超有名な世界遺産ダンブッラ黄金寺院です。観光ガイドには、黄金寺院と書かれていたり石窟寺院と書かれていたりするので混乱しますが両方とも同じ寺院のことを言っています。この寺院、表玄関には巨大な黄金の仏像やストゥーパがあり、さらに進むと奥の裏山(岩)の中腹にある洞窟のようなところに仏像等を安置した石窟寺院があります。
黄金の仏像をクローズアップする場合にはダンブッラ「黄金寺院」と呼ばれ、神秘的な石窟内の仏像をクローズする場合には、ダンブッラ「石窟寺院」と呼ばれ、どちらも同じ寺院の中の一部にすぎません。寺院の「黄金寺院」「石窟寺院」は寺院のあるパーツ表現したもの、といってもいいと思います。
ダンブッラ 黄金寺院
グーグルマップにはゴールデンテンプルと表記されています。黄金の寺院とは、凄い名前ですね。実際、この寺院に近づくと、この黄金の仏像の大きさ、存在感に驚かされます。ほんとうに黄金じゃんって。それもそのはず、この黄金の巨大仏像、高さは100フィート(約30メートル)もあります。仏像だけで10階建てのビルくらいの大きさがあります。(台座を入れたら、もっと高い)
んんん? 仏様の顎になにか黒いものが付いてますよ。
剥がれちゃっとのかなぁ… 違います。これ、ハチの巣だそうです。トゥクトゥクドライバーのガイドのマチャンがお寺の人に確認してくれましたので、間違いないです。
なんて罰当たりなハチでしょう。ナム~。
仏塔も黄金!通りに面しているので、とても目立ちます。
このきらびやかな黄金寺院の裏山に石窟寺院へがあります。
通常、石窟寺院へは、この黄金仏塔、黄金仏像の左側から伸びる参道を通っていくそうですが… マチャンはトゥクトゥクで石窟寺院の裏口駐車場へ送ってくれました。
駐車場内にある、マチャンのお友達の露店で紅茶をご馳走になって、トゥクトゥク友達と談笑しながら少し休憩して。
いざ出発!
黄金寺院から参道を登っていくとかなり距離がありますが、裏の駐車場までトゥクトゥクで行って、そこから歩けばぜーんぜん近いです ♫
本当は、参道を通って、雰囲気を味わいながら行くべきかもしれませんが、今日はもう2つのロックを登っていて、疲れ切っているので助かりました😄。
ということで、裏の駐車場からショートカットで石窟寺院へ、レッツゴーです。
といいつつ、それなりに階段、あります😅。疲れてきた😄
ダンブッラ 石窟寺院
黄金寺院部分は無料ですが、石窟寺院は有料です。入場料(拝観料)は、1,500ルピー(1,000円くらい)。ちょっと高いです。
紀元前1世紀の開窟し、現在は大小5つの石窟で構成されています。
第1窟は頭を北に向けて横たわる約14mの涅槃仏が有名です。一番多きな石窟は第2窟。50数体の仏像が安置され、壁や天井は数々の壁画で覆われています。
第4窟を除いて、寝仏(涅槃像)が配されていて、それぞれの石窟の壁面には鮮やかなフレスコ画が描かれています。シーギリヤロックの壁画シーギリヤレディと同じ手法です。
(フレスコ画とは)
フレスコとは、新鮮(生乾き)という意味で、フレスコ画とは、壁に塗った漆喰が乾く前に、つまりフレスコの状態で、その上に顔料で画を描くいたもの。やり直しが効かないため、高度な技術力が必要だが、一旦乾くと水に浸けても滲まず、長期保存に適した方法だといわれます。
石窟寺院の内部の様子
写真撮影はOKですが、仏様に背を向けての撮影(いわゆる自撮り、セルフィー)は禁止。理由は仏様に失礼だからだそうです。とはいえ、館内は薄暗いので、スマホカメラで撮った写真はあまり鮮明ではなく、ここでは紹介できるものは少ないです…、イメージが伝わればうれしいです。
こちらが、有名な第1窟の涅槃像の足の裏です。😄
親指が少しズレているのがお分かりでしょうか。
下の仏様のものは、親指が揃っています。
この寝仏の足の親指が揃っているかズレているか、仏様の意味としては相当大事なようです。
そもそも、寝仏(涅槃像)は修行を終え悟りを開いたあとの状態だそうですが、親指が揃っているのは、単に横になって休んでいるもの、親指がズレているのは、入滅後(簡単にいうと死んだあと)のものだそうです。
入滅というのは、宗教的に言うと、煩悩が消えたとか、悟りの境地とかのようですね。ちょっとよくわかりませんけど。
ここでは、第1窟の仏像だけが、足の親指がズレていて入滅後のもの、それ以外は入滅前のものになります。この時系列的なことも意識して、ガイドのマチャンは第5から見ることをすすめたのだと思います。
第1が有名で、第2、第3までは荘厳、第4と第5は若干小さめな感じですから、第5から見た方がだんだん盛り上がっていいっという効果もあるかもしれませんけど。
いずれにしても、奥の第5石窟から手前に入り口方面に向かって、4,3,2,1と見て回るのが石窟寺院の回り方のようです。
第1窟の涅槃像の足の裏が赤い理由
突然ですが、下の写真のもの何かわかりますか? 「噛みたばこ」っとか呼ぶ人もいるそうですが、天然のガムのような感覚のようですね、
ガムみたいな感じなのか、くちゃくちゃやって吐き出す理解できない代物なんです。
この葉っぱに付属のパウダーを塗って、ミカンみたいに見えるナッツのようなもの(硬いです)をカジって、口の中でくちゃくちゃして、(唾液と混ざって)出てきた水分は吐き出して、またカスをくちゃくちゃって感じらしいです。
赤い袋に入っているのが、たばこの葉っぱで、このたばこの葉っぱももいっしょにくちゃくちゃやると、「噛みたばこ」っていう風になるようです。
このくちゃくちゃやって吐き出す唾液(水分)が真っ赤なんです。もちろん鮮明な赤じゃないんですが、最初見たときは血を吐いているのじゃないかと思いました。
その赤色の正体は、この葉っぱの汁なんです。葉っぱを手に擦りつけると赤くなります。
ちなみにすこーし試してみましたが、超まずいです😱。葉っぱの味です😰。オエっと吐き出したら、やっぱり真っ赤でした😁。
ホテルの庭先でも栽培していましたが、もともと野生で、そこら中にあるものだそう。
前置きが長くなりましたが、スリランカのフレスコ画は、シーギリヤレディも石窟寺院の壁画も赤色をよく使っています。これは、この葉っぱを利用したものだそうです。
そして、第1窟の涅槃像の足の裏が真っ赤でしたよね。
もう一度違う写真で、ご覧ください。
これはスリランカの赤土という説が有力のようですが、ガイドのマチャンによれば、修行で山林を歩くなかで、あの葉っぱを幾度となく踏むことでついたものなんじゃないかって。
染みこんでいる感からすると、マチャンの説もありですね。
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