変動利率・固定利率とは
金銭の貸付(借入)や債券の発行(購入)などの金利が市場金利の変化の応じて定期的に見直される(変動する)が変動利率ですね。対して、貸付(借入)期間の金利がずっと固定されて、変動しないのが、固定利率です。
日本語の問題ですが、変動金利・固定金利という場合、利率のことを指すので、変動利率・固定利率と同義と考えていいですよね。
ところで、固定金利と変動金利ってどっちが有利なんですかね?
銀行は変動する市場金利でお金を調達してお金を貸してるので、借入金(貸付金)等の利率も変化する、変動金利が自然です。そうすれば銀行は金利変動のリスクを負わなくて住みます(この場合、金利変動リスクは借主が負います)。
でも、借入をするときに将来金利がどんどん上がったりするんじゃないかって心配になりますよね。そうすると固定金利という発想が出てきます。
借りる側からすれば、固定金利を選択することで、将来の金利変動のリスク(儲かることもあれば損することもある可能性)を回避できるというわけです。
でもどうでしょう。この場合、銀行は変動で調達して固定で貸すということになるので、結局金利変動のリスクは銀行へ移っています。
銀行はこのリスクをさらに誰かに押し付けようと、金利スワップを組んだりして、固定金利で貸し付けた分は固定金利で調達しようとします。ここで何がしかのコストが発生している、はずです。
結局固定金利って、巡り巡って、このコストを払って金利を固定化することを選択しているっつうことなんですよね。
固定金利と変動金利どっちが有利なんだろ?
結局、変動金利にしたら将来金利が変動するリスクをとるし、固定金利にしたとしても、将来金利が下がったとしても金利は固定のまま(逆の場合も当然あり得ます)というリスクをとるので、どっちもどっちです。
将来金利が下がると思うか、上がると思うかによって、選択するので、ギャンブルみたいなもんです(笑)。実はそれが本質です。
英語にはあんまり関係なかったですね。
変動金利・固定金利は英語でなんて言う?
利息は interest、利率なら interest rate といいます。
固定金利(利率)は、
fixed interest (rate)
といいます。
変動金利は、
variable interest (rate)
といいます。
変動利率は floating rate (of interest) もよく使われます。variableの変化のイメージよりも、floatingの浮き沈みするイメージの方が金利変動を表現するのに合っている気がしますが…
例文を探すと、variable interest (rate) の方が多くヒットします。
例えば、こんな使い方がされています。
Full explanations must be made with regard to the interest rate risk when the institution extends a housing loan which carries a variable interest rate or which carries a fixed interest rate for a certain period of time.
変動金利型または(一定期間)固定金利型の住宅ローンの期間延長時には、金利変動リスクを十分説明しなければならない。