電動キックボードってどうなの?利用者が明かすメリットとデメリット

2021年4月、電動キックボード(キックスクーター)の規制緩和により、東京都や大阪府の一部でヘルメット着用任意での公道走行が解禁されました。

一部の地域とはいえ、公道可能・ノーヘルOKとなって話題を集めている電動キックボードですが、今回の法律改正(特例措置)、実はレンタルのみの実証実験です。

せっかくノーヘル走行で便利そうなのに、一部地域のみ、レンタルのみ、レンタル電動キックボードは最高速度が15km以下に制限、とつまらない制約だらけです。

今回の実証実験によって、将来的に、時速15km以下の電動キックボードなら、免許不要でノーヘル走行が可能になる可能性が出てきましたが、安全を盾にして変化を嫌うお偉いさん方の決定待ちです。いつになることやら^^;

こんなの待っててもショウガないので、とっとと買っちゃえ!っという感じで、電動キックボードを買っちゃいました。

ということで、今回は、電動キックボードを買って、使って、走ってみてわかった「メリット」と「デメリット」の生レポートです。

あっ、規制緩和で電動キックボードが話題ってこともあって、最近この手の記事をよく見かけますね。結構有名な雑誌でも『電動キックボードのメリットとデメリット』が取り上げられていました。

どれどれ…

メリットは、小型で取り回しが良いこと(小さくて扱いやすい)

デメリットは、道路の凸凹からくる振動(走行が不安定)

ですって(笑)

けんた

この人よくわかってないな …(ー_ー)

ドン・キホーテの廉価版電動キックボードをちょっと使った人の感想ですね。すぐにわかりました(笑)

まず先に訂正しておきましょうね。

✖ 電動キックボードは小さいので取り回しが効く → そんなことないです。電動キックボードは結構重くて大きいです。

✖ 道路の凸凹からくる振動で走行が不安定 → 機種によります。多くの電動キックボードは空気(チューブ)タイヤなので、足こぎ型のキックボードよりも走行は安定しています。

ということで、電動キックボードの購入を検討している皆さんをミスリードしないよう、利用者目線で本当のメリット・デメリットをお伝えしたいと思います。

けんた

体験に基づいた正しい情報をお伝えします。

もくじ

電動キックボードのメリット・デメリット

電動キックボードの購入を検討している方が気になるのは、メリットよりもデメリットじゃないでしょうか。

メリットは大体イメージできそうですもんね。だから購入を検討しているわけで。

そのメリットが本当にメリットなのか、または、何か気づいていないデメリットがあって、そのデメリットがメリットを上回っているか、そこが気になるところではないかと思います。…ということで、まず先にデメリットから説明していきたいと思います。

電動キックボードのデメリット

自分が使ってみてデメリットと感じることを列挙していきたいと思います。ただし、自分はこんなデメリットがあったとしても、電動キックボードが大好きです。こんなデメリットなんて、どうでもよくなっちゃうほどメリットの方が大きいと感じているからです。

でも、人によっては、買うのをためらうほどのデメリットになる可能性がありますので、ご自身の利用シーンをイメージしながら、読み進めていただければと思います。

デメリット1 重い!

電動キックボードはスペックに応じて重さが変わります。

電動キックボードの最低クラスのスペックである、最高時速15km~20kmで、走行可能距離15km~20kmのタイプでも、重さは14kg前後はあります。電動キックボードでは、これが最軽量クラス(最低ランクのスペック)です。

13~14kgなら大抵の人は持ち上げられます。でも、持ち運ぶのは結構大変だと思います。

今回購入したキックボードの箱がこちらです。箱に書いてあるとおりですが、N.W(ネットウェイト/電動キックボードだけの重量)が18Kgです。

持てますよ。もちろん。

運べますよ。もちろん。

でも、全然楽ではありません。かなり大変です。女性だと無理かもしれません。

デメリット2 大きい!

長さは100センチ~110センチ。デカいです。

デメリット3 出先での置き場所に困る

持ち運べるという利点が、外出先での置き場の悩みの種になります。タイヤだけロックしておいても、持っていかれてしまうのです。

例えば、キックボードでお店へ出かけて、お店の前でタイヤをロックして放置しておいたら、持っていかれてしまう可能性があるんです。持っていかれないためには、長いワイヤーロックで、電柱とか掲示板とかガードレールとかに括り付けておく必要があります。

これは結構盲点でした。

デメリット4 原付と同じ準備が必要

具体的にはこれらの準備が必要です。

  • ナンバーを取る必要がある
  • 自賠責保険に入る必要がある
  • ヘルメットが必要

電動キックボードは購入したからといって、すぐに乗れるわけではないのが、ちょっと面倒です。

デメリット5 運転中は両手がふさがる

キックボードは、安定感がありそうでありません。両手でハンドルを持っていないと安定しないので、運転中はずーっとハンドルに手をかけていないといけません。

なんてことはないのですが、実際は長距離走行のボトルネックにもなります。ずっとハンドルを握っているのには限界があります。

デメリット6 走行距離を気にしながら移動する必要がある

一回の充電で走行できる距離は、ロースペックタイプだと15キロ~20キロ、ハイスペックタイプで40キロ程度です。

よく40キロあれば、渋谷から秋葉原まで2往復できるなんて聞いたことがあります。結構遠くまで行けそう。ですが…

実際に使っていると、走行可能距離はかなり気になります。バッテリー切れからのリカバリー(充電)手段があまりないので、遠出は難しいかなと思っています。

デメリットその7 上り坂が苦手

電動なので出力の調整はできるタイプが多いと思いますが、ギアがないので上り坂は苦手です。ハイパワー・フルアクセルで行けば、ある程度の坂は上れます。が、坂道では明らかにパワー不足を感じます。

しばらく利用してみて、上記のような不便さ(デメリット)を感じるは感じます。

それでも、電動キックボードはやっぱり最高なんですよね。その理由は次の「電動キックボードのメリット」に記載していきますね。

電動キックボードのメリット

デメリットを先に書いたので電動キックボードにあまり良くない印象を持たれた方もいるかもしれませんね。でも違います。実際は無理やり挙げたデメリットなんか簡単に凌駕するメリットを感じています。

メリット1 気持ちがいい!

一番いいと感じているのはやっぱり他の乗り物にはない爽快感です。

立ったまま進むので、歩く、走る、の延長のような感じなんでしょうか。風が気持ちいい!

そして、目立つ!

見て見ぬふりする人も含めて、ガンガン視線を感じます。みんなが見慣れてきたら、薄れちゃう感覚なので、今が買いかもw

メリット2 駐輪スペースが不要

一人暮らしなんかで駐輪スペースがないマンションやアパートに住んでいても心配なしです。家の中に持ち込めます。

自分の場合は、床がフローリングなのでヨガマットを敷いて、その上に置いています。ベランダなんかでもOKでしょうね。

メリット3 電車への持ち込みができる

折りたためば電車で持ち運べます。重さがあるので通勤や通学用としては難しいですが、遊び用としてはアリです。

電車で持ち運べる電動の移動手段は、電動キックボードくらいしかないです。電動キックボードで駅まで行って、電車に乗って、また電動キックボードで移動なんて使い方ができるので、観光なんかにも使えます。

メリット4 現状では再先端のモビリティ

コナン君が使っているみたいな電動スケートボードは公道NGです。セグウェイもだめ、あれもダメ、これもダメ。

足けりタイプのキックボードは公道NGという話もあります。遊具だから、交通量の多い公道はダメだとか。

この小ささで、これだけ機動力がある乗り物は、日本では今のところ電動キックボードしかないので、思わぬ形で楽しめることがあります。電車で運んだり、車で運んだり。

そして、最先端のモビリティを所有しているという所有欲が満たされます。

電動キックボードって結構楽しいですよ。結構便利ですし。そのうち当たり前になる、その前に。人より早く楽しんじゃいましょう!

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