鬼滅の刃(きめつのやいば)の映画が空前の大ヒット!
主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろう)が技を出す時に言うセリフ「全集中!」が2020年の流行語大賞になりそうな勢いです。
鬼滅の刃の英語タイトルは?
鬼滅の刃は海外でも大人気です。
英語版のタイトルはDemon Slayer(デーモンスレイヤー)といいます。
Demonは悪魔、悪霊、妖怪のことです。私たちが鬼と聞いて思い出すのは、赤オニ、青オニみたいな日本の妖怪ですが、キメツの鬼はそれとはちょっと違いますよね。むしろ、英語のDemonの方がしっくりくるような感じがします。
悪魔を表す英語というと皆さんDevil(デビル)を思い出すかもしれませんが、Devilはキリスト教で神に対する悪魔という意味で使われるのがもともとの意味なので、俗に悪魔・妖怪という時にはDemonの方が一般的です。
Slayというのは、殺すとか、斬るとか言う意味です。仇を討つという意味でも使われます。Slayerは、そのSlayをする人なので、殺す人みたいな感じです。炭治郎が属する鬼殺隊(きさつたい)の漢字のイメージと合っています。
といいつつ、実際、英語版の漫画の中では、鬼たちは炭治郎たち(鬼殺隊)のことを「Demon Hunter(デーモンハンター)」と呼んでいます。話し言葉ではSlayerはあまり使わないですからね。確かにハンターの方がしっくりきます。
全集中は英語でなんて言うのか?
それでは、たんじろうの名台詞、こども達も使いまくりの「全集中!」は、英語でなんと言うのでしょうか。
「全集中」は、英語でTotal concentration!(トータル・コンセントレーション!)と表されています。
単語だけ聞いてもあまりピンとこないと思います。やっぱり、流れの中で聞いた方がしっくりきますから。
ということで、鬼滅の刃第一幕のクライマックス、炭治郎と下弦の伍 累(るい)と戦いの名シーン、炭治郎の名ゼリフを英語で見てみましょう!
炭治郎:
集中しろ!
(Concentrate!)
呼吸を整え…
(Control your breathing…)
もっとも精度が高い最後の型を作り出せ!
(Unleash the most precise, final form!)
全集中!
(Total Concentration!)
塁(るい):
無駄なことだってまだわかんないの?
(you still don’t realize how futile it is?)
※ futile は(努力などが)無駄になるという意味です。
炭治郎:
水の呼吸!
(Water Breathing!)
拾の型!
(Tenth Form!)
生生流転(せいせいるてん)!
(Constant Flux!)
水の呼吸は英語でなんて言うのか?
Breath of Waterでもいいんでしょうが、少し静的な感じがします(こういう感覚は結構大事です^^)。
マンガやアニメの中では、水の呼吸は、Water Breathingと言っています。Breath(ブレス)が呼吸という名詞なら、Breathing(ブリーズィング)は息をすることという感じ。
水の呼吸は、闘いの中で、集中力を高め、爆発的な技を繰り出すためにやっていることなので、Breathingがしっくりきますね。
ちなみにBreathは名詞。呼吸のことで、発音はブレスです。一方、その動詞、息をするは、Breathe。発音はブリーズになります。Breathingは、このBreahteにingをつけた動名詞なので、発音はブリーズィングになります。
全集中常駐は英語でなんて言うのか?
全集中常駐は、第1章の最後の方で、炭治郎が身につけたのが、全集中の呼吸を常時行うという技術です。
治療と修行を終えて、次の任務へ行く前に富岡さんに言われたのが、これです。
I heard you’ve mastered Total Concentration, Constant.
全集中常駐を身につけたと聞いたが…
ということで、全集中常駐は、「Total Concentration, Constant」ですね。
全集中は、世界中で流行りそうな勢いです。
鬼滅の刃の英語タイトル「Demon Slayer」と全集中「Total Concentration」あたりは押さえておくと、どこかで役立つかもしれませんよ。