シンガポール在住者が教える本場『チキンライス』の作り方

チリクラブ、フィッシュヘッドカリー、ラクサとともに、シンガポールの4大ローカル料理のひとつとされるチキンライス。

自宅でも簡単に作れるとあって、レシピがネット上にもレシピが出回っているのですが、本場の味と比べてどうでしょうか。

今回は、シンガポール在住のけんたが本場のチキンライスを再現するレシピを伝授したいと思います。

もくじ

チキンライスとは

シンガポールのチキンライスとは、チキンの出汁で炊いたご飯に蒸し鶏をトッピングしたシンガポールの代表的なローカル料理です。

日本でチキンライスといえば、オムライスの中身になるケチャップライスのことを言いますが、それとは違います。

安全な旅行先として人気のあるシンガポールへの旅行者も増え、シンガポールのチキンライスの知名度もだんだん上がってきているので、知っている方も多いかと思いますが、シンガポールのチキンライスはこんな感じです。

出典:決定!シンガポールで一番おいしいチキンライスのお店(あじあ)

チキンをライスの上にのせるパターンと別盛りにするパターン。お店によって、また、チキンのサイズによって若干異なります。

チキンとお米を一緒に蒸し上げることで、チキンの出汁をお米に吸わせて、チキン味のライスを作り、一緒に蒸しあげたチキンを添えるのが、基本的なレシピです。

高級店や人気店では蒸し鶏とごはんを別々に調理しています。つまり、チキンスープを用意してご飯を炊き、チキンは別で蒸し上げるという方法です。こうすることで、チキンをジューシーに蒸し上げ、ごはんをより味わい深く、そんな工夫がされています。

シンガポールのチキンライス、タイのカオマンガイの違い

ツイッターなどでチキンライスの画像をアップすると、たまに聞かれるのがシンガポールのチキンライスとタイのカオマンガイって何が違うんですか?という質問です。

もともとは、海南鶏飯(ハイナンジーファン、かいなんけいはん)。茹で鶏と、その茹で汁で調理した米飯を共に皿へ盛り付けた米料理(wikipadia)です。

この海南鶏飯を、シンガポールではチキンライス、タイではカオマンガイと呼びます。

タイのカオマンガイはタイ米を使い、鶏肉は軍鶏(シャモ)肉が主流だとか、トッピングのソースが違うとか、微妙な違いはありますが、レシピはお店によって違うのでいまいち正確な定義はないと思います。

蒸し鶏を鶏のだし汁で炊いたご飯にトッピングした料理のことを、シンガポールではチキンライス、タイではカオマンガイと呼ぶ。そんな感じが実は正しい理解です。たまたま食べたお店のチキンライスやカオマンガイを、その代表のように定義するのはちょっと違いますね。(そんなサイトが多いんですけどね)

ちなみにカオマンガイはカオ(お米)、マン(油)、ガイ(鶏)という意味です。マンの意味は、油というより、鶏の出汁ですね。

シンガポール『チキンライス』の作り方

いろいろ試してみましたが、料理レシピで有名なCOOKPAD(クックパッド)のチキンライスのレシピが一番簡単でいいです。

≫ COOKPAD(クックパッド)のチキンライスのレシピ

本場の味はもっと複雑ですがある程度雰囲気は出てると思います。

現地シンガポールのホーカー(フードコート)で食べれられる、安めのチキンライスの味に似ています(笑)。

現地の味に近づけるために調整したレシピがこちらです。

材料(1〜2人分)

  • 鶏もも肉1枚
  • 生しょうがチューブ 適量(2センチほど)
  • 生ニンニクチューブ 適量(2センチほど)
  • 塩・こしょう お肉にすり込む分だけ
  • 鶏がらスープの素
  • 小さじ1杯お米2合
STEP
鶏肉のスジを切り、脂肪を切り取ります。(チキンはごはんと一緒に炊き込むため、脂身はできるだけ丁寧にとるのがポイントです)
STEP
皮に塩コショウを適量振りかけた後フォークで穴をあけます。
STEP
お米を洗ったら、生にんにく、生しょうが、鶏ガラスープの素を入れてかき混ぜます。(にんにく・しょうがは入れすぎないのが本場流です。濃い目が好きな方は鶏ガラスープの素で調整しましょう。)
STEP
2合分の水を加え、鶏肉の皮を下にして上にのせたら、あとは、炊飯器でご飯を炊く要領と同じように炊きます。
STEP
鶏肉を取り出して2センチ幅くらいにスライスして、ごはんと一緒に盛り付けます。(味には影響ありませんが、皮をむいたキュウリを添えると、よりシンガポールらしくなります)

現地らしいチキンライスにするためのポイントは、ごはんの味付け調味料(ショウガ・にんにく・鶏がらスープの素)をあまり入れ過ぎないことですね。

あとはお肉にすり込むコショウですね。ホワイトペッパーを少し多めにすり込んむと出汁と一緒にご飯の味わいが増します。

このレシピだとタレがないので、別売りでタレを買わないと、って感じですね。

シンガポールのチキンライスのタレはうなぎのタレのような黒いソース(味は違います)やチリソースをかけて食べますが、家庭でチキンライスを食べるなら、このソースがいいですね。

というのが、研究の結果、本場に近いチキンライスを手軽に作るレシピです。

ですが…

無印良品のカオマンガイ

上でご紹介したレシピは確かにお手軽なんですが、ニンニク、ショウガ、鶏がらスープなど、それなりに揃えなければいけないですし、簡単だけど何か物足りない…

そこでおすすめなのが、無印良品のカオマンガイ!

最近、本格カレーを連発して大注目の無印良品が、今度はカオマンガイを出してきました。これが絶品です。

パッケージにはこう書かれています。

『鶏肉とごはんの素を炊飯器に入れて炊くだけで、生姜の風味がきいたタイの鶏飯が簡単に作れます。タオチオやシーユーダムを使ったつけだれで、本格的な味に仕上がります。』

中には、炊き込むごはんにブレンドする「ごはんの素」と、蒸し鶏に付けるソース「つけだれ」が同封されています。

あれこれ考えずに、2合のごはんと鶏もも肉を用意すれば、かんたんに本格チキンライス(カオマンガイ)が作れます。

材料(2~3人前)

  • ごはんの素(同封されています)
  • つけダレ(同封されています)
  • お米 2合
  • 鶏もも肉 1枚or2枚

無印良品のカオマンガイの作り方

STEP
お米2合をとぎ、ごはんの素をいれます
STEP
白米を炊く時と同じ水加減に合わせて軽くかき混ぜます
STEP
鶏もも肉を皮目が上になるようにのせて炊飯します
STEP
炊き上がったら鶏もも肉を取り出して切り、炊いたご飯と一緒に盛り付けます
STEP
つけダレを別皿に盛り、すこしずつかけながら食べます

無印良品のカオマンガイの味は?

これは相当本格的な味がします。

シンガポールのチキンライスの有名店「天天海南鶏飯(通称テンテン)」に勝るとも劣らない深い鶏の味わい。

それもそのはず。パッケージの裏に記載されている「ごはんの素」の原材料は、にんにく、醤油、食塩、砂糖、しょうが、ガランガル、大豆油、ホムデン、レモングラス、生姜パウダー…いろんな調味料を配合して、本場の味を再現しています。

値段は290円。

チキンに付けるソースもついているので、別売りのソースを買う必要もなしですから、トータルで考えたら、結構経済的だったりもします。無印良品の東南アジア料理…かなり本格的です。現地在住者も太鼓判!おすすめです。

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