アドセンスのクリック単価を上げる設定で大幅減収してわかったことがある

最近ブロガーの間でブームになっている記事「グーグルアドセンスのクリック単価を上げる方法」、つまるところGoogle AdSenceに広告単価が安いと想像される楽天やアマゾンの広告を載せないように設定する方法を試してみました。

※すぐに知りたい方は、下の「グーグルアドセンスの報酬を上げる方法」をクリックして下さい。該当箇所へジャンプします。

グーグルアドセンスの報酬が激減!

グーグルアドセンスから、楽天・アマゾン・それから楽天広告を配信するされる広告ネットワークの「criteo」というところの広告を言われるがままにブロックしました。

ブロックした翌日からすぐにその効果が表れて、設定変更後5日続けて、アドセンスの広告収入は二けたに急落しました。6日目には、そのあまりにも酷い結果に耐え切れず、ブロックを解除して、デフォルトの設定に戻しました。すると、なんと、その翌日からすぐに収益が回復し、ほとんど元の収益レベルに戻りました。

設定変更と広告収入が明らかに連動していたので、設定変更が収益減少の原因であると考えて間違いないと思います。

楽天・アマゾンをグロックすると

ただし、設定変更によって広告収益が減った理由は、楽天・アマゾン外しの設定変更自体が悪いわけではなく、楽天・アマゾンの広告を外すことがこのブログのスタイルに合っていなかったからだと思います。アドセンス広告のクリック単価を上げるための設定変更は、クリック単価を上げるという点では理にかなっていますので、効果を発揮する人もいると思います。

広告の収益=クリック単価×クリック数

広告収入は①クリック単価と②クリックされた数を掛け合わせたものですので、楽天・アマゾンをブロックする戦略を採用するかどうかは、それが、この2つの計算要素にどのような影響を与えるかを分析して決定しなければなりません。

クリック単価を上げても、クリック数が減ってしまったのでは、結果的に広告収入が減少してしまうからです。

①クリック単価に与える影響

以下のジャンルの広告は、一般的に広告単価が高いと言われています。

  • 美容系(エステ・脱毛・AGAなど)
  • 転職系
  • 不動産系(不動産投資、マンションなど)
  • 婚活・出会系(結婚相談所など)
  • 投資系(FX、仮想通貨、株式投資)
  • 金融系(口座開設、クレジットカード)
  • 自動車系(中古車査定、自動車保険)
  • 保険系(生命保険等)

確かに販売対象のサービスや商品の利益率が高そうなので、企業の広告費も高そうです。

一方で、以下の広告は、広告単価が低いと言われています。

  • 日用品物販(楽天・アマゾン)
  • ドメイン販売(お名前ドットコム)

広告単価が低い広告(楽天・アマゾン)をアドセンスの広告から外せば、広告単価の高い広告の比率が高まり、クリック単価は上がるはず。これが、楽天・アマゾン外しの目的です。

但し、これらはあくまで一般論、いやただの推論です。ネットではさも真実かのように言い切っていますが、楽天・アマゾンのクリック単価が安いかどうかは誰も確かめられていません(これ重要です)

よくわからない権威のありそうな人を登場させたり、会話形式にして親しみを持たせたり、時には男性が女性を演じたり、そうやって説得力がありそうな物語りを書いていくのが、ブログ記事作成の能力なので、そのあたりを見極められるブログリテラシーが必要ですね。

② クリック数に与える影響

これは、サイトの内容と広告の内容との相性によります。

サイト読者のニーズにあった広告があって初めて読者は広告を見てみようと思うわけなので。

シンガポールのついてたくさん記載している本サイトで、エステの広告を貼ってもあまり効果がなさそうとか、グルメブログに金融系の広告を貼ってもあまり効果はなさそうです。

したがって、楽天・アマゾンの広告がサイトのニーズにあっていれば、楽天・アマゾンの広告を外すとクリック数が減少する可能性が高く、ニーズに合っていないのなら代替の広告との相性次第ではクリック数が増加する可能性もあります。

(豆知識)儲かると言われているブログネタ

話しは少し脱線しますが、これらの広告のアフィリエイトが狙える、儲かるブログネタと言われているものが、HARMと呼ばれる以下のネタだそうです。

H=Health(健康)⇒ 美容系のアフィリエイト

A=Ambitious(野望、将来の夢)⇒ 転職、投資系のアフィリエイト 

R=Relationship(友達、上司関係、結婚離婚、人間関係)⇒ 転職、婚活系のアフィリエイト

M=Money(投資、保険、ローン)⇒ 投資、保険、金融、不動産系のアフィリエイト

確かにどのトピックもオープンにしにくいので、ネットでこっそりチェックしそうです。ということはネット記事・広告との相性もいいんでしょうね。

ブログの書き手はいろいろ考えてますね。

アドセンスのクリック単価を上げる方法が向いている人・向いていない人

では、アドセンスから楽天・アマゾンを外すことで、サイト全体の広告収入が増えるのはどのようなタイプのサイトでしょうか。

⭕ ドセンスの楽天・アマゾン外しが向いているサイト

アドセンスの広告記事がメインではないサイト(独自のアフィリエイト広告記事を持っていて、そこから収入がある程度ある方)

物販の記事がメインのサイト(もともとカエレバを使ったりして、楽天やアマゾンからの広告収入がそれなりにある方)

❌ アドセンスの楽天・アマゾン外しが向いていないサイト

アドセンスの広告収入がメインのサイト(独自のアフィリエイト広告の記事が少ない方)

このサイトは、物販をメインとしていないので、楽天やアマゾンのアフィリエイト広告は極端に少ないです。しかも、独自のアフィリエイト記事も少ないので、もともと、楽天やアマゾンの広告が機能していたと推測されます。その状態から、楽天・アマゾンの広告を外したため、アドセンスの広告収益が急激に落ち込んだと考えられます。

「クリック単価を上げる設定方法」を試して分かったこと

このサイトでは、グーグルアドセンスから楽天・アマゾンの広告を外したところ、アドセンスの広告報酬は激減、この戦略は全く機能しませんでした。

一方で、そのことは、グーグルアドセンスの楽天・アマゾン広告がこれまで機能していたことを教えてくれました。

このサイトには、もともと、楽天・アマゾンの広告収入が入るポテンシャルがあって、自分はそれを活かし切れていなかったんですね。

これは結構重大な気づきです。

今後の戦略としては、物販記事を少し増やして、かつ、独自のアフィリエイト広告で楽天・アマゾンの広告を貼り、そのうえで、再度アドセンスから楽天・アマゾンの広告を外せばいいということになりますので。

結果として、結論として、「アドセンスのクリック単価を上げる設定」をするのは、とても有益だということです。

アドセンスの楽天・アマゾン広告をブロックして、この設定が機能したならば広告単価が上がり全体収益も増えるので、めでたしめでたしです。仮に機能しなかったとしても、そのサイトでは、アドセンスの楽天・アマゾンの広告が機能していたことがわかるので、それを前提にしたサイト運営・広告戦略が打てるからです。

アドセンスの広告収益を最大化する方法

ということで、グーグルアドセンスの広告単価を上げる方法が、広告収入の増加には結びつかない場合でも、有益であることが分かってしまったので、有益な情報は、読者の皆様にお伝えしなければ。

という使命感にも似たものに動かされて、グーグルアドセンスから楽天・アマゾンの広告を外す方法などを説明していきます。

① グーグルアドセンスにログイン
② 左側のメニューから「ブロックとコントロール」を選びます

(※)ここでスンナリと進められればいいのですが、このようなアラームがでるかもしれません。

「ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございません。現在、お客様からのリクエストを処理することができません。Google のエンジニアが問題解決に取り組んでおりますので、しばらくお待ちください。」

このアラームは、ずーっと出ていますね。今問題解決に取り組んでいるのか、じゃあちょっと待ってみようと、1年くらい待っています😁。さすがグーグルです。ネット民の心理をよく知っています。

1年くらいこの状態なので、多分問題解決に取り組んでいないです😂。

このアラームはWindows10のPCで出ます。PCが変わっても、おなじようにこのアラームがでます。Google chromeの拡張機能をオフにしても、クッキーを削除しても解決しません。chrome以外のブラウザ(FirefoxやInternet Exploreなど)では入れるなどとの誤情報もあり、これも試しましたがこの項目(ブロックのコントロール)には入れません。

唯一、Windows7の古いPCでは、このアラームが出ず、設定画面に入れました。

グーグルさん、早く解決してーな。

③ 個別広告のブロック

✅ まずは、単価の低いとされている楽天・グーグルの広告をブロックします。

左側のメニューから「All sites」を選択し、ブロックしたいURLを指定します

 ✔ 楽天:www.rakuten.co.jp

✔ アマゾン:www.amazon.co.jp 

を入力して、URLをブロックという青いボタンをクリックすれば完了です。

✅ 次に、楽天の広告を配信している「criteo」という広告ネットワークもブロックする(絶対に楽天広告を表示させたくない方向け)。

同じく左側のメニューから「All sites」を選択し、「広告ネットワーク」のタブを選択。検索ボックスに「criteo」と入力すると、各国の「criteo」ネットワークが表示されるので、すべてブロックする。

※「criteo」は広告配信サービス会社なので、楽天以外の広告も配信しています。この設定によって、楽天の広告はブロックできますが、同時に「criteo」から配信されているその他の広告もブロックすることになります。

個人的には、ここまで、アリ一匹通さないような設定なので、「criteo」のブロックまでは必要ないと思いますが、絶対に楽天の広告を表示させないという強い気持ちがある方は、この設定をしてもいいと思います。

④ 広告カテゴリのブロック

続いて、収益に結びつかない広告をカテゴリでブロックします。

同じく左側のメニューから「All sites」を選択し、「一般カテゴリ」のタブを選択します。

カテゴリごとに、広告の表示回数の割合と収益額の割合が表示されます。

表示回数の割合>収益額の割合のカテゴリは、表示されている割には収益にむずびついていないので、ブロック対象です。その他、サイトの性質と合わないというだけでも、ブロックして表示させないという選択もありうると思います。

実験という位置づけで利用しましょう

設定は上記のようにとても簡単なので、まずは実験という位置づけで、一度トライしていただくといろいろ発見があると思います。

設定後一定期間モニタリングして、あとで、楽天・アマゾンの広告はブロックしたままで「criteo」を復活させるとか、ブロックするカテゴリを調整するとかしながら、サイトに最適なアドセンス広告の設定が見つけていく、そんな利用の仕方が理想的だと思います。