シンガポールがざわついています。
というのもアメリカのトランプ大統領が北朝鮮の金正恩委員長と、シンガポールで会談するとツイートし、また正式に表明したからです。
もちろん日本人同士では話題にはなりますが、シンガポーリアンやマレーシアンの反応は意外と冷静。なんでも、以前にも、中国の習近平国家主席と台湾のナンバーワンが会談を開いたこともあるとのこと(調べてみると、2015年に、中国の習近平国家主席と当時の台湾総統の馬英九がシャングリラホテルで会談を開いているとのこと)です。
こうなってくると、本当はどのように受け止められているのかを現地の報道を調べてみたくなります。そこでいつも時事ネタを調べるのがThe Business Times(ビジネスタイムズ)です。
メディアはやっぱり基本的には冷静です。事実だけタンタンと。日本のように下手な思想を入れることはできませんね。
トランプ・金正恩会談(シンガポール)の記事1「平和への第一歩。トランプ・金会談はシンガポールで開催」(The Business Times のウェブサイト)
なんでシンガポールが選ばれたのか。なんて記事も出ています(日本のような変な憶測は当然書かれていません)。
トランプ・金正恩会談(シンガポール)の記事 その2「なぜシンガポールが会談の場所に選ばれたのか」(The Business Times のウェブサイト)
習近平国家主席もシンガポールに来るらしい記事もありますね。もはや強い中国の一員のような顔をしているシンガポールらしい記事です。
トランプ・金正恩会談(シンガポール)の記事3「中国の習近平国家主席も金正恩委員長に会いにシンガポールにくるかもしれない」(The Business Times のウェブサイト)
日本では、北朝鮮関係のニュースの方が大きく報じられていると思いますが、実は、直前に行われたマレーシアの国政選挙の結果の方がよく話されているように思います。
ビジネスタイムズでも、たくさんの記事が報じられています。こんな感じで。
マレーシアンの選挙に関する記事「マレーシア選挙の結果が経済に与える影響について」(The Business Times のウェブサイト)
マハティール元首相が率いる野党が勝利し、経済への悲観論もあるが、選挙結果がマーケットに与える影響は一時的であり、基本的には楽観論が支配しているといった感じのようです。
シンガポールには、マレーシア人が多く働いていますから、話題の中心はトランプよりむしろ選挙ですね。
ちなみに、投票率ですが、平日選挙にもかかわらず、76%だったそうです(前回より9ポイント減)。この投票率、英語では、voter turnout といいます。turnoutだけでも通じるそうです。turn out って、動詞で使うと「結果になる」みたいな意味だと思うんですが、選挙の話題では投票率ですと。紛らわしいですね。
シンガポールの新聞事情
シンガポールでは、通勤中いたるところで、フリーペーパーが配られていて、一般の人がお金を出して新聞を買ったりすることはないです。ネットでニュースを見ている人が圧倒的に多いと思います。
ビジネスマンや企業は新聞を購読しますが、大体以下の2種類ですね。
シンガポールの代表的な新聞です。幅広く情報を入手したい場合はこちらになります。
経済・ビジネスにスコープした新聞。さしずめシンガポール版日経新聞という感じです。
大企業や士業の事務所では、定期購読しているところもあると思いますが、実際は紙面でとるほどのことはないかな、っという印象です。
このウェブサイトでも、十分情報がとれているように思うので…。
とはいえ、2つの新聞の名前は憶えておいて損はないと思いますよ。たまーに、日本人同士でも話しがでることがあります。