位を受賞し続けてきた「加賀屋」ですから、否が応でも期待が高まります。

でも、日本一の温泉旅館ですから、当然、料金はお高め。

そこでみんな考えます…

加賀屋って本当におすすめなの?

まずは料金をチェックしておきましょう。

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あと公式サイトもチェックしておきましょう。☞ 加賀屋公式HP

加賀谷ホテルの場所・行き方

【住所】石川県七尾市和倉町ヨ部80番地

【電話番号】(0767)62-1111

加賀屋のある和倉温泉の場所は、能登半島の途中の入りくんだ所、能登島へ渡る能登島大橋の手前のエリアにあります。

【行き方】

(飛行機の場合)小松空港から車で約1時間30分

(新幹線の場合)金沢駅 →(IRいしかわ鉄道・七尾線)→ 和倉温泉駅

和倉温泉駅からは送迎バスがあります(要予約 ℡(0767) 62-1111)

館内はこんな感じです

それでは、1906年の創業以来、数々の著名人が訪れ、その心を掴んできた、加賀屋の中を覗いてみましょう。

ホテルに到着するとたくさんのスタッフがお出迎えてくれて、玄関番がフロントへ案内してくれます。

建物に入るといきなり豪華な藤の花のシャンデリアを配した大きなエントランロビーが広がります。ススタッフの丁寧な接客もあり、日本一のおもてなしが始まったことを実感させられます。

エントランスロビーに面して大きな茶室が広がっています。慈考庵(じこうあん)という七尾湾を庭園に見立てた茶室だそうです。

チェックインを済ませると、客室係が荷物を運んで、お部屋へ…と思いきや、一旦、ラウンジへ案内されます。旅の疲れをいやしてくださいという憎い心配りです。

ウェルカムドリンクならぬ、ウェルカム抹茶&和菓子。

いただいたのは金沢で大人気の和菓子屋・清香室町が作った「ことほぎ」という和菓子。上品な甘さのあんを、紫さつまいもの上用生地で包んだ蒸し万頭。

ほっと一息。いい時間が流れます。

ひと息ついたら、お部屋へご案内です。

綺麗なお土産屋さんが並ぶ仲見世通りのような通り「錦大路」を抜けて、今回泊まる部屋のある宿泊棟「雪月花」へ向かいます。

途中には神社のようなものまであって、なにかお祭りに来たような気分になります。

4階まで吹き抜けの雪月花のロビーは、色鮮やかな加賀友禅でダイナミックに装飾されています。館内装飾のあまりの豪華さに、部屋に着く前に、すでに日常を忘れ始めています。

加賀屋では、館内のあちこちに貴重な美術品が展示されているため、それらを見学するツアーを用意しています(毎日2回。約45分。16:00~と17:00~。定員は各20名です)。全部見たい!という方は、フロントや客室係に言って参加してみるのも楽しいと思います。

エレベーターホールもこの豪華さです。艶やかな絨毯に、輪島塗の絵。加賀屋のおもてなしは、エレベーターの待ち時間だって無駄にさせません。

その他館内には、石川県の焼物である九谷焼や大樋焼、日本を代表する作家による作品や書などが、いたるところに、惜しげもなく展示されていて、さながら美術館のようです。

大人は美術館のような素敵な館内を散策するだけで、かなり満たされると思います。

アクティブ派の大人やお子様には、プールもあります。夏場の家族旅行などでは重宝されると思います。

この日は真冬なので、超さぶっ、でしたけど…^^;

お部屋はこんな感じです

今回宿泊したのは、本館「雪月花」のベッドルーム付きの大部屋です。

雪月花の営業開始は1989年。さすがに歴史を感じますが、見た目以上に清潔感を感じます。隅々まで心を配した日々のメンテナンスの賜物なんだと思います。

メインルームの他にダイニングテーブルのある部屋があります。

外の景色を眺めながら、食事をとったり、ちょっと軽食を食べたり…。座敷の他にダイニングテーブがあると何かと便利です。

ベッドルームも別部屋です。

寛ぐ部屋、食べる部屋、そして寝る部屋が、別に用意されていると、それぞれスイッチが入りやすいと感じました。座敷にいる時は徹底的に寛ぎ、寝る時は全部忘れてぐっすり寝る、そんな感じでした。

メインの座敷部屋は…写真を撮ろうとした時には、もう撮っ散らかってましたので遠くからのショットになりますが、こんな感じです(笑)

ドレッシングルームには、大きな鏡があって、シンクも2つあって、ゆったりと使えます。もちろんアメニティはフル装備です。

ただ歴史ある老舗温泉旅館なので古い感じは否めません。

お風呂も付いていますが、さすがに使う気がしない感じのレベルでした(笑)。

まあ、温泉旅館ですからね。このお風呂を使うことはないと思いますので見なかったことにします(笑)。

この日は、宿泊客が少なかったようで、たまたま隣の部屋が空いていたとうことで、食事用として隣の部屋を使わせてくれました。

このような何げないサービスが、日本一と言われる加賀屋のおもてなし。空いている部屋を使わせてもホテル側にはほとんど損はないはずですが、なかなか出来るものではありません。でも加賀屋はそんな事をさらっとやってのけます。

そのお部屋がこちらです。

この食事用の部屋は、私たちが泊まった部屋よりもひと回り小さいものでしたが、何もない状態だと、部屋はこれくらいスッキリ、綺麗な感じです。サイト運営者としては、綺麗な部屋の写真が撮れたことがうれしかったですねw

私たちが泊まった部屋は海側の部屋でしたので、部屋からの眺めはこんな感じでした。

天気の関係もあって、サンセットをバッチリ見えたわけではないんですが、やっぱり海側の部屋の方が眺めがいいです。

朝はまた気持ちがいいです。遠くに能登島が見えます。

一方、街側?(海側ではない)の部屋だと、眺めはこんな感じです。これは、特別に食事用に用意してくれた部屋からの眺めですが、やっぱり、ちょっと…。

ということで、加賀屋を予約する方は、できれば海側のお部屋をリザーブした方がいいと思います。

加賀屋の料理はこんな感じ

「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の総合部門で、36年連続日本一などの輝かしい実績を持つ加賀屋は、その料理部門でもトップ3の常連です。

それもそのはず。加能蟹やひみ寒ぶりなど日本海の新鮮な魚介類がメニューにあるわけですから、美味いに決まってます。

料理がおいしいと旅行の満足度もぐーんとアップしますよね。加賀屋のおもてなし、料理はどんな感じか気になりますね。

夕食(加能蟹 特上蟹会席)はこんな感じ

今回いただいたのは「加能蟹 特上蟹会席」コースです。

※ 加能蟹とは、石川県で水揚げされたズワイガニのオスのことです。加賀の加と能登の能をと合わせて加能と命名されたものです。甲羅幅9センチ以上で、身入りのいいものには水色のタグがつけられます。

ちょっと見にくいと思いますので、お品書きを書き出してみますね。

(食前)柚子みつ

(光附)ボイル加能蟹 

(前菜)干し口子・茶振りなまこ酢・梅貝旨煮・糠鯖手毬寿司・甘海老カダイフ揚げ・わかさぎ白味噌焼き・湯葉蓮根餅・明太子蒸し寄せ

(先吸物)加賀丸いもすり流し・白子真丈

(造里)加能蟹刺身・鰤・鮪

(煮物)のど黒煮付け・すだれ麩・椎茸

(台物)能登いしる鍋・帆立・烏賊つみれ・鯛・黒海苔

(焼物)加能蟹炭火焼き

(御飯)能登産コシヒカリ

(留椀)味噌汁・あかもく・なめこ

(漬物)三種盛り合わせ

(デザート)能登紫芋ムース・林檎コンポートゼリー・フルーツ添え

※メニューは時期によって変わると思います。

メニューを見ただけで、旬の魚介をふんだんに使った、料理長の意気を感じます。

前菜からいい感じ、期待が膨らみます。

そして、こちらがボイルの加能蟹です。

水揚げされた漁港のタグと水色のタグが、本物の加能蟹の証です。

加能蟹の刺身はねっとりもちもちで甘い!むちゃくちゃ美味しいです。脂ののった鰤と鮪もうまうまです。石川県ですから、やっぱりお刺身が美味しいですね。

炭火焼きも美味しい。加能蟹は爪までびっしり詰まっているので、かなり食べ応えがあります。

デザートも上品なフルーツ添えの紫芋のムース。

写真は加能蟹中心ですが、その他の料理もすべてが最高のクオリティ。ごまかしは一切なし。旬の食材の一番おいしい所だけを詰め込んだ最高のコースです。

ちなみに…大宴会場もあります。会場はものすごいデカいです。

朝食はこんな感じ

朝ごはんもシンプルにおいしい。

こうやって焼いた魚と一緒に食べるご飯が最高においしいんですよね。

温泉はこんな感じです

和倉温泉の源泉は地下の水晶をくぐり抜けた透明なナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、リューマチ、神経痛、痛風、婦人病、アトピーに効く他、飲用すれば胃腸病や貧血病などにも良いとされています。

これが大浴場の入口かと思うほど広く、ここにも美術品が展示されていて、ゴージャスなな雰囲気です。

大浴場は十分大きいのですが、なにせ加賀屋は、客室数が232室、収容人数が1346人の大箱旅館なので、利用者が集中するとかなり混んでしまうといわれています。

和倉温泉の温泉の成分などです。読んでもわかりませんが、なんか効きそうです。

加賀屋の温泉(大浴場)は、男湯が恵比寿の湯、女湯が辨天の湯と花神の湯の2つです。

男湯は、3フロア(3階)に渡っていて、中にはエレベーターもあります。1階に大浴場、2階が脱衣所と露天風呂、3階が大きな野天風呂です。

七尾湾に面しているので、どのお風呂からも、能登島を望む雄大な景色を堪能できます。

男湯 恵比寿の湯

出典:加賀屋公式HP

女湯の構造はわかりません(笑)

辨天の湯は2フロアに分かれているそうです。すべてのお風呂は七尾湾に面しているので能登島を望む素敵な景色を見ながら温泉を楽しむことができます。

出典:加賀屋公式HP

こちらが花神の湯です。イタリア製のタイルが敷き詰められた豪華な温泉ですね。1階にあるため海との距離をより近く感じることができるそうです。

出典:加賀屋公式HP

加賀屋を一番安く予約する方法

ホテルと飛行機のチケットなどの交通手段を別々に予約するか、パッケージツアーにするか、悩みどこをですが、日本の旅行は大体の場合、パッケージツアーの方が安いです。

ホテルと航空券を別々に予約する方法

ホテルと交通手段を別々に予約する利点は、なにかと融通が利くというところでしょうか。

まず、できるだけ安くホテルに泊まるために、いくつかのホテル予約サイトを比較してみましょう。サイトによってはお得なプランが提供されていることもあって、意外と料金が違ったりするので、要チェックです。

けんた

国内ホテルの予約は楽天トラベルを使うことが多いですね。

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あと公式サイトもチェックしておきましょう。☞ 加賀屋公式HP

ホテル予約サイトでホテルを取ったら、次は航空券ですね(住んでいる場所にもよりますけど^^;)。

航空券を買う場合は、格安系の航空券サイトと航空会社の公式サイトを比較して決めるといいでしょう。

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エアトリ・スカイチケットなどの格安航空券サイトと、念のためANA・JALの公式サイトを比較して、一番安いところで予約しましょう♪

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泊まるホテルが決まっている場合は、パッケージツアーをチェックしてみましょう。お目当てのホテルがパッケージにある場合には、別々で予約するよりも安いことが多いです。

けんた

パッケージツアーはJALパックを使うことが多いですかね。

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料金の差が意外と大きいことがあるので、ひいきの会社が無ければ、できるだけ頑張って各社のツアーをチェックした方がいいと思います。すこし大変ですけど…。




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