【海外駐在員の英会話】上司に媚びるゴマすり野郎の悪口を英語で話そう(笑)

海外勤務者が、「ゴマをする」に関する英語表現を、料理・普通会話・イデオムからスラングまでまとめてご紹介!
ごま(胡麻)をする奴は日本だけでなく世界中に居ます。そして、嫌われてます。そして、そんな奴の悪口はたいてい話題になります。これ、世界共通ですね。

だから、ゴマすり野郎に関する表現は、当然英語でもたくさんあって、そして意外と使います。実際、この間も同僚と英語でそんな話をしたところです(笑)

胡麻を擂る(ゴマをする)

まず日本語から。

「ゴマをする」の意味は、人に媚びて気に入られようとする行為のことですね。由来は、すり鉢でゴマをすったあと、すり鉢にゴマがべったりとくっつく様子が、べたべたと人に媚びへつらう様子に似ているから、というのが有力です。

意外と難しかったのが漢字ですねw

「する」という漢字は、手へんに雷(かみなり)で「擂る」と書きます。

結構強烈な漢字ですw

胡麻を擂る(料理)は英語でなんて言うのか?

ゴマをする(擂る)を英語で何て言うか、と言ったら、まず最初に料理の表現が出てこないとおかしいですよね(笑)

擂るはgrind、胡麻はsesame seedです。grindは臼などで穀物などを細かく砕く、固いもので研磨する、などの意味をがあります。

なので、胡麻を擂る(動詞)は、

grind sesame seeds

すり胡麻(名詞)は、

ground sesame(groundは、grindの過去分詞)

です。

そんなことは聞いていない?

そうですね。英語では、ゴマを擂る人とおべっか使い野郎はリンクしていないので、grind sesame seedsと、いくら言っても料理の話しをしているとしか思ってもらえません(笑)

ゴマをする(媚びる)は英語でなんて言うのか?

なかなか本題のゴマすり野郎の話しにならなくてスミマセン。やっと本題です。

ゴマをするを英語でなんて言いうのかを調べると、出てくるのがこれです。

リンゴを磨く(Apple Polisher)

Apple(りんご)、polisher(磨く人)ですね。

語源は、新学期の始まりに、リンゴをキレイに磨き上げて先生に渡す生徒の姿だそう。最初に先制にリンゴをあげて気に入られよう作戦ですねw

ごまをする姿と、リンゴを磨く姿が重なって、なんとなく私たち日本人が腑に落ちやすい表現。覚えやすいですよね。

ただし、これはApple polisher(人)(磨くこと)という、名詞で使った方がいいです。He always polishes an apple みたいに動詞で使うと、なんか一生懸命働いているみたいですから。

お世辞を使う(Use flattery)

私たち日本人が、Apple Polisher みたいな表現を好むのは、実はゴマを擂るという日本語表現にかなり引っ張られているんです。

お世辞を使うであれば、Use flattery(お世辞)で十分です。

Flatteryはお世辞という名詞です。

動詞はFlatter(お世辞を言う)で、お世辞を言われた時なんかの反応で言う、You flatter me(お上手ねぇ~とか、おだてないでよとか、ちょっとかわす感じの表現です)で使われますね。

He always uses flattery to get a promotion(彼は昇進するためにおべっかを使ってばかりいる)

みたいな感じが自然です。

これを、わざわざ、Polish an appleとかを使うと、

He always polishes an apple to get a promotion.

なんか頑張っている感じになって、ゴマすり野郎の悪口の会話が弾みません(笑)。微妙な空気が流れます。

なので、Apple polisher の使い方はこんな感じで行きましょう!

He always uses flattery to get a promotion. he is such an apple-polisher!

バターを塗りたくる(Butter up)

語源は、バターをきれいに塗りあげる様が、おべっかを使って自分をよく見せようとする様が、似ていることのようです。

古代インドのバターを神像に投げつける習慣からきたという説もあるようですが、なんでインド?なので、これは無いですね。

バターとかリンゴとか胡麻(日本)とか、例えを使いながら、キレイにまとめようとしていますが…

実際の英会話では、おべっか使い野郎とか、ゴマすり男とか、言うわけですから、こんな表現じゃないですよね。

という訳で普段の会話で使うのは、断然こっちです!

Kiss someone’s ass

assはケツ(尻)ですね。

ボスのケツにキスをする奴

=お世辞を言って、媚びへつらって、ポイント稼ぎをする奴

連想できますよね。しっくりきますよね。友人との会話では断然こっちを使いますが、なんかケツとか良くない言葉で、できれば教えない方がいい的な雰囲気があって、あまり紹介されません。

(イギリスの学園ドラマなんか見たら、1分に1回Fuckって言ってますけどねwww)

で、Apple polish とか、Butter up とか、が紹介されがちなんですね。

実際の会話はこうです。

Fuck Kenta! he’s just an ass kisser, men!

ですよ。

Ass kisser は、kiss someone’s ass の名詞ですね。

Brown nose

という漢字でAss kisserは敬遠しておいて、ブラウンノーズは紹介しちゃう英語記事があったりして(笑)

茶色いお鼻…なんていうと真っ赤なお鼻のトナカイさんを連想したりして、ちょっとかわいい感じもありますが…実は…この表現…

ケツにキスして、鼻の頭に、うんちがついて茶色(ブラウン)になったのが、この表現なので、かなり攻撃的です。ある意味では、Ass kisser の方がましだったりしますw

おべっか使い野郎、ゴマすり野郎って感じで人を表現する場合には、Brownnoserと言います。

 

いやぁ、どこの世界でも、権力にすり寄って得点稼ぎする人はいるんですよね。だから、こういう話題、意外とありますので、ささっと読んで押さえておくといいと思います。

Apple-polisher と聞いて、本当にリンゴ磨いている人の話しをしていると思っちゃったら噛み合わないですからね。