マレーシアの首都クアラルンプールのKLセントラルのおすすめホテル。
クアラルンプールにはしょっちゅう出掛けています。出張でも行きますし、クアラルンプール経由の格安航空券は多いので、トランジットでもよく利用しています。何度もクアラルンプールに行っているので、クアラルンプールのことはよく知っています。そんなクアラルンプールリピーターが、本当におすすめのホテルだけを厳選してホテル情報をお伝えします。
今回この記事を書くにあたっては、マレーシアに長く住む友人の翼くん(仮名)にも意見をもらいました。やっぱり、現地に長く住んで日本の方を案内していると、いろんな情報を持っていますね。今回はそれも参考にしつつ、マレーシアのホテル情報をお届けしていこうと思います。
リピーター推奨&クアラルンプール在住者監修!
完全なホテル情報です。
今回はクアラルンプール空港からKLIAエクスプレスで30分。LRT、KTMコミューター、KLIAエクスプレス・KLIAトランジット、モノレール、そしてMRT、クアラルンプールのすべてに電車が利用できる、旅行にも、観光にも、出張にも、トランジットにも便利なエリア【KLセントラル周辺】のホテル情報をお伝えいたします。
旅行・観光、出張、それにトランジットでクアラルンプールに滞在する予定のある日本の皆様のホテル選びの参考になればうれしいです。
クアラルンプールのエリア区分とその特徴
ホテル選びの前にクアラルンプールのエリア区分を少し把握しておきましょう。目的ごとにエリアを絞った方がホテル選びは効率的です。
クアラルンプールのホテル密集エリアは、① KLセントラル駅周辺エリア(空港から最初に到着するクアラルンプールのハブステーション周辺)、② KLCC駅周辺エリア(ペトロナスツインタワー周辺)、③ブキッビンタン駅周辺エリア(パビリオンモールやアロー通りのある繁華街周辺)の3エリアに大別されます。
以下クアラルンプールの路線図に書き入れた3つの水色の丸印のエリアが、それです。
KLセントラル駅周辺エリア
KLセントラル駅は、クアラルンプール空港から市内へアクセスするKLIAエクスプレスの到着駅。KLセントラル駅はクアラルンプールのハブステーションとして機能しており、LRT、KTMコミューター、KLIAエクスプレス・KLIAトランジット、モノレールが乗り入れています。すこし歩きますがMRTも利用可能です。
空港へはKLIAエクスプレスで30分。トランジットで宿泊する人も多いエリアです。
ペトロナスツインタワー、繁華街ブキッビンタン、バトゥ洞窟、ミッドバレーメガモールなど、主要な観光地へも電車でアクセスできるため、もちろん観光にも適しています。
KLセントラル駅には2014年にオープンした大型ショッピングモール「NUセントラル」が直結。きれいなお店やレストランで買い物や食事を楽しむこともできる一方で、周辺のインド人街のブリックフィールズやチャイナタウンでローカルな雰囲気を味わうこともできます。
空港と観光地への移動効率、キレイなモールでのショッピングや食事、ローカルエリアでの商事やマッサージなど…マレーシアをいろいろ楽しめるバランスの取れたエリアです。
KLCC周辺エリア
マレーシア・クアラルンプールの一番人気の観光スポットである「ペトロナスツインタワー」、ツインタワーの下にある大型ショッピングモール「スリアKLCC」、タワーの隣りにある噴水ショーで有名な「KLCC公園」など、マレーシア政府が開発に力を入れてきた観光エリアです。
繁華街ブキッビンタンとKLCCは高架歩道が結ばれているため、パビリオンモールやアロー通りなど、ブキッビンタン周辺エリアへ徒歩でアクセスすることができます。
ペトロナスツインタワーやKLCC公園の景観を楽しみながら、ブキッビンタンの繁華街も楽しむ、そんな感じでクアラルンプールのダウンタウン中心に楽しみたい方におすすめのエリアです。
オフィスビルや高級ホテルが多いスタイリッシュなエリアなため比較的治安が安定しているのも特徴です。オフィスへのアクセスと治安を重視する日本人出張者は、KLCC周辺エリアのホテルをチョイスすることが多いですね。
ブキッビンタン周辺エリア
クアラルンプール最大のショッピングモール「パビリオン」をはじめ大型施設が建ち並ぶブキッビンタン。週末には夜遅くまで多くの人で賑わうクアラルンプール一の繁華街です。
新鮮な魚介類を使ったマレーシア料理、タイ料理、中華料理のレストラン、カットフルーツやドリンクの屋台、などなど、数百メートルにわたってレストランや屋台が並ぶアロー通りは、クアラルンプールで最も有名な通りのひとつ。多くの観光客が訪れます。
KLセントラル駅からはモノレールで4駅、ペトロナスツインタワーやKLタワーへも徒歩でアクセスできる好立地。繁華街での食事や大型モールでのショッピングを楽しみつつ、主要な観光地を回りたいという方におすすめのエリアです。
前置きが長くなりましたが、今回は、これら3つのエリアのうち、観光・出張・トランジット、どの目的でも利用価値が高い、もっとも使い勝手のいいエリア【KLセントラル駅周辺】のおすすめホテルをご紹介していきます。
KLセントラル周辺のおすすめホテル
KLセントラル駅周辺のホテルの特徴は、高級ホテルと格安ホテルが両極端に存在すること。
インド人街ブリックフィールズにバックパッカー御用達の格安ホテルが無数に存在する一方で、駅周辺には高級5つ星ホテルがあるという構造です。
おすすめは、もちろん高級ホテルの方です。
クアラルンプールの5つ星ホテルには、今では結構高額な日本のアパホテルと同じような値段で泊まれます。折角のチャンスだと思いますので、駅周辺のキレイなホテルに泊まることをおすすめします。
コスパ最強!1万円以下のキレイなホテル
まずは、どのタイプの旅行者にもマッチするコスパ重視のホテルを3つご紹介します。
日本人旅行者にKLセントラル周辺のホテルをご紹介すると、この中から選ぶことが多いですね。実際、自分もこのホテルの利用頻度が高いです。
出張者で使える金額に上限がある方や、旅行者の方でもホテルのブランド名にはあまりこだわりはない方に向いているホテルです。
アロフト クアラルンプール セントラル
KLセントラル駅直結のホテルです。
正確にはKLセントラル駅に直結した大型ショッピングモール「NUセントラル」に直結です。駅直結かは微妙ですが、大型ショッピングモールと駅につながっているので、利便性はKLセントラルではピカ一です。
ローカル料理のお店やマッサージ店がたくさんあるブリックフィールズへも歩いて5分くらいというのもポイントです。
繁華街ブキッビンタンへ行くモノレールの乗り場も近く。ショッピングモールの中を通って、ダイレクトにアクセスできます。
とにかく何をするにも便利なロケーションです。
このホテルのおすすめポイントはロケーションだけではありません。屋上にあるインフィニティスタイルの大きなプールやクオリティの高い朝食ビュッフェの評価もとても高いホテルです。
それでいて、駅の反対側にある「ヒルトン」や「ル メルディアン」よりも抑えめなの料金設定。旅行にも、出張にも、トランジットにも利用できる、KLセントラルのコスパNo.1ホテルです。
アロフト クアラルンプール セントラル
アスコット セントラル クアラルンプール
アスコットセントラルクアラルンプールは、クアラルンプール在住の友人がKLセントラルNo.1に推すホテルです。
場所は上でご紹介したアロフトホテルの、駅からみて裏側。KLセントラル駅からは徒歩5分と少しだけ離れますが、ローカルエリアへのアクセスはしやすくなります。
一番の特徴は、2014年に出来た高級サービスアパートメントタイプのホテルであるということ。サービスアパートメントとは、ホテルのようなサービスが附帯した賃貸住宅のこと、海外からの勤務者が住んだりするところです。
居住を前提にしているため、部屋が大きく、キッチンや洗濯機などが生活に必要な付帯設備があるのが特徴です。アスコットセントラルも、一番小さい部屋タイプで49㎡ととても広いです。
最近は、サービスアパートメントのホテル転用やコンドミニアムを改良したタイプのホテルが東南アジアでは流行っていますが、広くても施設が古いホテルにあたることがありますが、このホテルは2014年開業で、清潔感たっぷりです。
ゆったり過ごせるので、トランジットのような短期滞在よりも、観光や旅行で長めの滞在を予定している方におすすめです。
※少しだけですが駅から離れるので、深夜や早朝の人通りの少ない時間帯に到着または出発するスケジュールの方は、このホテルではなく駅直結のホテルの方がいいと思います。
アスコット セントラル クアラルンプール
アリラ バンサー クアラルンプール
2018年にオープンしたピカピカのホテルが、アリラバンサーホテルです。
KLセントラル駅のひとつ隣りの駅になってしまいますが、LRTケラナジャヤ(KELANA JAYA)線のバンサー(Bangsar)駅に直結したホテル。ペトロナスツインタワーのあるKLCC駅へはLRTで乗り換えなしでアクセスできます。
クアラルンプールによく行く出張者の多くが定宿をここへ移していますね。KLセントラル駅そのものからアクセスできない(歩く人はいないと思いますが歩けます。20分くらいあるでしょうか。)ロケーション以外は、ホテルの部屋、設備、レストラン、ホテルサービス、すべてにおいて満足度の高いホテルです。
旅行目的よりも、ビジネス目的でクアラルンプールに滞在する方におすすめのホテルです。
アリラ バンサー クアラルンプール
KLセントラル駅直結で5つ星人気ホテル
KLセントラル駅直結の人気ホテルが、「ヒルトン」と「ル メリディアン」です。
どちらも知名度が高く、安定した5つ星のホテルサービスが確約されているため、KLセントラルではこの2つのホテルのうちどちらかに泊まると決めている人もたくさんいます。
どちらも世界的に有名な5つ星ホテル。他国では1泊3万円はしようかというグレードのホテルですが、マレーシアでは1万円そこそこから泊まれます。
ヒルトンに1泊1万円ちょっとで泊まれる。そうなったら、思考停止で、「じゃあ、ヒルトンで♪」ってなるのはよくわかります🙂
駅直結で超便利。実際それが大正解です。
※ クアラルンプールの治安は改善されてきているとはいえ、街の中心から離れるとまだまだ危険なところも多いです。深夜や早朝の便でクアラルンプールに到着(または出発)するスケジュールの方は、ここでご紹介する駅直結の2つのホテルに泊まるのが無難です。
ヒルトン クアラルンプール
KLセントラル隣接。タクシー乗り場のある通りを渡るだけなので、直結のホテルと言われます(行き方は写真と図を使って後ほどご説明します)。
8階にある屋外のプールエリアはルメリディアンのプールとつながっていて、深さ1.2メートル、全長120メートルの超特大サイズ。なんとウォータースライダー付きです。深さ0.7メートルの子供用プールもあるので、ファミリー旅行にももってこいです。ルメリディアンホテルとの共用プールなので、次にご紹介するルメリディアンに泊まっても同じプールを利用することができます。
クアラルンプールの一流ホテルの朝食ビュッフェはどこもクオリティが高いのですが、ヒルトンクアラルンプールの朝食バイキングも質・量(種類)ともに最高レベル水準。超おすすめですので必ず朝食付きプランを選択しましょう。
2016年に新装オープン。まだまだ新しい雰囲気が残るホテルです。お部屋の作りはもちろん、エントランス、レセプション、レストラン、バー、プール、フィットネスジムなどのホテル内設備も、ヒルトンクオリティ。ゴージャスかつスタイリッシュ。
ホテルサービスだってもちろんヒルトン流です。ホスピタリティ溢れるスタッフの気品あふれるおもてなしに身を委ねて、ゆっくりとリラックスした時間を過ごすことができます。
駅直結というこれ以上ない立地に、ゴージャスな設備、スタイリッシュで広い部屋、最高のおもてなし、大きなプール、最高の朝食ビュッフェとレストラン… これがこの料金で味わえちゃうのがクアラルンプールです。やっぱ、No.1はヒルトンかな。
ヒルトン クアラルンプール
ル メリディアン クアラルンプール
ヒルトンと隣り合わせ。KLセントラルの高級ホテルジャンルで、ヒルトンと双璧をなすのが、ル・メリディアンです。
ル・メリディアンは、スターウッド・ホテル&リゾート(マリオットホテルグループ)の中では、中級ホテルのカテゴリなので、2択なら迷わずヒルトンかと思うのですが、実際はそうでもないようです。
理由は、ネットの怪情報w。ホテルには日本人スタッフがいるという都市伝説。このル・メリディアンのアドバンテージ情報は、自分のお気に入りのヒルトンに客が流れないように(予約が取りやすいように)、わざとルメリディアンに有利なフェイク情報を流したという説があります。
これに関しては、現地ではいろいとと笑い話なんかもあるようですが、長くなるので結論だけ。
ルメリディアン・クアラルンプールには日本人スタッフは居ません(断言)。
このアドバンテージなしで考えるとどうでしょう。
ちなみに…ヒルトンの一番狭い部屋の広さは44㎡、全室バスタブ付きです。一方、ルメリディアンの一番狭い部屋は30㎡です。これが真実です。
ル メリディアン クアラルンプール
【ヒルトンとルメリディアンの行き方】
KLセントラル駅直結のホテル、ヒルトン(Hilton)、メリディアン(MERDIAN)、アロフト(ALOFT)の案内板は、駅構内の至るところにあるので、行けば迷うことはありませんが、初めてだと不安な場合もあると思いますので、KLセントラル駅の見取り図とともに行き方を簡単に解説しておきますね。
こちらが見取り図(案内図)です。黄色の矢印線が、KLIAエクスプレスの出口からヒルトンとメリディアンまでのルートです。
クアラルンプールからKLIAエクスプレスで着いた場合の出口は一か所です(地図の右側)。
改札を出たら直進して突き当りのスターバックス手前を左折します(KLIAエクスプレスの出発口(Departure)方面へ進みます)
20メートルくらい進むと、セブンイレブンの手前右上にHilton、MERDIANの大きな案内板があるので、そこを右折して、階段(エスカレーター)を上がります。
(Hilton、MERDIANの横にST…と書かれているのが、2016年にオープンしたST REGIS(セントレジスホテル)の案内表示です。これが無い写真はそれ以前の写真、つまりそれ以前のだいぶ古い情報ですねw)
エスカレーターを上がって建物の外へ出て、通りを渡ったところがホテルです。
常に案内板があるのそれに従て進めば、だれでも必ず辿りつけます。それが、この2つのホテルの最大のメリットですから(笑)。
この価格なら泊っておきたい超高級ホテル
料金はちょっと高めですが、他国で泊まればもっと高い。この値段なら、泊っておきたい、という高級ホテル。
ザ セントレジス クアラルンプール
ヒルトンやルメリディアンのすぐそば300メートル先に2016年に出来たのがセントレジス。
セントレジスはルメリディアンが属するスターウッドホテル&リゾートの最上位ランクに位置づけられる、世界的な超高級ホテルです。
ゴージャスな調度品とハイクオリティなレストランが売りのセントレジス。クアラルンプールのセントレジスは2016年新築とあって、その内装の豪華さはこのエリアでは抜きんでています。
部屋の広さは一番狭いもので63㎡の超ゆったり仕様。もちろん全室バスタブ付きです。シンガポールのセントレジスなら5万円はしようかという豪華ホテルですが、この価格で泊まれてしまうのがクアラルンプール。
世界最高峰のホテルサービスを体感できるチャンスかもしれません。
ザ セントレジス クアラルンプール
ザ マジェスティック ホテル クアラルンプール オートグラフ コレクション
最後にマジェスティックホテル。1932年創業の由緒正しきマレーシアの正統派ホテル。シンガポールのラッフルズホテルのような位置づけでしょうか。
コロニアル様式のホテルはシンガポールでも宿泊料金がとても高くなる傾向がありますが、クアラルンプールならこの伝統あるマジェスティックホテルでさえ、1万円以下で泊まることができます。観光向けですね。宿泊自体が観光と言ってもいいかもしれません。
最寄り駅は、KLセントラル駅からKTMで1駅の「クアラルンプール」。駅から徒歩3,4分の立地なので不便さはそれほど感じないと思います。ホテル周辺はマジェスティックホテル以外にもイギリス植民地時代の伝統的な建物が残っています。マレーシアの歴史を感じられる凛としたいい空気感が漂う、おすすめのエリアでもあります。
ホテルサービスは総じて高評価。マレーシア最高位のホテルですから、当然といえば当然ですけど。
格式高いマレーシア伝統のマジェスティックホテルがこの料金です。マレーシア観光の超穴場ホテルと言っていいでしょう。
ザ マジェスティック ホテル クアラルンプール
KLセントラルのおすすめホテル・ベスト3
いろいろと考察しつつ記載してきましたが、情報量が多いと結局どのホテルがいいの?って悩んでしまうかもしれません。
ということで、端的にまとめておきましょう。
もし日本の友達がクアラルンプールに旅行に行くと聞いたなら、KLセントラル周辺では、以下のホテルをおすすめします。
第1位 ヒルトン クアラルンプール
大きなプールと豪華な内装、ヒルトンの最高品質のホテルサービス、朝食ビュッフェをはじめとするレストランのクオリティ、そしてKLセントラル駅直結というロケーション。すべてがパーフェクトなヒルトンホテルがこの価格です。
初めてクアラルンプールに行く旅行者におすすめするなら「ヒルトン クアラルンプール」がNo.1ですかね。やっぱり。
ヒルトン クアラルンプール
第2位 アロフト クアラルンプール セントラル
コストを抑えたいという場合には、アロフトホテルをおすすめします。
駅直結、大型モール直結、ローカルエリアにも近く、モノレールへのアクセスも良好。すべてのニーズを満たす完璧なロケーションです。
ヒルトンのような豪華さはないものの、カジュアルな明るい雰囲気のホテル。大きなインフィニティプールや豪華な朝食ビュッフェもポイントです。
個人的にも、一番多く利用しているホテルなので、第1位ヒルトンに肉薄する第2位という位置づけです。
アロフト クアラルンプール セントラル
第3位 アスコット セントラル クアラルンプール
クアラルンプール在住の友人がKLセントラルNo.1に推しているので、敬意を表して第3位にしておきます(笑)
土地勘のない旅行者の方には少し心配な場所なので、その人の旅行キャリアによっておすすめします。
旅行のキャリアが豊富なら、部屋がきれいでとても広いので、とても過ごしやすいホテルだと思います。サービスアパートメントタイプなので、キッチンや洗濯機(共用)もあり、長めの滞在に向いていますね。
アスコット セントラル クアラルンプール
という感じでしょうか。
お金があるならヒルトン、節約するならアロフト、旅慣れていて長めの滞在ならアスコット、といった感じですね。