シンガポーリアン(実際にはほとんごがマレーシア人や中華系移民ですが)の性(さが)、新しいものや人がいいと言っているものはすぐに試したくなる…
シンガポールは自身でなにも産み出す能力がない(製造する能力がない)ので、自身で流行を作ることはできません。なのでいつもどこかの国が生み出す素敵なものを待っていて、ひと度流行の兆しを見せると遅れるものかと我先に飛びつき、その素敵なものを味わいつくすっという習慣が遺伝子レベルでインプットされています。
そのため、行列や人混みを見ると、自分だけ遅れているんではないかと不安になって、ついついならんでしまう癖があります。そして、もともと流行を作る文化ではなく、流行を追いかける(世界ではやったものが入ってくるのを待つ)文化なので、自分の評価基準が薄く、他の人がいいというものはいいと言って受け入れる、そうゆう風習があります。
これが、シンガポール人が行列を好む正体です。(断言)
そんなある日、最寄駅に突然できたのが、このお店。
その名もFOOD-TO-GOです。
アメリカでは持ち帰りのことをto goといいます。お店で食べることをfor hereといったりします。
ちなみにシンガポールでは、持ち帰りのことをTake away といい、お店で食べることをhaving hereとか言います。
FOOD-TO-GO、文字度落ちなら持ち帰り食品屋さんという感じだと思うんですが、オープンしてからというもの帰宅時間の夕方には、中に入れないほど混んでいます。
そして店内は行列。なんか熱気が伝わってきませんか。熱気むんむんなんですよ、実際。
何がそんなに人気なのかと人混みをかきわけて自販機のようなところに行くと…
こどもが何やら熱心に覗き込んでるけど何だ?拡大してみましょう…
なんだよ~~ 弁当の自販機かよ~~
自動販売機時間がクレーンタイプっていうんでしょうかね、出てくるまでに時間がかかるタイプで、さらにレンジも2台しかないのでチン待ち。これで狭い店内が大混雑してるんですけど、こうやって人だかりができていると放っておけないのがシンガポール人の性。人気があると思うと、まだ試していないことが気が気じゃないんでしょうね。
お店の外まで人が溢れていました。😂😂 おいおい、落ち着けよ。それはただの弁当だぞ。
お弁当は日本食っぽくなかったですけど、ドリンクやお菓子の自販機の中身は日本製ばかりでしたので、そういう演出にやられて、ほとんどのシンガポーリアンは日本の最先端のお店が着たとか思ってるんじゃないかなと想像しつつ、
「ったく、そんな場末のゲーセンにおいてあるような自販機で誰も弁当なんて買ってないっつうの」っとつぶやきながら、スルーしてさっさと帰りました。
ひとが並んでると我慢できずにならんでしまうシンガポール人の性を表す、いい例でした😄。