シンガポールの日本食は高いシリーズですね。
先日、とんかつの新宿さぼてんシンガポール店の記事を書いたんですけど結構反響があったので、近くにある富士そばシンガポール店も覗いてみました。
いつも目の前を通って思っていました。いくらなんでも富士そばで18ドルは高過ぎるだろって。
お店の前の広告には、日本に121店舗、毎日60,000人のお客さんが利用していますって。そりゃあ、立ち食い蕎麦からでしょ。(そこは開示する必要はないですね😂)
いやいや、でも待てよ。日本では立ち食い蕎麦は300円くらい(シンガポールドルで4ドルくらい)ですよね。一方シンガポール店は、例えばきつね蕎麦で12シンガポールドル。1,000円ちかくします。
でもそれだけ価格差があるんだから、なにか違いがあるに違いない!ということで高いのを覚悟で突入です。
さて、メニューですが…こんな感じです。
たぬきそば11ドル、きつねそば12ドル… うーん、高い。明太クリーム蕎麦(17ドル)なんていう日本じゃ見ないようなのもありますね。経営戦略なので、仕方ないですけど、こういうのが日本のスタンダードだって誤解されるから、止めて欲しい。
それにしても高い!わかっています。ここは立ち食い蕎麦の富士そばじゃないんです。ちゃんとテーブルで座って食べれるし、セルフサービスじゃないし。
わかってます。シンガポールでは家賃も高いし。
わかってます。チケット制セルフじゃないから人件費もかかるんですよ。
わかっています。日本から食材運べば、関税や輸送費もかかりますよね。それが値段に乗ってきますね。わかってます。わかってますって。
でも、われわれ日本人にとって、富士そばは富士そばなんだよなぁ。とか思いながら、18ドルのランチセット(かけそばとミニ焼肉丼のセット)を注文。
で、運ばれてきたのがこちらです。食べかけではありません。
どんぶりがやたらとデカいんです。あえてお箸をおいて置いてみましたが、わかりますでしょうか。
鍋くらいの大きさ。洗面器くらいっといったほうが少しは伝わるでしょうか。実は、これ、富士そばさんの企業努力なんだろうと思いました。
というのは、シンガポーリアン(中国系、マレーシア系含めて)は、お箸とスプーンを両方持ってご飯を食べます。
麺類の場合は、右手で麺を取って、それを左手で持っているスプーンの上にいったんのせて、スプーンを口に運んで食べます。
だから、どんぶりの間口を大きくして、食べやすくしたんでしょうね。
お味は… 変わらぬ立ち食いそばの味です。コメントはいりません。中身はまったく同じです。器と、そして値段だけが違います。
お会計っす。サービス料、税込みで、21ドル!!
これじゃあ、誰も来ないんじゃね?っと思いそうですが、実は店内結構お客さんが居ます。
ローカルのお客さんがほとんどです。食べ方を見ればわかりますね。お箸でそばをすすりながら食べてたのはおそらく自分だけ。
たぶん、富士そばさん、最初は結構苦戦したんじゃないかなぁ。
その過程で容器を変えたり、内装変えたり、メニュー変えたり。
っでたどり着いたのが、今の日本ブランドを前面に出し、ローカルのお客さんをメインにすえたスタイル。
なにせ名前も、誰もが知る日本ブランド、FUJIですから。その方が戦略的かもしれないなぁ。
しっかし外国で商売するにはいい名前だよなぁ。。。
そんな感じで、富士そばさんのシンガポールでの歴史を感じながらお店を後にしました…
でもさぁ、高すぎじゃね?
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