売上値引とか、売上戻りとか、売上割引とか、売上割戻とか、売上のマイナス項目の英語表現です。
売上値引
売上値引きとは、型落ち製品の割引販売のように、正規の販売価格(定価)から一定の割引をした場合の割引額のことを売上値引きといいます。
売上値引は、英語で、
sales allowance
と言います。
量的不足、品質不良、破損等の理由での売上減額は、そもそも売上ではないので、値引きとは違います。
売上戻り高
売上戻り高というのは、いわゆる返品というやつですね。
商慣習で、売れ残った商品を自由に返品できるとしている場合がありますが、その際の返品などを売上戻り高として、売上のマイナス項目として計上します。
売上戻り高は、英語で、
sales returns
と言います。
品質不良、破損等の理由で返品を受けたものは、基本的に、そもそも売上ではないので、売上戻り高ではありません。
売上割引
売上債権(売掛金)について、契約上の回収期日よりも早く支払ってもらう代わりに、債権を減額する(債権の一部の支払いを免除する)ことがあります。
この時に一部減額(免除)した額は、早期回収のために払った利息に相当するものであり、金融費用として損益計算書上営業外費用に計上されます。
売上割引は、英語で、
sales discounts
と言います。
売上高のマイナス項目っぽい名称ですが、利息(金融費用)なので、営業外費用に計上されるというのが肝です。
売上割戻
売上割戻とは、約定(販売契約)により、販売代理店などが一定期間の目標売上高(仕入高)を達成した場合などに支払われる販売奨励金(もしくはリベート)のことを言います。
売上割引・売上戻り高と同様に、売上高のマイナス項目となります。
売上割戻は、英語で、
sales rebate
と言います。
売上高に関連付けて支払われる販売奨励金(リベート)は売上高のマイナス、というのが味噌ですね。仕入れた側も、仕入高のマイナスとして処理します。